そんな法人代表者または個人事業主にとって、重要な申込み先候補の一つとなるのが「アイフルビジネスファイナンス株式会社」。
消費者金融「アイフル」の子会社にあたるこの業者は、公式HPに「赤字決算でも応相談」を明言しており、審査に不安を抱える事業者にとって心強い存在となってくれます。
今回はそんな「アイフルビジネスファイナンス株式会社」について、類似サービスと比較したメリット・デメリットや問い合わせに基づく契約の流れを簡潔にまとめました。
読み終えていただければ、今のあなたが「アイフルビジネスファイナンス株式会社」へ申込みを行うべきか否かが分かります。
目次
「アイフルビジネスファイナンス株式会社」で事業資金を借りるメリット・デメリット
それでは早速、「アイフルビジネスファイナンス株式会社」が取り扱う融資サービスの内容について見ていきましょう。
①アイフルビジネスファイナンス株式会社の基本情報:適用金利は法律ギリギリの高さ
「アイフルビジネスファイナンス株式会社」が取り扱う融資サービスの基本情報は以下の通りです。
金利 | 融資額、限度額 | 審査日数 |
---|---|---|
上限18.0%※1 ※2 | 50万円~1000万円 (ビジネスローン) 1万円~500万円 (カードローン) | 最短即日 |
借入までの総日数 | 貸付対象 | |
最短1日 |
|
- 法人として契約を結ぶ場合には法人代表者が連帯保証人となること
(個人事業主の場合は保証人不要) - ビジネスローン(一括貸付型)とフリーローン(限度額の範囲内で何度でも借入)を選択可
- 赤字決算でも応相談
年18%という上限金利は、業者が10万円~100万円未満を貸す際に認められる最高の金利。
この金利の高さ、そして「融資スピードの速さ」「赤字決済でも応相談」を見ても分かる通り、事業性融資としての性質は銀行・信金等のそれと大きく異なります。
基本的には「審査難易度が低く、スピーディな代わりに、小口融資前提で高金利」なローンと思っていただくと良いでしょう。
これ自体はアイフルビジネスファイナンス株式会社に限ったことではなく、消費者金融系ビジネスローン全般に共通する特徴となります。
★アイフルビジネスファイナンス株式会社に限らず、「事業者ローン」に総量規制(年収の3分の1を超える貸付不可)は適用されません。
よって所得が0円でも、「審査にさえ通れば」借入が可能です。
アイフルビジネスファイナンス株式会社が取り扱う、無担保の事業者ローンには「ビジネスローン」と「カードローン」の二種類が存在します。
それぞれの違いは以下の通り。
ビジネスローン |
---|
|
カードローン |
|
まとまったお金を一度だけ借りたいのなら「ビジネスローン」、必要なお金を状況に応じ借りたいのなら「カードローン」を選ぶと良いでしょう。
上限18%という金利に関しては、どちらを選んでも変わりありません。
★上の定義は「アイフルビジネスファイナンス株式会社」公式HPで用いられているものであり、他社においては「ビジネスローン」という名前のリボ払い型ローンも存在します。ご注意ください。
②一般知名度は高くないが、実は上場企業(アイフル)の子会社
「アイフルビジネスファイナンス株式会社」でgoogle検索を掛けると、関連キーワードに「ヤミ金」「取り立て」等が出現するのですが……。
結論から言うと、この会社はれっきとした正規業者ですのでご安心ください。
トップページの大地真央さんを見て、「なんでこんな業者に…?」と思われるかもしれませんが、実はアイフルビジネスファイナンス株式会社は「アイフル」の子会社。
大地さんはアイフルのイメージキャラクターですので、アイフルビジネスファイナンス株式会社HPに登場されているのもこの流れによるのでしょう。闇金のHPに使われるような、フリー素材や無断転載とは全く異なります。
「アイフル」の子会社であることが、安心して申し込む理由となるかは微妙なところかもしれませんが……。
消費者金融会社とは言え、東証一部上場企業であることは確か。後ろ盾の無い小規模業者よりは、申し込みやすいことだろうと思います。
③基本的には「審査の通りやすさ」に期待して申し込むことになる
さて、アイフルの子会社である「アイフルビジネスファイナンス株式会社」ですが、実は親会社であるアイフル自体も事業者向けローンを取り扱っています。
