
「在籍確認なしで借りられるというSMBCモビットのWEB完結が気になる。
金利は3.0%~18.0%ということで、3%に近い数字で借りられたらいいんだけれど…」
結論から言うと、SMBCモビットではじめてお金を借りる方に適用される金利は「高い確率で18%、良くても15%」。銀行カードローン等に比べると、どうしても高いと言わざるを得ないでしょう。
…とは言え実際この金利が、どれくらいの利息(サービス料)になるかピンと来る方は多くないだろうと思います。
そこで今回は、SMBCモビットへの申し込みを検討中のあなたのため、同社の基本の金利・返済システムを初心者向けに、出来るだけ分かりやすくまとめました。
読み進めて頂ければ、支払いに関する不安を解消した上で手続きを進められるはずです。
実質年率 | 限度額 | 審査 スピード | 融資 スピード |
---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1万〜800万円 | 最短30分※ | 最短1時間程度※ |
申込条件 | 郵送物回避条件 | ||
| 特になし(WEB完結の場合) |
- 土日祝日対応
※インターネット申込の休業時間:1月1日 0時~1月2日 7時まで - WEB完結なら電話連絡なし
- 時間外振込対応(ただしプロミス、レイクに比べると限定的)
- 郵送物なし(WEB完結)
- 消費者金融の中では限度額高め
- 無利息サービスなし
- ブラック状態には厳しい
目次
- 申し込み前にチェック!SMBCモビットで「門前払い」を受けない最低条件
- SMBCモビットで「本当に借りられる」金利は3.0%じゃない!
- 決して低金利ではないSMBCモビット…申込みを決めるべきはどんな人?
- 1ヶ月あたりの利息(サービス料)は「月1.5%」と考えておこう
- 「借入後残高スライド元利定額返済方式」ってどういう意味?分かりやすく解説します
- SMBCモビットにおける毎月の「最低返済額(自動引き落とし額)」一覧
- SMBCモビットの利息ってどれくらい? お金を借りたときの支払総額シミュレーション
- 支払い総額は「短期返済」で節約できる
- SMBCモビットで利用できる返済方法とは
- 【SMBCモビットの残念なところ】大手で唯一、無利息キャッシングサービスは無し
- 利用限度額の増額(増枠)で金利は下げられる?
- 参考:SMBCモビットと他の消費者金融/銀行カードローンの金利・サービス比較
申し込み前にチェック!SMBCモビットで「門前払い」を受けない最低条件
早速「SMBCモビット」の金利システムについて解説していきたいところなのですが…。
もしもあなたが以下の条件のうち、1つでも満たしていないものがあると自動的に申込みを退けられてしまいます。あらかじめ確認しておきましょう。
- 20歳~69歳である
- 仕事をして収入を得ている
- すでに貸金業者(主に消費者金融、クレジットカード会社のキャッシング枠)で、年収の3分の1に達するお金を借りていない
専業主婦や無職(収入の有無を問わず)、休職中の方はSMBCモビットを利用できませんのでご注意ください。
ちなみにこの条件は、どの大手消費者金融においても同様です。
参考プロミス利用条件は「仕事をしている」こと…無職でも審査に通る合法ローンはないの?
SMBCモビットで「本当に借りられる」金利は3.0%じゃない!
