「分割払いができるという通販を利用しようとしたら、その実セディナの<ショッピングローン>を組むことになるのだとか。
自分名義のローンと言うと、少し抵抗があるなあ……」
結論から言うとこの「ショッピングローン」、確かにローン(借入)でこそあるものの、使い勝手の上では「分割払い」とほぼ変わりありません。むしろ金利が低めに設定されていることから、クレジットカードの分割払いに比べてもおトクと言えます。
が、新しい契約を1つ結ぶことになるわけですから、商品を受け取るまでの手間が少しばかり増えてしまうのは事実ですね。
今回はショッピングローンの中でもセディナが取り扱う「ショッピングクレジット」について、その仕組みや契約の流れ、その他よくある質問などをまとめました。
読み終えていただければ、不安なく希望の商品の購入に踏み切れることでしょう。
まずはあなたが購入を検討されているお店が、この支払い方法に確実に対応しているのかお確かめください。
セディナの「ショッピングクレジット」…ってどんな契約なの?
まずはそもそもセディナの「ショッピングクレジット」とはどういった契約なのか、簡単にお話ししていきます。
★「ショッピングクレジット」と「ショッピングローン」は同じものです。
「ローン」という言葉に抵抗を覚えられる方が多いからか、クレジット会社自身は「ショッピングクレジット」の名前を使うことが多いですね。
★ 「セディナのショッピングクレジット」で分割払いができるというお店でも、クレジットカードの分割での支払いもできることもあります。
ただ、クレカの分割払いよりはおトクなことが多いため、数十万円以上の高額商品(電化製品や健康器具、呉服や宝石など)を分割で購入するなら、ショッピングクレジットを選んだほうが良いでしょう。
★ ジャパネットたかたなど、お店によっては「金利・手数料無料」という条件で分割払いができることもあります。
その場合は、クレジットカードなど他の方法で分割払いをするよりもオトクになります。
①お店とあなたとセディナの三者間契約…と言ってもただの「分割払い」と大差ナシ
セディナに限らず、「ショッピングローン」とは「分割払いをしたいお客さん」と「早く代金を手に入れたいお店」を仲介する存在。
もう少し具体的に言うと……。
高額商品に対して「分割払いができるなら買うんだけど」とお考えのお客さんと、「高額商品を売りたいけれど、自分のところで分割払いの管理なんて到底できない!」というお店の間を、セディナが「お店への代金立て替え」という形で橋渡ししてくれるわけですね。
契約成立時にはセディナが代金の全額をお店に支払ってくれる形となりますので、あなたは残りの支払いをお店ではなく「セディナ」相手に、分割で行っていく形となります。
そしてこのセディナはクレジットカード会社ですので、分割払い・後払いのノウハウもサービスもバッチリ備えています。
結果、あなたは「クレジットカードの分割払い」を行うのとほとんど変わらない気持ちで、月々の分割払いをこなしていけるわけですね。
(=毎月指定日に、決まった金額を自動引き落としで支払っていけば良い)
②1回きりの契約で、セディナのクレジットカード等を作る必要も無い
セディナはクレジットカード会社と申し上げましたが、この「ショッピングローン」は独立したサービス、言わば「買い切り型」で、特に継続性はありません。ショッピングローンを組んで分割払いを行い、所定の金額を支払いきればそれで契約は終わりです。
クレジットカードと直接の関係はありませんので、セディナのカードを作る必要もありません。
が、新しい契約を結ぶことから新しい審査を受け、新しい手続きをしなくてはならないのは事実。
その点で言うと、クレジットカードの分割払いに比べやや面倒と言えます。
③金利手数料はお店によるが、クレカの分割払いよりはおトクなことが多い
あなたは分割払いができる、お店はすぐに代金を受け取れると、いわゆるwin-winな関係を作ってくれる「ショッピングローン」。
が、当然これはボランティア事業ではないので報酬、ここでは「金利手数料」が発生することは避けられません。
この金利手数料はクレジットカードの分割払いやリボ払いの「分割払い手数料」と同じもので、原則お客さん側が支払うことになりますが……。
その金利(手数料の決め手となる数字。これが高いほど手数料も増える)はクレジットカードの分割払いより低く設定されています。つまり同じ金額を分割するのであれば、ショッピングローンの方がおトクと言えるわけですね。
