アコムで30万円の借入に成功された伊藤さん(仮名)ですが、審査申込のときは決して安心できる状況ではありませんでした。
- アルバイトで勤続期間も2〜3ヶ月と短い
- 携帯電話料金の延滞履歴がある
- クレジットカードの審査に通れなかった
ただ、この情報だけでは、伊藤さんが「信用情報に問題を抱えながら審査に通った」と断定するには至りません。
そこで今回は再び伊藤さんにご協力を頂き、アコムが加入する「CIC」「JICC」2つの個人信用情報機関で、個人信用情報を確認してみることにしました。
あらゆる「後払い」サービスは、利用すると個人信用情報機関に記録が残ります。
CIC |
→「ブラック未満の問題」を確かめるのに適している |
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JICC |
→「完全にブラック状態かどうか」を確かめるのに適している |
気になる「個人信用情報」の状態は……?
伊藤さんの信用情報には「異動」の情報がありました。
一つで審査落ちに結びつきかねない、信用情報のキズです。
過去のドコモでの滞納が問題となっている様子です。
伊藤さんが「アコム」と契約を結んだのは平成30年の5月です。
つまり「アコム」の審査に、信用情報に問題を抱えながら通過できていたことが確定しました。
あわせて現在契約中の「アコム」の信用情報を確認させていただいたところ、青く囲んだ箇所に「A」マークが見られました。
このマークは利用者の私的理由での支払い延滞を指します。「異動」には至っていないものの、「異動未満の信用情報のキズ」であると言えます。
仮にドコモの問題が無かったとしても、一般的なクレジットカードを作ることは難しいかもしれないという印象を受けました。
解約から5年が経過しているからか、JICCに加盟しているはずのドコモの情報も見られません。
そのためJICCにのみ加入している金融機関(主に中小消費者金融)の審査を受けるとすれば、「信用情報に問題はない・健全な申込者」と見える状態です。
(ただ3つの個人信用情報機関はお互いに顧客情報を共有しているとのことですので、CICの情報が審査に影響する可能性もゼロではない)
日本学生支援機構は「延滞時のみKSCに情報登録」という少し変わった方針を取っています。
解約から5年経ってもブラックが消えていない理由は?実際にドコモに聞いてみた
CICの公式サイトには、クレジット情報の保有は「契約期間中、および契約終了から5年間」との記載があります。
平成25年に(強制)解約済みの伊藤さんの場合、取材日時点でCICの情報保有期限は切れているはずです。
CICの方の「異動発生日」「契約終了予定日」から5年間が経っているのに情報が残っている、という状況ではどういう理由が考えられますか?
んー、でもCICさんの方で消し忘れというのはあまり聞いたことが無いです。
おそらく支払い待ちのものが残っているのではないでしょうか?
「踏み倒し&強制解約から5年が経ったからといって信用情報が綺麗になるとは限らない」ということです。
伊藤さんが信用情報をクリーンにするためには、ドコモからの請求をすべて清算するか、あと5年間待って時効を成立させる必要があります。
(時効成立前に裁判上の請求などが入れば失敗します)
まとめ
- CICの信用情報に問題(携帯電話本体の分割払いの踏み倒し)が残っていても、アコムの審査に通過できた例を確認
- 少なくともドコモにおいては解約後5年が経っても、支払い待ちのお金が残っている限りCICの記録は消えない模様
自分には大手なんて……と諦める前に、申し込みを行ってみるのもアリでしょう。
信用情報の開示をすれば、審査の不安を解消できるかもしれません。
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