ここからは、あなたが「SMBCモビット」申込み条件を満たしていることを前提に、その金利システムについてお話しさせて頂きます。
①初回の適用金利は上限にあたる「年18%」が一般的
SMBCモビットが提示している金利は「年3.0%~18.0%」。
見ての通り下限金利は3%とかなり低いものの…。
実際のところ、SMBCモビットで初めて契約を結んだ方に適用される金利のうち、圧倒的に高い割合を占めるのは上限金利である「18%」です。
この数字が実際どのくらいの利息(サービス料)に繋がるのかというお話しは後に回すとして…。
今のところは、SMBCモビットにおいて「金利3%どころか、一般の銀行(上限14.5%)より低金利で借りることは難しい」と覚えて頂ければそれで構いません。
要はこのSMBCモビット、「金利の低さ」を理由に申し込むカードローンではないということですね。
…とは言え上限18%という金利は、「アコム」「アイフル」等と共通であり、消費者金融会社の中では一般的な数字と言えます。
★「金利の低さ」を優先して申込み先を選びたいのなら、以下のページを参考にしてみてください。
CHECK【上限10%未満】おすすめ低金利カードローンランキングの決定版!【口座不要】
②「借入額」が100万円以上なら、高くても年15%の金利で借りられるが…。
「SMBCモビット」新規契約者の金利は多くの場合で「年18%」。
ですが借入額が100万円に達する人の場合はその例外です。これは「利息制限法」「出資法」という法律が、「貸付額が100万円以上の場合は金利を15%以下に設定すること」というルールを設けているからですね。
ということで、モビットで100万円を借りられるなら、はじめから「金利15%」での契約を狙えるのですが…。
- 限度額100万円以上を狙えるのは「年収300万円」以上の方のみ
┗法律により、年収の3分の1を超える限度額を獲得することはできないため(総量規制) - 限度額は審査結果によって決まるので、年収300万円以上でも100万円の限度額を獲得できるとは限らない
- 限度額が100万円以上でも、「借入額」が100万円に達さないと金利引き下げを受けられない人がいる(下表参照)
- そもそも金利が15%になったところでほとんどの銀行カードローンより高金利
…といった現実を考えると、「100万円以上を借りて金利を下げてもらう」という手段もちょっと頼りないかも。
審査に自信があるなら狙えないこともないのですが、基本的には「金利は原則18%で、優遇を受けられたらラッキー」くらいの気持ちでいることをおすすめします。
属性 | 契約内容 |
---|---|
| 金利:18% 限度額:105万円 |
| 金利:18% 限度額:100万円 |
| 金利:15% 限度額:103万円 |
★ちなみにSMBCモビットの限度額は他の消費者金融(プロミス等)に比べると高い傾向にあります。
金利優遇目当てで申し込むには少し心もとないものの、消費者金融で、極力大きなお金を借りたいという場合には嬉しいポイントと言って良いでしょう。
消費者金融会社は、継続してサービスを利用し続けている「他社に逃がしたくないお客さん」に対し、金利優遇などを行うことがあります。モビットの場合もその例外ではありませんが…。
単純に「いつ、どれだけ金利優遇を受けられるか分からない」ことを考えると、結局のところ
- 最初から低金利で借りられるカードローンを選ぶ
- モビットで借入後、低金利カードローンに借り換える
といった手段を取る方がよほど現実的だろうと思います。
繰り返すようですが、モビットは「金利重視で選ぶ申込み先ではない」わけですね。
決して低金利ではないSMBCモビット…申込みを決めるべきはどんな人?
一言で言うと「高金利」なSMBCモビット。とは言えそれを承知で、この会社への申込みを決める人が多いのも事実です。
数ある「もっと低金利なカードローン」を押し退けて、SMBCモビットを選ぶべきはどんな人なのでしょうか?
