楽器をローン・分割で買う4つの方法&審査難易度別の選び方:プロ・アマ・音大生も

楽器をローン・分割で買う4つの方法&審査難易度別の選び方:プロ・アマ・音大生も

「楽器や機材を購入したいけれど、どうしても一括払いは難しい……」

そんなときに利用できるのが、各種ローンサービス。
お家を建てるときにローンを組むのと同じように、高額な楽器を購入する際にローンを組むことは決して珍しいことでも、難しいことでもありません
ただし、複数のサイトで勧められている「カードローン」の利用は基本的におすすめできないもの。

今回はポピュラー系・クラシック系、プロ・アマチュア問わず楽器を組む際に利用できるローンについて、その概要や選び方、楽器購入にカードローンを使うべきでない理由を中心にまとめてみました。
読み終えていただければ、あなたが今、どんな方法で楽器を購入するべきか分かりますよ。

楽器購入に使える「一括払い以外の支払い方法」一覧と、その比較

楽器購入に使える「一括払い以外の支払い方法」一覧と、その比較

楽器購入に使える「一括払い以外の支払い方法」は、大きく分けて4種類。
それぞれのメリット・デメリットについて、簡単にまとめてみました。

★楽器購入に使えるローンの比較

メリット デメリット
ショッピングローン
(楽器店で申し込み)
  • 金利が低いことが多い
  • 未成年や学生でも、保証人がいれば利用できる
  • オークションや取り扱いの無いお店では利用できない
フリーローン
多目的ローン

(銀行、信用金庫など)
  • 金利が低いことが多い
  • 申し込みや契約に手間が掛かる
  • 審査や申し込み条件が厳しめ
クレジットカードの分割払い、リボ払い
  • 新規契約の手間が掛からない
  • 金利が高い
カードローン
(銀行、消費者金融など)
  • 少額借入なら無利息サービスなどにより、おトクになることもある
  • 審査難易度が低いことが多い
  • 金利が高い

金利とは簡単に言うと手数料を計算するための数字のことで、これが高いほど楽器購入に関係ない手数料を、借入先に支払うことになります。そのため、金利が低いに越したことはありません

上の簡易比較を見ても分かる通り、あなたが楽器店で楽器や機材を購入したいと考えているのなら、販売店のショッピングローンを利用するのが無難でしょう。

まずは楽器店で組めるショッピングローンをチェックしてみよう

まずは楽器店で組めるショッピングローンをチェックしてみよう

あなたが楽器店で高額な買い物をしたいと考えているのなら、楽器店が信販会社(オリコなど)と提携しているショッピングローンを使うのが無難です。
(ショッピングクレジットなど、その他の名前が使われていることもあります)
数十万円以上の商品を取り扱っているそこそこの規模のお店でしたら、ポピュラー系・クラシック系問わずほぼ確実にローンを取り扱っていることでしょう。

ショッピングローンを使うと、楽器店を通して、楽器店と提携しているクレジットカード会社(オリコ、ジャックスなど)と契約を結ぶことになります。
ただし、その借入金利はクレジットカードの分割払い・リボ払いに比べずっと低いもの。

ショッピングローンは、「楽器店で契約が結べる」という手軽さに加え、おトクさという面でも申し分ありません
楽器店での商品購入を検討しているのなら、まずはお店に電話を掛けて、ショッピングローンの取り扱いがあるか確認してみると良いでしょう。

ちなみに審査難易度はローンを組む金額に比例して高くなります
審査の際に重要になるのは、「毎月収入があること」「クレジットカードや携帯電話料金の支払い延滞がないこと」

とは言え、結局のところ審査結果は出してみないと分かりません。
審査落ちのデメリットは特にありませんので、ちゃんと毎月返済ができる自信があるのなら、とりあえず申し込みを行ってみても良いでしょう。
審査難易度で比べると、「消費者金融系のカードローン以上、銀行の多目的ローン以下」といったところでしょうか。特別に厳しいわけではなく、収入源がアルバイトでも通過可能性はあります

★概要や契約の流れについて、詳しくは「ショッピングローンの総まとめ」ページをご覧ください。

★島村楽器、イシバシ楽器などでは金利ゼロキャンペーンが実施されていることがあります。
これを利用できるのなら、問答無用でどの借入方法より最もおトクとなります。

販売店によっては、比較的高い金利を設けている可能性もあります
特に高額商品を購入する場合には、後で解説する都市銀行などのローンを使った方が支払い総額を大分抑えられるかもしれません。
高額なローンを組みたいという場合には、事前に電話で現在の「実質年率」を尋ねておくことをおすすめします。公式HPなどに記載のある場合を除き、金利は問い合わせを行うまで分かりません
(実質年率……銀行などが提示する一般的な「金利」のこと。楽器店と銀行などでは「金利」を異なる意味で使っている場合があるため、この語を使うのが無難)

