
自動車ローンには保証人はいらないって聞いたんだけどな……
でも、保証人ってよく分かんないんだけど……。
そもそも保証人とは何をする人なのでしょうか?どんなときに保証人が必要となるのでしょうか?そして、保証人なしでローンの契約をする方法はないのでしょうか?
自動車ローンと保証人の関係を、徹底的にまとめてみました!
保証人が必要なのは、どんなとき?
①そもそも保証人って?連帯保証人とは違うの?
保証人とは、お金を借りている契約者に支払い能力がなくなったとき、その借金を代わりに支払う人のこと。
基本的には両親や親族が引き受けます。
こちらの表にまとめておきました
★保証人と連帯保証人の違い
保証人 | 連帯保証人 | |
債権者(金融機関)から、請求があったときの対応 | 契約者に請求してほしいと、 断ることができる | 支払いの義務がある 断ることができない |
契約者が返済能力があるにも関わらず、返済を拒否した場合 | 必ずしも支払いの義務はない | 支払いの義務がある |
複数人の(連帯)保証人がいる場合の対応 | 保証人同士で分割払い (100万円の貸付を2人で 保証した場合、各50万円を 支払い) | 全員満額を支払い (100万円の貸付を2人で保証した場合、各100万円を支払い) |
自動車ローンの場合、会社や状況によって保証人を求められる場合と、連帯保証人を求められる場合があります。
上の表を見ても分かる通り、連帯保証人の方が責任が重く、契約者と同じ義務を負うこととなります。
②保証人を求められるのは、支払い能力が不十分なとき
金融機関に保証人を求められるのは、あなたの支払い能力が一定基準に達していないとみなされたとき。
とくに勤続年数が1年以下の場合や、契約者が未成年のときに多いようです。
<保証人を求められるのはこんな人!>
- 未成年の方
- 勤続年数が1年未満の方
- フリーターやアルバイトの方
- フリーランスや自営業の方
- ローンの金額に対して収入が少ないと判断された方
とくに契約者が未成年者の場合、確実に保証人が必要となります。未成年の方は、事前に保証人を決めておきましょう。
自動車ローンの審査基準について詳しくは『自動車ローンの審査に落ちてしまったら……』のページを参考にしてみてください。
保証人を求められた理由が勤続年数や年齢にあった場合、1年待つことで保証人なしで審査通過となる可能性もあります。
③十分な保証人を付けられれば、審査に通過できる!
でも、保証人をお願いされるということは悪いことでは無いんですよ
保証人を求められたときは、審査通過まであと一歩!十分な保証人を付けられれば、審査に通過できます。
反対にいえば、十分な保証人を付けられない限り、お金を借りることはできないということ。保証人がローンにおいてとても重要な存在だとわかりますね。
自動車ローンの保証人の条件と役割
①保証人をお願いできるのはこんな人!
- 成人
- 安定した収入がある(年金収入のみだとNGなことが多い)
- クレジットカードや借金の滞納、債務整理を過去5年間に行っていない
- 10年以内に自己破産を行っていない
をクリアしていればそれでOK。
家族や親族を頼れば、基本的に問題ありません。
『Q&A:自己破産経験者は保証人になれない?』
Q:8年前に自己破産をしました。この度妻が自動車ローンを組むことになったのですが、保証人を求められてしまいました。
私が保証人になったのでは、妻は審査落ちとなってしまうのでしょうか。
A:自己破産時、利用していた金融機関によります。
各金融機関は「個人信用情報機関」という場所を通して、これまで自己破産などの任意整理を行った人を審査ではじいているのですが……。
実は主に消費者金融・クレジットカード会社が加盟している個人信用情報機関(JICC、CIC)では自己破産情報が5年間で消えるのに対し、銀行が加盟している機関(KSC)では10年間残ります。
そのため、自己破産を行ったとき銀行系でお金を借りていたのであれば、審査通過は難しいと言えるでしょう。
また、自己破産から5年以内であればどの金融機関を利用していたかに関わらず、一発NGとなります。
詳しくは『個人信用情報機関』のページを読んでみてください。
② 保証人って、結局、何をするの?
