銀行・信用金庫・労働金庫等の違いは利用サービス:選ぶべき預け先がすぐ分かる!

銀行・信用金庫・労働金庫等の違いは利用サービス:選ぶべき預け先がすぐ分かる!
「転職を機に引っ越しをしたはいいけれど、これまでのメインバンクがずいぶん遠方に……。
近くの金融機関に口座を作りたいけど、一体どこを選べばいいの?」

実は普通預金を利用するだけならば、さほど金融機関選びに気を使う必要はありません
基本的にはもっとも近所で利用しやすい金融機関を選んでおくと良いでしょう。近くに銀行があれば、出資金なども必要ないため手軽に利用しやすいですね。
ただし、定期預金や住宅ローンなど各サービスの利用を検討しているのなら話は別です。

今回はあなたが金融機関を利用したい目的に合わせて、おすすめの選び方や各金融機関の違いを詳しくまとめてみました。
読み終えていただければ、きっとあなたの希望にぴったりの金融機関を利用できますよ!

★金利などの情報はすべて、2017年10月現在のものとなります。

★個人の利用者を対象としています。事業者・中小企業のための金融サービスについては「ビジネスローンの比較」ページをご覧ください。

銀行、信用金庫、信用組合、信託銀行、労働金庫、農協……。金融機関の違いは何?

銀行、信用金庫、信用組合、信託銀行、労働金庫、農協……。金融機関の違いは何?
「銀行」「信用金庫」「信用組合」「信託銀行」「労働金庫」「農協(JAバンク)」……。どれをとっても「預金サービス」「融資サービス」を行うという点では同じです。
とは言え、わざわざ名前が分かれているからにはもちろん細かな違いが存在するのですが……。
まずは各金融機関の概要をご覧ください。

★各金融機関の概要

銀行
(ゆうちょ含む)
営利法人。(利益を出すことが目的)
個人はもちろん、大企業などもサービス対象となる。
(全国展開を行っているか、全国から利用できるか、といった点は銀行や金融商品によって異なる)
信用金庫 会員の出資により運営される非営利機関。
営業地域(サービス対象)が狭い地域に限定されている、地域密着型の組織。
信用組合 組合員の出資により運営される非営利機関。
営業地域(サービス対象)が狭い地域に限定されている、地域密着型の組織。
信用金庫に比べると比較的大きな企業は利用できない、組合員外からの預金を制限しているなど、より小規模かつ組合員中心の運営を行っている。
信託銀行 一般の銀行業務に加え、株や不動産などの運用を行う営利法人。
労働金庫 会員の出資により会員のために運営される非営利機関。労働組合や生協などが主な会員となるが、それ以外の従事者も入会可。
全国に13機関存在する。
農業協同組合
(JAバンク)
組合員の出資により運営される非営利機関。
農業従事者が主な組合員だが、該当しなくとも準組合員として参加可。
営利(株式会社)
非営利(会員や組合員の出資による相互扶助のための組織)

まとめておいてなんですが、違いは分かりにくいですね。ですが、それでいいんです。
営利、非営利というのも利用者側からの使い勝手にはほとんど関係ありません。(後述する出資金が必要になる程度)
また、適用される法律にも違いがありますが(銀行法、信用金庫法など)こちらもユーザーにとってはほとんど無関係。

このように個人が普段使いに利用する分であれば、どの金融機関を使っても大差はありません
とは言え信用金庫や信用組合は営業エリアが狭いため、その土地に長居する気がないのなら避けておいた方が良いでしょう。

<「出資金」って何?非営利機関の会員・組合員になる方法>

信用金庫、信用組合など非営利の金融機関は「会員・組合員からの出資」で成り立っています。
出資とは言うまでもなく、お金を出すこと。つまり非営利金融機関の会員・組合員になるためには、出資金を支払う必要があるんですね。(ただし融資商品を利用するだけであれば、出資は必要ないことが多いです。)

