「携帯料金の延滞が理由でクレジットカードを作れない。
デビットカードという似たようなカードなら、完全無審査で作れると聞いたけれど…?」
あなたが銀行口座をお持ち、かつ一定年齢(16歳前後)以上なら、ほぼ無条件で作れるのが「デビットカード」。
完全無審査にもかかわらずクレジットカードと同じように使えるキャッシュレス決済手段ということで人気も高いです。
今回はそんなデビットカードについて、
- 基本の仕組み
- 完全無審査で作れる申込先候補
- その他利用上の注意点
などを詳しくまとめました。
読み進めていただければ、今のあなたがこれらのカードを作るべきか、そうでないかが分かります。
目次
1分でチェック!そもそもデビットカードって?
デビットカードの概要についてはじめにまとめてしまうと、以下のようになります。
- デビットカードとは、クレジットカードと同じように使うことのできる、「使った瞬間、利用額があなたの銀行口座から引き落とされる」カードのこと
- クレジットカードと違い後払いではないため、完全無審査で作れる
└クレジット機能の付いた一部例外を除く - 発行元は原則「いつもの銀行」でOK。
ただしVISA、JCBといった国際ブランドが付いていないカードは、使えるお店が非常に少ないため注意が必要
└ゆうちょ銀行、横浜銀行のデビットカードなど
基本的にデビットカードとは、
- クレジットカードと大体同じ場所で使える
- 銀行口座から即時引き落とし
- 完全無審査
といった特性を持ったカードと考えて良いでしょう。
「口座から即時引き落とし」ということでチャージ等の手間も掛からないため、クレジットカードの代用品としてはトップクラスの使い勝手の良さだと言えます。
デビットカードは銀行口座さえ持っていれば「審査なし」で作れる…その理由は?
先の内容と重なりますが…。
デビットカード最大の特徴のひとつと言えるのが、「クレジットカードの代わりになるのに完全無審査」という点です。
デビットカードは、使った瞬間に口座残高から利用分が引き落とされる仕組みのカード。
結局のところ「口座から出金→お店で現金払い」をショートカットしているだけですので、審査を行う必要もないわけですね。
※ちなみにクレジットカードでは、一旦カード会社があなたの使った分のお金を「立て替え」、1~2ヶ月後に支払う形となります。
その仕様上、
- 口座に十分な残高がないと決済に失敗してしまう
- 分割払いやリボ払いなど、「即時引き落とし」が不可能な決済には対応していない
というデメリットはありますが…。
完全無審査だからと言って、怪しい支払方法というわけではありませんのでご安心ください。
★ただしデビットカードの取得には年齢制限があります。
(16歳~申込可能となることが多い)
★「自由に使える口座を持っている」ことは、審査以前の大前提となります。
- 銀行口座を持っていない
- 銀行口座が差し押さえの対象になっている
という場合、デビットカードは利用できません。
注意!例外的に「審査落ち」アリのデビットカードも…とは言え見分け方は簡単
「後払い」のクレジットカードとは異なり、「出金の手間を省くだけ」なデビットカード。
そのため
- 年齢制限をクリアしている
- 支払いに、自由に使える預金がある
という状況なら、ブラック状態だろうが破産者だろうが問題なく利用可能なわけですが…。
一部の銀行は、デビットカードにクレジット機能を付帯させています。
そういった「後払い」の機能が付いているカードの場合、例外的に「審査落ち」が発生しうるためご注意ください。
とは言え、要審査のデビットカードは数自体が多くありませんし、公式HP等に「クレジット」機能付きであることが明記してあります。
そのため純粋なデビットカードと区別することはさほど難しくないでしょう。
そのため15歳、16歳頃から申し込めるデビットカードは、どれも無審査と考えてよいでしょう。
申込先は「いつも使っている銀行」ほぼ一択
デビットカードの基本仕様をチェックしたところで、ここからは具体的な申し込み先の選び方について見ていきましょう。
①デビットカードの引き落とし先は「発行元の銀行の預金口座」
