生活サポート基金でお金を借りる4つの条件とは?自己破産から1年以内で審査に通過した例も

生活サポート基金でお金を借りる4つの条件とは?自己破産から1年以内で審査に通過した例も

「生活サポート基金」とは、融資やアドバイスを通して相談者の生活の再生を目指す一般社団法人です。

一定の条件を満たしていれば、「自己破産から1年以内」「多重債務者」といった状態であっても、生活再建に必要なお金を借りられる可能性があります。

今回はそんな「生活サポート基金」を通してお金を借りる条件や、申し込みの流れをまとめました。

目次

生活サポート基金とは

「生活サポート基金」とは、何らかの理由で経済的な問題やトラブルを抱えてしまった方の生活再建を目的とする一般社団法人です。

一般社団法人とは、営利を目的としていない法人の種類の一つです。

消費者金融会社や銀行と違い営利を目的としていないからこそ、一般的なローンの審査に通過できない方であっても融資を受けられる可能性があります。

生活サポート基金から借りたお金は生活費の他、債務整理の費用や滞納した税金・ローンなどの清算に充てることができます。

生活サポート基金「生活再生ローン」でお金を借りる4つの条件

ここからは、生活サポート基金の無担保ローン「生活再生ローン」を利用する条件について解説します。

金利年12.5%
融資額必要に応じて決定
(年収の3分の1まで)
返済回数最長120回
(回数分割払い)
その他原則として連帯保証人1名以上を要する

①東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に住所があること

「生活再生ローン」でお金を借りられるのは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県にお住まいの方のみす。

生活サポート基金は非営利の団体ですが、行政の融資制度とは異なります。
このローンを全国から利用することはできません

また、契約までには東京都の事務所で面談を行う必要があります。

②無職でなく、最低限の返済能力があること

原則として、無職の方が「生活再生ローン」を利用することはできません。

借りて返すことが前提となる以上、申込者に最低限の返済能力があることは必須となります。

また「生活再生ローン」は貸金業法の対象となるため、年収の3分の1を超える金額を借りることはできません。

ただし不動産担保を設定できる場合は、無職であってもお金を借りられる可能性があります。

既存の債務の「おまとめ」のために生活再生ローンを利用する場合は、年収の3分の1を超える金額であっても契約を結べる可能性があります。

③生活の再生に向かう意思があること

生活再生ローンは「助け合いの精神に支えられた貸付け」とされています。

そのためこのローンを利用するには、借りたお金を使い生活を立て直す意思が求められます。

具体的に言うと、ギャンブルや目的が不明な借入のために、生活再生ローンを利用することはできません。

「自分の生活の再建のために、何をどうすればいいのかわからない」という場合には、相談員の方からの指導を受けることができます。

④連帯保証人1名以上を設定できること

生活再生ローンを利用するためには、原則として1名以上の、安定収入のある連帯保証人が必要となります。

民間の金融機関の審査に通過できない方を融資の対象としている以上、この制約は仕方ないと言えるでしょう。

連帯保証人とは、契約者と同様の返済義務を負う人のことを言います。

また連帯保証人を設定する際には、本人の同意が必要です。

その他、状況によっては不動産担保の設定などを求められる場合があります。

生活サポート基金の審査に通過しているのはどんな人?

ここからは、どういった人が「生活再生ローン」を利用しているのか解説していきます。

①自己破産から5年以内の人

生活サポート基金の公式サイトに掲載された「利用者の声」では、自己破産から5年以内の方が複数見られます。

信用情報に傷がつく原因はさまざまですが、中でも「自己破産から5年以内」というのは最も重い問題とされています。

ですが「生活サポート基金」であれば、免責が下りた後に再び問題を抱えることになってしまっても、審査に通過できる可能性があると分かります。

②借金を抱えたまま病気になってしまった人

同じく生活サポート基金の公式サイトでは、「カードローンなどの債務を抱えたまま病気になり、仕事を続けられなくなった」方の例を見ることができます。

自己破産から5年以内であっても、働いて収入を得ていれば、一部の消費者金融会社の審査に通過できることはあります。

ですが「仕事を続けられなくなった」という状態でも審査に通過できたというのは、非営利の団体だからこその結果と言えるでしょう。

③借金依存の状態にある人

生活サポート基金は、融資だけではなく金銭感覚や家計の管理に問題がある方への指導やサポートを行っています。

「家計の管理ができず、借金依存にある」家庭へ一時的な必要資金を融資し、生活指導を行った例は、生活サポート基金の理念を分かりやすく反映していると言えるでしょう。

生活サポート基金へ申し込む流れ

生活サポート基金の「生活再生ローン」へ申し込む流れは以下の通りです。

  1. 電話で予約
  2. 新宿で面談
  3. ローンの申し込み
  4. 審査
  5. 電話などで審査通過の連絡
  6. 融資
  7. (ここまで数週間程度)

申し込みの際には新宿の事務所での面談が必要です。
またローンの性質上、申し込みから借入までには時間がかかります。

生活サポート基金の目的は、融資によるその場しのぎではなく「生活の根本的な立て直し」にあります。

基本的には面談を通し、自身の問題を見つめ直す形で、じっくり生活の再建を図る形となるでしょう。

融資を希望せず、生活の相談のみを行うことも可能です。

まとめ

ポイント
  • 生活サポート基金とは、利用者の「生活の再建」を目的とする一般社団法人
  • 非営利の団体だからこそ、「自己破産から5年以内」「借金を抱えたまま病気になった」といった状態の人でも融資を受けられる可能性がある
  • 申し込みの際には新宿の事務所での面談が必要。
    ここで生活の再建のための相談をしたり、指導を受けることができる

生活サポート基金を利用するべきは、「生活を根本的に見直し、立て直したい」という意思のある方です。

その意思さえ確かなら、返済能力や信用情報に懸念があったとしても、何らかの形でサポートを受けることができるでしょう。

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