19年3月開始「ドコモレンディングプラットホーム」とは?「レンディングマネージャー」はどんなもの?発表情報から予測しました

2018年10月17日、NTTドコモは「2019年3月より、<ドコモ レンディングプラットフォーム>の提供を開始予定」であることを発表しました。
レンディング、つまり貸付の名前から分かる通り、これはお金の貸付(キャッシング)に関連するサービスですね。

「自動的に算出したお客さま毎の信用スコアを金融機関の審査に活用」…といった文面からは「ジェイスコア」に近いもののようにも思えますが、このサービス自体は個人ではなく金融機関に向けて提供されるとのこと。
つまるところは、「ドコモが提供する仕組みを銀行などが用いることで、ドコモユーザーが今までよりももっとお金を借りやすくなるサービス」だとお考えいただいてよいでしょう。

今回は「ドコモレンディングプラットホーム」とは一体どういったサービスなのか、個人のキャッシング利用者にはどういった恩恵があるのかといって点について、2018月10月現在分かっている内容をもとに、できる範囲で予測してみました。

参考docomo公式HP報道発表資料「金融機関向けに<ドコモ レンディングプラットフォーム>を提供」

審査に関して言えば「ドコモの利用状況を提供」程度の内容にとどまる

とりあえず2018年10月時点で、「ドコモレンディングプラットホーム」について分かっている情報は以下の通り。

  • 個人向けではなく金融機関向けのサービス
  • ドコモ利用状況などを元に信用スコアを算出、これをもとに審査を行える(ドコモスコアリング)
  • 個人向けに返済サポート用のスマートフォンアプリも提供(レンディングマネージャー)
  • dアカウントやドコモ口座など、ドコモ提供サービスとの連携
  • 一連のサービスを、2019年3月に新生銀行が導入予定

発表を見る限り現在のところ、「ドコモレンディングプラットホーム」を通したサービスを利用できるのはドコモユーザーのみとなる方針のようですね。

金融機関がドコモの回線をご利用のお客さま向けに、安心して利用できる新たな融資サービスを提供する仕組みとして、「ドコモ レンディングプラットフォーム」を2019年3月(予定)から提供いたします。

(ドコモ公式発表より)

さて、まずはこの気になる「信用スコア」(ドコモスコアリング)。
一般的に信用スコアと言えば、「ジェイスコア」のように申込み者の収入や職業、その他生活状況など、支払い能力に関する情報を数値化したものを指しますが……。
公式発表に添えられていた画像を見る限り、「ドコモスコアリング」の対象となるのは「ドコモ関連サービスの利用状況」に限られそうです。

▲ドコモ公式発表より。「契約内容」「コンテンツサービス利用状況」など曖昧な項目が気になるところではあります。

そのため信用スコアに応じてそのままお金を借りられる個人向けサービスである「ジェイスコア」とは異なり、「ドコモレンディングプラットホーム」中のスコアリングサービスはあくまで「金融機関に、対象ユーザーのドコモ利用状況を伝える」程度に過ぎない模様。

この情報を受けた金融機関は「長期間、携帯電話の支払いをこなしているならローンも返してくれるだろう」「ドコモとそれなりに高額な取引をしているのなら信頼できるだろう」あるいは「ドコモの支払いに問題があるようなら到底ウチじゃ貸せない」といったように、ドコモの利用状況を審査にヒントにすることができます。

……が、画像を見る限り結局の本審査を行うのは「ドコモレンディングプラットホーム」を利用する金融機関。(銀行など)
このサービスが導入されたから変わることと言えば、「ドコモの利用状況が若干審査に影響するかも」程度のことで、「ジェイスコア」のように圧倒的に審査が透明化されたり、スピーディになったり…といった分かりやすい効果は見込めません

現在発表されている情報を見る限り、「ドコモレンディングプラットホーム」のスコアリングは「金融機関に、対象ユーザーのドコモ利用履歴を伝える」程度に過ぎない模様。
優良ドコモユーザーは審査が有利になるかもしれない、という点ではメリットとも言えますが……。
各金融機関が実際どこまでドコモの利用状況を重視するか分からないこともあって、利用者が直接恩恵を感じられる機会は少なそうです。

ちなみに仮にドコモの利用状況に不安があっても、「ドコモレンディングプラットホーム」を導入していないローンを選べば問題はすぐに解決できるでしょう。
金融ブラック、あるいはそれに近い状況に陥っていないことを前提とした場合)

「ドコモレンディングプラットホーム」導入に直接のユーザーメリットはないの?

