「もうどこからいくらキャッシングしているのかわからない」「請求書が来るごとにあわてて返済している……。」
そんな方は、まず自分の借金は何社から、合計いくらあるのかをチェックしてみましょう。
借り入れ額の合計がわかれば、これからも支払いを続けられるのか、おまとめや債務整理が必須になるのか知ることができ、今後の生活の余裕につながりますよ。
いいえ、債務整理というのはあくまで借金を整理することです。
債務整理は有名な「自己破産」の他にも、「任意整理」「特定調停」「個人再生」があります。
債務整理は自己破産だけではありません。
話し合いによって無理なく支払えるよう分割してもらう方法もあります。
1社から借りてるだけでも、支払いが楽になる可能性大!
完全無料&匿名でいくらまで減らせるか確認できる診断ツールもあるので、まずは試してみるとよいでしょう。
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この記事では、「契約者本人が、自分の借金総額を調べる」方法を解説しています。
家族や故人の借金問題については、『家族の借金を調べる方法』ページを参考にしてみてください。
すべての借入先がわかっている場合の対処方法
借り入れ先が把握できているのなら、比較的面倒なく借金総額を知ることができます!
①まずは残高照会をしよう
借り入れ先がわかっているのなら、まずは各社の残高照会、つまり借り入れ額の確認を行いましょう。
いつも借り入れ・返済を行っているATMやインターネット会員サービスを利用するか、電話で尋ねることで、借入残高を知ることができます。
とりあえず各社の借り入れ額と、毎月の支払額をまとめてみると良いでしょう。
②連絡一本で取引履歴を開示できる
「今までどのくらいの期間、いくら支払って来たのか」といった履歴は、金融機関のインターネットサービスから確認するか、直接電話で請求することで開示できます。
金融機関ごとに方法は異なりますので、まずはご利用の金融機関の公式HPをご確認下さい。
参考【イオン銀行カードローン】カードローンの取引履歴を確認したいのですがどうしたらいいですか?
とくに口座引き落としで返済を行っている場合は、毎月の返済額がわかりにくいので要チェック。
ちなみに、ほとんどの会社では「残高スライド元利定額方式」という返済方式を採用していますが……。
借り入れ額が高くなるほど支払額は増えるというこの方式、反対に言えば借り入れ額が減ってくるに従い支払額が減る=借金が減りにくくなります。
このせいで「自動引き落としに任せている借金がいつまでも終わらない」ということになりがち。
支払いに余裕があるのなら、毎月の返済額以上のお金をATMで入金していくと良いでしょう。
③返済が遅れていても、相談次第で分割払い可能
返済が遅れてしまい、督促状が届いている状態であっても、相談次第で分割払いができます。
ただし根本的に借金を減らすことはできませんので、返済のアテがないのなら債務整理を利用することになるかもしれません。
『借金の返済遅れとその後の対応(プロミスの場合)』も参考にしてみてくださいね。
どこから借りているかわからない場合の対処方法
借入先がわからなくなってしまっても、諦めないで!
一度に借入先を開示する方法があります。
①個人信用情報機関への開示請求がベスト!
どこから借りているかも思い出せない、とりあえず請求書が来るごとに何とかお金を作っている……。
という方は、個人信用情報機関へ開示請求を行いましょう。
個人信用情報機関とは、クレジットカードや各種ローンの利用状況を保存している場所のこと。
保存されている情報は「信用情報」と呼ばれ、金融機関は審査の際、必ずここをチェックします。
※質屋や闇金を含む小規模消費者金融など、審査のない金融機関の情報は掲載されません。
②開示先の選び方
個人信用情報機関は3社存在し、ほとんどの金融機関は最低1社に加盟しています。
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融・銀行系の両方を網羅 |
株式会社CIC | 消費者金融・信販会社(クレジットカード会社)系に強い |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行関連のカードローン中心 日本学生機構(延滞者のみ) |
基本的に、開示先にはJICC(日本信用機構)かCICを選べばOK。
銀行での細かい借り入れが数件あるのなら、KSCをプラスすると良いでしょう。
『CRINって何?3つの個人信用情報機関は一部の信用情報を共有している!』
CRIN(クリン)とは、JICC・CIC・KSCという3つの個人信用情報機関がお互いの持つ信用情報を共有するシステム。
簡単に言えば、もしKSCにしか加盟していない金融機関で事故を起こした後、JICCやCICにしか加盟していない金融機関にローン申し込みをしても、無条件に審査落ちとなってしまう可能性があるということです。
主に借りすぎや、それを理由とした借金の滞納を防ぐために作られたこのシステム。つまりはブラック状態の人の利用を防ぎたい金融機関向けのシステムですので、CRINに加盟しているからと言って、開示は1社だけで良いというわけでもありません。
どこから借りたかわからない状態であれば、やはり3社すべてで信用情報を開示するのがベストでしょう。
③インターネットでの信用情報開示方法
自分の信用情報を知りたいのなら、インターネットを使った開示がおすすめ!
CICに限りますが、短ければ15分程度で信用情報を見ることができますよ。
開示した信用情報の見方については『家族の借金の調べ方:開示された信用情報の見方』を参考にしてみてください。
(1)JICCの場合
JICCで情報を開示する流れ
(スマートフォン必須)

上のQRコードを読み取る
または各アプリストアから「JICC書類添付アプリ」を探す
URLにアクセス
(数日程度)
手数料について |
税込み1000円。 支払い方法はクレジットカード、コンビニ払い、ATM、インターネットバンキングのいずれか |
必要書類について |
以下から1点 |
開示結果は郵送でしか受け取れないので注意してください!
