
「新生活に必要なお金を借りたいけれど、自営業者は会社員に比べて信用が低いと聞く。
カードローンの審査に通るのは難しいのかな?」
確かに自営業者は同じ生活水準の会社員の方に比べ、いくらか審査が不利に進みやすいとされますが…。
「自営業者に対し、極端に厳しく対応している金融機関」を選ばない限り、多くの場合でさほど問題なくカードローンを利用可能です。
今回は何らかの事情でカードローンの利用を検討している自営業者/個人事業主のあなたのため、
- 実際の自営業者の審査通過状況
- 自営業者に対し、厳しい金融機関とそうでない金融機関
に関する情報をまとめました。
このページで紹介するカードローンは、原則として生計費をはじめとする「事業目的でない」借入を前提としたものとなります。
(プロミス等、消費者金融会社のカードローンは事業目的であっても利用できますが)
事業目的での借入を検討されている場合、特に「所得」の3分の1を超える借入を必要としている場合には、目的に合ったビジネス用ローンをお選びください。
実際の審査結果から見る「自営業/個人事業主のカードローン審査」
①自営業者/個人事業主11名のカードローン審査結果一覧
これまで実施したアンケート調査の中から、自営業者/個人事業主の方の審査結果を11名分、ピックアップさせて頂きました。
★スペースの都合上掲載していませんが、いずれもアンケート回答の際に「申込み/契約が事実と分かる画像」を添付頂いています。
情報の信憑性は高いと見て良いでしょう。
プロミス | 契約内容:
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属性:
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住信SBIネット銀行 |
(スタンダードコース) |
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山陰合同銀行フリーローン |
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楽天銀行スーパーローン | 審査落ち |
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三井住友銀行カードローン |
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ジャパンネット銀行カードローン 楽天銀行スーパーローン | 審査落ち |
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みずほ銀行カードローン |
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百五銀行カードローン |
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プロミス |
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楽天銀行スーパーローン | 審査落ち |
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プロミス | 審査落ち |
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ひとまず、申告年収200万円未満の自営業者でもカードローンを利用できる可能性があることは明らかと言って良いかと思います。
②申込み先が大手消費者金融や都市銀行/地銀なら、自営業者でも問題なく利用可能
さて、上の審査結果を見比べてみると、「どうしてこの人は審査に通過できているのに、この人はだめだったの?」という例が見て取れます。
楽天銀行スーパーローン | 審査落ち |
---|---|
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三井住友銀行カードローン |
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申告年収の差はたった10万円。営業年数や他社借入のことを考えると、属性(ステータス)面では「楽天銀行」の審査に落ちてしまった人の方が上と言って差し支えないでしょう。
何でこんなことになってしまったかと言うと、おそらく理由は簡単で「申込み先が悪かったから」。
少なくとも上に挙げた例に関して言うと…。
- 三井住友銀行
- 山陰合同銀行
- みずほ銀行
- 百五銀行
…といった都市銀行/地方銀行(+大手消費者金融であるプロミス)においては、自営業の方であっても問題なく審査に通過しています。
