アコムに聞いた!おまとめローン:審査以前の注意点と即日契約の流れ
「膨らんでしまった借金を何とかまとめたい。
今も使っているアコムでおまとめができるなら、それに越したことはないけれど……」
現在アコムを利用されているのなら、アコムのおまとめローン(正しくは「貸金業法に基づく借換え専用ローン」)を使えないか、相談してみるのはとても有効。
アコムの利用実績があるのなら、他社の借入を一本化できる可能性は高いでしょう。
とは言えこのおまとめローン、アイフルや銀行のそれとは違い、貸金業者、つまり消費者金融会社やクレジットカード会社からの借入しか対象にならない点には注意が必要です。
今回はそんなアコムのおまとめローンについて、実際に気になる疑問をアコムに問い合わせながら、そのメリット・デメリットと利用の流れをまとめました。
読み終えていただければあなたに合った方法で、現状を改善するヒントが掴めます。
新規会員は通常のアコムのローンにて審査を行うとのこと。あらかじめご承知おきください。
★「おまとめローン」(ローンの一本化)自体の概要・メリットについては「おまとめ・借り換えローンとは」のページをご覧ください。
実質年利 | 3.0%~18.0% | 限度額 | 800万円 |
---|---|---|---|
保証料 | なし | 審査時間 | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 | 借入判断 | あり(3秒) |
備考 |
|
目次
事前にチェック!アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」の基礎知識
まずはアコムが取り扱う「貸金業法に基づく借換え専用ローン」(以後おまとめローン)の基本情報を、簡単に紹介していきます。
①まとめられるのは「貸金業者からの借入」だけ。銀行ローンやショッピング枠はおまとめ不可
アコムのおまとめローンの基本情報は以下の通り。
★アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」
金利 | 7.7%~18.0% | 融資額 | 1万円~300万円 |
---|---|---|---|
審査スピード | 最短30分 | 融資スピード | 最短1時間程度 |
担保 | 不要 | 保証人 | 不要 |
返済方式 | 元利均等返済方式 (いわゆる分割払い) |
返済回数 | 2回~162回 (最長13年7ヶ月) ※契約時に相談して決定 |
申込条件 (公式HPより) | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 | ||
その他 |
|
※カードローンではないため、追加借入はできません。
上限金利は通常のアコムのカードローンと変わりありませんね。低金利での借り換えを希望するのなら(特に現在の、貸金業者からの借入金利が15%を下回っているのなら)、各銀行系ローンを選んだ方が良いでしょう。
(例えば横浜銀行のフリーローンで200万円のおまとめを行った場合、適用金利は11.8%)
ちなみに利息制限法により、アコムでの借入額が100万円以上となる場合、適用金利は15%以下となります。
注意すべきはやはり、おまとめの対象が貸金業者からの借入に限られること。貸金業者とは主に消費者金融会社または信販会社(クレジットカード会社)を指し、銀行などは含まれません。また、クレジットカードのショッピングリボや分割払いは「借入」に含まれないため、こちらもおまとめの対象になりませんね。(クレジットカードのキャッシング枠はOK)
このため、銀行やショッピングリボ等を含む債務をまとめたいのなら、アコムのおまとめローンはまず選択肢に入りません。
あらかじめご承知おきください。
★「貸金業者からの借入」以外をまとめられるローンについては、以下のページをご覧ください。
CHECKカードローンのおまとめ先はどこが良い?おすすめのローンと借入先の選び方
CHECK審査の甘いおまとめ先はどこ?「通らない!」を解消する多重債務者向けおまとめローン
★おまとめローンの対象となるもの・ならないもの
アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」 | 銀行系、またはアイフルのおまとめローン | |
---|---|---|
消費者金融会社のカードローン、フリーローン | ○ | ○ |
銀行カードローン、フリーローン | × | ○ |
クレジットカードのキャッシング枠 | ○ | ○ |
クレジットカードのショッピング枠(リボ、分割払い含む) | × | ○ |
質屋などでの借入 | × | 要相談 |
ちなみにアコムのおまとめローン、一応総量規制の対象外ではありますが……。
おまとめの対象となるのは総量規制の下の借入のみ(消費者金融会社のカードローンやクレカキャッシングなど)。そもそもアコムのおまとめローンでまとめられる金額は総量規制の範囲内に収まっているはずです。