デビットカードの申込先選びはごく簡単。
「引き落とし先に指定したい銀行」が発行しているカードを作ればそれでOKです。
理由は簡単で、デビットカードの引き落とし先口座は発行元の銀行によって決まるからですね。
例:みずほ銀行の口座で支払いを行いたいなら、みずほ銀行でデビットカードを作る
メインの口座さえ決まっていれば、申込先に迷う必要はほぼ無いでしょう。
②ただしカードにVISAやJCBといった国際ブランドが載っていない場合はその限りでない
まずは「支払いに使いたい銀行が発行するデビットカード」をご覧になってみてください。
その公式HPに掲載されているカードに、
- VISA
- Mastercard
- JCB
のいずれかのロゴマークや文字が見られたら、特に問題はありません。申込先はその銀行に決めてしまってOKです。
ただし…。
- 横浜銀行
- ゆうちょ銀行
など、一部の金融機関が取り扱うデビットカードには、上に挙げた国際ブランド(VISA等)が見られません。
国際ブランドが搭載されていないデビットカードは、「J-Debit」加盟店というごく限られたお店でしか利用できないせいで、クレジットカードの代用品としては力不足。
もしもあなたの使っている銀行のデビットカードに「国際ブランド」が搭載されていないなら、
- 別の銀行でデビットカードを作る
- VISA等が搭載されたプリペイドカード(前払い式カード)を作る
といった対応を考えたいところです。
★ただしゆうちょ銀行は、2022年春に「VISA」デビットを新規発行予定とのことです。
★日本国内において、VISA、Mastercard、JCBの間に大きな違いはありません。
ただしもし国際ブランドを選択できるのであれば、海外や小規模な個人店でも利用しやすい「VISA」「Mastercard」を選ぶのが良いでしょう。
【審査なし】主な銀行の取り扱いデビットカード一覧
デビットカードの申込み先は、原則として「いつも使っている銀行」。
…ということで、主要銀行が発行するデビットカード情報を簡単にまとめさせて頂きました。
三菱UFJ銀行 【VISA】 【JCB】 |
|
---|---|
三井住友銀行 【VISA】 | |
みずほ銀行 【JCB】 【J-Debit】 |
|
りそな銀行 【VISA】 |
┗JALマイル提携カードの場合はマイル還元(0.5%) |
ゆうちょ銀行 【J-Debit】 |
|
楽天銀行 【VISA】 【Mastercard】 【JCB】 |
|
横浜銀行 【J-Debit】 |
|
千葉銀行 【JCB】 |
|
静岡銀行 【VISA】 | デビットカード単体の取り扱いなし クレジット機能が付くので要審査 |
常陽銀行 【VISA】 |
|
福岡銀行 【JCB】 |
あなたが普段使っている銀行が、便利に使えそうなデビットカードを提供しているのなら、そのまま申込みを進めてしまって良いでしょう。
デビットカードはどうやって使う?具体的な決済方法
申込先に目途が付いたところで、ここからは具体的なデビットカードの使い方についてお話させていただきます。
①実店舗で使う場合
実店舗で「デビットカード」を使う流れは以下の通りです。
- レジ横の掲示などを見て、カードを使いたいお店が、あなたのカードの「国際ブランド」に対応していることを確かめる
└VISAデビットなら「VISA」ロゴを確認できればOK - 通常通り買い物や飲食を行い、支払いの段階で「カードで」「VISAで」等と伝えてデビットカードを出す
- お店ごとの方法でカード決済
└店員さんに預けてカードを処理してもらう、カード読み取り機に挿入等 - レシートを受け取って支払い完了
買い物をした分は自動的に口座から引き落とし
戸惑うとすれば(1)の部分かと思います。
が、実際のところほとんどのチェーン店は「VISA」「Mastercard」「JCB」すべてに対応していますので、まずはコンビニ等、「確実にカード払いに対応している場所」で支払いを試してみると良さそうですね。
また(3)の部分はお店によって異なりますが…。
