
「勤務先への電話なし、郵送物なしで借りられるというSMBCモビットの『WEB完結』が気になる。
ローンカードが発行されないということだけど、借入や返済はどうやるんだろう?」
「勤務先への電話なし」「郵送物なし」をウリにするSMBCモビット「WEB完結」。
ローンカードが発行されないということで、確かに以前は借入・返済にいささか不便もあったものの…。
現在は「時間外振込への対応」等が可能となったことで、使い勝手も大きく改善されました。
…が、
- そもそもの申込み条件が厳しい
- 他社に比べるとユーザーサービスや契約スピードは劣りがち
といった点についてはあらかじめ確認しておく必要があります。
今回はそんなSMBCモビット「WEB完結」について、一般的なカードローンとの違いや申込み前に知っておくべき注意点をまとめました。
実質年率 | 限度額 | 審査 スピード | 融資 スピード |
---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1万〜800万円 | 最短30分※ | 最短1時間程度※ |
申込条件 | 郵送物回避条件 | ||
| 特になし(WEB完結の場合) |
- 土日祝日対応
※インターネット申込の休業時間:1月1日 0時~1月2日 7時まで - WEB完結なら電話連絡なし
- 時間外振込対応(ただしプロミス、レイクに比べると限定的)
- 郵送物なし(WEB完結)
- 消費者金融の中では限度額高め
- 無利息サービスなし
- ブラック状態には厳しい
SMBCモビット「WEB完結」は普通のカードローンとどう違う?
出鼻をくじくようではありますが…。
SMBCモビット「WEB完結」は、他社のインターネット契約サービスに比べても申込み条件がかなり厳しく設定されています。
以下のうち、1つでも満たしていないものがあると、SMBCモビット「WEB完結」は利用できませんのでご注意ください。
モビット「カード申込」と共通の条件 |
(1)20歳~69歳 |
(2)仕事をしている ┗アルバイト可、専業主婦不可 |
モビット「WEB完結」のみの条件 |
(1)以下のいずれかの金融機関口座を、返済用口座に設定できる
※いずれも契約者名義のものに限る |
(2)「あなたの」勤務先が発行する保険証を持っている(被扶養者の保険証は不可) |
(3)書類を使った「勤務先」「収入」の証明が可能である(源泉徴収票、給与明細など) |
「WEB完結」利用条件を満たしていない状況で申し込んだ場合には、確認の電話が入って来て「カード申込(原則郵送物あり)」への変更を促されることでしょう。
★勤務先発行の保険証があれば、正規雇用者でなくても「WEB完結」を利用可能です。
★「WEB完結」の利用条件を満たしていない場合、任意の口座を使いより少ない書類で契約を結べる「プロミス」「レイクALSA」「アイフル」のインターネット契約(郵送物なし)をお選びください。
ただし勤務先への電話確認を避けるためには、事前相談が必要となります。
①ローンカードが発行されないため「郵送物なし+来店なし」の両立が可能
「SMBCモビット」は、最初の申込みの際に
- WEB完結
- カード申込
という2つの契約タイプを選択することとなります。
先述の申込み条件を除くと、2つの契約方法の最も分かりやすい違いは「ローンカードが発行されるか、されないか」でしょう。
「WEB完結」では、「来店なし+郵送物なし」を実現させるためにローンカードが発行されません。
となると気になるのが、「ATMを使えないのにどうやって借入・返済を行うのか」ですが…。
現在モビットは、
- 土日祝日を含む時間外振込
- 「スマホATM取引」
┗ローンカードの代わりにスマートフォンアプリを使い、「セブン銀行ATM」で入出金を行う方法
に対応しており、ローンカードが無くてもさほどの不便なく借入・返済が可能となっていますのでご安心ください。
★とは言え「セブン銀行」以外のATMを使い自由に借入・返済を行いたいという場合には、「カード申込」または他社ローンの選択が推奨されます。
②在籍確認(勤務先確認)の方法は「書類提出」、電話を避ける為に事前相談も不要
SMBCモビットの「WEB完結」、かつては「郵送物なし+来店なし」を両立させる唯一の方法だったのですが……。
現在は「プロミス」「レイクALSA」「アイフル」といった他社も同様の契約に対応。基本的なサービス内容は他社の方が上ということを踏まえると、欲しいのは「モビットにしかない利点」ですよね。
そしてこれについて、最も分かりやすいのが「在籍確認の電話を掛けない」というもの。
モビット「カード申込」含め、大手消費者金融会社のカードローンはいずれも審査の際、申込み者の勤務先に電話を掛けます(在籍確認)。これは虚偽申告やなりすましを防ぐためですね。
このとき社名や用件が第三者に伝えられることはありませんが、「勤務先へ電話を掛けられるのはちょっと…」という方は少なくないでしょう。
こういった需要に応え、SMBCモビット「WEB完結」は在籍確認(勤務先確認)の方法を完全に「書類確認」へ移行。