この出資金は、最低5,000円または1万円程度で、入会時に支払う必要があります。
出資金は金庫のお金であると同時にあなたのお金として取り扱われ、金融機関の営業が黒字となった場合に定期預金より高い、数%ほどの配当が行われることもあります。
とは言え金融機関側はこのシステムを使った積極的な資産運用は推奨していないようですね。(みんなが高額の出資をしだすと、高い配当を出すことは困難になるため。金庫によっては10万円まで、といった上限を設けていることも)

この「出資金」の有無が、銀行とその他の金融機関の最も大きな違いとなるでしょう。

信金などの利用例▲信金などの利用例。出資金と預金は異なります。

★出資金は金融機関を離れる際に返還してもらうことができますが、時間が掛かります。
また、預金のように気軽に出し入れすることもできません。

★出資金は信用金庫がつぶれても補償されません。

普通預金だけを使うなら原則「一番近いところ」でOK

普通預金だけを使うなら原則「一番近いところ」でOK
預金を取り扱う金融機関は、大きく分けると「出資金が必要でない金融機関(銀行系)」「出資金が必要な金融機関(信用金庫など)」となります。
出資金が必要だとは言っても、先述のように配当が行われることもあり、決してデメリットばかりではありません。
そう考えると、その土地で長く暮らしていくつもりなら、一番近い金融機関を選択して問題ないでしょう。
どの金融機関も、口座開設元のATM(三井住友銀行口座を使うなら、三井住友銀行ATM)を使うことで少なくとも平日8:45~18:00の間は手数料無料での預金管理が可能です。

一方で「そんなに長く暮らすつもりはない」「今、一時的にも出資金を支払う余裕はない」という場合には、出資金が必要ない銀行系の金融機関(ゆうちょ銀行を含む)が第一候補となります。

近くに銀行がない、という場合にはインターネット銀行を選択するのもアリでしょう。
コンビニでの利用手数料無料など、使い勝手の良いことも多いです。

★代表的なインターネット銀行

  普通預金金利(税引前) 他行口座への振込手数料 コンビニATM引出手数料
ソニー銀行 0.001% インターネットバンキングの場合、月1回無料 セブン銀行、イオン銀行のみ何度でも無料
その他のATMでも月4回無料
楽天銀行 0.02% 給与などを楽天銀行口座で受け取る場合のみ月3回無料 ハッピープログラム適用時のみ最大月7回無料
新生銀行 0.001%
~0.003%
(条件を満たした場合)
月1回~10回無料 完全無料
イオン銀行 0.001%
~0.1%
(条件を満たした場合)
216円~ 基本有料(ミニストップ等のイオン銀行ATMは完全無料)
SBIネット銀行 0.001% 月1回~15回無料 セブン銀行のみ完全無料
その他コンビニ+ゆうちょATMの合計月5回まで無料
オリックス銀行 0.02% 月2回まで無料 完全無料
参考:三井住友銀行 0.001% 216円~
(提携銀行外)
基本有料
(条件を満たした場合のみ月3回まで無料)

楽天銀行やオリックス銀行の普通預金金利は一般銀行の20倍となっていますが、100万円を1年間預けても帰ってくるのは2,000円。
大きな資産があるのなら以下で紹介する定期預金を使った方がベターなこともあり、あまりここは気にしなくても良いでしょう。

それよりもメインバンクとして利用するのなら重要なのは、コンビニATMの引き出し手数料。
コンビニATMを使った預金管理を検討しているのなら、手数料が一切かからない「新生銀行」または「オリックス銀行」を選択することをおすすめします。

<倒産のリスクはあまり考えなくて良い?>

「近くには超小規模な信用金庫しかなくてお金を預けるのが不安……。」「金利の高いインターネット銀行を使いたいけど、いきなり潰れたりしないか心配!」
いいえ、仮に金融機関が破たんした場合でも、あなたの預金(普通・定期他)は1000万円まで、確実に国によって保証されます(ペイオフ)。というわけで、普通預金の預け先についてそこまで神経質になる必要はないでしょう。
どうしても気になる、という場合には検討している金融機関の格付けなどを見てみるのも良いかもしれません。

ちなみにこの制度の発令された2002年から、実際に破たんした金融機関は1社のみとなっています。(日本振興銀行、しかも定期預金のみを取り扱う特殊銀行)