「自営業者である」こと以外に大きな問題(多額の他社借入など)が無い限り、十二分に審査通過を狙えることでしょう。
★ただし一部、審査難易度を高めに設定してある地銀カードローンも存在します。
- 申込みに必要な最低年収が設定されている
- 申込に必要な勤続/営業年数や居住年数が設定されている
といったローンはそうでないものに比べ、審査落ちのリスクが高くなると考えて良いでしょう。
とは言えこういったローンは貸付条件が優れていることも多いため、申込み条件さえ満たしているのならチャレンジしてみても良いとは思います。
CHECK各種ローン審査に通る人・落ちる人の違いは何?低難易度ローンの見分け方も
★「プロミス」以外の大手消費者金融会社への、自営業者の方は申込報告は当サイトでは未だ確認されていませんが…。
「年収50万円、アルバイト」といった、より属性の低い方の審査通過報告が確認されていることを考えれば、プロミス以外の他社(アイフルなど)であっても問題なく審査通過を狙えると見て良いでしょう。
③ただし楽天銀行はじめとするネット銀行では、「自営業者だから」としか思えない否決例も…
自営業者の方に対しても、多くの場合で問題なく利用できる都市銀行や地方銀行のカードローンに対し……。
審査落ち報告が目立つのが、ネット銀行系のカードローン。
特に「楽天銀行」に関して言えば、これまで複数の自営業者の審査結果が寄せられているにもかかわらず、審査に通過できたという報告が見当たりません。
なんとなく「申込みやすそう」「審査が甘そう」といったイメージが持たれやすいインターネット銀行系カードローンですが…。
実際のアンケート回答を見てみると、意外にも
- 正規雇用者とそうでない方を非常に区別する
- 地銀や都市銀行であれば問題なく審査に通過できる方の審査落ちが多い
といった傾向があると分かります。
もちろんすべてのインターネット銀行が上のような審査傾向を持つわけではありませんし、実際「住信SBIネット銀行」「じぶん銀行」では年収200万円未満の自営業者の審査通過も確認されていますが…。
以下のような例を見ると、自営業者にとって
- 楽天銀行
- イオン銀行
- ジャパンネット銀行
あたりへの申し込みは高リスク。
特に審査に自信がない場合の最初の申込み先に関して言えは、地方銀行や都市銀行、または消費者金融を選ぶのが無難なように思えます。
山陰合同銀行フリーローン |
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ジャパンネット銀行カードローン 楽天銀行スーパーローン | 審査落ち |
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(同一人物による2度の申込み) | |
みずほ銀行カードローン |
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CHECKネット銀行カードローンの審査は甘い?22名の属性&結果から見る審査傾向
あなたが自営業者/個人事業主となって1年未満、具体的に言うとまだ確定申告をしていないのなら、審査は相当不利に進むと考えて差し支えありません。
これは、
- 自営業者の生計が会社員に比べ、安定しづらいと見なされる
- 特に店舗などを持たない事業者の場合、確定申告書などの公的書類が無いと「自分は自営業者だと偽る無職の人間」と区別がつかない
といった理由によるのでしょう。
上には「営業2ヶ月」という属性で「山陰合同銀行」の審査に通過された方がいらっしゃいましたが…。
この方には安定収入のある配偶者がいるとのことでしたので、もしかすると専業主婦/主夫と扱われた上での審査通過かもしれません。
自営業者を取り巻く事情を考えると…。
インターネット銀行系のみならず、都市銀行や地方銀行、大手消費者金融においても、「営業1年未満、特に確定申告をしていない自営業者」の審査通過はかなり厳しいと見て良いかと思います。
CHECK【職業別】すぐ分かる!収入証明書類の入手方法とよくある質問
★「限度額50万円以下なら収入証明書不要」としているカードローンであっても、自営業者/個人事業主が申し込む場合においては上記のような理由から、確定申告書などの提出を要求されることは多いです。あらかじめご承知おきください。
★とは言え、
- 営業の実態を確認できる書類なしで審査に通過できる
- 「先月分の請求書」など、営業の実態を確認できる書類を提出できれば審査に通過できる
…といった可能性もありますので、営業1年未満であっても申込みを行ってみる価値がないわけではありません。
重視ポイント別・自営業者のためのおすすめカードローン
CHECK借入を急ぎたい、またはごく短期間だけカードローンを利用したい
CHECK金利の低さを重視したい
①借入を急ぎたいor短期間の利用なら、消費者金融系の選択が無難
あなたが、
