ハローワークの使い方

    【初めてのハローワーク】必要なものと就職の流れ、ブラック企業の見分け方

    「就職したいけれど、どうすればいいのか分からない……。」

    そんなあなたが利用するべきは公共職業安定所(職安)、いわゆるハローワーク
    空白期間があってもあなたが就職できるよう、条件によっては経済的援助を行いながらサポートしてくれます。
    ただし、実際の就職者からは「とんでもないブラック企業だった」「ハローワークに掲載されている情報と全然違った!」といった不満の声も……。

    今回は「はじめてハローワークに行ってみよう!」というあなたのために、必要な準備や就職の流れ、できる限りブラック企業を避ける方法などをまとめました。
    読み終えていただければ、就職・転職を達成するビジョンがしっかりと見えてきますよ!

    ★失業保険(失業手当)の受給とその後の再就職については「失業保険について」のページをご覧ください。

    はじめてのハローワーク!どんな準備をしていけばいい?

    はじめてのハローワーク!どんな準備をしていけばいい?

    まずは、はじめてハローワークを利用する上で必要な準備について解説していきます。

    ①特に気構える必要は無し!仕事の帰りに立ち寄ってもOK

    市区町村の役所に行くために、わざわざおしゃれをしたりきちんとスーツを着込んでいく人は多くないかと思います。
    ハローワークも同じで、特にカッチリとした服装で出向く必要はないでしょう。普段着の範囲で構いません。
    ……とは言えあまりだらしない格好だと職員さんに咎められたり、悪印象を与えてしまいがち。
    常識的な範囲、という格好がよく分からない場合にはスーツを着て行くのが良いでしょう。アルバイト先の紹介を希望しているのなら、その面接に着ていく予定の服をお召しになるのも良いですね。

    また、特に必要な書類などもありません。面接の予定などが入っても良いよう、スケジュール管理のできるもの(手帳など、携帯電話のカレンダーアプリでもOK)を持っていけるとベターでしょうか。

    このように、ハローワークへ行くために特に準備は必要ありません。履歴書の準備についても、面接先が決定してからで良いでしょう。
    思い立ったが吉日、お仕事の帰りや今からでも、ハローワークに出向くことができますよ。

    ★まれに、相談の当日に面接が可能になることがあります。
    この場合、はじめからスーツを着ていけば時間を節約することができます。(とは言え一度家に帰ってもかまいません)

    ★服装などに自信がない場合、職員さんにアドバイスを求めるのも良いでしょう。

    ②希望する業種や労働条件はある程度決めておこう

    特に気構える必要なく利用できるハローワーク。
    ただしスムーズな職探しのためには、ある程度希望の業種・職種や労働条件を決めておくことをおすすめします。
    例えば「事務仕事がいい」「離職率の低い会社」「月収は最低18万円」といった具合ですね。
    あなたが子供のいる母親であれば、一部自治体に設置されている「マザーズハローワーク」もしくは「マザーズコーナー」などを活用してみるのも良いでしょう。

    もちろん、その条件に合った仕事が見つかるかは別問題ですが……。
    見つからなかったら見つからなかったで臨機応変に対応できますので、「これだけは譲れない条件」から「できれば叶えたい条件」までをふんわりとでも考えておくと良いでしょう。

    ハローワークは何時までに行けばいい

    ハローワークの開庁(営業)時間は原則平日の8:30~17:15。ただし厚生労働省の公式HPによると「9:00~17:00の間のご利用をお勧めさせていただきます。」とのことですので、この時間内に出向くと良いでしょう。
    また、職員さんとの相談を行いたい場合には合計1時間程度、時間の余裕を持っておくことをおすすめします。そうなると、平日16時までには庁内に入っておきたいところでしょうか。
     
    ★人口が多い地域のハローワークでは夜間まで、あるいは土曜日まで開庁していることも多いです。
    詳しい開庁時間や立地については「(市区町村名) ハローワーク」などで検索することで確認できるでしょう。
     
    CHECK厚生労働省公式HP「全国ハローワークの所在案内」(開庁時間の案内なし)

    ハローワークを使った就職の流れ

    ハローワークを使った就職の流れ

    それでは実際に、ハローワークを使った就職・転職の流れを見ていきましょう!