代わりに必要書類は他社ローンより多いですが、この点さえ問題なければ最もスムーズかつ確実に、「勤務先への電話連絡」を避けられることでしょう。
★ちなみに他社ローンや「カード申込」でも「事前相談+勤務先を確認できる書類の提出」による在籍確認電話の回避は可能ですが…。
大手消費者金融会社のキャッシングサービスのうち、「相談なしでも元から電話を掛けない」というのはSMBCモビット「WEB完結」のみとなります。
③ちなみに申込み条件こそ異なるものの、審査基準は「カード申込」と同じ
先に示した通り、SMBCモビットの「カード申込」と「WEB完結」は申込み条件が異なります。
が、その条件をクリアした後の「審査」内容に違いは無いとのこと。
(2020年9月問い合わせ分)
保険証種別などを問われない「カード申込」では、これまで「申告年収30万円・アルバイト」といった属性の方の審査通過も確認済み。
これを踏まえると、勤務先発行の保険証を持っている(=一定以上の勤務時間と、それに相応する収入を得ている)ことが前提となる「WEB完結」申込み者は、
- 現在ブラック状態である
- すでに他社で大きな借金を負っている
- 他社ローンを延滞中である
- 過去に個人再生や自己破産を行った
┗5年以上前のもの含む
といった大きな問題が無い限り、ほとんど問題なく審査に通過できるだろうと推測されます。
属性 | 契約内容 |
---|---|
| 限度額10万円 金利18% |
| 限度額10万円 金利18% |
| 限度額30万円 金利18% |
| 審査落ち |
CHECK【証拠付】SMBCモビットWEB完結、20項目×7名の詳細口コミ:他社借入多数の通過例も
★SMBCモビットは「プロミス」等に比べるといくらか他社借入に寛容な傾向にありますが…。
貸金業法の制限により、「すでに貸金業者(消費者金融/クレジットカード会社)から、年収の3分の1に達するお金を借りている」場合には審査に通過できません(総量規制)。
★SMBCモビットは大手消費者金融5社のうち、最も「ブラック状態」に厳しい傾向にあります。
以下の条件に該当する場合には、他社ローンを選んだ方が良いでしょう。
- 何らかの後払いサービス(クレジットカード、各種ローン、分割払いなど)を2ヶ月以上延滞し、そのサービスの解約から5年が経過していない
- 5年以内に、何らかの後払いサービスで強制解約処分を受けた
- 5年以内に債務整理をした
他の大手消費者金融会社と比べた際の、SMBCモビット「WEB完結」の利点は以下の通り。
▶ 事前相談なしで、在籍確認の電話を避けられる |
▶ 他社借入を抱えていても比較的申し込みやすい(総量規制に達していない場合) ※他社ご利用の方でも審査可能ですが、お客様のご状況によってご利用いただけない場合もございます。 |
▶ 限度額(借入可能額)が高めな傾向あり |
ただしその他のサービス面(振込対応時間、無利息サービス等)は他社に一歩劣ると言うのも事実。
「SMBCモビット」を選ぶべきは、上の「独自の利点」に魅力を感じた方であり、これがいまいちピンと来ないようなら、他社ローンへの申し込みも併せて検討したいところです。
SMBCモビット 「WEB完結」 |
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プロミス |
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レイクALSA |
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アイフル |
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アコム |
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SMBCモビット「WEB完結」契約の流れと借入・返済方法
SMBCモビット「WEB完結」の申込み条件とメリット・デメリットを確認したところで、ここからはその契約手順について見ていきましょう。
①「WEB完結」基本の契約の流れ
SMBCモビット「WEB完結」基本の流れは以下の通り。
SMBCモビット「WEB完結」の流れ
「WEB完結」を選んで申し込み
※不要な場合あり
(本審査回答は21時まで)
名前の通り、契約手続きはインターネット上で完了します。
申込後にやるべきことがあればメールなどで連絡が入りますので、その指示に従っておけば特に困ることも無いでしょう。
ちなみにSMBCモビットの審査対応時間は「9時~21時」。
審査時間は最短30分ということではありますが、モビットは他社に比べ審査時間が不安定な傾向にありますのでご承知おきください。
即日融資を狙うのであれば、出来る限り早い時間帯(以前に電話を掛けた際の目安は「16時まで」とのこと)に申込みを済ませたいところです。
CHECKSMBCモビットの審査時間は他社より長い?問合せに基づく即日融資の条件&申込前の注意点
モビット「WEB完結」ページには以下のような記載が見られますが…。
(これまで実施したアンケートでは見たところ、7~8割くらいは電話が掛かってきたと回答)
