デビットカードとは、現金を使わずに各種支払いのできる便利なカード。クレジットカードとの違いは、「使ったお金が口座から即時引き落とされる」点となります。
今回は「デビットカードを使ってみたい!」という方を対象に、各銀行からデビットカードを発行してもらうまでの手順や、各社のユーザーサービスなどをまとめてみました。
★「デビットカードって何?どうやって使うの?」という方は、「デビットカードとは」のページをご覧ください
デビットカードは15歳(16歳)以上なら誰でも無審査で手に入れられる!
各銀行の規定を満たす方であれば、デビットカードは誰でも、無審査で作ることができます。
また、その規定も決して厳しいものではありません。
▲三菱UFJ銀行「VISAデビット」の利用条件
▲楽天銀行デビットカードの利用条件
「申し込み先の銀行口座を持っており、15歳または16歳以上」であれば、誰でも問題なく利用できるデビットカード。
審査はないため、金融ブラック状態の方や生活保護受給中の方でも入手可能です。
デビットカードを入手するまでの流れ
審査要らずで利用できるデビットカード。
入手するまでの流れはどのようになっているのでしょうか?
①基本的には普段使いの銀行が提供するデビットカードを選ぼう
キャッシュバック率やポイント還元率に若干の差があるものの、基本的にそれぞれのデビットカードに大きな特色はありません。基本的には現在の、普段使いの銀行のデビットカードへ申込みを行えばOKです。
ただしカードによっては年会費が発生することもあるため、長期利用を検討するのであればできるだけ年会費無料の銀行を選んだほうが良いですね。
また、地方銀行などの取り扱うデビットカードの場合、利用できる店舗が限られることも多いです。
基本的にはみずほ銀行、三井住友銀行といった大手都市銀行を選ぶと間違いはないでしょう。
★大手銀行はもちろん、地方の銀行もデビットカードを提供していますが、信用金庫などの小規模な金融機関は取り扱いがないことも多いです。
★銀行口座以外に必要なものは特にありません。本人確認は暗証番号の入力によって行われるため、身分証明書類の提出なども不要です。
②デビットカード入手の流れ:三井住友銀行の場合
デビットカードが利用可能になるまでの流れをまとめてみました。
(1)三井住友銀行「SMBCデビット」申し込みの流れ
すでに三井住友銀行の口座を持っていれば、インターネットから簡単に申し込みが可能です。
デビットカードが利用可能になるまでの流れ
(三井住友銀行口座を持っている場合)
三井住友銀行のインターネットバンキング
「SMBCダイレクト」にログイン
↓
トップページから「SMBCデビット」を選択
↓
申し込み
↓
カードの送付
(数日~1週間程度)
↓
署名欄にサインしたらVisa対応店舗で利用可能に!
各支店に向かう必要もないため、とても気軽にカードが作成できますね。
口座を持っていない方は、事前に三井住友銀行支店で口座開設を行いましょう。店頭窓口にてデビットカードと口座開設の、同時申し込みも可能です。
CHECK三井住友銀行公式HP「SMBCデビット」
※三井住友銀行の口座を開設済みながらSMBCダイレクトの利用登録を済ませていない、という方は以下のページから登録手続きを済ませた上で、インターネット申込みを行うとスムーズです。
三井住友銀行公式HP:インターネットバンキングの登録申し込み
(2)実際の申し込みフォームを確認!手続きは数分で完了
SMBCダイレクト(三井住友銀行のインターネットバンキング)から、実際に申し込み手続きを行ってみました。
1.まずはSMBCダイレクトにログイン。トップメニューから、「SMBCデビット」を選択します。
2.デビットカードの引き落とし先として設定したい、三井住友銀行口座を選択します。(2つ以上の口座を持っている場合のみ)
3.申し込み手続きに入ります。三井住友銀行の場合、カードデザインを4種類から選択可能。
機能上の違いはないため、好きなものを選びましょう。
4.SMBCダイレクトに登録済みの情報がすでに記載されているため、入力箇所はほとんどありません。
申し込み情報に変更がある場合のみ、訂正を加えればOKです。
5.あとは利用規約を確認、暗証番号を記入し、認証されれば申し込み完了。自宅にカードが届くのを待つだけです。
③デビットカード入手の流れ:福岡銀行の場合
地方銀行であっても、デビットカードを取り扱っています。
「J-Debit」という使用箇所の限られるデビットカードを提供している地方銀行が多い中、福岡銀行の「Debit+」はJCBブランド付き。
都市銀行のデビットカードに劣らず、便利に利用できますよ。
(1)福岡銀行「Debit+」申し込みの流れ
それでは、便利な福岡銀行「Debit+」利用の流れを見ていきましょう。
デビットカードが利用可能になるまでの流れ
(福岡銀行口座を持っている場合)
インターネットから申し込み
↓
最短4日でお届け
↓
署名欄にサインしたらJCB対応店舗で利用可能に!
