【2社を任意整理した体験談】掛かった費用と手続きの流れ、その後の信用情報

【2社を任意整理した体験談】掛かった費用と手続きの流れ、その後の信用情報

任意整理が気になるけれど、具体的な費用や整理後の影響が怖くて相談に踏み切れない……」

「一般的な」任意整理の情報について探すことは全く難しくありません。
でも、弁護士事務所や司法書士事務所のHPを見てさえ料金が不明瞭だったり、具体的に個人信用情報がどうなってしまうのか分からないことは本当に多いですよね。

そこで今回は実際に2社(合計債務95万円)の任意整理を行った方に当時の書類、そして現在の個人信用情報データをご提供頂き、任意整理の過程やその後の影響を調査しました。

読み終えていただければ、任意整理についてかなり具体的なイメージが掴めるでしょう。

今回お話を聞かせていただいた中村さん(仮名)。現在は経済状況を立て直し、健全に生活していらっしゃいます。

多重債務だった中村さん

年齢:38歳
性別:女性
闇金融含む複数債権があった中、「アコム」「オリコ」からの債権計95万円分を任意整理されたとのこと。
債務整理の相談に出向かれたのは2014年2月頃です。

中村さんの借金生活談について詳しくは以下のページをご覧ください。

CHECK【体験談】借金が返せない!アコム、レイク他で借金250万かかえた末路



元多重債務者・中村さんによる任意整理をされた感想とその後

元多重債務者・中村さんによる任意整理をされた感想とその後

中村さんへのインタビューの中から、債務整理に関する部分を抜粋してみました。

【管理人】山本
闇金とのトラブルに遭い、債務も重なり債務整理に至ったわけですね。
債務整理について知るきっかけは何でしたか?
任意整理された中村さん
CMです。過払いの。
【管理人】山本
CMを打っていた事務所に依頼されたんでしょうか?
任意整理された中村さん
はい、ネットで調べて……でもCMを見たところです。そのまま電話しました。
【管理人】山本
相談しに行って、「じゃあこれで払っていくことにしましょう」…と固まるまでには、どれくらいの時間が掛かりました?
任意整理された中村さん
えっと……。
相談に行ったのが2014年の2月で。オリコの和解が9月……。
10月が支払いはじめですね。でもアコムは和解までもう少し時間が掛かってるみたいです。
(資料によると2015年3月から支払いはじめ)

支払い終わりは揃ってたので、先にオリコの方を支払ってたのかな。最初、オリコと事務所に支払う方法ではじめて、事務所の支払いが終わったときにアコムが始まったんですよね。

【管理人】山本
債務整理を始める前と比べ、生活に変化はありましたか?
任意整理された中村さん
すごい楽になりました。
お金、あればあるだけ使ってしまうんです。
なので本当に術がないってなれば、もう借りられないってなれば、何とかするんですよ。働いたり、買い物を我慢したりとか。(後略)
【管理人】山本
多重債務に苦しんでいる方へアドバイスをお願いします。
任意整理された中村さん
困ったら相談に行ってください、ぜひ。
後は…楽してお金は手に入らない(笑)

「【体験談】借金が返せない!アコム、レイク他で借金250万かかえた末路」より抜粋

というわけで総じて中村さんの、任意整理に対する評価は上々。
ご本人が仰っている通り、「困ったら相談」に行くことが生活改善の第一歩となることはまず間違いないでしょう。

任意整理に掛かった実際の費用と支払いタイミング

任意整理経験者に聞いた!掛かった費用と支払いタイミング

ここからは中村さんから当時の資料を見せていただきながら、実際に掛かった費用について確認していきます。

①2社計95万円の整理で掛かった費用は約7万円

任意整理に掛かる費用は、依頼先の事務所(弁護士/法律事務所または司法書士/法務事務所)によって大きく異なりますが……。
中村さんが依頼された司法書士事務所からの請求書を拝見させて頂くと、その内容は以下の通りでした。