定期預金のおトクさを重視するならネット銀行を要チェック!コンビニ引出し手数料無料も

定期預金のおトクさを重視するならネット銀行を要チェック!コンビニ引出し手数料無料も
まとまったお金を預けたいと考えているのなら、定期預金の利用がおすすめ。
定期預金とは、預け入れ期間が決まっており原則満期にならないとお金を引き出せない代わりに高い金利が設定されている預金システムのことを言います。
(中途解約は可能ですが、得られる利息は大幅に減ることになります。)

現在はマイナス金利政策のために、ほとんどの金融機関は0.01%という「普通預金よりは高いけれど、資産運用として使えるほどではない」金利を設定していますが……。
以下のようなインターネット銀行(と、ごくごくわずかな信用金庫など)は営業コストの掛からない分、一般の銀行に比べ非常に高い金利を実現させています。

★円定期預金金利(税引前)

  6ヶ月 1年 3年 5年
ソニー銀行 0.05% 0.02%
楽天銀行 0.11% 0.03% 0.04%
新生銀行 0.01% 0.01%
~0.02%
イオン銀行 0.04% 0.05% 0.1%
SBIネット銀行 0.02%
オリックス銀行 0.08% 0.1% 0.18% 0.25%
参考:三井住友銀行 0.01%

6ヶ月の短期の預け入れであれば楽天銀行、1年以上の預け入れであればダントツでオリックス銀行が優秀ですね。
オリックス銀行の5年定期へ500万円を預け入れれば、毎年12,500円の利息を得られる計算になります。

このように、「普通預金は地元の金融機関」「貯蓄用の定期預金はインターネット銀行」といった使い分けを行うのもおすすめです。

CHECKオリックス銀行の定期預金について

★まれに、信用金庫や信用組合などがインターネット銀行以上の高金利商品を取り扱っていることがあります。(あすか信用組合の2年物定期預金「あおば」の組合員金利0.4%など)
まずはお近くの金融機関をチェックしてみるのも良いでしょう。

東京都立川市を例にした、各ローン商品の金利比較

東京都立川市を例にした、各ローン商品の金利比較
最後に、各ローン商品を利用する場合の金利について見ていきましょう。こちらは預金とは違い、金利が低いほどおトクとなります。
全国の金融機関を挙げていてはキリがありませんから、今回は「東京都立川市」を例にまとめてみました。

住宅ローン、カードローンなどの融資商品は、借入先の金融機関を普段から使っていることで金利や審査の点で優遇を受けやすくなります。
加えてローンの返済を行う引き落とし口座は借入先の金融機関に限定されることも多いため、もしもあなたが融資商品の利用を検討しているのなら、魅力的な商品を取り扱う金融機関の口座をあらかじめ開設しておくことをおすすめします。

①住宅ローンの金利比較

立川市から申し込める住宅ローンの概要は、以下のようになります。(2017年10月)

★東京都立川市から申し込める住宅ローン(新規)比較 (保証料は含まないものとする)

  変動金利 固定金利
三井住友銀行 0.625%~0.775% 0.8%~1.55%
三菱UFJ銀行 0.625%~0.775% 0.95%~2.75%
みずほ銀行 0.6%~1.075% 0.675%~1.6%
りそな銀行 0.595%~0.625% 1.15%~2.4%
ソニー銀行
(自己資金10%以上)
(A)0.499%
(B)0.799%※
(A)0.8%~1.508%
(B)0.814%~1.563%
ソニー銀行
(自己資金10%未満)
(A)0.549%
(B)0.8%~1.558%
(A)0.849%
(B)1.458%
SBIネット銀行 0.477% 1.13%~2.33%
東京都民銀行 0.675%~2.475% 2.15%~2.25%
東京スター銀行 0.8%~2.4% 0.8%~2.95%
多摩信用金庫 1.475%~ 2.4%~3.25%
青梅信用金庫 1.2%~ 1.3%~
西武信用金庫 0.95%~2.475% 1.1%~3.55%
あすか信用組合 1.25%~2.5% 取り扱いなし
中央労働金庫(全期間引き下げ型) 0.625%(会員)
0.775%(会員外)
1.0%~1.6%(会員)
1.15%~1.75%(会員外)
JA東京みどり(PDF) 0.675%
※所定条件を満たした場合
0.85%~0.9%
※所定条件を満たした場合
※Aは「変動セレクト住宅ローン」Bは「住宅ローン」を指す。詳細は公式HP参照
都市銀行(全国から利用可)
インターネット銀行(全国から利用可)
地方銀行
信用金庫など