(が、クレジットカードのポイント還元によっては一概にそうと言えないことも。詳細後述)
また、お店によっては金利手数料ゼロ円をうたっていることもあります。この場合は手数料をお店側が負担してくれることになりますね。
もちろんお客さんの立場でこれを頼むことはできませんが、目を付けたお店がこういったサービスを行っているのならとてもラッキー。
この場合はほんの少しの「契約の手間」以外にデメリットなく、分割払いを済ませることができます。
④ショッピングローンと「クレジットカードの分割払い」の比較
これまでも何度か触れてきた通り、ショッピングローンと「クレジットカードの分割払い」は似ているため、当たり前ながら比較されやすいです。
そこで、いくつかのポイントごとに2つの支払方法を比べてみました。
セディナ・ショッピングクレジット | セディナ発行クレジットカードの分割払い | |
---|---|---|
金利(実質年率) | 0%~11%くらい (お店による) | 14.96% (24回払い) |
分割回数 | 60回くらいまで | 36回まで |
10万円の商品を12回払いで購入した場合の総支払額 | 100,000円 (金利0%) 103,827円 (金利7%) 106,051円 (金利11%) | 108,152円 (金利14.73%) ※基本還元率0.5%のとき、500円相当のポイント還元 →実質負担額 107,652円 |
30万円の商品を24回払いで購入した場合の総支払額 | 300,000円 (金利0%) 322,352円 (金利7%) 335,566円 (金利11%) | 348,955円 (金利14.96%) ※基本還元率0.5%のとき、1,500円相当のポイント還元 →実質負担額 347,455円 |
50万円の商品を24回払いで購入した場合の総支払額 | 500,000円 (金利0%) 537,258円 (金利7%) 559,283円 (金利11%) | 581,599円 (金利14.96%) ※基本還元率0.5%のとき、2,500円相当のポイント還元 →実質負担額 579,099円 |
利点 |
基本的におトクなのは、金利の低い「ショッピングローン」の方です。それは上の表の中でも明らかですね。
金利の影響が大きくなるほど、つまり購入額が大きいほど・返済期間が長くなるほど、「ショッピングローン」を選ぶメリットは大きくなると言って良いでしょう。
ただ、逆に言うと購入額が小さく、返済期間が短いならわざわざ新しい契約を結ぶ必要もありません。また、使うカードや購入額・返済期間によっては、ポイント還元によってカード払いの方がおトクになることも無いではないでしょう。(気にするほどの大きな差にはなりませんが)
逆に限度額に差し障りないような、1~2年以内で終わる支払いを行いたいのなら、クレジットカードの分割払いでも十分でしょう。
……とは言え仮にお店が「金利ゼロ円キャンペーン」などを行っていたのであれば、無条件でおトクな「ショッピング・クレジット」をおすすめしたいところではあります。
つまりどちらを選ぶべきかは結局「状況による」ということですね。
★お店が提示する金利(実質年率)が6%以上であるのなら、都市銀行などの取り扱う「多目的ローン」を選んだ方がおトクとなります。
銀行等に出向く必要がある分、契約は面倒ですが、大きな買い物を検討されているのならこちらも併せてご検討ください。
CHECK金利・審査難易度別!フリーローン/多目的ローン一覧
CHECKあなたの街で最も低金利に借りられるカードローン・フリーローンの探し方
★もちろんお店によってはショッピングローン、カード払いのどちらか一方しか利用できないこともあります。
ショッピングクレジットの申し込み・審査~返済の基本
ここからは何度か触れている、ショッピング・クレジットの新規契約の手間・手順についてお話ししていきます。
①一般的な契約の流れ
残念ながら、ショッピング・クレジットの契約の流れを一概にこれを説明することはできません。一般のお店とネットショッピングでは契約方法に違いがあるのは当たり前ですし、お店ごとの差異も少なくないと思われるからですね。
と言うわけで、ここではあくまで「一般的な」契約の流れについて紹介していきますので、あくまで参考程度にご覧ください。
セディナ「ショッピングクレジット」
契約の流れ
(インターネットショップ利用時)
