【体験談から見る】生活福祉資金貸付制度とは:審査で断られた場合の対策もチェック

【体験談から見る】生活福祉資金貸付制度とは:審査で断られた場合の対策もチェック
「一時的にまとまったお金を手に入れたいけれど、収入が少なくて民間の業者からは借りられない……。」

そんな家庭をサポートするのが「生活福祉資金貸付制度」
……なのですが、実際申請を行った方からは「審査が厳しすぎる」「誰向けの制度なのか分からない」といった非難も多く聞かれます。
というのもこの制度は生活保護とは違い、あくまで「貸付」。つまり「国からの借金」なんですね。
低金利・あるいは無金利とは言え、お金を返せる見込みがない場合には借りることができません

とは言え本当に「必要なお金」かつ「返済が可能」と認められれば、冠婚葬祭費高校・大学等への進学に必要なお金を借りたり、滞納している公共料金を立て替えたりといった活用が可能です。

今回はそんな生活福祉資金貸付制度の概要をはじめ、審査に通らなかった場合の対策方法などを詳しくまとめてみました。
読み終えていただければ、きっと生活を立て直す公共のサポート制度に申し込むことができますよ。



生活福祉資金貸付制度って何?

生活福祉資金貸付制度って何?

そもそも、生活福祉資金貸付制度とはどのようなサポート制度なのでしょうか?
まずは基本情報を紹介していきます。

①民間の業者からお金を借りることのできない世帯を対象にした、行政サポートの一種

生活福祉資金貸付制度とは、名前の通り「貸付」制度の一種。
取り扱っているのは厚生労働省ですから、結果的に「国からお金を借りる」ことになります。当然、借りたお金は返済しなければなりません
この制度と比べられることの多い生活保護は対照的に返済義務のない「給付」ですから、この点が最も大きな違いとなるでしょう。

生活福祉資金貸付制度の対象となるのは、消費者金融会社や銀行といった民間の組織からお金を借りられない世帯。その条件は以下のようになります。

★生活福祉資金貸付制度の対象世帯

低所得者世帯 必要な資金を借りられない世帯
主に市町村民税が非課税となっている世帯※
障害者世帯 障害者手帳(身体・精神)、養育手帳の交付を受けた人が暮らす世帯
高齢者世帯 65歳以上の高齢者が暮らす世帯
※主に障害者、未成年者、寡婦、寡夫に該当し、前年度所得が125万円以下、もしくは前年度収入が204万円以下

というわけで、利用できる世帯はなかなかに限られますね。
また、家庭に高齢者や障害者が属していた場合であっても安定した収入があると判断されれば、他の金融機関(銀行など)で借りられると判断され、利用を断られてしまうことが多いです。

★特に低所得でもない離職者や、頼れる親族がいる場合には生活福祉資金貸付制度の利用は認められません。

②生活福祉資金貸付制度は4タイプ・9種類に分けられる

生活福祉資金貸付制度は、大きく「総合支援資金」「福祉資金」「教育支援資金」「不動産担保型生活資金」の4つに分けられます。
ここからさらに細かく9つの種類に分けられるのですが……。
まずはそれぞれの基本情報を見ていきましょう。

★据置期間……借りた後、返済を待ってくれる期間のこと。
据置期間が6ヶ月なら、借入の7ヶ月目から返済を行うことになる。

(1)生活福祉資金貸付制度「総合支援資金」の概要

金利 据置期間 限度額 使い道
生活支援費 連帯保証人あり…0%
連帯保証人なし…1.5%
最長6ヶ月 単身…月15万円まで
二人以上
……月20万円まで
生活の建て直し
住宅入居費 40万円まで 敷金、礼金など賃貸契約にかかる費用
一時生活再建費 60万円まで 生活支援費よりも大きな出費
(滞納している公共料金の支払い、債務整理に必要な費用など)

(2)生活福祉資金貸付制度「福祉資金」の概要

金利 据置期間 限度額 使い道
福祉費 連帯保証人あり…0%
連帯保証人なし…1.5%
最長6ヶ月 580万円まで
(用途による)
生活費
その他、福祉関連
冠婚葬祭関連や一時金
緊急小口資金 0%(保証人不要) 最長2ヶ月 10万円まで 生活に関わる緊急出費

見ての通り、「総合支援基金」と「福祉資金」は区別がつきづらいもの。
どちらがあなたに合っているか、といった判断は役所が行ってくれるため、特に現時点では気にしなくても良いかもしれません。

例外は「緊急小口資金」で、これは他の目的に比べスピーディに融資を受けることができます。
(詳しくは後述)