    ①はじめての利用なら、まずは「求職申込書」を記入・提出しよう

    はじめてハローワークに着いたなら、まずは「求職申込書」を提出する必要があります。
    これは受付の方に「はじめての利用なのですが……」と伝えれば、すぐにもらうことができるでしょう。
    ここで氏名・住所などの基本情報に加え、経験したことのある仕事などを記入することになります。(職歴がないのなら、素直に空白で出しましょう)

    CHECKハローワーク公式HP「求職申込書の書き方」(PDF、容量大きめなので注意)

    記入が終わったら、職員さんに求職申込書を提出してください。
    以後、継続的に使っていく「ハローワークカード」を発行してもらうことができます。

    ②設置してあるパソコンなどを使い、気になる求人を探そう

    ハローワークカードの受け取り後は、設置してあるパソコン(求人情報提供端末)を使い気になる求人を探していくことになります。
    ここではさまざまな条件(勤務地、給与、勤務時間など)をもとにあなたに合った仕事を探すことができますよ。
    詳しい使い方については、以下の公式パンフレットをご覧いただくと良いでしょう。

    CHECKハローワーク公式HP「求人情報提供端末の使い方」(PDF)

    その他どんな仕事を探せばいいか分からない、と言う場合には直接職員さんに相談してみることをおすすめします。

    どんな仕事がよいのか決められない、具体的な求職活動の仕方が分からない、就職する上で相談したいことがある、応募書類の書き方や面接の受け方について知りたいなど、就職に関するどのような相談もお気軽に窓口にご相談ください
    オンラインシステムを使って、窓口職員と一緒に全国の求人から探すことができます。

    (ハローワーク公式HPより)

    事前にインターネットで気になる会社を探しておくのも◎

    実はハローワーク掲載の求人情報の一部は、インターネット上でも検索することができます。
     
    CHECKハローワーク求人情報
     
    このページから直接応募&就職も可能ではありますが、離職率や求職者からの評判などを知りたいのなら「気になる求人をメモした上で、ハローワークの職員さんに相談する」のが良いでしょう。

    ③良さそうな仕事が見つかったら職員さんへ相談を!

    求人情報端末で良さそうな仕事を見つけたら、その場で印刷が可能です。
    理想の求人を見つけた!と思っても、実はブラックだったりカラ求人(採用する気のない掲載)だったり……という例もありますので、できるだけ多くの求人情報をチェック・印刷できると良いでしょう。

    その後は印刷した求人情報を持って、受付の職員さんへ相談を持ち掛けます。
    これはハローワークを通じて知った求人は、ハローワークの紹介状がなければ面接にたどり着けないからですね。逆に言えば面接までを取り次いでもらえるため、自分で就活を行う場合に比べあなたの手間は少なくて済みます。

    あなたに採用の見込みがあれば、スムーズに面接の約束を取り付けてくれることでしょう。場合によっては当日に面接が決まることもあるようです。
    反対に、あなたに改善しなければならない点があるのならその旨を教えてくれるはず。自分一人だと気付かない「要改善点」を知るきっかけにもなりますので、何はともあれとりあえずは相談を行うのが良さそうです。

    ★実際の利用者からは「職員によって当たりはずれがある」といった声が多数寄せられています。
    もし一人目の職員さんの対応に納得がいかなかった場合には、時間を改めるなどして別の職員さんに再び相談しなおしても良いでしょう。

    ★条件の良い求人は、すぐに募集が終了します。
    「これは!」という仕事を見つけたら、できるだけ早く相談してみましょう。

    ★就職が決まったら、ハローワークへ報告に行きましょう。残りの失業手当の一部や、その他の手当がもらえることもあります。

    ハローワークはブラック率高し?こんな会社に要注意

    ハローワークはブラック率高し?こんな会社に要注意

    ハローワークについて調べていると、「紹介された会社がブラックだった」「ハローワークに載ってた情報とぜんぜん違う!」といった不満の声が本当に多く見られます。
    というのもハローワークは掲載料無料ですから、人を使い潰すブラック会社にとってこれ以上良い求人方法はないわけですね……。

    とは言え掲載料が安くて嬉しいのはホワイト企業も同じ。
    ここからは何とかできる限り、ブラック企業への就職を避ける方法について紹介していきます。

    ①年中、特に労働条件をコロコロ変えながら求人を出している会社には注意

    基本的に、ホワイト企業は離職者が少ないです。好待遇の会社を辞めたくないのは当たり前ですよね。
    反対に言うと待遇の悪いいわゆるブラック企業は離職者が出やすいため、常に人手不足となる傾向があります。

    このことから、「年中ひっきりなしに募集を行っている会社」はブラック企業である可能性が高め。
    さらに給与・休日といった応募条件がコロコロ変わっているような会社となれば、それだけ酷い人手不足であることが予測されます。