①モビット共通の利点は「高めの限度額+即日融資の両立」「他社借入に寛容」
「SMBCモビット」の契約タイプ(後述)にかかわらず、他社カードローンとの差別化点として挙げられるのが以下の2点です。
- 高めの限度額と即日融資(申込み当日の借入)を両立できる
- 他社借入に比較的寛容
(すでに借金があっても審査に通りやすい)
先述の通り、SMBCモビットは消費者金融会社の中では高い限度額を獲得しやすい会社。
正直なところ「高限度額」という点だけで言えば、ネット銀行系カードローン(年収の2分の1程度まで借入可)の方が上ではあるのですが…。
高めの限度額と、「即日融資」をはじめとする消費者金融のメリットを両立できるのは、「SMBCモビット」ならではと言えるでしょう。
またこのSMBCモビットは他社借入にわりと寛容な審査を行っています(もちろん限度はありますが…)。
「すでに他社でカードローンやキャッシングを利用しているために、審査に自信が持てない」という場合にも、SMBCモビットの選択は有効と言えるでしょう。
CHECKSMBCモビットの審査は他社借入に甘いがブラックに厳しい:在籍確認なしで借りる流れも
②「WEB完結」を利用できるなら在籍確認(勤務先確認)の電話を確実に避けられる
あなたがSMBCモビットへ申し込みを行う際には、「WEB完結」「カード申込み」という2つの契約タイプを選択する必要があります。
このうち「WEB完結」は、他の大手消費者金融にない、「在籍確認(勤務先確認)の電話なし」という独自のメリットを持っています。
絶対に勤務先への電話を避けたい、という場合には、高金利を承知で「WEB完結」を選ぶのも良いでしょう。
WEB完結 | カード申込 | |
---|---|---|
在籍確認の電話 | なし | 原則あり |
自宅への郵送物 | なし | 原則あり |
カード発行 | なし ※振込等で借入 | 原則あり ※ATMを利用可 |
必要書類 | 最低2点 | 最低1点 |
追加の申込み条件 | 厳しい (後掲) | 特になし |
…が、「WEB完結」の利用条件は「カード申込」に比べ厳しく設定されています。
希望者全員がこの契約方法を選択できるわけではありませんのでご注意ください。
以下をすべて満たすこと
- 本人名義の、以下の金融機関口座を返済用口座に指定できる
▶三井住友銀行
▶三菱UFJ銀行
▶みずほ銀行
▶ゆうちょ銀行 - 勤務先から発行された保険証(被扶養者のものは不可)を持っている
- 収入証明書類(源泉徴収票など)を提出できる
★ちなみに「カード申込」や他の消費者金融においても、在籍確認(勤務先確認)の電話は「事前に相談すれば」回避可能です。
WEB完結の利点は、この「事前相談」の手間を省ける点にあるわけですね。
CHECK大手消費者金融5社に聞いた!在籍確認なしで借りる条件&申込先の選び方
③逆に言うと「低金利」や「ユーザーサービス」に期待するなら他社を選んだ方が良いかも
ということで、多くの金融機関の中から「SMBCモビット」を選ぶべきは、以下のいずれかに該当する方と言えます。
- 高限度額と即日融資を両立させたい
(WEB完結なら高限度額+「勤務先への電話なし」「自宅への郵送物なし」もOK)
- 他社借入のせいで審査に不安がある
- 勤務先への電話なしで借りたい
どれか1つでも当てはまるものがあるなら、高めの金利は承知の上で「SMBCモビット」への申込みを決めて良いでしょう。
…一方で、
- 低い金利で借りたい
- 早く、使い勝手良く借りたい
といった場合には、モビットよりあなたに合った申込み先がありそうです。
基本的にモビットは、「幅広い層におすすめ」…というよりは、ピンポイントな層に向けたキャッシングサービスと言えるでしょう。
CHECKSMBCモビットと他の消費者金融/銀行カードローンの金利・サービス比較
1ヶ月あたりの利息(サービス料)は「月1.5%」と考えておこう
ここからは、SMBCモビットへの申込みを決めたあなたのために、具体的な金利・利息のルールについてお話しさせて頂きます。
さて、SMBCモビットの金利が原則18%(低くても15%程度)となるのは先述の通り。
とは言えこの数字を見ても、実際の利息(サービス料)がどれくらいになるかピンとは来ないだろうと思います。
これは「18%」という数字が1年あたりの利息を示す「年利」であるためですね。
ということで、利息のルールを分かりやすくするなら、実際に返済を行っていく「1ヶ月」単位の金利を出してみるのがベスト。