あなたが問題なくローンを返済していけるのなら、保証人がすることは特にありません。
契約時に収入証明書などを提出、サインや捺印をするだけで、保証人による手続きは完了。何の迷惑も掛かりません。
ただ、あなたがローンを滞納したり、支払い能力がなくなってしまったときにおいては話は別。
保証人は、あなたの分の借金をすべて被ることになってしまいます。
そのため、保証人に保証人となるデメリットこそあれ、メリットはなにひとつありません。
絶対に他人の保証人になってはいけない、と言い聞かせられる理由はここにあるんですね。
『Q&A:保証人になることで自分の審査が不利になることはある?』
Q:兄弟に自動車ローンの連帯保証人になってほしいと言われたのですが、僕自身も来年には車を買いたいと思っています。
連帯保証人になることで、自分自身の審査が不利になることはありますか?
A:連帯保証人=審査落ち、というわけではありませんが、審査に影響が出る可能性はあります。自動車ローンを取り扱っている各社が加盟している個人信用情報機関では、連帯保証人についての情報も記録されているためですね。
そのため、自身の審査が不安であれば連帯保証人になるのは断った方が良いかもしれません。
③ 保証人なしのオートローンってないの?
全国対応しているネット系のマイカーローンを中心に、いくつか保証人不要のオートローンもあります。
たとえば、損保ジャパン日本興亜のジャパンダ・ネットマイカーローンなどは、「保証人不要」と明記されています。
実質年利 | 限度額 | 担保、保証人 | 融資までの総日数 |
---|---|---|---|
1.9%~2.95% ※固定金利 ※保証料込 | 20万〜1000万円 | 不要 | 1週間程度〜 |
申込条件 | |||
|
- 自動車、バイクの「購入資金」にのみ利用可
- 指定口座の開設不要、任意の口座で返済可
- 損保ジャパン日本興亜の保険などを利用する必要は無し、単独で契約可
- 来店不要
- 申込時点で購入予定の車や借入希望額を決定している必要あり
こういった自動車ローンを選ぶことで、保証人なしでオートローンを組むことができます。
また、審査に通りやすいローンほど、保証人を求められにくくなります。
もしも銀行など金融機関の自動車ローンで保証人を求められた場合、ディーラーのローンなどであれば保証人なしでも審査通過の可能性が高いでしょう。
これは、未成年者による契約はいつでも撤回できると法律で決まっているため。保証人なしで未成年にお金を貸すことは、企業にとってとてもこわいことなんです。
契約者が学生の場合に限り、カレッヂなどの学生ローンであれば保証人なしで50万円まで借りられますが、金利は16%~18%とディーラーローン(5%~12%)よりも高いためおすすめできません。
保証人を付けられないときの対策
保証人なしで自動車ローンの利用はできないの?