審査に関しては、おそらく「ドコモの利用状況を提供する」程度の内容となるであろう「ドコモレンディングプラットホーム」
それなら個人のキャッシング利用者には直接の恩恵が無いのかと言えばそういうわけでもありません。現在分かっている範囲で、ドコモレンディングプラットホームにおける「直接的なメリット」をまとめました。

①銀行口座連携のスマートフォンアプリで返済状況を確かめられる

発表によると、「ドコモレンディングプラットホーム」を導入した銀行等ローンの利用者は、「レンディングマネージャー」というスマートフォンアプリを利用できるとのこと。
貸付のマネジメントという名前の通りローンの利用をサポートしてくれるこのアプリは、収支状況を元にした返済のアドバイスなどを行ってくれるようですね。

▲ドコモ公式発表より、レンディングマネージャーの画面イメージ

ドコモによると、このアプリでは「マネーフォワード社が提供する銀行口座連携機能を活用し、お客さまが利用している銀行口座情報をもとに家計と借入状況を可視化するとのこと。
マネーフォワード社は家計簿アプリを提供している会社ですので、「レンディングマネージャー」は「返済サポートもしてくれる、銀行口座連携の家計簿アプリ」と考えて良いかと思います。

ざっと画像を見たところ、特に有用そうなのは口座残高の不足を教えてくれる機能ですね。
毎月の返済を自動引き落としで行うタイプのローンを利用する際には、心強い味方となってくれそうです。

②ドコモ口座との連携によりカードレス商品の普及にも繋がりそう

その他、「ドコモレンディングプラットホーム」は「dアカウント」そして「ドコモ口座」などのドコモ関連サービスとの連携も進めているとのこと。
dアカウントがどう関わってくるかは今のところ分からない一方、今後の展開によってはとても重大な要素となり得るのが「ドコモ口座」です。

「ドコモ口座」とは、ドコモが提供するバーチャルウォレットサービス。Suicaや楽天Edyなどの電子マネーに比べ使える場所が限られる代わり、「インターネット上での送金機能」そして「銀行口座への払い出し機能」が付いているものとお考えいただけると良いでしょう。

このドコモ口座は、規約に同意するだけで誰でも簡単に作成できます。
で、「ドコモレンディングプラットホーム」を導入したローン商品であれば、(おそらくメンテナンス時間等を除く)24時間365日、いつでも「ドコモ口座」への入金が可能とのこと。

ドコモ口座へ入金したお金を銀行預金に払い出すためには、原則1~2営業日の時間が掛かりますが……。
2018年11月に提供開始予定のセブン銀行ATMとの提携サービス+ドコモ口座アプリを使えば、24時間365日即時出金が可能に。つまり「ドコモレンディングプラットホーム」導入ローンであれば「ドコモ口座」(とセブン銀行ATM)を通し、時間を問わず現金を手に入れられるわけですね。

取引の流れをまとめると
(1)ドコモレンディングプラットホームを導入した金融機関が利用者の「ドコモ口座」に入金
※通常の銀行振込は平日9時~15時にしか反映されないのに対し、いつでも入金が反映される
(2)利用者は「ドコモ口座アプリ」と「セブン銀行ATM」を使いいつでも出金できる
といった形になります。