1年、つまり12ヶ月分の利息「18%」を12で割れば「1.5%」となります。
ということで、SMBCモビットにおける1ヶ月あたりの利息は「借入額の1.5%程度」と考えて良いでしょう。10万円を1ヶ月借りたら、1,500円くらいの利息が発生する計算になりますね。
これを高いと感じるか安いと感じるかはその人次第ですが…。
「月1.5%」の利息を支払っていけそうなら、金利の方面では問題なく「SMBCモビット」を使っていけることでしょう。
★「月1.5%」というのはあくまで目安の数字であり、実際の利息とは誤差があります。
「借入後残高スライド元利定額返済方式」ってどういう意味?分かりやすく解説します
さて、SMBCモビットが公式HPに掲載している返済方式(返済のルール)は「借入後残高スライド元利定額返済方式」。
一見非常に難しそうな言葉の羅列ではありますが、ちゃんと一つ一つ見ていけば大した内容でも、複雑な内容でもありません。
それでは見ていきましょう。
①「借入後残高スライド」は「借入後の残高によって返済額が決まる」というだけの意味
「借入後残高スライド元利定額返済方式」のうち、「借入後残高スライド」の部分は単に、「借入後の借入残高によって毎月の返済額が決まりますよ」という意味。
例えば最後にお金を借りたときの借入残高が20万円なら、以下の表に従って毎月の返済額は「8,000円」となるわけですね。
最終借入時の借入残高 | 最低返済額(引き落とし額) |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超 ~20万円 | 8,000円 |
20万円超 ~40万円 | 11,000円 |
「借入後残高スライド」という言葉からイメージされるより、ずっと簡単な内容だと分かるだろうと思います。
②返済額の中から自動的に利息が徴収される「元利」方式には注意したい
さて、次は「借入後残高スライド元利定額返済方式」内の「元利」の部分ですが…。
実は一番重要なのは、ここかもしれません。
「元利」とは、「支払い額の中に利息が含まれている」、つまり「支払い額の中から自動的に利息が徴収される」ことを指します。
例えば上の表の通り、モビットで20万円を借りた場合の最低返済額は「8,000円」。
そしてモビットの利息は月1.5%が目安ですから、20万円を借りているときの目安利息は「月に3,000円」となります。
となると、20万円を借りているあなたが8,000円を返済したとき…。
この中から利息額「3,000円」が、自動的にモビットに支払われるわけですね。
結果的に、あなたの借入残高の清算に充てられるのは差額の「5,000円」となるわけです。
(=8,000円を返済したのに借入額は5,000円しか減らない)
この返済ルールのため、カードローン利用者の間ではよく「思ったように返済が進まない」という声が聞かれます。
そのためあなたも、「返済額の分だけ借り入れが減るわけではない」ことは押さえておきたいところです。
★ちなみにこの「元利」方式はモビットに限ったルールではなく、ごく一部の例外(クレジットカード会社のキャッシング機能など)を除くほとんどのカードローンに共通する内容です。
③「定額」はリボ払いの意味、とは言えこれはどのカードローンも同じ
さて、残ったのは「定額返済方式」の部分ですが、これは「借入後残高スライド」と重なる内容ですのであまり気にする必要はありません。
意味は単純に、「(追加借入を行い、借入後の残高が変わらない限り)定額で返済を続ける」程度のものです。
このように、「定額」で支払いを行う方法は「リボ払い」(リボルビング方式)と言った方が通りが良いでしょうか。
怖い怖いと言われるリボ払いですが、実のところ「毎月決まった金額を支払う」以上の意味は特にないんですね。
ちなみに定額返済方式(リボ払い)も、「元利」と同じくほとんどのカードローンに共通の返済システムとなります。
もしもあなたが、「毎月定額を支払い、その中から金利が徴収される」モビットの返済システムに抵抗を感じるなら、「回数分割払い」型のローンを利用するのが良いでしょう。クレジットカードの分割払い等と同じく、「6回払い」「24回払い」というように先に返済回数を決めて支払うタイプのローンですね。
ただし「回数分割払い」型のローンではいずれも、モビットやその他カードローンのように「限度額の範囲で何度でも借りる」ことができません。一度借りたら、分割で返済のみを行っていく形となります。
それでも問題なさそうなら、まずは地方銀行の「フリーローン」商品などをチェックしてみると良いでしょう。