上限金利は18%と同値、さらに使えるATMの数等はアイフルの方が上とあって、一見すると「アイフルビジネスファイナンス株式会社」の方を選ぶメリットが無いように思えますが……。
「アイフル」の方の公式HPには、アイフルビジネスファイナンス株式会社と異なり「赤字決算でも応相談」といった記載がありません。
また多くの事例を見る限り、親会社・子会社が同じ性質のローンを取り扱っている場合、リスクの高い(=審査難易度の低い)ローンは子会社が提供するのが一般的。
例
- 年収100万円以下の個人にも融資を行うことがある「プロミス」「アコム」は、それぞれ「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」の子会社。ただし親会社である銀行で、こういった属性の方が審査に通ることは難しい
- 大手信販会社「クレディセゾン」の子会社であるセゾン・ファンデックスの公式HPには「決算内容が不安」「銀行では難しい」といった難易度の低さを想起させる記載あり
こういった事情を考えると、アイフルビジネスファイナンス株式会社の審査難易度はおそらく「アイフル」の事業者ローン以下。
よって基本的には、審査通過への期待が「アイフルビジネスファイナンス株式会社」へ申し込む理由となるでしょう。
④契約のスピーディさや使い勝手で言えばアイフル等の方が上
アイフルより審査難易度が低いと推測される「アイフルビジネスファイナンス株式会社」。
ただし先でも少し触れた通り、利用可能ATM数はじめとする基本的なサービス面では親会社「アイフル」等に劣ります。
審査通過が難しいとされる明確な理由(赤字決算、ブラック状態など)が無ければ、まずは大手のビジネスローンへの申込みを検討するのも良いでしょう。
アイフルビジネスファイナンス株式会社への申込みは、大手1社の審査に落ちてしまってから検討しても遅くはないはずです。
アイフルビジネスファイナンス株式会社 | アイフル | |
---|---|---|
上限金利 | 18.0% | |
融資額 (無担保) | 1000万円 | 500万円 |
必要日数 | 最短1日 | 最短即日 |
赤字決算 | 応相談 | 記載なし |
来店契約 | 不可 | 可能 |
使えるATM ※カードローンタイプ選択時 | アイフル セブン銀行 東京スター銀行 | アイフル セブン銀行 ローソン銀行 E-net 他 |
プロミス「自営者カードローン」 |
|
---|---|
アコム「ビジネスサポートカードローン」 |
|
★ただしあまり立て続けに申込を行うと、審査が不利に進みやすくなる可能性があります。
申込数は最低限に留めておきましょう。
「アイフルビジネスファイナンス株式会社」に聞いた!基本的な契約の流れ
ここからは「アイフルビジネスファイナンス株式会社」への申込みを検討中のあなたのため、基本的な契約の流れを説明させて頂きます。
まずは公式HPに記載のなかったいくつかの点について、実際に問い合わせを行った結果をご覧ください。
その後、必要書類をご提出いただきまして本審査、早ければこれも本日中に完了するかと思います。
(2020年2月問い合わせ分)
融資までの日数は、都内であれば最短1日。とは言え郵便事情によっても変わってくるため、参考程度にとどめておいた方が良いでしょう。
①おおまかな契約の流れ
問い合わせ結果と公式HP情報を元に、契約の流れをまとめると以下のようになります。
「アイフルビジネスファイナンス株式会社」契約の流れ
(メール、FAX、郵送)
(急ぎならメール、FAXでも良い)
(ここまで最短1営業日)
カードローン希望ならローンカード受取
やるべきことがあればアイフルビジネスファイナンス株式会社側から連絡が入るでしょうから、特にこの過程を覚える必要はありません。
こういったスピーディな契約は、消費者金融系ビジネスローンならではと言えます。
②契約に必要な書類
「アイフルビジネスファイナンス株式会社」契約に必要な書類は以下の通りです。
法人 |
|
---|---|
個人事業主 |
|
「アイフルビジネスファイナンス株式会社」の申込み条件に営業年数に関する記載はありますが、決算書または確定申告書が提出できなければこのローンを利用することはできません。あらかじめご確認ください。
各書類は
- メール送付
- FAX
- 郵送
の中から、お好きな方法で提出可能です。
★その他、契約額に応じた印紙代が発生します。