スムーズな契約のためには、着信に気を配っておくことをお勧めします。
②電話問い合わせとアンケート調査に基づく「実際の」必要書類
「SMBCモビット」の場合、公式HPに記載の「必要書類」と、実際の契約過程で求められる書類は異なります。
……が、必要書類が増えるわけではなくむしろ寛容になる(必要数が減る、選択書類の幅が増える)ものですから、この点についてはご安心ください。
公式HPに記載の書類 |
|
---|---|
実際の必要書類※ |
|
要は「本人確認」「収入確認」「勤務先確認」さえ取れれば良いわけですから、
- 本人確認と勤務先確認を両立できる「社会保険証」
- 収確認と勤務先確認を両立できる「源泉徴収票」
等を用意できれば、提出書類の数を減らせるはずです。
実際、これまで行ったアンケート調査では「運転免許証+源泉徴収票」で契約を結べた、という方も多くいらっしゃいました。
(2020年9月問い合わせ分)
CHECKSMBCモビットに聞いた!WEB完結は運転免許証・パスポートなしでも利用可
③ローンカードが発行されないので、借入は「振込」または「スマホATM取引」で
先に触れた通り、モビット「WEB完結」ではローンカードが発行されません。
インターネット上で契約を結んだ後は、「振込」または「スマホATM取引」という方法でお金を借りることとなります。
銀行振込 |
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スマホATM取引 |
|
「スマホATM取引」に伴う来店の手間や手数料の発生を考えると、基本的には「銀行振込」を利用したいところ。
「スマホATM取引」の方は、
- 出先で現金が必要
- 日曜の18時50分以降など、銀行振込を利用できない時間帯
といったタイミングで活用できると良いですね。
④毎月の返済は自動引き落としに「+α」を加えたい
SMBCモビット「WEB完結」における、毎月の返済方法は「自動引き落とし」。
月々の返済額は、以下のように「最後にお金を借りたときの借入残高」に応じ決定します。この仕様上、追加借入を行わない限り毎月の引き落とし額は変わりません。
最終借入時の借入残高 | 最低返済額(自動引き落とし額) |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超 ~20万円 | 8,000円 |
20万円超 ~40万円 | 11,000円 |
40万円超 ~50万円 | 13,000円 |
50万円超 ~60万円 | 16,000円 |
60万円超 ~70万円 | 18,000円 |
70万円超 ~80万円 | 21,000円 |
80万円超 ~90万円 | 24,000円 |
90万円超 ~100万円 | 26,000円 |
以後、借入残高+20万円ごとに最低返済額+4,000円 |
注意すべきは、この引き落とし額の中から自動的に利息(サービス料)が徴収されることでしょうか。
金利18%なら、1ヶ月あたりの利息は「借入額の1.5%」程度。10万円を1ヶ月借りたなら、1,500円くらいの利息を取られる計算ですね(実際には誤差あり)。
このときの引き落とし額が4,000円なら、4,000円の中から自動的に1,500円がモビットに支払われ、実際の返済に充てられるのは残りの2,500円という計算になります。
引き落とし額を極端に安く設定し、半分以上を利息として持っていく銀行カードローンに比べればまだマシではありますが…。
「引き落とし額の分だけ返済が進むわけではない」ことはあらかじめ確認しておきましょう。
また、「WEB完結」では
- 銀行振込
- スマホATM取引
という方法で任意返済(追加返済/繰上返済)が可能です。
借入残高を早く減らせれば、もちろんその分月1.5%の利息も発生させずに済みます。
余裕があるときには積極的に返済を行い、できる限り早く借入を清算できると良いですね。
最低返済額(月1.3万円)のみで返済 | 計751,114円 (58回/4年10ヶ月) |
---|---|
月4万円を返済 | 計557,974円 (14回/1年2ヶ月) |
差額 | 193,140円 |
★引き落とし額自体を増減させることはできません。毎月の返済額を引き上げるには、「振込」「スマホATM取引」による手続きが必要です。
★「スマホATM取引」利用に伴う手数料が発生している場合には、利息と一緒に徴収される形となります。
(=ATM手数料が発生していると、それだけ返済効率が悪くなる)
SMBCモビット「WEB完結」利用者の体験談
最後に、これまで実施したアンケート調査から、実際に「WEB完結」を利用されたという方の体験談をご覧頂きましょう。
①最初から100万円超の契約に成功できたAさんの場合
まず紹介するのは、これといった属性上の問題もなく審査に通過できたAさんの例。
契約内容 |
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属性 |
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掛かった時間 |
