「事業に必要なお金を少しばかり借りたいけれど、家族に詮索されると面倒。何とか郵送物なしで利用できるビジネスローンは無いかな?」
事業性資金を借りる際には、契約書や利用明細が自宅に送られてくるのが通例ですが……。
物事には例外がつきもの。全国各地に店舗を設置する、大手消費者金融会社のビジネスローンであれば、その場で必要書類の受け取りが可能。この場合、自宅に郵送物が到着することはありません。
貸付条件はあまり良いとは言えないものの、「郵送物なし」あるいは「スピーディさ」を求めるなら、有力な申込み先候補と言って良いでしょう。
今回は「郵送物なしで事業性資金を借りたい」というあなたのため、具体的な申込み先候補をいくつかまとめました。
読み終えていただければ、今のあなたに合った借入先ローンが分かります。
郵送物なしでビジネスローンを使いたいなら「無人店舗を構える大手業者」を選ぼう
ビジネスローンに限らず、お金に関する契約を結ぶ際には書面での契約書などが発生するのが通例。
そのため銀行、あるいは小規模な消費者金融会社などでビジネスローン/事業性融資を利用すると、自宅への郵送物を避けることは難しいのですが……。
全国各地に店舗を構える大手消費者金融会社は、各店舗での契約書発行に対応。これにより、来店契約さえ可能であれば自宅への郵送物を回避することができます。
それでは、具体的な申込み先候補について見ていきましょう。
★いずれの申込み先もインターネット上での明細受け取りが可能です(=定期的な郵送物なし)。
明細の受け取り方法は申込み~契約の過程で選択することとなります。
①アイフルはビジネスローンに特に注力、個人事業主・法人の両方に対応
現在確認されている限り、「法人」相手に郵送物なしでの事業性融資を行っているのは「アイフル」のみです(※個人事業主も利用可能)。
金利 | 限度額/融資額 |
---|---|
3.0% ~18.0% ※契約額100万円以上のとき上限15% | 1万円 ~500万円 |
審査日数 | 借入までの総日数 |
最短即日 | 最短即日、ただし一般に2営業日程度 |
貸付対象 | |
法人または個人事業主 | |
必要書類 | |
| |
その他 | |
|
- 大手消費者金融会社のうち、唯一法人として契約可
- 一般的なリボ払いの他、回数分割払い、一括払いにも対応
- 一般ローンと審査対応時間が異なる
(=おそらくビジネスローンの専用部署がある)
…という点を見ても分かる通り、アイフルは他社に比べてもビジネスローンに注力している模様。
代償として即日融資は少々難しくなっているようですが、特に法人の名義で「郵送物なし」で借りたい、という場合には、アイフル「事業サポートプラン」が唯一の申込み先候補になるだろうと思います。
……ただし実際に問い合わせを行ったところ、店頭契約が可能な場合であっても100%契約書の送付を防げるとは限らない模様。あらかじめご承知おきください。
ただ、ご審査の結果によっては対応できかねてしまう場合もございます。
ただ、土日祝日を挟む場合などは時間が掛かってしまう場合もございます。書類の提出などの対応であれば、土日であっても大丈夫なのですが……。
(2020年2月問い合わせ分)
CHECKアイフル公式HP「店舗・ATM検索」
★赤字決算でも応相談を明記している「アイフルビジネスファイナンス株式会社」は、アイフルの子会社ですが、アイフル店舗での契約書発行には対応していません。
②プロミス・アコムは個人事業主限定ながら即日融資も容易
「プロミス」「アコム」の大手2社は、個人事業主/自営業者のみを対象としたビジネスローンを取り扱っています。
プロミス「自営者ローン」 |
|
---|---|
アコム 「ビジネスサポートカードローン」 |
|
この2社のビジネスローンは、アイフルと異なり、
- 個人の申込みのみ受付
- 専用の電話番号が無い
- 公式HPに記載の契約の流れや対応時間が個人向けローンとほぼ同じ
- 返済方法も個人向けローンと共通
といった性質を持つことから、「所得の3分の1を超える融資が可能」という点を除いては、個人向けローンとほぼ共通の内容と考えて良いでしょう。