CHECK初心者向き・フリーローン徹底解説!カードローンとの違い&メリット・デメリット
ちなみに少し珍しい返済方式を採用している「カードローン」(限度額の範囲で何度でも出金可)として挙げられるのはJCBの「FAITH」という商品で、
- 元利ではなく「元金」方式
(一定の金額に、毎月の利息を上乗せして返済) - リボ払いではない「翌月一回払い」対応
という特性を持っています。ついでに金利も上限12.5%とかなり低いですね。
ただしこちらのカードローンは審査難易度が高めに設定されていますのでご留意ください。
CHECKJCB公式HP「FAITH」
SMBCモビットにおける毎月の「最低返済額(自動引き落とし額)」一覧
SMBCモビットにおける、毎月の最低返済額(口座振替を利用する場合は引落し額)は以下の通りです。
最終借入時の借入残高 | 最低返済額(引き落とし額) |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超 ~20万円 | 8,000円 |
20万円超 ~40万円 | 11,000円 |
40万円超 ~50万円 | 13,000円 |
50万円超 ~60万円 | 16,000円 |
60万円超 ~70万円 | 18,000円 |
70万円超 ~80万円 | 21,000円 |
80万円超 ~90万円 | 24,000円 |
90万円超 ~100万円 | 26,000円 |
100万円超 ~120万円 | 30,000円 |
以後借入額+20万円ごとに 最低返済額+4,000円 |
返済額は「最後にお金を借りたときの借入残高」によって決まりますので、追加借入を行わない限り返済額も変わりません。
ちなみに返済額は「WEB完結」「カード申込」共通となります。
SMBCモビットの利息ってどれくらい? お金を借りたときの支払総額シミュレーション
SMBCモビットの返済ルールと毎月の最低返済額を確認したところで、ここからは「最低返済額通り支払った場合の、完済までの支払い総額」について見ていきましょう。
★「最低返済額に則らずに返済する」場合の支払い額については次の項目で解説します。
①借入額10万円の場合のシミュレーション
ある年の4月1日にモビットで「10万円」を借りた場合、月当たりの返済額や利息は以下のようになります。
★「月1.5%」の目安利息ではなく、実際の返済ルールに基づく利息計算を行っています。
返済額 | 利息 | 返済額-利息 | 返済後の借入残高 | |
---|---|---|---|---|
1年目 4月1日 | — | — | — | 100,000 |
4月30日 | 4,000 | 1,479 | 2,521 | 97,479 |
5月31日 | 4,000 | 1,490 | 2,510 | 94,970 |
6月30日 | 4,000 | 1,405 | 2,595 | 92,375 |
7月31日 | 4,000 | 1,412 | 2,588 | 89,787 |
8月31日 | 4,000 | 1,373 | 2,627 | 87,160 |
–中略– | ||||
3年目 8月31日 | 4,000 | 211 | 3,789 | 10,027 |
9月30日 | 4,000 | 148 | 3,852 | 6,174 |
10月31日 | 4,000 | 94 | 3,906 | 2,269 |
11月30日 | 2,303 | 35 | 2,269 | 0 |
合計 | 126,303 | 26,303 | 100,000 |
支払い総額は126,303円(うち利息26,303円)、返済回数は32回(2年8ヶ月)でした。
10万円を3年近く掛けて返すことを、少し馬鹿らしいと感じる方も少なくないだろうとは思います。
が、何にせよ「最低返済額通りで支払うと」こういった結果になるわけですね。
②借入額30万円の場合のシミュレーション
同様に、モビットで30万円を借りる場合のシミュレーションは以下の通り。
返済額 | 利息 | 返済額-利息 | 返済後の借入残高 | |
---|---|---|---|---|
1年目 4月1日 | — | — | — | 300,000 |
4月30日 | 11,000 | 4,438 | 6,562 | 293,438 |
5月31日 | 11,000 | 4,486 | 6,514 | 286,924 |
6月30日 | 11,000 | 4,245 | 6,755 | 280,169 |