中村さんが任意整理を行った2014年時点でのデータとなります。
現在の報酬体系と異なる可能性についてはご留意ください。

★司法書士事務所から中村さんに対する請求内容
報酬など 基本成功報酬 59,600円
(29,800円×2社分)
通信費 2,000円
(1,000円×2社分)
清算手数料 5,000円
その他
(過払い金発生に基づく報酬など)
0円
小計 66,600円×1.08%(消費税分)
=71,928円
預り金(積立金)
※手付金、着手金とは異なる
41,000円
合計 事前支払い分:41,000円
和解後支払い分:30,928円
(預り金ー報酬等)

合計負担額:71,928円

預り金(積立金)・手付金の有無や支払いタイミングは事務所によります。

というわけで中村さんの任意整理に掛かったのは全部で約7万円。この費用はこれまで調査した他の司法書士事務所に比べても、かなり安い方ですね。
(アヴァンス法務事務所なんかだと1社5万円+事務手数料が発生します)

実際にあなたが費用面重視で相談先を選ぶのなら、近場の複数の司法書士事務所に電話やメールで相談、簡単に見積もりを取ってもらうのが良いでしょう。
(弁護士事務所だと高く付きやすいので司法書士事務所がおすすめ。ただし1社140万円以上の債権については弁護士事務所を利用する必要あり)

中村さんの依頼先のように、後に返してもらえる(報酬から相殺してもらえる)「積立金」を設けている事務所は少ないです
積立金ではなく単に「手付金」「着手金」といった場合、これは返却されないものだとお考え下さい。

★過払い金返還をうたう事務所は多いですが、過払い金が発生している可能性があるのは「2007年以前に20%(借入額によって変動あり)を超える金利で借入を行い、その業者と最後に取引(返済)を行ったのが今から10年以内」という場合に限られます。今となってはかなり少ないでしょう。
こちらについて詳しくは、以下のページをご覧ください。

CHECK過払い金・グレーゾーン金利って?過払い金の発生を確かめる方法

★ちなみに今まで調査した事務所の中で、一番安く任意整理を請け負ってくれるのは「アース司法書士事務所」(大阪府、来所必須)でした。近辺にお住まいであればチェックしてみてください。

【これまで調査した司法書士事務所特設ページ】
◆東京
CHECK【アヴァンス法務事務所】高額な事務手数料の発生に注意!問い合わせ対応の詳細も
CHECK【はたの法務事務所】実績十分!ただし料金設定は不明瞭?問合せによる契約の流れも

◆大阪
CHECK新大阪法務司法書士事務所に聞いた!成功報酬を含む料金体系の詳細&契約の流れ
CHECK司法書士エストリーガルオフィスに聞く!料金体系と違法業者対策:契約の流れも
CHECKアース司法書士事務所に聞く!シンプルな料金体系&要面談で安心感◎:契約の流れも

②司法書士(弁護士)事務所への分割払いが終わったら債権者への支払いがはじまる

任意整理を利用するのは借金やリボ払いの支払いに苦しむ人たち。当然一括で報酬を支払うのは難しいです。

とは言えそれくらいは事務所側も織り込み済み。
中村さんの依頼先含め、多くの事務所では「事前に手付金や積立金の支払い+和解後に報酬を分割払い」という方針を取っているようですね。事前に支払いが必要となるのは、食い逃げならぬ「整理逃げ」を防ぐためでしょうか。

気になるのは和解後の分割払いの金額や回数ですが……。
中村さんの場合は請求額が比較的安価だったこともあり、数回程度で支払い完了されています。
一般的に、ここでは毎月「整理後の毎月の負担額」に近い金額が請求される様子です。例えば整理後、毎月計4万円を返していく契約であれば、事務所への報酬も月4万円前後ずつ支払う形となるわけです。多くの場合は1年もせずに片付くでしょう。