★月々の支払い金額などについては、各金融機関のシミュレーターをご利用ください。
ちなみにショッピングローンの金利の目安は6%~9%程度となります。

CHECKジャックス公式HP「ローンシミュレーション」

<学生または未成年なら、安定収入のある保護者とお店へ行こう>

楽器店のショッピングローンは、未成年者や学生の名義でも組むことができます。ただしこの場合、安定収入のある保証人は必須となるでしょう。
 
このため、未成年者や学生の名義でローンを組みたいという場合には、保証人となってくれる人(主に親権者)と一緒に楽器店へ向かうことをおすすめします。
申込者が単独上京中などの場合にはやむを得ませんが、この場合も保証人に電話確認が向かうため、事前に承諾を取っておきましょう。
 
★申込者が成人であっても審査の結果、保証人を求められる場合があります。

都市銀行などの多目的ローンなら、確実に6%未満の低金利で借入可

都市銀行などの多目的ローンなら、確実に6%未満の低金利で借入可

小さな工房やオークションなどショッピングローンの取り扱いが無い場所で高額商品を購入する場合や、楽器店のローン金利が高かった場合などにおすすめなのが「都市銀行などの多目的ローン・フリーローン」。(意味は同じです)

多目的ローン・フリーローンとは、名前の通りさまざまな使い道に利用できるローンのことをいいます。
限度額の範囲内で何度でも利用できるカードローンとは異なり「一度借りたら分割で返済だけを行う」タイプの商品となりますが、その分金利が低かったり、大きなお金を借りやすかったりするのがポイントですね。
実際に、具体的なローン商品とその利用条件について見てみましょう。

★都市銀行が取り扱う低金利フリーローン(金利は2018年3月現在のもの)

金利 申し込み可能額 利用条件
三井住友銀行フリーローン(無担保型) 5.975% 10万円~300万円
  • 20歳~65歳
  • 前年度年収200万円以上
  • 三井住友銀行に来店が可能
三菱UFJ銀行「ネットDE多目的ローン」 5.475% 50万円~300万円
  • 20歳~完済時70歳
  • 前年度年収200万円以上
  • 勤続年数1年以上
  • パソコンのメールアドレスを所持
みずほ銀行多目的ローン 変動5.875%
固定6.65%
10万円~1000万円
  • 20歳~65歳
  • 前年度年収200万円以上
  • 勤続年数2年以上
りそな銀行「プレミアムフリーローン」 6.0%
(通常)
5.7%
(カードローンと同時契約)
100万円~500万円
  • 20歳~59歳
  • 前年度年収400万円以上
『フリーローン(多目的ローン)の審査難易度比較:低金利ローンほど審査に通るのは難しい』より

懸念されるのは、ご覧のとおり収入年数や勤続年数制限が設けられている分、ショッピングローンに比べ審査難易度が高いと思われる点でしょうか。
特に音楽で生計を立てている場合だと収入が不安定だと見なされやすく、申し込み条件を満たしていても同じ年収の会社員の方に比べ審査通過や、十分な金額の借入が難しくなります。

とは言えインターネットからも仮審査申し込みが可能ですので、ある程度支払い能力に自信があるのならトライしてみても良いかと思います。

★都市銀行などの低金利多目的ローンを利用するためには、「借りたお金の使い道を証明する書類」が必要になります。
見積書やパンフレットなどを持っていくと良いでしょう。

★地銀ではなく都市銀行とわざわざ付け加えている理由は地銀の取り扱いフリーローンは高金利なことが多いからで、あなたの身近な金融機関で低金利フリーローンを利用できそうであれば、もちろんそちらを利用して構いません。
身近な低金利ローンの調べ方については、「あなたの街で最もおトクに借りる方法」のページをご覧ください。

★スルガ銀行には楽器・音響機器専用のローンが存在しますが、都市銀行の多目的ローンの方が金利は低いため申し込み先の第一候補とはなりません
都市銀行の審査に通過できなかった後にでも、検討することになるでしょう。

CHECKスルガ銀行公式HP「楽器・音響機器購入ローン」

CHECKフリーローンとは
CHECK審査難易度と金利別・全国のフリーローン一覧

クレジットカードの分割払いやリボ払い、カードローンは高金利なので原則NG

クレジットカードの分割払いやリボ払い、カードローンは高金利なので原則NG

結論から言って、楽器購入のためにクレジットカードの分割払いやリボ払い(キャッシング枠含む)、カードローンを使うことはおすすめできません
理由は単純で、金利が高いからです。実際に具体例を見てみましょう。