③「カードローン」選択時に利用できるATMは全3種
あなたが2つのローンタイプのうち、「カードローン」を選択されたなら、限度額の範囲内で何度でも借り入れが可能。
この際に使えるATMは以下の3種類です。
- アイフルATM(手数料無料)
- セブン銀行ATM※
- 東京スター銀行ATM※(返済は不可)
親会社のアイフルはじめとする大手消費者金融会社に比べれば、少ないと言わざるを得ませんが……。
セブン銀行ATMを使えることから、最低限の利便性は持っていると言って良いでしょう。
……とは言え手数料のことを考えると、極力アイフルのATMを利用したいところではあります。
CHECKアイフル公式HP「店舗・ATM検索」
★限度額にゆとりがあれば、電話による銀行振込申請も可能です。
「アイフルビジネスファイナンス株式会社」契約タイプ別の返済方法
最後に、「アイフルビジネスファイナンス株式会社」で借りたお金の返済について簡単に解説していきます。
①ビジネスローン(一括貸付型)の場合
あなたが一括貸付型の「ビジネスローン」タイプを選んだのなら、返済方法は以下の2つから選択となります。
- 60回以内の元利均等返済(回数分割払い)
- 最長1年以内での一括返済
回数分割払いに関しては、以下の「カシオ計算機」が提供するシミュレーションサービスが優秀。
こちらを用いて、あなたの希望借入額・希望返済回数に応じた返済額を確認しておくと良いでしょう。
CHECKCASIO「ke!san<ローン返済(毎月払い)>」
※初期設定のままでは5年後に金利が変動してしまいます。ご注意ください。
一方、一括払いの場合は
▶借入額×金利(%)÷年間日数×借入日数
の式で、利息額を計算することが可能。
例:金利15%でうるう年に200万円を30日間借りるとき、
200万×0.15÷366×30
=24,590円
以下の大まかな数値も参考にしてみてください。
- 金利18%…月あたり利息およそ1.5%
(融資額100万円未満の場合の最高金利) - 金利15%…月あたり利息およそ1.25%
(融資額100万円以上の場合の最高金利)
②カードローンの場合
公式HPに具体例こそあれ、明確な支払いのルールが掲載されていない「カードローン」。
これについて、アイフルビジネスファイナンス株式会社に問い合わせを行った結果が以下の通りです。
(2020年2月問い合わせ分)
ということで、カードローンにおける毎月の返済額は「限度額の2%+利息」と考えて良いでしょう。
1ヶ月あたりのおおまかな利息は以下の通り。
- 金利18%…月あたり利息およそ1.5%
(融資額100万円未満の場合の最高金利) - 金利15%…月あたり利息およそ1.25%
(融資額100万円以上の場合の最高金利)
例えば限度額100万円なら、
- 限度額の2%にあたる「2万円」の元金
- 借入額の1.25%にあたる、「1.25万円」前後の利息
を合わせて月32,500円程度支払うことになるわけですね(実際には誤差あり)。
基本の返済方法は
- アイフルまたはセブン銀行ATMを使った入金
- 銀行振込
の二択。また追加返済による早期完済も可能です。
まとめ
- 「アイフルビジネスファイナンス株式会社」のビジネスローンはアイフル子会社が提供する事業者向け融資サービス。基本的には貸付条件や使い勝手では無く、「審査の通りやすさ」に期待して申込みを行うこととなる
- 融資スピードは最短1営業日と速い。
早期契約を希望するのなら、迅速に必要書類を提出できるよう用意しておきたい
全事業者におすすめ…と言えるわけではありませんが、特に銀行での融資を断られてしまった場合などに強い味方となってくれる「アイフルビジネスファイナンス株式会社」。
何らかの理由で審査に不安を抱えている事業主にとっては、打ってつけの申込み先と言えるでしょう。
金利 | 融資額、限度額 | 審査日数 |
---|---|---|
上限18.0%※1 ※2 | 50万円~1000万円 (ビジネスローン) 1万円~500万円 (カードローン) | 最短即日 |
借入までの総日数 | 貸付対象 | |
最短1日 |
|
- 法人として契約を結ぶ場合には法人代表者が連帯保証人となること
(個人事業主の場合は保証人不要) - ビジネスローン(一括貸付型)とフリーローン(限度額の範囲内で何度でも借入)を選択可
- 赤字決算でも応相談
SNSでもご購読できます。