(3)生活福祉資金貸付制度「教育支援資金」の概要

金利 据置期間 限度額 使い道
教育支援費 0%
(保証人不要)
卒業後6ヶ月 高校:月3.5万円まで
高専:月6万円まで
短大:月6万円まで
大学:月6.5万円まで
義務教育外の教育費
就学支度費 50万円まで 義務教育外の学校の入学に必要な費用

(4)生活福祉資金貸付制度「不動産担保型生活資金」の概要

金利 据置期間 限度額 使い道
不動産担保型生活資金
※推定相続人による保証人必須
3%
または長期プライムレートのいずれか低い利率
契約後最長3ヶ月 土地評価額の70%程度
もしくは月30万円まで
不動産を持つ高齢者世帯の生活資金
要保護世帯向け
不動産担保型生活資金
※保証人不要
土地評価額の70%程度(集合住宅は50%まで)
生活扶助額の1.5倍まで
要保護の不動産を持つ高齢者世帯の生活資金

「教育支援資金」「不動産担保型生活資金」は、ご覧の通り使い道や利用できる世帯が限られます。

③借入に必要なのは原則3週間~1ヶ月ほど。ただし「緊急小口融資」は例外

自治体によって違いはあるものの、生活福祉資金貸付制度は申し込みから借入までに原則「3週間~1ヶ月」ほどの時間が掛かります。

「どうしても急ぎでお金が欲しい」という借入申込者に向け、「緊急小口融資」という貸付タイプも存在しますが……。
こちらを利用した場合でも、融資までには1週間程度の時間が必要 どんな理由があったとしても、その場で現金を入手することはできませんのでご了承ください。

基本的に生活福祉資金貸付制度とは、「高校への入学金が必要」「債務整理にかかる費用を調達したい」といったように、「いつ、どんなお金が必要か分かっている場合にのみ、あらかじめ手続きをして借りる」ための制度と思っておいた方が良いでしょう。

ちなみに、生活保護に関しても申請が通るまでには2週間~1ヶ月ほどの時間が必要です。

★不動産担保型を利用する場合、融資までにはさらに時間がかかります。

★自治体によっては2ヶ月以上の時間を必要とすることもあります。
また、兵庫県社会福祉協議会の概要(PDF)によると、秋冬の受験シーズンは申し込みが増え、時間がかかりやすいとのことでした。

④申請は市区町村の窓口へ

生活福祉資金貸付制度を利用したい、という場合にはお住まいの市区町村の窓口へ出向くことになります。インターネットなどでの手続きはできません。

取り扱いを行っているのは「(市区町村名)社会福祉協議会」という組織。
おそらく「生活福祉資金貸付制度 (市区町村名)」で検索を掛ければ出向くべき窓口が分かるでしょう。
どこへ相談に行けばいいか分からない、という場合には市区町村の福祉課に電話を掛けてみると良いですね。

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審査は厳しい!借りられるのはあくまで「返済能力がある人」だけ

審査は厳しい!借りられるのはあくまで「返済能力がある人」だけ

ここまで基本情報を紹介しただけでもわかる通り、生活福祉資金貸付制度へ申し込みのできる世帯はかなり限られます。
気になる生活福祉資金貸付制度について、実際に申し込みを行った方の体験談をまとめてみました。

①「民間からは借りられないけど、返済能力がある」人は非常に限られる……。

生活福祉資金貸付制度は「民間からお金を借りられない低所得世帯」を貸付対象としています。
一方で、「貸付」という体制を取っている限り返済は必須
決して審査の厳しくない民間の業者も多い中、「民間からは借りられないけれど、毎月きちんと返済が続けられる」人は一体どのくらい存在するのか、というとかなり疑問が残るところです。

実際、「この制度をアテにして役所に行ったけれど追い返された」「いろいろ聞かれた結果、落とされた」という体験談は非常に多いもの。
実際に寄せられた中では、以下のようなものが挙げられます。

パートで子供一人を育てている母ですが、断られました。
援助してくれる身内もいないし、児童手当も公共料金の支払いに消えます。この制度、誰が使えるんでしょうか?
お金に困ってるから行ったのに、返せない人には貸せないって、意味がないとおもいました。
いろいろ聞かれて、時間かかって、結局生活保護すすめられて終わり。

一方、こちらは審査に通過できた例。

3級障害者(身体)です。任意整理に必要なお金を貸していただけました。
母子家庭ですが、パワハラ・セクハラの酷い会社からの転職や再就職に必要な費用を借りることができ、助かりました。