- できれば今日~明日中に借りたい
- ごく短い期間だけカードローンを利用したい
- 信用情報に問題がある(過去にクレジットカードを延滞したなど)
といった状況にあるのなら、優先されやすいのが大手消費者金融会社のカードローン。
具体的な申込み先候補は以下の5社ですが、キャッシング(現金借入)の利用が初めてなら、ユーザーサービスに優れる「プロミス」「レイクALSA」を選ぶのが基本となるでしょう。
プロミス |
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---|---|
レイクALSA |
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アイフル |
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アコム |
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SMBCモビット |
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ちなみに審査に関して言えば、
- 多額の他社借入がある
- 営業実態を確認できる書類を用意できない(=無職の人と区別がつかない)
- いわゆるブラック状態である
(5年以内にカード等を2ヶ月以上延滞した等)
といった状況でなければ、どの申込み先であっても問題なく契約を狙えるだろうと思います。
CHECK【即日キャッシング入門】最短1時間で使えるカードローン一覧と必要な準備について
CHECK徹底比較!消費者金融の審査基準&サービスの違いと申込み先カードローンの選び方
★消費者金融会社のローンは、生計費・事業費ともに利用可能です。
ただし貸金業法の制限上、借入上限額は「年収(所得)の3分の1まで」となりますのでご注意ください。
もしも所得の3分の1を超える借入が必要であれば、プロミス「自営者カードローン」等の自営業者向けローンを使う必要があります。
ただしこういったローンは、一般的なカードローンに比べ必要書類が多くなります。あらかじめご承知おきください。
参考【個人・法人】今すぐ借りられるビジネスローン4選【即日融資】
消費者金融会社と同じく、法律上で「貸金業者」として扱われるのが信販会社。
そしてこういった会社(オリックスクレジット、アプラス等)は、「個人事業主専用ローン」を提供していることも多いのですが……。
その内容は、
- 消費者金融会社と大して変わらない金利
- それなのに消費者金融より手間も時間も掛かる
- さらに消費者金融より審査が厳しい
といったものであり、正直あまりおすすめできる要素がありません。「所得の3分の1超を借りられる」という利点も、プロミス「自営者カードローン」等と重複します。
そのため、よほど消費者金融の利用に抵抗があるといった場合を除き、あえて選択する意味は薄いでしょう。
ちなみに個人向けの信販会社のカードローンも似たような状況です。
★例外的に、若干低金利(年15%)で借りられる「セゾンマネーカードEX」は申込み先の選択肢に入らないではありません。
が、上限限度額は100万円と低めです。
②金利の低さを重視したいなら「いつもの銀行」がベスト(※一部ネット銀行除く)
あなたがカードローンを利用する上で「金利の低さ」を重視したいのであれば…。
優先されるのは、自営業者の通過報告が多い「都市銀行」「地方銀行」系のカードローン。
基本的には「あなたが普段、口座を使っている銀行のカードローン」を選択すると良いでしょう。
CHECK全112の銀行カードローン一覧:申込み先選びは「いつもの銀行」から始めよう
ただし先述の通り、
- 楽天銀行
- イオン銀行
- ジャパンネット銀行
あたりのカードローンは、自営業者(+非正規雇用者)の審査落ち報告が目立ちます。
あなたが普段、こういった金融機関の口座を利用されているのなら、「口座開設不要で使える、都市銀行のカードローン」の方が優先されるかもしれません。
三井住友銀行カードローン |
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三菱UFJ銀行「バンクイック」 |
|
ただしJAのカードローンには、所得制限などが設けられていることも多いです。
★一般的な都市銀行のカードローンは、申込み~借入までに1~2週間を要します。
借入をお急ぎであれば、
- 比較的短期間(最短翌営業日)で借りられる「三井住友銀行カードローン」等
- 最短即日融資が可能な大手消費者金融
をお選びください。
★ほとんどの銀行カードローンは「事業目的」での借入を禁じています。
自営業者の場合、事業目的の借入とそうでない借入の境目が曖昧なことも多いとは思いますが……。