各お店が指定する方法で
ショッピングクレジットの申し込み・注文
↓
審査
(最短即日)
※セディナから携帯電話などに連絡が入る場合があります。
↓
メールや電話等で審査結果連絡
↓
商品発送
↓
商品の到着後、ローン契約書の送付
口座振替の登録など
↓
毎月の返済
新しい契約が必要な分面倒、とは言いましたが、あくまでクレジットカードの分割払いと比べての話であり、そこまでの手間を求められることは少ないでしょう。(保証人が必要になった場合を除く。詳細後述)
こちらはインターネットショッピングの例でしたが、店頭で契約をする場合も大きな違いはありません。
ショッピングクレジットの利用を希望するのなら、店員さんにその旨を伝えることで詳しい流れを教えてもらえるかと思います。
<毎月の返済回数はどうやって決める?>
ショッピングクレジットの返済方式は「先に支払い回数を決めて行う分割払い」です。肝心の支払い回数は、多くの場合で申込み時に入力することとなるでしょう。
あなたが利用するショッピングローンが無金利(=お店が金利手数料を負担してくれる)であれば、毎月の負担額は「購入額÷支払い回数」だけで計算できるのですが……。
金利手数料が発生する場合、これを加味して計算しなければならない分、どうしても返済回数を決めるのが難しくなってしまいます。(特に借入が長期に及ぶ場合)
とは言えインターネット上に公開されている「返済シミュレーター」等を使えば、「いくらを借りたとき・何回払いだと月の返済額はいくらなのか」すぐにチェック可能。
分割払いの計算だと、以下のアプラスが公開しているものが便利ですね。好きな金利を入力できるので、セディナのローンを利用する場合でも差し支えなく計算できます。
CHECKアプラス公式HP「カンタンローン計算」
(手数料方式には「実質年率」をお選びください)
こちらをヒントに、あなたの生活に合った返済回数を割り出してみてください。
②契約額にもよるが、審査は比較的融通が利きやすいか
ショッピングクレジットの審査は決して厳しいものではありません。セディナの公式HPにも、「親権者の連帯保証があれば」学生や未成年でも契約できる旨が明記してありますね。
気になるのは、(連帯)保証人なく契約できる基準ですが……。
正直に言うとセディナのショッピングローン、他社(オリコ等)に比べるとシェアが低く、ほとんど審査通過情報が無いというのが現実です。
そのため、あまり確実なことは言えませんが……。
お金の使い道が「特定商品購入」に絞られている、かつ月々の負担を分割すると考えると、おそらくその審査難易度は同じ枠のクレジットカードに比べると低いのではないかと思います。つまり20万円分のショッピングクレジットを組むより、20万円の枠のクレジットカードを作る方が幾分か難しいのではないかと思えるわけですね。
そういうわけで、新しく借入額相当枠のクレジットカードを作れるだけの信用と支払い能力があるのなら、ショッピングクレジットの審査に通過できる可能性はかなり高いのではないかと推測できます。
★ちなみに(連帯)保証人を付けるためには民法の規定上、書類契約が必須となります。この都合上、(連帯)保証人を付ける際に契約に手間が掛かるのは避けられないでしょう。(もちろんあなたが保証人に同意を得る手間も掛かります)
ちなみに連帯保証人と保証人の一番大きな違いは「契約者が返済を怠ったとき、連帯保証人は支払い請求を拒めない」という点ですね。(保証人は契約者の資力を証明できれば支払い義務を免れる)
連帯保証人は保証、というより「平常の負担分のない連帯債務者」と言った方が近く、通常の保証人に比べて重い義務を負うことになります。
参考借金の保証人を頼まれたら?保証契約を請け負うデメリットとは
③返済は原則「自動引き落とし」で
ショッピングクレジットの契約後、毎月の返済はクレジットカードと同じような「自動引き落とし」(口座振替)で行われることになります。
引き落とし先口座の登録は契約後に届く書面に記入し返送、これをセディナに承認してもらうのが基本になると思われますが、店頭契約でしたら申込み時・契約時の書類に記入欄があるかもしれません。
その他、振込手数料が掛かることから推奨はしませんが、銀行振込での返済も可能なようですね。
自動引き落としの手続きに時間が掛かった場合にも、こちらの方法を使うことになるでしょう。
ちなみに毎月の引き落とし日はお店や契約者によって異なる模様。(セディナ側の処理や管轄の違い?)