そして大体どの事務所でも、事務所への報酬代を支払い終えたら任意整理先の債権者(借入先金融機関)宛ての返済がはじまります
大体の流れをまとめるとこんなかんじですね。

任意整理のおおまかな流れ

メールや電話で面談日時の取り付け

司法書士(弁護士)事務所にて相談

書面などによる契約手続き

司法書士(弁護士)事務所による
債権者との交渉手続き
【ここで債権者への返済が一旦停止】

事務所への報酬支払い(分割可)

債権者への返済の再開
(金額は相談・交渉にて決定)

毎月の負担額は司法書士や弁護士との相談、先方(債権者)との交渉結果により決定します。中村さんの場合は2社で「毎月17,000円」(アコム6千円、オリコ1.1千円)ずつ返済していく形となりました。

もとの支払い額が2社で3万円台だったことを考えると、さほど変わっていないようにも思えますが……。
任意整理の重要なポイントに「整理後の利息をなくす」つまり「整理後の金利0%にする」という点が挙げられます。
これにより、負担が軽くとも確実に毎月の債務を減らしていけるわけですね。実際、中村さんも約5年を掛けて債務を清算されました。

将来の利息を大幅にカットできることを考えれば、多くの場合で専門家に依頼した方が結果的におトクとなる(総支払額が安く済む)でしょう。

2社で任意整理した後の個人信用情報開示結果

債務整理のデメリットとして必ず挙げられるのが「ブラック状態になってしまう」という点ですが……。
自己破産などとは違い、単なる「私的な交渉」に過ぎない任意整理ですから、これをどのように個人信用情報に反映させるかは金融機関の方針によります
そう言える証拠を、中村さんの個人信用情報開示データをもとに見ていきましょう。

★個人信用情報について詳しくは、「個人信用情報の開示と開示先の選び方」ページをご覧ください。
ここで出てくる個人信用情報機関について簡単に解説しておくと、
CIC……主にクレジットカード会社が加盟。1ヶ月ごとの支払い情報など細かな情報が載る
JICC(日本信用情報機構)…主に貸金業者が加盟。ブラック入りの理由が細かく載る
といったところ。この他にもうひとつ、銀行系が加盟する「全国銀行個人信用情報センター」という機関があります。
ちなみに大手業者の多くは2つ以上の機関に加盟済みです。

①「アコム」の異動情報はJICC・CICともに記載

中村さんが債務整理を行ったのは「アコム」「オリコ」の2社。うち大手消費者金融会社「アコム」に関しては、同社が加入しているCIC・JICCの両方で異動情報(ブラック情報)を確認することができました。

中村さんのJICC開示結果。はっきり「債務整理」の文字が見られます

▲中村さんのJICC開示結果。はっきり「債務整理」の文字が見られます。
中村さんのCIC開示結果。ブラック入りを示す「異動」の文字が見られます
▲中村さんのCIC開示結果。ブラック入りを示す「異動」の文字が見られます。
異動発生日と、その下の「解消」日の間は交渉期間+事務所へ報酬を支払っていた期間でしょう。

ご覧の通り、CICの方には「債務整理」の文字がありません。そのためこちらだと、単なる長期間延滞と任意整理の区別が付かないことになりますね。CICの掲載情報にはこういうことが多いです。

JICCの「債務整理」情報・掲載期間は「債務整理発生から5年」となるのに対し、CICの「異動」情報掲載期間は「契約解消から5年間」です(各公式HPより)。
よって中村さんの場合、「仮に契約がアコムだけなら」CICの方に1年くらい長くブラック情報が残ることとなるでしょう。

②一方、オリコの情報を見ても任意整理の記録は確認できず

2つの機関へばっちりブラック情報を残していた「アコム」ですが……。これと全く異なる方針を取っていたのが「オリコ」。

こちらが「オリコ」のCIC開示情報ですが、異動情報こそ載っているもののよく見ると異動発生日がアコムより3ヶ月ほど早くなっています。
中村さんが債務整理の相談に行ったのは2月頃とのことですので、この異動情報は債務整理と関係ない単なる延滞によるものと見て良いでしょう。