審査の過程で借入目的を尋ねられた場合などには、私的な用途での借入であることを強調しておきたいところです。
カードローンへ申し込む上で、必ず尋ねられるのが「年収」。
ですが自営業者/個人事業主の場合、ここで「売上」と「所得(売上から経費などを差し引いたもの)」のどちらを記入するべきか、という問題が発生します。
これについて、これまで問い合わせを行った金融機関はいずれも、「年収欄には<所得>をご記入ください」と回答されていましたが…。
- 特に公式HPに記載が無い
- 「売上」が一般的な年収基準と比べ、高すぎない(年間の経費がそこまで多くない)
- 「売上」を記入した方が審査が有利に進みそう
…といった状況であれば、個人的には「売上」の方を記入してしまっても良いだろうと思います。
実際、私もクレジットカードの審査等の際には「売上」の方を記入していますが、特にこれまで困ったことはありません。
もちろん金融機関側から尋ねられた際には、正直に「記入した数字が<売上>であること」を申告する必要がありますが…。
特に所得を低く抑えている場合、自営業者/個人事業主の審査は同じ生活水準の会社員に比べ、不利に進みやすいもの。
返済能力を実際以上に低く見積もられやすいことを考えても、申込ページに「自営業者の方は<所得>をご記入ください」といった注意書きさえないのなら、売上ベースで審査を進めてもらってもバチは当たらないでしょう。
【ブラック向け】自営業者が中小消費者金融会社の審査を受ける場合について
いわゆる金融ブラック状態の方を対象に融資を行う「中小消費者金融会社」の審査についてお話しさせて頂きましょう。
…結論から言うと、中小消費者金融会社は「プロミス」等の大手に比べ、属性、具体的に言うと「正規雇用者(会社員)かどうか」を重視する審査を行う傾向にあります。
AZ | 審査落ち |
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キャレント | 審査落ち |
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セントラル |
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フクホー | 審査落ち |
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アンケート調査を見てみると、「自営業者は審査が不利に進みやすいと聞いたので、審査が甘いらしい中小業者に申し込んだ」という報告が多いのですが…。
ご覧の通り、特に「AZ」「キャレント」「フクホー」では「自営業者である」ことが理由としか思えない審査落ちが確認済み。
必然的に、ブラック状態に陥った自営業者は会社員の方に比べ、「どこからもお金を借りられない」状態に早く到達してしまいやすいと言えるでしょう。
★上の例の中で希望を見出そうとするなら申込み先候補となるのは「セントラル」ですが…。
そもそもこの審査に通過できた方はわざわざ「セントラル」を選ばずとも、一般的な銀行や大手消費者金融で審査通過を狙えたように思えるところです。
セントラル |
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---|---|
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★もしもあなたが「どこからも借りられない」状況に至ってしまった場合には、債務整理も視野に入るかと思います。
参考【任意整理とは】メリット・デメリットと整理後の信用情報、よくある質問
まとめ
- 「自営業者に対し、どれくらい厳しく対応しているか」は金融機関の方針によって大きく異なる。
都市銀行や地方銀行、大手消費者金融であれば自営業者も問題なく利用できることが多いが、「楽天銀行」はじめとするネット銀行系では自営業者の審査落ち報告が非常に多い - よって申込み先を選ぶ際には、
- 借入を急ぎたい→大手消費者金融会社
- 低金利で借りたい→普段使っている銀行のカードローン
を選ぶのが基本
┗ただしいずれも営業1年未満の自営業者の審査通過は難しくなりやすい - ブラック対応の中小消費者金融は「会社員であるか否か」を非常に重視する傾向あり。
「中小の方が審査が甘い」というのは自営業者には該当しないため注意が必要
会社員に比べ、安定性に欠けると判断されやすい自営業者。
とは言え申込み先をきちんと選べば、「自営業者である」という理由だけで審査に落とされることはありません。
「楽天銀行」など、自営業者に対し極端に厳しく対応している申込み先を避けた上で、あなたに合ったカードローンを選んでみてくださいね。
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