|
提出書類 | 源泉徴収票と直近の給与明細、本人確認できる免許証などの身分証です。 |
感想など | 在籍確認が無い事と、スマホで簡単に借入や返済ができることがとても便利です。これなら無理なく返済が出来そうです。 |
収入や信用情報、他社借入状況いずれも問題なしとのことで、初回から100万円を超える契約に成功されています。
限度額が低めな傾向のある「プロミス」では、よく似た属性の方であっても50万円を超える初回契約は困難。
このAさんは「SMBCモビット」を選んだことで、スピーディに高額契約を結べた良い例と言えるでしょう。
②他社借入3件を抱えて審査に通過できたBさんの場合
「SMBCモビット」はプロミスやアコムといった他社に比べ若干知名度が落ちるせいか、「2社目以降」としての審査報告が目立ちます。
中でもこのBさんは、他社借入を3件抱えた上での申込みということでしたが…。
契約内容 |
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属性 |
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掛かった時間 | 12時間程度(夜間申込) |
提出書類 | 源泉徴収票(+本人確認書類?) |
感想など | 他社借入が多かったが借入できました 振込キャッシングは対応も速く、とても便利です 私の場合は、夜に申し込んだことと |
10万円の枠ではありますが、多額の他社借入を抱えてなお審査に通過できたというのは、既存債務に比較的寛容な「SMBCモビット」ならではの結果と言えるでしょう。
もちろん他社借入を抱えたまま、審査に通過するには相応の返済能力が必要ですが…。
あなたがこのBさんに近い状況にあるのなら、「SMBCモビット」の審査を受けてみる価値も十分かと思います。
★銀行は貸金業者でないため、総量規制の制約に縛られません。
ただしこのBさんが、仮にすべての借金を貸金業者(消費者金融、クレジットカード会社)で負っていた場合、SMBCモビットの審査に通過することは法律上不可能だったことでしょう。
CHECK【総量規制の例外・除外・対象外】年収の3分の1超を借りる要件
③勤続6ヶ月の契約社員、Cさんの場合
モビットの「WEB完結」はその申込み条件のため、正規雇用者(会社員/公務員)の利用者が多くを占めるのですが…。
そんな中、このCさんは「契約社員」として審査に通過されていました。
契約内容 |
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属性 |
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掛かった時間 |
|
提出書類 | 運転免許証 社会保険の健康保険証 勤務先の情報を記入した直筆メモ |
感想など | 我ながら若い時から現金以外の支払が多い生活です。 分かってはいるものの、収入以上に支払が必要な場面は沢山ありました。それでも延滞等せず、10年以上真面目に支払ってきています。 モビットは金利は高いですが親切で、配慮も多いので好感度は高いです。 |
年収は問題ありませんが、
- 勤続6ヶ月
- 他社借入100万円(銀行)
という問題点は目立ちますね。が、他社借入に対する50万円という適用限度額を見るに、モビットは銀行からの(というより総量規制対象外の)借入をさほど重視していないのでしょう。
またこの方は勤続1年未満のためか、収入証明書を提出されていません。
が、その代わりとしてか「勤務先の情報を記入した直筆メモ」の提出を要求されたとのこと。
これはかなり珍しい例だと思われますが……。
モビットが、申込み者それぞれの都合に応じて対応してくれると分かる好例であるのは確かでしょう。
まとめ
金利 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 1万円~800万円 ※上限は年収の3分の1、審査により決定 |
申込条件 |
|
必要書類 |
|
メリット |
|
デメリット |
|
申込み条件や必要書類、ユーザーサービス面でややクセのある「SMBCモビット
この記事でチェックしたカードローン情報
実質年率 | 限度額 | 審査 スピード | 融資 スピード |
---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1万〜800万円 | 最短30分※ | 最短1時間程度※ |
申込条件 | 郵送物回避条件 | ||
| 特になし(WEB完結の場合) |
- 土日祝日対応
※インターネット申込の休業時間:1月1日 0時~1月2日 7時まで - WEB完結なら電話連絡なし
- 時間外振込対応(ただしプロミス、レイクに比べると限定的)
- 郵送物なし(WEB完結)
- 消費者金融の中では限度額高め
- 無利息サービスなし
- ブラック状態には厳しい
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