–中略– | ||||
3年目 2月29日 | 11,000 | 200 | 10,800 | 3,711 |
3月31日 | 3,768 | 57 | 3,711 | |
合計 | 388,768 | 88,768 | 300,000 |
支払い総額は388,768円(うち利息88,768円)、返済回数は36回(3年0ヶ月)でした。
③借入額50万円の場合のシミュレーション
続いて借入額が「50万円」の場合のシミュレーションが以下の通り。
返済額 | 利息 | 返済額-利息 | 返済後の借入残高 | |
---|---|---|---|---|
1年目 4月1日 | 500,000 | |||
4月30日 | 13,000 | 7,397 | 5,603 | 494,397 |
5月31日 | 13,000 | 7,558 | 5,442 | 488,955 |
6月30日 | 13,000 | 7,234 | 5,766 | 483,189 |
–中略– | ||||
5年目 12月31日 | 13,000 | 346 | 12,654 | 9,962 |
1月31日 | 10,114 | 152 | 9,962 | |
合計額 | 751,114 | 251,114 | 500,000 |
支払い総額は751,114円(うち利息251,114円)、返済回数は58回(4年10ヶ月)でした。
借入額が増えたことで一気に利息総額は25万円に。また返済期間も約5年と、かなり伸びてしまいましたね。
④借入額100万円の場合のシミュレーション
最後にこちらは、モビットで100万円を借りる場合のシミュレーション。
金利は引き下げ後の「15%」で計算させて頂きました。
返済額 | 利息 | 返済額-利息 | 返済後の借入残高 | |
---|---|---|---|---|
1年目 4月1日 | — | — | — | 1,000,000 |
4月30日 | 26,000 | 12,329 | 13,671 | 986,329 |
5月31日 | 26,000 | 12,566 | 13,434 | 972,894 |
6月30日 | 26,000 | 11,995 | 14,005 | 958,889 |
–中略– | ||||
5年目 7月31日 | 26,000 | 573 | 25,427 | 19,535 |
8月31日 | 19,784 | 249 | 19,535 | 0 |
合計額 | 1,371,784 | 371,784 | 1,000,000 |
支払い総額は1、371,784円(うち利息371,784円)、返済回数は53回(4年5ヶ月)でした。
50万円を借りたときの利息額が約25万円だったことを考えると、借入額が2倍になった割にはまだマシな数字でしょうか。金利が3%下がったことも大いに関係していることでしょう。
…とは言えこの利息額約37万円は、「お金を借りなければ支払わずに済んだ」わけですから、やはり見逃すわけにはいかないだろうと思います。
支払い総額は「短期返済」で節約できる
借入額が比較的低額である場合はいざ知らず、高額借入の際にはどうしても気になるのがその利息総額。実際、多くの方にとって「50万円を借りて75万円を返す」ことはちょっと馬鹿らしく感じられるだろうと思います。
…とは言え上に挙げたのは、あくまで「モビットで、最長期間で返す」場合の支払い例。
ここからはモビットにて、出来る限り利息総額を節約する方法を紹介させて頂きましょう。
①借入期間が短ければ「月1.5%」の利息も最低限で済む
先にも触れた通り、モビットの目安利息は「月1.5%」。お金を借りている間は、その金額に応じ月1.5%の利息を取られ続けるわけですね。
が、これは逆に言うと「返済を早く済ませれば」それだけ利息総額を抑えられるということでもあります。
例えば月1.5%の利息を50回発生させるより、12回に抑えられた方が絶対に利息総額は安く済む、というわけですね。
②高金利なSMBCモビットだから、追加返済(繰り上げ返済)が大事
上に紹介したSMBCモビットの最低返済額(引落し額)は、あくまで「月々の、最低ラインの」返済額。これ以上の金額であれば、いくら返済しても構わないわけです。
ということで、あなたが極力SMBCモビットで利息を抑えるためには、「月々の返済額を増やして、借入期間を短縮する」ことが大事。
これについては実際の例を見て頂くのが早いでしょう。