総量規制が敷かれる以前からの借入がほぼ残らないと思われる今、「アコムのおまとめローンは総量規制対象外」とうたっていることに、ほとんど意味は無いでしょう。(銀行カードローンや自動車ローン、住宅ローンなどは元より総量規制の対象外で、借入総額の計算に含まれません)
とはいえ、
- 年収360万円(=総量規制で120万円までの借入可能)で、
- 80万円分をアコムを含め3社から借りているとして、
- 総量規制の残り枠40万円でなく、合計で120万円まで借りれる可能性がある(おまとめとして)
というのは、「総量規制の対象外」のメリットではありますね。
★おまとめローンで借り換えた金額自体は総量規制の対象となります。
(年収の3分の1の金額をアコムでまとめた場合、貸金業者での追加借入は不可)
★その他、公式HPには「元金しかおまとめできない」といった記載がありますが……。
そもそも元金以外の債務(主に遅延損害金か)がある状況でおまとめローンの審査に通るとは思えません。
これに関しては「当月分の利息はおまとめの対象にならないので、別途支払う必要がある」程度にお考え下さい。詳細は契約時に説明が入るかと思います。
②基本的には「アコムでの利用実績を積んでいる、既存会員」にのみおすすめ
前述の「貸金業者からの借入しかまとめられない」という制限に加え……。
基本的に、アコムのおまとめローンへの申し込みをお勧めしたいのは「現在滞りなくアコムを利用できている」既存会員に限られます。
(前提としてそもそも現在アコムとの契約が無い場合、このローンへの申込はできません:アコムへの問い合わせによる)
さて、気になるのは「本当におまとめが可能なのか」、つまり「おまとめ審査に通れるのか」という点ですが……。
アコムのローン、大手の取り扱いにもかかわらず口コミと呼べるものがほとんど見られません。
おそらくはその理由は銀行の借入をまとめられない、既存会員しか利用できない、という門戸の狭さにあるのでしょう。
ただ、同じく「貸金業者の借入しかまとめられない」という制限を持つ中小業者にはあそこが甘い、といった評判が多々聞かれます。(中小業者と大手を比べるのも酷な話ではありますが)審査に通りやすい会社は噂になりやすいことから考えると、アコムのおまとめローンは少なくとも評判が立つほど、融通が利くわけではないのでしょう。
その一方で、あなたがアコムの「優良」既存会員であるのなら、これまでの利用実績によりおまとめを認めてもらえる可能性も低くはありません。
あなたが現在アコムを利用中、かつ貸金業者からの借入のみを一本化したいのなら、おまとめの相談を行うことに間違いはないでしょう。
特にアコムから利用限度額の増額案内を受けている状態であれば、おまとめの審査通過に期待が持てそうです。
★上記の内容は「プロミス」のおまとめローンにも共通します。(こちらも貸金業者以外からのおまとめ不可)
アコム・プロミスの両方を利用されているのなら、まずは大きな枠をもらえている方に相談を持ち掛けてみることをおすすめします。
アコムに聞いた、おまとめローンの気になる疑問
ここからは、公式HPに掲載の無かったおまとめローンの疑問点について、実際に問い合わせを行った結果を紹介していきます。
①おまとめにより、現在他社で借りているローンより利息負担が増えてしまうことはありますか?
おまとめにより、借入金利が上がってしまう可能性はありますか。
例えば18%で50万円、10%で100万円を借りているなら加重平均金利は約12.6%
曖昧な回答ではありますが、審査結果によっては現在より金利負担が増えてしまう可能性もある模様。
とは言え「お約束することはできません」という言葉からは、「できる限り金利が下がるよう努める」というニュアンスを汲めるようにも思えますね。
提示された金利が予想より高かった場合にはおまとめを断ることもできますので、他社から低金利で借りている場合であっても、審査を受けてみて間違いとなることは無いでしょう。
★当然、おまとめの対象とならない銀行などでの適用金利は考慮されません。
②既存会員が申し込む場合であっても、新たに在籍確認は行われますか?
何かご不安な点等ございましたら承りますので、お気軽にお申し付けください。
口ぶりから察するに、既存会員の申し込みであれば在籍確認が行われないことも多いようですね。
また、新規申し込みの際と同じく、書類による在籍確認にも対応している可能性は高そうです。(ただし審査結果によっては電話が必要)
アコムの在籍確認について、詳しくは以下のページをご覧ください。
③希望額に満たない金額で可決となる可能性はありますか?
希望より減額された上で審査通過となる可能性もあるようですね。これは「おまとめできるか・できないか」のみで結果を出すプロミス「おまとめローン」との相違点と言えます。
ちなみにもちろん、審査の結果もらえる限度額が希望に満たなかった場合には、契約を断ることも可能です。
④事前に借入先の了承を取る必要はありますか?