カードを手渡すべきか手元の決済機に挿入すべきかは、店員さんが案内してくれるはずです。
★一部のデビットカードは、読み取り式のカード決済機に対応していません。
この場合は店員さんに、レジ側で処理してもらう必要があります。
②インターネット上で使う場合
デビットカードでインターネット決済を行う流れは以下の通りです。
- HP上の情報を見て、カードを使いたいお店が、あなたのカードの「国際ブランド」に対応していることを確かめる
└VISAデビットなら「VISA」ロゴを確認できればOK - 支払い方法に「クレジットカード」(またはVISA、JCB等)を選択
- 要求された情報(カード番号など)を入力
- 支払い完了
買い物をした分は自動的に口座から引き落とし
(3)の部分で必要な情報はデビットカードの表面に書いてありますので、それを見ながら手続きを進めていく形となりますね。
ただし一部のネットショップでは、「3Dセキュア認証」と呼ばれるカード上に記載されていないパスワードを要求する認証手段が採用されています。
この場合は各銀行のデビットカード会員サービス等を通し、3Dセキュア認証用のパスワードを設定する必要があります。
★一部のデビットカードは3Dセキュア認証に対応していない可能性があります。
これから口座とデビットカードを作るなら、どの銀行を選ぶのがいい?おすすめ3選
- いつもの銀行が、国際ブランド付きのデビットカードを発行していない
- この機会にメインバンクを乗り換えたい
といった場合に選択肢となりやすい、「新規口座開設+デビットカード発行」におすすめの金融機関が以下の通りです。
三井住友銀行(無料) |
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楽天銀行(無料) |
|
住信SBIネット銀行(無料) |
|
上の三択で言うのなら、
- 実店舗のある銀行が良い…三井住友銀行
- デビット還元率重視 …楽天銀行
- 各手数料の安さ重視 …住信SBIネット銀行
がおすすめ、と言ったところでしょうか。
とは言えもちろん、「近くに店舗があること」やその他のサービスなどを加味し、上に挙げていない銀行を申込先に選んでも良いでしょう。
デビットカードの代用品なら前払いチャージ方式&高還元な「Kyash Card」が有力か
あなたが、
- 口座直結のデビットカードは使いすぎてしまいそうで不安
- いつもの銀行が、国際ブランド付きのデビットカードを取り扱っていない
という場合…。
「新規口座開設+デビットカード発行」という手段よりも楽に使えるのが、「国際ブランド付きのプリペイドカード」発行という手段。
プリペイドカードとは現金、あるいは口座等から事前にカード内にお金を動かし、その範囲内で支払いに使える前払い式のカードですね。
そして数ある国際ブランド付きプリペイドカードの中でも「Kyash Card」は発行手数料こそ発生するものの、
- VISAブランド(=多くのクレジットカード加盟店で利用可能)
- 完全無審査
- プリペイドカードにしては非常に高い還元率1%
└三井住友銀行等のデビットカードの4倍 - 銀行口座を問わず便利に使いやすい
└チャージ手数料も完全無料
ということで、優先度が高いです。
デビットカードの利用が難しい状況なら、こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
発行手数料 | 900円 |
---|---|
国際ブランド | VISA |
基本還元率 | 最大1.0% |
決済上限額 |
|
基本仕様など | |
▶事前にチャージすることで「VISA」加盟店(≒クレジットカード決済ができるお店)で、クレジットカードと同様に決済できる ┗他のプリペイド(前払い)カードでは対応できない、継続的な支払いやガソリンスタンドでの支払いもOK | |
▶年齢制限なし、かつ前払い式なので無審査 (=未成年者でもクレジットカードの代わりとして使える) | |
▶その他割り勘、送金、他社ポイントチャージ、後払いチャージ等の機能あり | |
ポイント仕様 | |