明確な貸付基準は不明な上、自治体によっても基準は変わりますが……。
融資の対象となるのは少なくとも据置期間後、毎月返済ができる程度にお金を稼ぐ能力があると見込まれる世帯でしょう。障害など明確なハンデがあれば通過率が上がるかもしれません。(返済能力があることは前提条件となります。)

重い障害がある(身体・精神)、就業の意思がない、その他「6ヶ月の据置期間が終わっても、返済が難しい」と判断された場合には、審査に通ることは不可能です。
この制度は基本的に「就業に必要な費用」など、一度きりの大きな出費が必要な場合向けとなります。

生活費など、継続的なお金を必要としている場合には生活保護をはじめとするその他のサポートが必要となることでしょう。

CHECK生活福祉資金貸付制度を使えなかったらどうすればいい?

★母子家庭、父子家庭の場合には「母子・父子寡婦福祉資金貸付制度」という似た制度を利用可能です。対象が狭い分、該当する場合にはこちらの方が審査に通りやすい可能性があります。
詳しくは各自治体の公式HPをご覧ください。

②ケースワーカーさんを連れて相談に行くと、話が通りやすいと言う証言も

申請者による体験談の中に、気になるものが見られました。

ケースワーカーさんがいるときといないときで役所の態度が変わりすぎです。
私が上手く話ができないからかもしれませんが、福祉の窓口なのに、、、、
精神障碍者手帳を持っています。アスペルガー障害と鬱病を併発しています。(他にもあるかもしれません)通勤ができないので、自宅で自分にできる仕事をしています。
一時的なお金が必要になったとき、支援センターのケアワーカーさんが力になってくれて、融資を受けることができました。
色々一度に訊かれて、パニックになっても助けてくれました。
私のような障碍を持っている人は、ぜひ、ケアワーカーなどに一緒に役所に行ってもらうと良いと思います。

とくにあなたの何らかの障害や病気がある場合、ケースワーカーさんやケアワーカーさんといった、あなたのハンディを理解している人と一緒に窓口へ向かうことで主張を通しやすくなる可能性があります。

もちろん、審査に通過できるのは前述のように「今後、借りたお金を返済をしていける見込みがある」場合に限られますが……。
役所の人にあなたの状況を正確に伝えるためにも、専門家の力を借りるのはとても重要となるでしょう。

生活福祉資金貸付制度を使えなかったらどうすればいい?

生活福祉資金貸付制度を使えなかったらどうすればいい?

もしも生活福祉資金貸付制度の審査に通らなかったら、あるいは利用条件をクリアできなかったらどうすれば良いのでしょうか?
主な制度を紹介して行きます。

①病気・障害などの理由で返済能力がないのなら、生活保護が最も有力

どうしようもないくらい生活に困窮しているのなら、生活保護が最も有力です。おそらくは窓口でも同じ提案をされることでしょう。

生活保護は「貸付」ではなく「給付」ですから、返済義務がありません。 もともと病気、障害などやむを得ない理由で生活の厳しい世帯を助けるための制度です。該当する場合には、この制度を活用しましょう。

こちらも各市区町村ごとの取り扱いとなります。
まずは各福祉事務所へ出向き、相談してみると良いでしょう。生活福祉資金貸付制度に比べると、対象世帯も広いです。

②失業保険をもらえない求職者は「職業訓練受講給付金」を活用できる

あまり知られていない制度として、「職業訓練受講給付金」が挙げられます。
こちらは何らかの理由で雇用保険を利用できない人(失業手当の需給が終了した場合を含む)を対象としたサポート制度。
自立した生活を目指す場合にとても有効です。

★職業訓練受講給付金の支給額

受講手当 月10万円
通所手当 職業訓練機関までの交通費(上限額あり)
寄宿手当 月10,700円

詳しくは厚生労働省公式HP「職業訓練受講給付金」のページをご覧ください。

★職業訓練を受けられる能力が必要です。

★母子家庭・父子家庭であれば「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業」も利用できます。

原則、生活福祉資金貸付制度は他のサポート制度に比べ、優先度の低いサービス。
そのためあなたに合ったより良い制度があれば、そちらを勧めてもらうことになります。
「生活が厳しいけれど、どうすればいいか分からない」という場合には、役所の窓口をはじめ、ケアワーカーさんや通院している病院の先生などに相談してみると良いでしょう。
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生活福祉資金貸付制度に関する、よくある質問と回答

生活福祉資金貸付制度に関する、よくある質問と回答

最後に、生活福祉資金貸付制度に関するよくある質問にお答えしていきます!

①返済は月いくらくらいになりますか?