最低返済額(月1.3万円)のみで返済 | 751,114円 (58回/4年10ヶ月) |
---|---|
月4万円を返済 | 557,974円 (14回/1年2ヶ月) |
差額 | 193,140円 |
同じ金利で、同じ金融機関から50万円を借りた場合であっても、毎月の返済額によって約20万円も支払い総額が変わってくるわけですね。
この通り、「毎月いくら返済するか」は利息総額という視点から見れば金利よりもよっぽど重要です。
知らないうちに無駄な利息を支払わないためにも、モビットを利用する際には積極的な追加返済(繰上返済)を行っていきたいところですね。
最低返済額以上であれば、どれだけ返済を行っても問題ない「SMBCモビット」。
ですからもちろん任意のタイミングで、一括返済(全額返済)を行っても構いません。
一度の返済で債務の全額を清算するには、モビットに電話を掛けて当日分までの利息を尋ねる必要がありますが…。
毎月自動引き落としで返済(後述)を行うなら、「端数を残して借入を清算し、残りは自動引き落としに任せる」という方法を取るのが簡単でしょう。
例:54,321円の債務を清算したいとき、ATM入金や銀行振込で54,000円を支払い。
端数+返済日までに発生する利息を次の引き落としで清算
SMBCモビットで利用できる返済方法とは
ここからは、SMBCモビットで借りたお金を返済していく方法について紹介させて頂きます。
CHECK口座振替を使って返済する場合(WEB完結はこちら/指定口座が必要)
CHECK口座振替を使わない場合
★契約の流れや借入方法については当該ページをご覧ください。
①口座振替を使う(WEB完結)なら振込orスマホATMを使った追加返済を活用しよう
あなたが、
- 「WEB完結」を選択する
- 「カード申込」であっても、以下のいずれかの金融機関口座を持っており、口座振替(自動引き落とし)への返済を希望する
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
のであれば、毎月の返済は口座振替(自動引き落とし)で行われます。
引き落とし日は毎月「5日」「15日」「25日」「末日」の中からお選びいただけますのでご安心ください。
…とは言え先述の通り、毎月の返済を口座振替に任せてしまうと、知らないうちに多額の利息を取られてしまいがち。
あなたが口座振替を利用する場合であっても、SMBCモビットでは以下の返済方法を、好きなタイミングで利用可能です。
余裕があるときには積極的に追加返済を行えると良いですね。
インターネット |
|
---|---|
銀行振込 |
|
スマホATM |
|
基本的には利用手数料の掛からない「インターネット返済」を活用すると良いでしょう。
つまり「普段の返済は口座振替で行いながら、余裕があるときにはネットで追加返済をする」のがベストということですね。
②口座振替を使わないなら手数料無料の返済方法を活用したい
あなたが選択した契約タイプが「カード申込」、かつ毎月の返済方法として「口座振替」を利用しない(できない)のであれば、以下の任意の方法で月に1度、返済手続きを行うことになります。
インターネット |
|
---|---|
銀行振込 |
|
ATM |
やはり手数料が発生しないに越したことはありませんので、特に事情が無い限りは
- インターネット返済
- 三井住友銀行ATMを使った返済
を選ぶと良いでしょう。
ちなみに返済期日は、「5日」「15日」「25日」「末日」の中から選択可能です。
【SMBCモビットの残念なところ】大手で唯一、無利息キャッシングサービスは無し
返済・金利という内容に関連して…。
ここまでご覧頂き、いわゆる「無利息サービス」についての言及がないのにお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。プロミスやアコム等が実施している、「初回契約者は30日間金利0%」といったサービスのことですね。
が、結論から言うとこのSMBCモビットに無利息サービスはありません。大手消費者金融5社のうち、唯一無利息サービスを設けていないというのはこの会社のデメリットと言ってしまって良いでしょう。
…とは言え、
- 消費者金融の中では比較的大きなお金を借りやすい
- 比較的他社借入に寛容
- 在籍確認の電話なし(WEB完結)
といったモビット独自のメリットに期待し申込みを行うのなら、無利息サービスが無いこともさほど気にはならないだろうと思います。
利用限度額の増額(増枠)で金利は下げられる?