▲中村さんのCIC開示結果。
またこのオリコの情報、アコムのものとは異なり「延滞解消日」に記載がない上、毎月の入金情報も記録されていませんね。

残債はちゃんと減っている(もともとは63万円=630千円ほどあったはず)ので返済自体は反映されているのでしょうが……。
どうやらオリコは任意整理を行った場合、支払い待ちのお金を全額支払い切るまで「延滞解消」とは認めない方針な模様。

そのためオリコの場合、やっと残債が0になった時点ではじめて「延滞解消」の報告が行き、その後の契約解消から5年間記録が残る形になると思われます。アコムに比べるとかなり厳しいですね。

このように、「任意整理後の個人信用情報をどのように記録するか」は金融機関によってバラバラです。
あなたが任意整理を検討しているのなら、場合によっては現在の債権者に「任意整理情報がいつまで・どのように記録されるか」確認した上で、整理先に含めるか否か検討するのもアリでしょう。

ちなみにオリコ、JICCの開示情報には影も形もありませんでしたJICCに加盟しているにもかかわらず、です。
これもどうやらクレジットカード会社にはしばしば起こることのようで、「顧客情報の通達はある程度、金融機関に任されている」証拠と言えるでしょう。

<ブラックだからと言って100%契約できないわけではない>

ちなみに中村さん、オリコ・アコムで異動情報が載った後に「プロミス」「ソフトバンク」との契約を成功させています。

中村さんのJICC開示記録。平成26年4月の「債務整理」記録以降にも3つの契約を結べていることが分かります。

▲▼中村さんのJICC開示記録。平成26年4月の「債務整理」記録以降にも3つの契約を結べていることが分かります。
中村さんのJICC開示記録。平成26年4月の「債務整理」記録以降にも3つの契約を結べていることが分かります

このソフトバンクの契約は携帯電話端末の分割払いですね。プロミスは言うまでも無くキャッシング契約です。

ブラック情報が残ると、クレジットカードや大きなローンの契約を結ぶことは難しくなりますが……。(とは言えクレジットカードなら有料ライフカードなどの例外あり)
任意整理程度であればその情報が残っていても、(当然100%とは言えませんが)携帯電話の分割払いやキャッシングの契約を済ませられる可能性は十分に存在するようです。

個人再生の経験者や自己破産者となると新規契約できる会社も相当限られてきますので、「ブラックの程度が比較的軽い」というのは任意整理のメリットの一つと言えなくもないでしょう。

まとめ

まとめ

★実際の元・多重債務者いわく「困ったら専門家へ相談を!」任意整理は1人で行うのはほぼ不可能なので、まずはお近くの事務所を探してみよう
★中村さんの場合、2社(合計債務約95万円)の債務整理に発生した報酬は約7万円(うち約4万円は先払いの積立金)。
これはかなり安い方、かつ事務所によって料金体系は大きく異なるので、できれば複数の事務所で見積もりを取った上で相談先を決めたい
★報酬は多くの場合で分割払い可能。報酬が支払い終わったら債権者へ返済を行う形となる
任意整理情報をどのように個人信用情報に反映させるかは債権者によって全く違う。中村さんの場合、「アコム」のブラック情報はあと1~2年で消えそうなのに対し、「オリコ」の方は延滞解消の記録さえ付いていない
可能であれば債務整理を検討している借入先の、記録方針を確認しておきたいところ

法的な手段でないために、信用情報登録などにバラつきのある「任意整理」
とは言え自己破産などに比べると安価・手軽に実施できることに間違いはありません。中村さんのアドバイス通り、まずはお近くの司法書士(または弁護士)事務所をチェックしてみると良いでしょう。


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