【検証】アコムにはブラックでも通った!は本当か? 実際に個人信用情報を開示してみた

    【検証】ブラックでもアコムに通った!は本当か? 実際に個人信用情報を開示してみた

    アコムで30万円の借入に成功された伊藤さん(仮名)ですが、審査申込のときは決して安心できる状況ではありませんでした。

    • アルバイトで勤続期間も2〜3ヶ月と短い
    • 携帯電話料金の延滞履歴がある
    • クレジットカードの審査に通れなかった

    ただ、この情報だけでは、伊藤さんが「信用情報に問題を抱えながら審査に通った」と断定するには至りません。

    そこで今回は再び伊藤さんにご協力を頂き、アコムが加入する「CIC」「JICC」2つの個人信用情報機関で、個人信用情報を確認してみることにしました。

    CIC受付案内

    ▲個人信用情報機関「CIC」、実際の受付案内
    個人信用情報とは、クレジットカード・各種ローン・携帯電話分割払いなどの「後払い」サービスの利用記録のことです。
    あらゆる「後払い」サービスは、利用すると個人信用情報機関に記録が残ります。

    参考個人信用情報機関:開示先の選び方と個人信用情報の見方

    事前にチェック!2つの個人信用情報機関の特徴
    CIC
    • 大手消費者金融会社やクレジットカード会社、携帯電話キャリアなどが加入
    • 1ヶ月単位の支払い状況など、JICCより細かい内容を記録
    • その代わり、強制解約などの「いわゆるブラック要因」についてはやや弱い

    「ブラック未満の問題」を確かめるのに適している

    JICC
    • すべての消費者金融会社や多くのクレジットカード会社、携帯電話キャリアなどが加入
    • 「ブラック状態」の記録に特化しており、それ未満の問題は確認できない

    「完全にブラック状態かどうか」を確かめるのに適している
    ※ただし伊藤さんの場合は例外的に、CICでのみブラック状態確認

    ※もう一つ「KSC」(全国銀行個人信用情報センター)という、銀行系に特化した機関も存在します

    気になる「個人信用情報」の状態は……?

    伊藤さんの信用情報には「異動」の情報がありました
    一つで審査落ちに結びつきかねない、信用情報のキズです。

    過去のドコモでの滞納が問題となっている様子です。

    CIC開示結果

    ▲実際のCIC開示結果。赤く囲ったところに「異動」の文字が見られます。
    伊藤さんの信用情報には、少なくとも平成25年の4月から取材時(平成31年1月)に至るまで、ずっと異動情報がありました

    伊藤さんが「アコム」と契約を結んだのは平成30年の5月です。
    つまり「アコム」の審査に、信用情報に問題を抱えながら通過できていたことが確定しました。

    あわせて現在契約中の「アコム」の信用情報を確認させていただいたところ、青く囲んだ箇所に「A」マークが見られました。
    このマークは利用者の私的理由での支払い延滞を指します。「異動」には至っていないものの、「異動未満の信用情報のキズ」であると言えます。

    仮にドコモの問題が無かったとしても、一般的なクレジットカードを作ることは難しいかもしれないという印象を受けました。

    CIC「アコム」信用情報

    ▲実際のCIC開示結果。こちらはアコムについての情報です。
    ★伊藤さんのJICCの記録情報には何の問題もありませんでした。
    解約から5年が経過しているからか、JICCに加盟しているはずのドコモの情報も見られません。

    そのためJICCにのみ加入している金融機関(主に中小消費者金融)の審査を受けるとすれば、「信用情報に問題はない・健全な申込者」と見える状態です。
    (ただ3つの個人信用情報機関はお互いに顧客情報を共有しているとのことですので、CICの情報が審査に影響する可能性もゼロではない)

    JICC開示請求書

    ▲実際のJICC開示請求書。JICCではCICと異なり、異動未満のキズが残りません。
    ★また、アコムと直接のかかわりのないKSC(全国銀行個人信用情報センター)の情報も、念のため開示して頂いたところ、こちらは日本学生支援機構(貸与型奨学金)の延滞情報のみが掲載されていました。

    日本学生支援機構は「延滞時のみKSCに情報登録」という少し変わった方針を取っています。

    KSC開示結果

    ▲実際の、×のマークと「延滞」の文字が並ぶ開示結果。

    解約から5年経ってもブラックが消えていない理由は?実際にドコモに聞いてみた

    CICの公式サイトには、クレジット情報の保有は「契約期間中、および契約終了から5年間」との記載があります。
    平成25年に(強制)解約済みの伊藤さんの場合、取材日時点でCICの情報保有期限は切れているはずです。

    CIC公式HP

    ▲CIC公式サイトより
    実際にドコモに問い合わせてみました。

    【管理人】山本
    ドコモさんでの支払いを延滞すると、一般的には2~3ヶ月くらいで強制解約となり、携帯電話端末の分割払い契約があればその旨がCICとJICC(日本信用情報機構)に記録される、ということで相違ありませんでしょうか?
    オペレーターの回答
    はい、そうですね。
    【管理人】山本
    (伊藤さんの状況を伝えて)
    CICの方の「異動発生日」「契約終了予定日」から5年間が経っているのに情報が残っている、という状況ではどういう理由が考えられますか?
    オペレーターの回答
    いつまで記録するのか、ということになると個人信用情報機関さんの方の取り扱いになるので何ともいえないのですが……。
    んー、でもCICさんの方で消し忘れというのはあまり聞いたことが無いです。
    おそらく支払い待ちのものが残っているのではないでしょうか?
    【管理人】山本
    解約から5年経っていても、滞納分がある場合にはその情報がCICに残るということで宜しいでしょうか?
    オペレーターの回答
    そうですね。そうなります。
    【管理人】山本
    JICCには記録が無いのですが、そちらは支払いを行ったかにかかわらず情報が消えることになるのでしょうか?
    オペレーターの回答
    普通は消えないと思うんですけれど、ご契約状況が分からないと何とも……というところですね。申し訳ありません。

    「踏み倒し&強制解約から5年が経ったからといって信用情報が綺麗になるとは限らない」ということです。

    伊藤さんが信用情報をクリーンにするためには、ドコモからの請求をすべて清算するか、あと5年間待って時効を成立させる必要があります。
    (時効成立前に裁判上の請求などが入れば失敗します)

    まとめ

    ポイント
    • CICの信用情報に問題(携帯電話本体の分割払いの踏み倒し)が残っていても、アコムの審査に通過できた例を確認
    • 少なくともドコモにおいては解約後5年が経っても、支払い待ちのお金が残っている限りCICの記録は消えない模様

    自分には大手なんて……と諦める前に、申し込みを行ってみるのもアリでしょう。
    信用情報の開示をすれば、審査の不安を解消できるかもしれません。

    

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