銀行カードローンの借入残高が急増中!選ばれる理由と消費者金融系カードローンとの違いは何?

銀行カードローンの借入残高が急増中!選ばれる理由と消費者金融系カードローンとの違いは何?
2017年5月18日、日本経済新聞が「銀行+信用金庫カードローンの残高が、1999年以来の高水準となった」と報じました。
そしてなんと、銀行カードローンの総借入残高は1年で9%増加し、その総額は5兆6024億円に上るとのこと。
利用者数は公表されていないため、ひとり当たりの平均借入額はわからないものの、それでも銀行カードローンが非常に広い層で受け入れられていることがわかりますよね。

今回は銀行カードローンの利用者が増え続けている理由と、アコムアイフルといった消費者金融系カードローンとの違い、そして銀行カードローンを利用する上での注意点について詳しく解説していきます。

銀行カードローンが選ばれる理由って?現在の貸付残高は消費者金融以上

お金を借りるならサラ金から、カードローンといえば消費者金融……。そんな時代はもう終わったのかもしれません。
アコムプロミスといった消費者金融よりも、銀行カードローンが選ばれている理由とは何なのでしょうか?

①2016年3月時点で、貸付残高は銀行>消費者金融、この差はさらに拡大中

実はすでに2016年3月の時点で、銀行カードローンの貸付残高は、消費者金融とクレジットカード会社の合計を上回っています。(2016年8月31日付日本経済新聞
銀行カードローンの貸付残高がさらに勢いを増していることから、両者の差はさらに広がったと見て良いでしょう。
銀行カードローン・信用金庫カードローンの貸付残高の推移
▲日銀の統計データから作った、銀行カードローン・信用金庫カードローンの貸付残高の推移。
改正貸金行法が施行(後述)された2010年あたりから、残高が急増していることがわかります。

②銀行カードローン普及のきっかけは法律改正にあり

上の表を見てもわかるように、銀行カードローンの貸付残高を後押ししている大きな外的要因として「貸金業法の改正」が挙げられます。

2010年に完全施行された新しい貸金業法(改正貸金業法)は、貸金業者、つまり消費者金融・クレジットカード会社の融資を制限するものでした。
例えば「個人へ融資を行う際、貸金業者からの借入合計が年収の3分の1を超えてはならない」(総量規制)、「一社から50万円以上を借りる場合には、収入証明書の提出を義務付ける」といったものですね。

銀行の貸付は銀行法によって制限されるため、貸金業法が厳しくなっても銀行には関係ありません。
「消費者金融で今までどおりに借りれなくなってしまった!」という方が銀行に行き着くのは、当然の結果と言えるでしょう。

また、貸金業法と同じく「出資法」も一部改正。上限金利は29.2%から、15%~20%(限度額による)に大きく引き下げられました。

これにより、今まで最大29.2%の金利で融資を行っていた消費者金融は大打撃。さらに15%~20%を超える利息分は「過払い金」として返還請求ができるようになり、業界全体が窮地に追い込まれてしまいました。
大手消費者金融であった「武富士」はこのころ倒産。さらに何とか倒産を逃れた「アコム」「プロミス」といった大手消費者金融も、大手銀行の傘下に入らざるを得ない結果となりました。

これで勢いを増したのは銀行カードローン。
三井住友銀行は「プロミス」を、三菱UFJ銀行は「アコム」を自グループに取り込んだことにより、個人を対象にした融資、つまりカードローン事業のノウハウを手に入れたわけです。

このあたりから、大手銀行と消費者金融の関わりが密接なものとなり、どんどん2者の境界が曖昧なものになっていたわけですね。
現在では、後から説明するように銀行カードローンでも大手消費者金融並みのサービスを受けられるようになっているんですよ。

銀行カードローンと消費者金融系カードローンの比較

それでは、ここで一度銀行カードローンと消費者金融系カードローンを比較してみましょう。
ここでは特に人気のある、大手3社を並べてみました。

★銀行と消費者金融のカードローン比較

  三菱UFJ銀行「バンクイック」 三井住友銀行カードローン アコム
上限金利 14.6% 14.5% 18%
限度額 500万円 800万円 800万円
融資スピード 最短40分 公式HP参照 最短1時間程度
審査難易度 低め(年収200万円未満~) 高め 低い
専業主婦の利用 不可 不可
郵送物なしでの貸付 自動契約機の利用で可 自動契約機または「web完結」の利用で可
※三井住友銀行の普通預金口座・キャッシュカードをお持ちなら、契約までの手続きがWEBで完結が可能。
自動契約機の利用で可
利用明細の送付 なし なし 手続きを取ることでweb上での発行可
在籍確認 銀行判断による 相談次第で書類代用可 相談次第で書類代用可

もちろん銀行によってサービスは異なりますが、こうして比べてみると消費者金融が完全に優れている、と言える点は審査難易度の低さくらい。その審査難易度でさえ、銀行との境目はあいまいになりつつあります。

金利が低く、大きな限度額をもらえやすい上、サービスの上でも大手消費者金融と遜色のない銀行カードローン。
ユーザーが増えるのは当然とも言えるでしょう。

CHECK融資スピードや審査難易度で見る、銀行カードローン一覧

①やっぱり魅力は金利の低さ!平均的な銀行ローンでも消費者金融より3~4%は低金利

それでは、積極的にCMや電車内の広告などで宣伝を行う消費者金融よりも、銀行カードローンが選ばれている理由とは何なのでしょうか?
やはり最も大きな要因はその金利の低さでしょう。