▶貯めたポイント(Kyashポイント)はKyashでの決済にのみ利用可 | |
▶有効期限は「Kyashを使った最終取引より180日間」 |
詳細改悪後の「Kyash」って結局どうなの?一目で分かる還元率と他社比較
デビットカードの利用前に知っておきたい注意点
ここからは、はじめての「デビットカード」申込みを検討しているあなたのため、利用前の注意点について簡単にお話しさせて頂きます。
①現金に比べると「お金を使った感覚」が小さくなりがち
「即時引き落とし」の性質上、クレジットカードに比べればお金を管理しやすい…とされる「デビットカード」。
…ではありますが、やはり「ある分だけのお金をすべて使ってしまう」「現金でなければ管理できない」といった人にとってリスキーな支払い方法であることに変わりはありません。
「現金を使わず、カードを出して買物を済ませる」こと自体に危機感を覚えるのであれば、結局のところ現金払いが一番無難となるかもしれませんね…。
★多くのデビットカードは、インターネット会員サイト等を通し「1日/1ヶ月あたりの利用限度額」を設定可能です。
こういった機能を活用できそうであれば、チェックしてみても良いでしょう。
★現在、多くの銀行がスマートフォンアプリ等を通したリアルタイムの残高確認に対応しています。
お金の管理に自信を持てないのなら、こういったサービスをこまめに活用していけると良いですね。
②会費・公共料金などの継続的な支払いや、ガソリンスタンド等では利用できない
たとえVISA/JCBのロゴが提示されているお店であっても、以下のような支払いのために「デビットカード」を使うことはできません。
- 継続的な支払い
┗会費、公共料金の支払いなど - ガソリンスタンド
- 高速道路料金
上のような支払いのためには、原則としてクレジットカード(要審査)が必要と考えて良いでしょう。
★ただし例外的に、Kyashではガソリンスタンドでの決済が可能です。
③分割払いやリボ払いは利用できない
「その場で全額引き落とし」が必須となるデビットカードの場合、クレジットカードのような「分割払い」「リボ払い」を利用することはできません。
無審査(=立て替えができない)と考えれば当然の仕様ではあるのですが、この点についてはあらかじめご承知おきください。
この仕様は「Kyash」含むプリペイドカードにおいても同様です。
④VISAブランドなら海外でも使いやすいが、事務手数料はクレジットカードより高い
あなたが「VISA」(またはMastercard)のデビットカードを取得したなら、海外のVISA(またはMastercard)加盟店においてもデビットカードを利用可能です。
この場合、現地通貨を日本円に換算した上で引き落としが行われる形となりますね。
…が、この際の海外事務手数料は3%程度と、クレジットカード(VISAの場合2%)に比べ高くなる模様。あらかじめご承知おきください。
★一応「JCB」デビットでも同じことが可能ではあるのですが、JCBは日本発祥の国際ブランドですので、海外で利用できる地域・お店は限られます。
デビットカードへの申込み・審査に関するまとめ
- デビットカードとは、クレジットカードと同じように使うことのできる、「使った瞬間、利用額があなたの銀行口座から引き落とされる」カードのこと
- クレジットカードと違い後払いではないため、完全無審査で作れる
└クレジット機能の付いた一部例外を除く - 発行元は原則「いつもの銀行」でOK。
ただしVISA、JCBといった国際ブランドが付いていないカードは、使えるお店が非常に少ないため注意が必要
└ゆうちょ銀行、横浜銀行のデビットカードなど
VISA、Mastercard、JCBといった「国際ブランド」さえ搭載されていれば、クレジットカードの代用品として使いやすい「デビットカード」。
もちろん使いすぎには注意する必要がありますが…。
審査面や年齢を理由にクレジットカードを作れないという場合には、筆頭申込先候補の1つとなってくれることでしょう。
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