公式HP上の「原則」の文字が気になったので尋ねてみましたが、明確な回答は得られず。おそらく利用者の名義で振り込んでくれるのなら、相手方の了承は不要と思われるのですが……。今の時点ではなんとも言えませんね。
ちなみに公式HPを見る限り、「利用者にアコムが一括貸付、これを使い利用者が個別に返済」といった手続きを取ることもあるようです。
(この際は解約証明書などの提出が必要となります)
アコムおまとめローン・即日契約の流れ
ここからは、おまとめローンへの申込みを決めたあなたのために、その契約の流れを解説していきます。
①おおまかな契約・融資の流れ
アコムのおまとめローンにおける、おおまかな契約の流れは以下の通り。
アコムおまとめローン
契約の流れ
(来店の場合)
フリーコール(0120-07-1000)へ電話
借入状況の確認、必要書類の通達など
↓
必要書類を持って
お近くの「むじんくん」または有人店舗へ
↓
本審査
※在籍確認あり
↓
その場で審査結果連絡
返済回数の確認・決定など
↓
アコムがあなたの代わりに支払い
(最短即日)
インターネットを使った申し込みや契約には対応していません。その一方、多額の融資となりやすいおまとめローンにもかかわらず、即日契約が可能なのは嬉しいですね。
各店舗の設置場所については、以下の公式HPをご覧ください。
CHECKアコム公式HP「店舗・ATM検索」
★もしもご自宅の近くにアコムの店舗が無いのなら、郵送での契約も可能です。
ただし言うまでもなく、郵送物のやり取りを交わす分、契約完了までには時間が掛かります。あらかじめご承知おきください。
②契約に必要な最低限の書類
アコムの公式HPに記載の、「おまとめローン」必要書類は以下の通り。
とは言え必要書類は個別に案内されるということですので、以下はあくまで最低限の必要物に限られます。
本人確認書類 いずれか一点 (全利用者共通) |
その他、応相談 |
---|---|
収入証明書類 いずれか一点 (全利用者共通) |
(住民税に関する記載がない場合2ヶ月分、その他注意点あり) |
その他 (全利用者共通) |
(キャッシュカードまたは通帳) |
本人確認書類に記載の住所と現住所が異なる場合 いずれか一点 |
|
勤務先が休業日の場合など |
その他、アコムと要相談 |
「本人確認書類+収入証明書類+キャッシュカードまたは通帳+届出印」というわけで、最低でも4種類の書類(+印章)が必要ということになりますね。
借入額にかかわらず、収入証明書類が必須となる点についてはあらかじめご留意ください。
また、上に記載はありませんが、他社の借入状況が分かる明細や入金先の分かる書類(契約書など)も必要となりそうです。
(最近はWeb明細も増えているため、このあたりは臨機応変か)
おまとめ実行後の返済方法について
アコムのおまとめローンにおける、基本の返済方法は「毎月6日の自動引き落とし」(口座振替)です。ローンカードは発行されません。
返済方法自体は特殊なものではないため、クレジットカードの分割払いや自動車ローン、住宅ローンなどを利用されたことがあるのなら、それに近いものと思っていただいて構いません。毎月の返済金額や返済回数は、契約時にオペレーターさんと相談して決定する形となります。
借入額(おまとめ額)に対する返済額や返済回数については、以下のシミュレーターを利用するなどしてある程度目安を付けられます。こちらも併せてご利用ください。
CHECKke!san「ローン返済(毎月払い)」
(返済方式には「元利均等」をお選びください)
★アコム・おまとめローンでの簡易返済シミュレーション(金利15%を想定)
借入額100万円 | 借入額200万円 | ||
---|---|---|---|
24回払い | 返済額/月 | 48,486円 | 96,973円 |
返済総額 | 1,163,668円 | 2,327,348円 | |
48回払い | 返済額/月 | 27,830円 | 55,661円 |
返済総額 | 1,335,856円 | 2,671,728円 | |
72回払い | 返済額/月 | 21,145円 | 42,290円 |
返済総額 | 1,552,381円 | 3,044,834円 | |
120回払い | 返済額/月 | 16,133円 | 32,266円 |
返済総額 | 1,935,960円 | 3,872,060円 |
★アコムのおまとめローンにおける、最長の返済回数は162回(13年7ヶ月)です。
ただし上の表をご覧になっても分かる通り、100万円借りて24回で返すと116万程度の返済総額で済むのに、120回払いにすると194万円近く払うことになってしまいます。
長い目で見た支払い総額を抑えるためには極力返済回数を抑えたいところではあります。
CHECKカードローンの金利・利息と返済の仕組み、早期返済の重要性について
★毎月の自動引き落としに加え、銀行振込を使った追加返済(繰上返済)も可能です。(アコムへの問い合わせによる)
まとめ
★基本的にはアコムでの利用実績を積んだ、既存ユーザーにおすすめ
★来店契約時であれば即日おまとめも可能ながら、インターネットでの手続きができない点や必要書類が多い(最低4種類)点には注意
「貸金業者からの借入にしか使えない」「既存会員向け」ということを考えると、おすすめできる層の限られるローンではありますが……。
おまとめに成功できれば、毎月の負担を軽減できるのは確か。他の消費者金融などで借入のあるアコムユーザーは、一度相談してみて損することは無いでしょう。
この記事でチェックしたカードローン情報
実質年利 | 3.0%~18.0% | 限度額 | 800万円 |
---|---|---|---|
保証料 | なし | 審査時間 | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 | 借入判断 | あり(3秒) |
備考 |
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カードローン診断ツール
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