一般的な銀行カードローンの上限金利(契約時に適用されることの多い最高金利)は14%~15%程度。
最も会員数の多い消費者金融「アコム」の上限金利は18%ですから、特に金利の低い銀行カードローンを選ばなくても、無条件に3%~4%低い金利でお金を借りられることになります。

金利が低ければ、それだけ利息(金融機関に支払う手数料)も少なくて済むわけですから、利用者が銀行に流れるのは当たり前のことかもしれません。

CHECKカードローンの基礎知識と金利の仕組み

②競争が激化していることで審査難易度も低下中!年収200万円未満・アルバイトでも利用可能に

これまで、銀行カードローンがなんとなく敬遠されてきた理由には「審査が厳しい」というものがありました。
実際、10年前は銀行からお金を借りることは非常に大変なことでしたが……。

銀行間の競争が激化していることもあり、現在銀行カードローンの審査難易度は大きく下がっています
楽天銀行などのインターネット銀行をはじめ、大手銀行である三菱UFJ銀行「バンクイック」までが年収200万円未満・かつアルバイトの方の融資に対応。

もちろん、他社での借入などのマイナス点がある場合にはその限りではありませんが、「以前は銀行で借りられなかったけど、今ならいける!」という人が増えているのも利用者増加の一因でしょう。

③貸金業法に縛られないから、はじめから大口の融資が可能

前述のとおり、貸金業法の改正によって勢いを増した「銀行カードローン」。
カードローンを取り扱う上での「銀行法」「貸金業法」の違いをまとめてみました。

★銀行カードローンと消費者金融における法律上の制限の違い

  銀行カードローン 消費者金融カードローン
適用される法律 銀行法 貸金業法
借り入れ金額制限 各銀行の判断による 貸金業者からの借入合計が年収の3分の1を超えてはならない総量規制
専業主婦の借り入れ 各銀行の規約による 配偶者の年収との平均に総量規制がかけられる「配偶者貸付」制度もあるが大手消費者金融は非適用
収入証明書の提出 一社で50万円、または貸金業下の金融機関全体で100万円を超える融資を行うとき、収入証明書を提出する必要あり
利用明細の送付 各銀行の規約による 利用明細を毎月送付(web送付可)
適用される金融機関例 三井住友銀行楽天銀行など アコムプロミスアイフルSMBCモビットなど

消費者金融系会社の活動が、法律によって大きく制限されていることがわかりますね。

銀行カードローンを利用する上での注意点と今後の展望

審査が少しだけ難しい、という点を除いて良いことずくめのように思える銀行カードローン。
ですが、利用していく上では銀行カードローンならではの注意点もあるんです。

①貸付を制限する法律がないから、ついつい借りすぎてしまいがち

銀行カードローンの貸付を制限する法律は、今のところありません。
そのため、銀行が許しさえすれば年収以上の借入も、法律上は可能となります。
実際に、「銀行カードローンでついつい利用しすぎてしまって債務整理をすることに」「おまとめをしようと思ったのに、大きな限度額をもらえてつい使ってしまった」という例は珍しくありません。

年収の3分の1を超える借入が自動的に不可能となる消費者金融とは違い、銀行カードローンを利用する上では自己管理がとても大事になります。

いくら金利が低いといっても、借入が増えてしまっては意味がありません。
自己管理に自信のない方は銀行カードローンより消費者金融や、一度借りたら返済だけを行うフリーローンを使った方が良いかもしれませんね。

②今後は貸し付けの自制をすることにより、大口融資を受けにくくなる可能性が高い

銀行カードローンの貸付が増えていることで、各銀行は国会・行政などの各方面から批判を受けています。「返済能力以上のお金を貸してるんじゃないのか」「倫理よりも利益を追求しているんじゃないか」といったものですね。
これに対し、大手銀行は「収入証明書が必要となる基準を厳しくする」「大口の貸付を控える」といった意向を示しています。(2017年4月29日付日本経済新聞より)

とは言え、冒頭で紹介した5月18日付の記事では以下のように記されています。

全国銀行協会の小山田隆会長(三菱UFJ銀行頭取)は18日の記者会見で「過剰な貸し付けの防止に向けてカードローンの見直しが必要」と述べた。
ただ総量規制については「年収の3分の1を超えている利用者の方が貸倒率は低い」と指摘。正確な返済能力を把握したうえで資金ニーズに対応していくべきだとの認識を示した。

この回答からは「融資の体制を大きく変えるつもりはない」という意向も読み取れますね。

ただし、貸しすぎを防ぐためにも、弾劾を防ぐためにも銀行カードローンの審査はより厳格化されていくことが予想されます。
この内容は審査通過の最低ラインが上がる、というよりは「大口融資を受けることが難しくなる」あるいは「今まで必要なかった場所で収入証明書類が求められるようになり、手間が掛かる」といったところでしょう。

貸金業法の制限を見るに、審査が厳格化される基準は「借入額50万円を超過」してから。
今後は借入のたびに収入証明書が必要になったり、それによって融資スピードが遅くなったりという影響が及ぶかもしれません。

まとめ

銀行カードローンは審査にさえ通れば、消費者金融よりも低金利で大きなお金を借りられる傾向あり
★融資スピードの速い銀行や、審査に通りやすい銀行、それを両立する銀行も出てきたおかげで、銀行カードローンの利用者は急増中
★一方で「貸しすぎ」という批判が集中しており、貸付自粛の動きが出始めている。今後は年収の3分の1を超えるお金を借りるのは難しくなるかも……。

何度でも借入・返済のできるカードローンは、便利な分ついつい利用してしまいがち。
比較的金利の低い銀行カードローンを選ぶ場合であっても、限度額いっぱいをすぐに使ってしまわないよう、利用者側の心がけも重要です。 



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