『自動車ローンの審査に落ちてしまったら……』のページも併せて読んでみてください。
※未成年の方が、保証人なしでお金を借りることは難しいです。保証人を用意できないのであれば、成人するまで待つ他ありません。
①もっと審査に通りやすい自動車ローンを選ぶ
金利が高いローンほど、審査に通りやすい傾向にあります。
どうしても保証人を立てられないのであれば、少し金利が高くても審査に通りやすいローンを選ぶことで、お金を借りられる可能性があります。
審査難易度の傾向は、以下の通り。
ただし、もちろん金利が高いほど利息、つまり総支払額が高くなるので注意してください。
②「残価設定ローン」なら単独で組める可能性も
各ディーラーが提供している「残価設定ローン」を使えば、借り入れ額が減ることで審査に通りやすくなります。
残価設定ローンとは、購入の3~5年後の下取りを前提に、安い価格で車を購入できる方法のこと。
つまり3年後に50万円で下取りをしてもらう約束をしたら、150万円の車を100万円で購入できるんですね。
ただ、キズをつけてはならない、カスタマイズをしてはならない、決められた走行距離を超えてはならない、といった制限が発生します。
詳しくは、『ディーラーローン:残価設定ローン』ページを読んでみてください。
③頭金を貯めることで、審査に通過しやすくする
借り入れ希望額が少ないほど、審査には通りやすくなります。
少し時間を空けてお金を貯める、ボーナスを待つなど、すぐに実現とは行きませんが……。
保証人を立てられない環境であれば仕方ありません。
できるだけ多くの頭金を用意して、もう一度審査に臨んでみると良いでしょう。
★カードローンは初回からまとまったお金を借りにくい上、金利が高いので自動車ローンのための利用には向いていません。
④勤続年数や収入が上がるまで待つ
「頭金を貯める」とも繋がりますが、こちらは自分の属性(ステータス)を上げることになります。
収入をアップさせるのは難しいかもしれませんが、勤続年数であれば待っているだけで増やせます。
4月入社であれば、翌4月以降にもう一度審査を受けてみましょう。
勤続年数は最低でも1年、できれば3年以上あると良いですね。
⑤現金で車を買えるよう、お金を貯める
最も確実でおトクな方法は、結局現金購入です。もちろん金利もかかりません。
『お金が貯まる方法』ページも参考にしてみてください。
<保証人代行サービスって?>
十分な収入と社会的な地位のある人をあなたの保証人として紹介するビジネスは存在します。
それを行う会社を「保証人紹介会社」「保証人代行会社」などと呼びますが……。
基本的に、紹介料として一人5万円程度+会社によっては手数料や登録料が必要。
また、高額な登録料を取られても保証人が紹介される気配がない……といった報告も多く、おすすめできません。
必要経費から見ても、保証人代行+金融機関の自動車ローンより保証人なしでディーラーローンを使った方がベターです。
自動車ローンで保証人が必要となった例
バイトはしていてそこそこお金はあったのですが、親に相談したら「一人で組めないようならダメだ」と言われたので、結局がんばってお金を貯めて現金で新車を買いました。
というか、未成年が原因で断られたのかと思って20歳になってからもう一度組もうとしたのですが、学生だからと結局保証人を求められましたね。そこのディーラーだけかどうかは分かりませんが、学生だと個人では組めないみたいです。
ただ、今になって考えるとあのとき自動車を買ったとしても、税金など維持費は足りなかったと思うので審査に通らなくてよかったのかも。
母はシングルマザーだったので伯父に頼みました。審査には通過できました。
組もうとしたのは80万円です。父に頼んで何とかなりましたけど、このままじゃいけないと思って就活して、今は正社員として働いています。中古車のために組もうとした自動車ローンが、大きな転機となりましたね。
ただ、自分はわけあって家族と絶縁していたので保証人を頼むわけにもいかず、家を借りたときに保証人になってもらった祖父も亡くなり、本当にどうしようもなかったので結局ローンを利用するのはあきらめました。
田舎住まいだったので駅まで30分自転車で走り、電車に乗り……という生活を1年続けたら流石にしんどくて、もう一度審査を受けてみたのですが、そのときは難なく通過しました。
新入社員でなくなったからか、貯金が増えたからかはわかりませんが、通ったので良いことにします。
事業者向けのカードローンも利用していましたが、審査の通過には問題ありませんでした。
まとめ
★基本的に保証人には、両親や親族を選べばOK
★年齢や勤続年数が問題になるなら、少し待ってからローンに申し込むのもおすすめ
★保証人なしで自動車ローンを組みたいなら、より審査に通りやすいディーラーローンなどを選ぶか、頭金を用意する、残価設定ローンを使うなどして借り入れ額自体を減らそう!
★保証人代行サービスの利用はあまりおすすめできない……。
車を買ったら、ドライブに連れて行ってあげよう
その感謝の気持ちは大事ですよ
自動車ローンを組む上で、ネックになりやすい保証人の存在。
保証人を立てられないと審査に通らないことも多いので、頭金を用意するなど、できることをした上で審査に臨めると良いですね。
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