その他、郵送申し込み・窓口申し込みも可能です。
(2)CICの場合
CICで情報を開示する流れ
(インターネットの場合)
指定している電話から、
「0570-021-717」に電話を掛けて
受付番号をもらう
情報をPDFファイルで受け取り
手数料について |
税込み1000円。 支払い方法はCICが指定するクレジットカード払いのみ |
必要書類について |
身分証必要なし |
その他、郵送や窓口でも開示可能です。
CICがもっとも早く開示できますが、中小規模の消費者金融があまり加盟していない点には注意。
(3)KSCの場合
KSCは、郵送でしか信用情報の開示を受け付けていません。
詳しい方法や必要なものについては『家族の借金を調べる方法:KSCの場合』を読んでみてください。
信用情報を開示しても情報が載っていなかったら……。
他にも借金があるはずなのに、信用情報に載っていない……。
そんなとき、考えられる理由をお教えします。
①生活福祉資金や、質屋などでの借り入れ情報は載らない
個人信用情報が保存されているのは、各個人信用情報機関に加盟している金融機関での貸し借りだけ。
「お金を借りる」と聞いて思い浮かぶほとんどすべての会社は、どこかしらの個人信用情報機関に加盟していますが……。
このような貸し付けを受けている方は、信用情報を開示しても情報を得ることができません。
貸し付け先に直接問い合わせを行い、借り入れ額を確認しましょう。
奨学金の融資を行っている「日本学生機構」は、2008年に全国銀行個人信用情報センターに加盟しました。
ただ日本学生機構の場合は少し特殊で、3ヶ月以上の延滞を行った者のみ、信用情報が記載されるというもの。
そのため、今まで延滞を行っていない方が情報開示により借入状況を確認することはできません。
また、2007年以前に奨学金を利用し始めた方は、延滞履歴があっても情報が載っていないので注意!
その他、大学が独自に行う奨学金についての情報は、個人信用情報機関に登録されません。
②小規模の消費者金融なら、個人信用情報機関に加盟していないことも
一般に名前を知られていない、大手に比べて審査に通りやすい金融機関は、個人信用情報機関に加盟していないことがあります。
当然、個人情報を開示してもこれらの会社からの借り入れ状況を見ることはできません。
この場合も送付される請求書や利用明細を見て、欲しい情報が載っていなければ、電話で問い合わせを行うのが良いでしょう。
借金の時効は基本的に5年。ですが信用金庫や個人からお金を借りた場合は10年となります。
時効を迎えた借金を、返済する必要はありませんが……。
借金における時効は、ただ時間が過ぎただけでは成立しません。
時効を成立させるためには、いくつかの前提をクリアした上で「時効の援用」という手続きが必要となります。
詳しくは『借金と時効』のページを読んでみてください。
時効が認められれば、個人信用情報の「異動」「延滞」といった記録はなくなります。
借入額がわかったら、おまとめや債務整理の検討を
借り入れ先に問い合わせをしたり、信用情報を開示したりして借り入れ額を把握できたら、次のステップに移りましょう!
①おまとめローンを使えば月々の支払額を減額できる!
各おまとめローンを利用することで、月々の支払額を減らすことができます。
★おまとめの例
信用情報にキズを付けずに対処ができる「おまとめローン」は、借入件数が膨らんでしまった方にとてもおすすめ。
詳しくは『審査経験者にアンケート!実績多数のおすすめ借り換え/おまとめローン』を読んでみてくださいね。
またオリックス銀行はガン保障特約付きの団体信用生命保険に加入できます。
②返済が難しいようなら債務整理を使おう
とても支払いきれないような借金がある、もしくはおまとめを各社に断られてしまった……。
そんなときには、法律で認められた借金への対処法である、債務整理を検討しましょう。
「自己破産」が最も有名ですが、実はメリット・デメリットの大きさに合わせて4つの種類があります。
任意整理 | 特定調停 | 個人再生 | 自己破産 | |
---|---|---|---|---|
借金減額 | △ | △ | ○ | ◎ |
過払い金 | ○ | × | ○ | ○ |
事故情報 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年~10年 |
手続き | 弁護士か司法書士に依頼が必要 | 専門家を依頼する必要がないので安価、ただし手続きは面倒 | 弁護士か司法書士に依頼が必要 | 一人でも不可能ではないが、専門家に依頼するのが確実 |
内容 | 今ある借金を分割で払う方法 借金は減額されないが、完済まで利息が発生しなくなる | 裁判所で行う任意整理のこと | 借入総額が500万円超過→借金を5分の1に 500万円以下→100万円に など借金総額ごとに決められた金額まで減額の上、3年間で返済 | すべての借金を帳消しにするが、20万円以上の資産を持つすべてのものを取り上げられる |
カードローンで作った借金であれば、任意整理、もしくは自己破産を行うのが一般的です。
詳しくは『債務整理』ページを読んでみてください。
③債務整理には弁護士など、専門家の力添えが必須
債務整理の種類の選択、金融機関との交渉を含めた手続き、といった仕事を自分ひとりの力でこなすのは非常に大変。それどころか債務整理に失敗してしまう可能性も高いです。
面倒な上費用も掛かりますが、専門家の力を借りるのがベストでしょう。
債務整理に強い弁護士を探すなら、『街角法律相談所』のページを参考にしてみてください。
また、各自治体の『法テラス』で、弁護士への無料相談が可能ですよ。
まとめ
- まずは借り入れ先と借り入れ残高、毎月の支払額をしっかり把握しよう!
- 信用情報の開示はインターネットを使い、最短15分程度の短時間で行える(CICのみ)
- 個人情報信用機関に掲載される情報は、加盟金融機関の利用状況だけ。小規模消費者金融などを利用している方は注意!
- 借り入れ件数と借り入れ残高がわかったら、おまとめや債務整理を検討しよう
多重債務から抜け出すために、まずはあなたが抱えている借金を知るところからはじめましょう!
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