中には「毎月6日と26日から選択可」を掲げているショップもありました。
その他詳細については、各ショップに直接お問い合わせください。
セディナのショッピングクレジットに関するよくある質問と回答
ここからは、セディナのショッピングクレジットに関するよくある質問にお答えしていきます。
①ローンを組めるのはいくらからですか?
5万円からと定められていることが多いようです。(お店によります)
ただ、これくらいの金額ならクレジットカードの分割払いを使っても差し支えないでしょう。
②繰上返済・一括返済はできますか?
残り借入額の一括返済は、確実に可能です。契約書などで契約番号をご確認の上、該当するカスタマーセンターへご連絡ください。当日までの利息を清算の上、振込先を教えてくれることでしょう。
契約番号が0から始まる場合 | 第一カスタマーセンター 052-310-1555 |
---|---|
契約番号が3から始まる場合 | 第二カスタマーセンター 0120-686-909 |
一方、一部繰上返済に関しては明確な規定が無い模様。契約額によっては受け付けてもらえないかもしれません。
これに関しては今一度、契約書の内容を確認されることをおすすめします。規定が無かった場合には、上の電話番号に連絡してみてください。
③契約中に残債を確認することはできますか?
可能です。上の項目に挙げた連絡先に電話を掛けてみてください。
④ショッピングローンのせいで自動車ローンや住宅ローンに差し障りがでる可能性はありますか?
まったく無いとは言い切れません。
が、追加借入のできない・使い道の限られた契約ですので、カードローンほどの影響が出ることは無いかと思います。
ショッピングローンを利用中であっても新しいローンの返済を滞りなくこなせる能力があるのなら、さほど気にしなくても良いでしょう。
……逆に言うとショッピングローンを組むことで返済能力に不安が生じてしまうのなら、新規での申し込みは保留しておいた方が無難です。
⑤審査に落ちてしまったらどうすれば良いですか?
クレジットカードの分割払いなど、その他の購入方法を模索するのが基本かと思います。カードローンという方法も無いではありませんが、金利の高さや用途を考えるとあまりおすすめはできません。
★十分な返済能力もあるのになぜ審査に落とされたのかわからない、という場合には、個人信用情報を開示してみることをおすすめします。
⑥総量規制の対象ですか?
ショッピングローンは自動車ローン等と同じく、総量規制の対象外です。
これは単にショッピングローンの契約が、貸金業法ではなく割賦販売法の範囲となるからでしょう。その証拠に、(連帯)保証人を付ければ専業主婦も利用することができます。
というわけで、年収の3分の1を超える金額のローンを組むことも、現在年収の3分の1に達する借入がある状況で新しくショッピングローンを組むことも、法的には問題ありません。
が、前者はまだしも後者の状況で新しい審査へ通過するには、かなりの返済能力(あるいは安定継続した収入がある(連帯)保証人)が求められることでしょう。
まとめ
★手軽なクレジットカードの分割払いに対し、ショッピングクレジットは「大口・長期間」の借入向き。とは言え金利によっては銀行の多目的ローン等も併せて検討したい
★(連帯)保証制度があるので審査にはある程度の融通が利きそう。ただしこれを付ける場合には契約に手間が掛かりやすいので注意
「独立した一個のローン」という方法ではありますが、契約後の使い心地はクレジットカードの分割払いとさして変わりありません。
特に無金利キャンペーンが行われているのであれば、大きなリスク・デメリットなく利用できる便利な支払い方法と言って良いでしょう。
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