借入金額によって異なります。複数の例で計算してみました。

★「緊急小口融資」(金利0%)で10万円を借りた場合

月の返済額
5回で返済 20,000円
6回で返済 16,667円
10回で返済 10,000円
12回で返済 8,334円

緊急小口融資をはじめとする無利子の借り入れであれば、単純に「借入額÷返済回数」で毎月の返済額を知ることができますよ。
ちなみに緊急小口融資の場合、最長返済期間は「12回」となります。

利息が発生する場合の月々の返済例は以下の通り。

★「総合支援基金」などで保証人をつけず(金利1.5%)借りた場合の月々の返済額

借入額10万円 借入額30万円
12回で返済 8,401円 25,203円
24回で返済 4,232円 12,696円
36回で返済 2,842円 8,527円

「総合支援基金」などで保証人をつけず(金利1.5%)借りた場合の月々の返済額

借入額50万円 借入額100万円
36回で返済 14,212円 28,424円
48回で返済 10,738円 21,477円
60回で返済 8,654円 17,309円

月々の返済は口座引落で行われます。

★据置期間中に利息は発生しません。

★一括返済が可能か、などの詳細については各自治体へお問い合わせください。

②延滞利子って何ですか?

簡単に言うと、支払いが遅れたら発生する罰金のことです。
平成28年2月からの契約分に関しては、延滞利子は年5%
延滞利子は「借入額×0.05÷365×延滞日数」で計算することができます。

放っておくとどんどん請求額が増えてきますので、返せないと思ったらできるだけ早く借り入れ先(社会福祉協議会)に相談してください。返済を待ってくれることもあります。

③金融ブラックでも利用できますか?

特にブラックの方の利用が禁止されているわけではありませんが、審査結果によるとしか言えません。また、ブラック入りの原因も重要になりそうです。

自治体によって変わるところもあるようで、「自己破産したからという理由で断られた」「破産しても借りられた」というどちらの例も報告されています。

とは言え「民間から借りられない人を救済する」という基本理念上、金融ブラックの方が無条件に突っぱねられることは考えにくいですね。

④障害年金をもらっていても利用できますか?

生活福祉資金貸付制度の対象世帯に「障害者世帯」が含まれている以上、もちろん利用可能です。

役所の人もいくつかの制度を混同しており、「障害年金をもらっているから利用できない」と突っぱねられたとの報告が寄せられていますが、こちらは誤り。
もし障害者を理由に断られてしまったら、厚生労働省の公式HPを表示するなどして説明したり、より詳しい人を呼んでもらう必要があるかもしれません。

★「返済能力がある」ことが前提条件となります。
借りたお金を支払う能力がなければ、障害の有無にかかわらず生活福祉資金貸付制度の利用はできません

⑤生活保護をもらっていても利用できますか?

市区町村によるようです。生活福祉資金貸付制度の貸付対象として「生活保護世帯」が明記されている自治体も多々あります。
ただし、葬儀に関する出費など緊急性・必要性が認められなければ承認が下りることはないでしょう。

神奈川県社会福祉協議会の公式HP
神奈川県社会福祉協議会の公式HPより。
生活保護受給世帯も貸付対象にしっかり含まれています。

⑥借り入れまでの流れを教えてください。

大まかな流れは「地域の社会福祉協議会窓口への申し込み・必要書類提出→審査→郵送で審査結果連絡・再び窓口へ出向き契約書の作成→振込」といった形となります。審査においては連帯保証人の同意や経済力も重要です。
また、市区町村や借入額、貸付の種類によっては自宅訪問が行われる可能性もあるようですね。

兵庫県社会福祉協議会の公式HPより
▲兵庫県社会福祉協議会の公式HPより。こちらは不動産担保融資の利用の流れとなります。

「緊急小口融資」をはじめとする小額の借り入れなら手順もいくぶんか省略されることでしょう。
細かな流れや実施事項は自治体によって変わりますので、申し込みの際窓口に聞いてみることをおすすめします。

まとめ

まとめ

生活福祉資金貸付制度とは、民間業者からお金を借りられない世帯を対象にした貸付サポート制度
★利用できるのは「所得が少ないけれど、半年後には毎月滞りなく返済が可能と思われる」世帯(一括貸付の場合)とかなり限定的。
★審査は厳しく、結果的に生活保護などへ誘導されることも多い。基本的には「生活を立て直すための一時金」を必要としている人のための制度で、継続的な生活費を貸すわけではないので注意

利用できる世帯はかなり限られますが、審査に通過できれば一時のピンチをしのぐことができます。
何はともあれ生活に不安があるのなら、窓口や電話で相談を行ってみると良いでしょう。

CHECK厚生労働省公式HP「自立相談支援事業」





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