(要するに個人向けローンとシステムが同じ部分が多い)
ただし、個人向けカードローンと異なり
- インターネット上での契約不可(プロミス)
- 上限限度額はやや低い
- 30日間の無利息サービスが付かない
といった制約がある点についてはあらかじめご確認ください。
インターネット上での契約書送付に対応していないことから、郵送物回避のためには各店舗(有人または無人窓口)への来店が必須となります。
基本的には電話(アコムならインターネット申込も可)で仮審査を受け、その通過後にお近くの店舗に出向く形となります。
CHECKプロミス公式HP「店舗・ATM検索」
CHECKアコム公式HP「店舗・ATM検索」
★毎月の利用明細はインターネット上で受け取り可能です。
「郵送物を避けられる」ビジネスローンは、現在確認できている限りで上記の3つのみ。ただし、消費者金融系ローンの金利の高さは多くの方にとって気になりやすい部分かと思います。
そして、あなたが「家族に怪しまれないため/詮索されないため」に郵送物の回避を希望しているのなら、あらたに申込み先候補となりうるのが「クレディセゾン」の個人事業主向けカードローン(金利15%)。
このクレディセゾンは、「セゾンカード」を発行する大手クレジットカード会社ですね。
こちらのカードローンは郵送物を避けることにこそ対応していませんが、「セゾン」からの簡易書留が届いた場合は「クレジットカードを新しく作った」と判断されるのが一般的でしょう。
融資上限額が100万円と低い点には注意が必要ですが、「100万円以下を、家族に知られず、もう少し低金利に借りたい」という場合には、こちらのローンも選択肢に入るかと思います。
所得の3分の1までの借入で問題ないなら、条件の良い個人向けローンを使ってもよい
郵送物なしで利用できるビジネスローンは、現在確認されている限り3つのみ。
ですが、あなたが「所得の3分の1を超える借入」を特に必要としていないのなら、「事業性資金としての利用を禁じていない、個人向けカードローン」にまで選択肢を広げてみても良いでしょう。
これに該当するのは、主に消費者金融または信販会社(クレジットカード会社)のローン。
その中からさらに、郵送物なしで契約・利用できるものを抽出すると以下のようになります。
プロミス |
|
---|---|
レイクALSA |
|
アイフル 「ファーストプレミアムカードローン」 |
|
同じ「プロミス」が取り扱うビジネスローンに対し、個人ローンは
といった利点を持ちます。
所得をある程度高めに申告しているのなら、こういった個人向けローンを使うのもありでしょう。
★事業者がローンを組む際には、売上ではなく「所得」の申告を求められます。
このため、似たような生活状況の会社員(税込年収を申告)に比べると、審査は不利に進みやすいことでしょう。あらかじめご承知おきください。
参考自営業者のためのプロミス:審査通過4名&否決2名の共通点と問合せに基づく注意点
★ごく少ない例外を除き、銀行や信金の個人向けローンは事業性資金としての利用を禁じています。
……が、カードローンを利用するにあたって使い道の証明は不要。また、個人事業主であれば事業性の出費とそうでない出費の境目が曖昧なことも多いでしょう。
この場合には、郵送物なしで利用できる「三井住友銀行カードローン(上限14.5%)」なども申込み先候補となります。
参考メリットから選ぶ!おすすめ銀行カードローン7選:低金利、郵送物なし、口座不要他
まとめ
- 現在確認されている限り、郵送物なしで利用できるビジネスローンは全部で3つ。中でもアイフル「事業サポートプラン」は法人名義で申し込める貴重な存在
- 所得を高めに申告しているのなら、事業目的での利用を制限していない、消費者金融系の個人向けローンを使っても良い
郵送物なしで利用できるビジネスローンをお探しであれば、
- 法人か、そうでないか
- 所得の3分の1を超える融資が必要か
といった要素をもとに、申込み先を選べると良いですね。
選択肢はあまり多くないとは言え、全国に設置してある店舗等を使って契約を済ませられるのは嬉しいところです。
SNSでもご購読できます。