住宅ローンに関していえば、地方に根差した金融機関ほど金利の面で劣勢な傾向がある模様。
メガバンク系の安定した低金利も魅力ですが、インターネット銀行はさらに低い金利を実現させていますね。

とは言えインターネット銀行の住宅ローンは対面相談などができない他、審査難易度が他に比べ高い傾向があるようです。
反面、金利の高めな地銀や信用金庫は「金利を0.1%上げれば審査に通せます」「保証人を付ければ貸せます」といった融通が利きやすくなっています。

★金利に幅のある金融機関の場合、「当該金融機関から複数の公共料金の引き落としを行う」「給与を当口座で受け取る」などの条件を満たすことで金利を引き下げてもらえることが多いです。

CHECK住宅ローンの選び方

②カードローンの金利比較

融資サービスとして、最も利用者が多いと考えられるのがカードローン。
こちらの金利についても、立川市を例としてまとめてみました。

★カードローン……限度額の範囲内で何度でも借りられるローン商品。クレジットカードのキャッシング枠のみをピックアップしたもの。

★東京都立川市から申し込めるカードローン比較(保証料を含む)

  限度額 金利
三井住友銀行 10万円~800万円 4.0%~14.5%
三菱UFJ銀行「バンクイック」 10万円~500万円 1.8%~14.6%
みずほ銀行 10万円~800万円 2.0%~14.0%
りそな銀行「クイックカードローン」 10万円~200万円 9.0%~12.475%
ソニー銀行 10万円~800万円 2.8%~13.8%
オリックス銀行 10万円~800万円 1.7%~17.8%
東京都民銀行「パーソナルカードローン」 30万円~100万円 7.0%~9.8%
東京スター銀行 10万円~1000万円 1.8%~14.6%
多摩信用金庫「2WAY」 20万円~100万円 14.5%
青梅信用金庫「あおしんカードローン」 30万円~100万円 14.6%
西武信用金庫「きゃっする500」 10万円~500万円 5.8%~14.6%
中央労働金庫 最大500万円 3.875%~8.475%
※JA東京みどりはカードローン取り扱いなし
※代表的なローン商品のみ掲載
都市銀行(全国から利用可)
インターネット銀行(全国から利用可)
地方銀行
信用金庫など

カードローン商品は住宅ローンとは違い、契約時には最も高い金利(上限金利)が適用されやすい傾向にあります。(とくにメガバンク、ネット銀行系)
そのためカードローンは原則、上限金利で比べる必要があるのですが……。
この基準で見ていくと、立川市の場合には「東京都民銀行」「中央労働金庫」が強いようですね。

このように、ローンの利用を検討しているのならローンの金利をもとに普段使いの金融機関を決定するのも良いでしょう。

CHECK信用金庫のカードローンについて
CHECK労働金庫のカードローンについて

まとめ

まとめ

★普通預金だけを利用するつもりなら、預け先にそこまでこだわる必要はない。
一番近い金融機関、もしくはコンビニ利用手数料無料のネット銀行の活用がおすすめ
★信用金庫など、非営利法人の金融機関は口座開設時に「出資金」が必要になるため注意。とはいえ配当があるなど、デメリットばかりではない
★定期預金の金利は各金融機関により大きく変わってくる!まとまったお金を預けたいのなら、オリックス銀行などを選ぼう
★ローンを利用する予定があるのなら、借入先として魅力的な金融機関を普段使いにすることで将来的に金利引き下げ・審査優遇などのメリットを得られる

あなたの住んでいる場所や利用したいサービスによって、おすすめしたい金融機関は変わります。
配当金や貯蓄用口座と普通預金口座を分けることも視野に入れた上で、使い勝手の良い金融機関を選びましょう!

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