福岡銀行の場合、流れと言うまでもないくらいデビットカードが簡単に入手できることがわかります。
即時引き落としとなるデビットカードは、銀行側にとってもリスクのない支払い方法。
そのため、こんなにも簡単に手に入れることができるんですね。
CHECK福岡銀行公式HP「Debit+」
(2)福岡銀行の申し込みフォーム:nimoca機能とオートチャージ機能の有無を選べる
1.福岡銀行の場合、まずはデビットカードに「nimoca」機能を搭載するか選択可能。
福岡にお住まいの方にはもはや説明不要の「nimoca」。フェレットのキャラクターでおなじみの、西鉄が発行するICカードですね。
nimocaの有無によって年会費などは変わらないため、お好きなほうを選んで構いません。
ちなみにnimoca搭載カードを選んだ場合、さらにオートチャージ機能を付けることもできます。
nimocaの残高が一定金額(1000円~1万円の範囲内で、自由に設定可能)を下回ったとき、福岡銀行の預金から自動でチャージを行うこの機能。
バス移動などにより頻繁にnimocaを利用する方にはおすすめです。
2.利用者の氏名や生年月日、キャッシュカードの情報を入力します。
3.入力が終わったら、暗証番号や口座番号で本人確認を済ませ申し込み完了。カードが届くのを待ちましょう。
「三井住友銀行」「福岡銀行」2つの例を挙げてみましたが、どの銀行が発行するデビットカードであっても基本的な流れに違いはありません。
(福岡銀行のnimoca搭載カードのように、特別な機能が付いていることはありますが……。)
キャッシュカードをお手元において、正しい情報を記入するだけでデビットカードをゲットできますよ。
★デビットカード発行後の利用方法については「デビットカードとは」のページをご覧ください。
デビットカードについて質問しながら申込みを行いたい方や、インターネットでの申し込みに不安のある方は、お近くの銀行窓口で相談してみるのも良いでしょう。
デビットカードを取り扱っている銀行一覧
それでは、あなたが口座を開いている銀行はデビットカードを発行しているのでしょうか?
全国の主要銀行デビットカードをまとめてみました。(デビットカード一体型キャッシュカードを含む)
①一般的なデビットカード(JCB・VISA)を発行している銀行一覧
まずは、審査なしで利用できる一般的なデビットカードをまとめてみました。
★全国の主要デビットカード
国際ブランド | 年会費 | ポイント・キャッシュバックサービス | |
みずほ銀行 | JCB | 1080円 ただし以下の条件を満たすことで無料 | 0.2%キャッシュバック |
三菱UFJ銀行 | VISA | 1080円 ただし以下の条件を満たすことで無料 | 0.2%キャッシュバック |
三井住友銀行 | VISA | 無料 | 0.25%キャッシュバック |
りそな銀行 | VISA | 540円(オリジナル) ただし以下の条件を満たすことで無料 | 1000円ごとに5ポイント(オリジナル) |
ジャパンネット銀行 | VISA | 無料 | 500円につき1JNBスターポイント 他 |
ソニー銀行 | VISA | 無料 | 0.5%~2.0%のキャッシュバック |
楽天銀行 | JCB VISA (選択) | 無料(JCB) 1029円(VISA) 3086円(VISAゴールド) | 100円につき1楽天ポイント(JCB) 1000円につき2楽天ポイント(VISA) |
住信SBIネット銀行 | VISA | 無料 | 1000円ごとに6ポイント |
セブン銀行 | JCB | 無料 | 利用額の0.5%~1.5%のnanacoポイント |
イオン銀行 | JCB | 無料 | 200円ごとに1ときめきポイント |
新生銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
あおぞら銀行 | VISA | 無料 | 0.25%キャッシュバック |
ゆうちょ銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
ちなみに新生銀行やゆうちょ銀行、以下で紹介する地方銀行などが取り扱う「J-Debit」とは、日本独自のデビットカード専用ブランド。
J-Debit は、いつも使っている銀行のキャッシュカードを、そのままデビットカードとして使用するため、新しくカードを発行する必要はありません。
ただし、レジに「J-Debit」のステッカーが貼ってある場合にのみ利用可能です。
そのため、VISAやJCBといった国際ブランドと提携を結ぶデビットカードに比べると、利用できる店舗は少なくなります。
クレジットカード番号も与えられないため、JCBやVISAのマークが付いたデビットカードとは違い、インターネット上での利用はできません。
②デビットカードを発行している代表的な地方銀行
預金額の最も多い銀行(2015年)から順に、デビットカードを発行している地方銀行をまとめてみました。
★全国主要地方銀行のデビットカード
国際ブランド | 年会費 | ポイント・キャッシュバックサービス | |
横浜銀行 ※利用可能時間に制限あり | J-Debit | 無料 | なし |
千葉銀行 | JCB | 1350円(一般) ただし以下の条件を満たすことで無料 | ATM出金手数料のカットなど |
静岡銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
常陽銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
福岡銀行 | JCB | 1350円(一般) ただし以下の条件を満たすことで無料 | 200円につき1myCoin、もしくは400円ごとに1円のキャッシュバック |
七十七銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
西日本シティ銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
広島銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
八十二銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
群馬銀行 | J-Debit | 無料 | なし |
地方銀行の場合、ほとんどの場合で「J-Debit」のみの取扱いとなるようですね。
国際ブランドのデビットカードを希望するのであれば、都市銀行などのデビットカードを選択した方が良さそうです。
<JCBとVISA、おすすめの国際ブランドはどっち?>
日本国内で利用する場合において、JCBとVISAに大きな違いはありません。どちらを選んでも、「国際ブランドが対応していないせいで使えなかった!」ということは少ないはずです。
ただし、海外旅行先でデビットカードの利用を考えている方は、日本国外に加盟店の多い「VISA」を選んだほうがベターでしょう。
海外へ出る予定が特にないのであれば、普段使いで利用している銀行のデビットカードを選んで特に問題はありません。
ただ、「J-Debit」は国際ブランドに比べ非常に加盟店が少ないので、デビットカードを積極的に利用したい方は避けておいたほうが良さそうです。
まとめ
★基本的には普段使いの銀行を選べばよいものの、頻繁にデビットカードを利用したいなら、「VISA」「JCB」の国際ブランドを掲げるデビットカードがおすすめ
とても簡単に作ることのできるデビットカード。
クレジットカードとは違い自分の持っていないお金を使うことは不可能なものの、「知らないうちに貯金がなくなっていた!」なんてことのないよう、口座残高を確認しながら利用してみてくださいね。
SNSでもご購読できます。