    過去の募集条件については、職員さんへ尋ねることで教えてもらえます。
    気になる求人を見つけたら、まずは「求人を出している頻度」について尋ねてみると良いでしょう。

    その他、同じ理由で「新店舗開店、新部署開設などの理由がないのに大量募集を行っている」会社にも要注意です。

    ★すべての求人が掲載されているわけではないようですが、「ハロワ検索」というサービスを使うことで2年分の募集状況を確認することができます。

    ★求人が久しぶりだからと言って、100%ホワイト企業というわけではありません。

    ②職員さんに離職率や求職者からの評判を聞いてみることでブラックは避けやすくなる

    上の項目とやや重なる部分はありますが、やはり離職率の高い会社はブラック率も高いです。
    職員さんに尋ねることで直近の離職率はもちろん、時には「この会社は評判が良くない」といったことまで教えてもらえることも……。

    やはりブラック企業をできる限り避けるため、必要なことは「職員さんによく相談する」ことです。
    あなたの一生を決めかねない選択ですから、職員さんを信用できないと思ったら出直すのも一考でしょう。

    その他、インターネットで実際に働いている(働いていた)方の口コミを探してみるのもおすすめです。

    面接時・就職後にブラック企業だと分かったら

    一見好条件な仕事だったのに、面接中・あるいは就職後に化けの皮が剥がれる……なんてことは少なくない模様。

    圧迫面接の実施、聞いていたものと全く異なる労働条件の提示など面接の時点でブラック企業だと分かったら、採用が出たとしても辞退して構いません。
    この場合はきちんとハローワークにその旨を伝えてください。あなたが直接断りを入れてください、と言われることもありますが、断り方のアドバイス程度はもらえるはずです。後に同じ会社を受けようとする人への警告を残すこともできるでしょう。
     
    また、就職後に「聞いていた内容と違う!」という事態に陥った場合……。
    厚生労働省による「ハローワーク求人ホットライン」へ迷わず相談を行ってください。会社に対し、行政から指示が下りることになります。
     
    CHECK厚生労働省公式HP「ハローワーク求人ホットライン」
     
    場合によっては即退職届を書くことにもなりかねませんが、不当な条件で延々と働かされるよりは良いでしょう。
     
    ★求人票と異なる条件の例
    ……正社員と聞いていたのにアルバイトでの契約となった、残業代が出ると聞いていたのに出ない、休日が少ないなど

    ハローワークで受けられる就職支援について

    ハローワークで受けられる就職支援について

    「求職しているのに仕事が見つからない!」
    そんな場合には、「求職者支援制度」を利用することができます。

    求職者支援制度とは、雇用保険を受給できない求職者の方に対し、
    (1)無料の職業訓練(求職者支援訓練)を実施し、
    (2)本人収入、世帯収入及び資産要件等、一定の支給要件を満たす場合は、職業訓練の受講を容易にするための給付金を支給するとともに、
    (3)ハローワークが中心となってきめ細やかな就職支援を実施することにより、安定した「就職」を実現するための制度です。

    厚生労働省公式HPより)

    職業訓練により、就職に有利な資格を取得できれば好待遇の勤務先も見つけやすくなるでしょう。ただし、受講するためには「継続的に職探しをしていること」などの条件が課せられます。

    受講できる職業訓練や利用条件などの詳細については、お近くのハローワークへお尋ねください。

    CHECK厚生労働省公式HP「求職者支援制度のご案内」

    まとめ

    まとめ

    ポイント
    • はじめてハローワークで就活するにあたり、とくに必要なものは無い
      常識の範囲の普段着で、スケジュールを管理できるものを持っていけばOK
    • どんな仕事が自分に合っているか分からない、機械の操作方法が分からないといった場合には、ハローワークカードの受け取り後に職員さんへ相談を!
    • 職員さんへ確認することで、直近の離職率やトラブルの有無、求人の掲載履歴などを教えてもらえる。ブラック企業への就職を避けるためにも少しの手間を惜しまずに!
    • どうしても仕事が見つからない、という場合には求職者支援制度というサポートを受けられる

    ブラック企業の求人が多いと言われるハローワーク。
    もちろんそんな会社が無いわけではないものの、法の整備も相談体制もだんだんと整ってきました。
    とりあえず行動すれば職が見つからなくても何らかのサポートを受けられますので、まずはお近くのハローワークへ出向き相談してみることをおすすめします。

    CHECK厚生労働省公式HP「全国ハローワークの所在案内」

    

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