SMBCモビットでは他の多くのカードローンと同じく、契約後に所定の審査(増額審査)を受けることで、利用限度額を増額できる可能性があります。
そして先に述べた利息制限法/出資法の制限のため、増額により借入額が100万円に達したなら、確実に借入金利は15%(またはそれ以下)まで引き下げられることでしょう。
…が、
- 増額成功には目安として最低6ヶ月ほどの「SMBCモビット」利用実績が必要
- 増額審査に通っても、100万円以上の限度額を獲得できるとは限らない
といった懸念を考えると、利用限度額の増額は「確実に金利を下げる手段」とは言いがたいように思います。
金利引き下げは限度額増額の、あくまで副産物のようなものと考えておいた方が良いでしょう。
借入条件の向上を狙うのなら、低金利カードローンへの「借り換え」を行う方がよほど確実かと思います。
CHECKカードローン/リボの「借り換え」メリット・デメリットとおすすめ申込み先候補
参考:SMBCモビットと他の消費者金融/銀行カードローンの金利・サービス比較
ここでは参考情報として、SMBCモビットとその他の主な「全国から申し込めるカードローン」を比較させて頂きます。
★特記がない限り「郵送物あり」「勤務先への電話確認あり」となります。
上限金利 | 特性など | |
---|---|---|
SMBCモビット WEB完結 | 18.0% |
|
SMBCモビット カード申込 | 18.0% |
|
プロミス | 17.8% |
|
レイクALSA | 18.0% |
|
アコム | 18.0% |
|
アイフル | 18.0% |
|
楽天銀行スーパーローン | 14.5% |
|
三井住友銀行カードローン | 14.5% |
|
三菱UFJ銀行「バンクイック」 | 14.6% |
|
JCB「FAITH」 | 12.5% |
|
アイフル「ファーストプレミアムカードローン」 | 9.5% |
|
7.99% |
|
「金利の低さ」という方面で、モビットの分が悪いのは明らかでしょう。また審査・融資スピードに関しても、他の消費者金融に一歩遅れを取る状況にあるのは確かです。
が、ここに挙げた代表的なカードローンの中で、「在籍確認の電話なし」としているのはSMBCモビット「WEB完結」のみ。
(他社でも相談次第で電話を避けられることはありますが)
この独自のメリット、もしくは上に挙げたその他の利点(高めの限度額+即日融資や多重債務者への柔軟な審査)に魅力を感じるのなら、高金利というデメリットを踏まえた上で「SMBCモビット」を選ぶのも良いだろうと思います。
★各社の審査傾向、審査通過条件に関しては以下のページをご覧ください。
CHECK徹底比較!消費者金融の審査基準&サービスの違いと申込み先カードローンの選び方
CHECK体験談から見る!都市銀行/地方銀行カードローンの審査通過条件と申込み~返済の流れ
CHECK47名の回答から見るネット銀行カードローンの審査傾向と通過条件&申込先の選び方
まとめ
- SMBCモビットの提示金利は「3%~18%」…だが、新規契約者に提示される金利は「18%」が一般的
┗100万円以上の限度額を獲得できれば15%で借りられることはある
- 基本的に、モビットは「低金利」に期待して申し込むべきキャッシングサービスではない。
モビットを選ぶべきは、 - 高めの限度額+即日融資
- 多重債務者に寛容な審査
- 在籍確認の電話なし(WEB完結)
- 金利18%の場合、月当たりの金利は「借入額の1.5%」が目安
- 金利は高めだが、「早期返済」によって利息は大きく抑えられる!
といった独自の利点に魅力を感じる方
他社と比べ、決して低金利とは言えないSMBCモビットのキャッシングサービス。とは言え、「高金利を承知の上で」申し込む理由がある会社であるのも確かです。
もしもあなたがデメリットを踏まえた上で「SMBCモビット」への申込みを決めたなら、極力無駄な利息を発生させずに済むよう、「できる限り早く返済する」ことを心掛けられると良いですね。
CHECK【SMBCモビット】在籍確認なしで即日キャッシング!その条件と知っておきたい基礎知識
CHECKSMBCモビットの審査は他社借入に甘いがブラックに厳しい:在籍確認なしで借りる流れも
この記事でチェックしたカードローン情報
実質年率 | 限度額 | 審査 スピード | 融資 スピード |
---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1万〜800万円 | 最短30分※ | 最短1時間程度※ |
申込条件 | 郵送物回避条件 | ||
| 特になし(WEB完結の場合) |
- 土日祝日対応
※インターネット申込の休業時間:1月1日 0時~1月2日 7時まで - WEB完結なら電話連絡なし
- 時間外振込対応(ただしプロミス、レイクに比べると限定的)
- 郵送物なし(WEB完結)
- 消費者金融の中では限度額高め
- 無利息サービスなし
- ブラック状態には厳しい
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