よく考えるとこのサービス、ローンカードさえあれば全く意味がない(=最初からローンカードで出金しておけば済む)のですが……。
にもかかわらず現時点からこのサービスを公表している=それなりの需要を見込んでいるとなると、「ドコモレンディングプラットホーム」は今後カードレスタイプのローンへの導入を想定しているのではないかと思います。

プロミスアイフルSMBCモビットが提供するカードレスタイプのローン(WEB完結などと呼ばれることが多い)は、「ローンカードが送られてこないから、家族に借り入れを隠しやすい」などの理由で人気を集めている一方、一般的なATMを使えない分借り入れの面で不便も多いです。
(この3社ではセブン銀行ATMを使いカードレス借り入れが可能ではありますが)

話を元に戻すとこの「ドコモ口座アプリ」+「セブン銀行ATM」を使った即時入金・出金サービスはどう見てもカードレス契約向け
カードレス契約のデメリット(ATMを利用できないから、借りられる時間が限られる)を軽減できる「ドコモレンディングプラットホーム」は、多くの金融機関がカードレスローンに手を出すきっかけにもなり得ると言って良いでしょう。

都市銀行や地方銀行のカードローンにはキャッシュカード一体型のものが多い(カードレスにする意味がない)上、大手消費者金融会社はアコムを除いてすでにカードレス契約に対応済み。
となれば今後カードレス契約に乗り出しそうなのは、キャッシング商品を通し新たな顧客開拓を狙うインターネット銀行あたりでしょうか。

最速の導入は2019年3月の「新生銀行」

すでにカードレスローンを提供している消費者金融各社に次いで、この導入メリットが大きいと思われるのは、都市銀行などに比べるとどうしても普及度が低いインターネット銀行かと思います。
これを裏付けるように、ドコモは初めて「ドコモレンディングプラットホーム」を導入する予定の金融機関として「新生銀行」を挙げていますね。同銀行は言わずと知れた、インターネット銀行の一角です。

実際にカードレス契約が行われるのかはいまだ分かりません。もし従来通りのカードローンの提供であれば、単に「家計簿アプリ付きの、ドコモユーザーに有利なローン」くらいにしかならず、特に大きなメリットがあるとも言えないでしょう。

これに関してはいまだ続報を待つしかないものの……。
もしも新生銀行が現行の「新生銀行スマートカードローンプラス」と近い条件で(あるいは同ローン内で)カードレスローンの提供を始めたとすれば、「銀行が提供する=総量規制対象外のカードレスローン」として新しいポジションを得るのは確かです。
(残念ながら低金利カードレスローンという点で言えばジェイスコアの方が上です)

いずれにせよ、申込み先の選択肢が増えることにメリットこそあれデメリットはありません。
新生銀行に限らずとも今後ドコモが提供するこのサービスを元に、魅力的な申込み候補が増えることに期待したいですね。

まとめ

「ドコモレンディングプラットホーム」「ドコモスコアリング」「レンディングマネージャー」「ドコモ提供サービスとの連携」を柱にした金融機関向けのサービス。
★スコアリングの内容はドコモ関連サービスに限られそう。有料ドコモユーザーなら審査が有利になることにも期待できるが、基本の審査を行うのはあくまで金融機関なので過信はNG
★「レンディングマネージャー」アプリは銀行口座との連携で利便性に期待できる
★もしも今後カードレスローンに「ドコモレンディングプラットホーム」が導入されたのなら、「ドコモ口座」+「セブン銀行ATM」を使った即時入金&出金サービスの重要性が非常に高くなる
★最速の導入は2019年3月の新生銀行。今後はインターネット銀行をはじめとしたカードレスローンの提供開始に期待したいところ

現在分かっている情報を見る限り、カードレス契約と非常に相性が良いと思われる「ドコモレンディングプラットホーム」。逆にこれまで通りのカードローンに導入されるのなら、単に「ドコモユーザーにちょっと有利な、家計簿付きローン」にしかなりません。
まだ判明している情報が少なく、何とも言えないところではありますが……。
新たなサービスの提供開始により、魅力的な申込み先候補が増えることに期待したいものです。




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