★50万円を借り、24回で返済する場合の支払い総額比較(目安)

みずほ銀行多目的ローン
(金利5.875%)
531,158円
ショッピングローン
(金利7%参考
537,258円
みずほ銀行カードローン
(金利14%)
576,143円
分割払い
(金利14.75%)
580,404円
リボ払い
(金利15%)
581,827円
SMBCモビット
(金利18%)
599,079円
※クレジットカードの金利は三井住友VISAカードに準拠

多目的ローンとSMBCモビットでは、支払い総額に6万円以上の差が出ていますね。
この例を見ただけでも、クレジットカードやカードローンの利用をおすすめできない理由が分かるでしょう。

クレジットカードやカードローンの利用が候補に上がるのは、「ショッピングローンや多目的ローンの審査に落ちてしまったけれど、どうしても買いたい」という場合のみです。
特に消費者金融系のカードローンアコムプロミスなど)は利用者の都合や支払いの意志に応じ柔軟な審査を行ってくれるため、審査通過に期待を持てることでしょう。

ただし金利が高い分、長期の借入にはどうしてもおすすめできません
ショッピングローンの審査に通過できなかったら、何とか頑張ってお金を貯める、両親に頼むといった「借りる」以外の方法も併せて検討したいところです。

★5万円以下の借り入れであれば、新生銀行レイクの初回無利息サービスを利用することで利息(手数料)を0円に抑えられる可能性があります。

★カードローンは短期間に立て続けに申し込むと、審査通過が難しくなることがあります。(申し込みブラック

CHECK消費者金融会社の徹底比較!
CHECKアコムのメリット・デメリットと利用の流れ
CHECKプロミスのメリット・デメリットと利用の流れ
CHECK新生銀行レイクのメリット・デメリットと利用の流れ

<カードローンの下限金利は低いけれど……?>

カードローンの金利は「3.0%~18.0%」(アコム、SMBCモビット)といったように開きのあることが多いです。
3%という下限の金利は、都市銀行の多目的ローン金利に比べても低いですが……。
基本的には最も高い金利(上限金利)が適用されるものだとお考えください。
 
金利に開きのあるローンは、「審査結果に応じて」あるいは「審査結果に応じ与えられる、利用限度額に応じて」金利が決められます。
そして残念ながら金利の低い多目的ローンの審査に自信が持てない状況なら、上限金利が適用される可能性が圧倒的に高いんですね。
 
安定した収入と支払い能力があるのなら、はじめからショッピングローンを下回る金利で借りられる可能性もゼロではないものの……。(特に銀行カードローンの場合)
「審査結果を出すまでは金利が分からない」という不確実性のため、やはり下限金利の過信はおすすめできません
基本的にはカードローンに限らず、上限金利の低い(あるいは金利に幅の無い)商品を選ぶのが無難となるでしょう。

ローンでの楽器購入に関するよくある質問と回答

ローンでの楽器購入に関するよくある質問と回答

最後に、ローンでの楽器購入に関しよくある質問にお答えしていきます。

①中古楽器の購入でも使えますか?

少なくとも銀行など、外部の金融機関で借りる場合については全く問題ありません

楽器店のローンの場合は楽器店の取り決めによって変わってきますが……。
プロ仕様の楽器だと中古でも数十万円、数百万円単位となることは珍しくないため、「中古商品の購入はローン対象外」としている楽器店は多くないことでしょう。つまり、多くの場合で中古楽器の購入にもローンを利用できます

②個人間の取引でも借りられる方法はありますか?

簡単な見積書などがあれば、みずほ銀行多目的ローンなどを利用できることでしょう。ネットオークションなどを使った取引の場合も問題ないとのことでした。

ただしお金の使い道を示す書類を作ることができないのなら、完全に用途自由なカードローン地銀系フリーローンを利用するしかありません。この場合、金利はかなり高くなります
ローンを組まなければならないような高額取引であれば、相手方の協力を得て見積書を作成し、各多目的ローンなどを利用することをおすすめします。

CHECK審査難易度・金利ごとのフリーローン(多目的ローン)一覧
CHECKカードローンの概要とその選び方

★三井住友銀行のフリーローン(無担保)は、個人間の取引に利用できません。

③購入資金の一部のみをローンでまかなうことはできますか?

問題ありません。
直接楽器店や金融機関にご相談ください。

④楽器店でローンを組もうとしたら、金額が小さすぎてダメだと言われてしまいました。

楽器店のローンは購入額5万円から、10万円からといった制限が設けられていることが多いですね。
この制限に引っかかってしまう場合には、各カードローンを利用することになるでしょう。

カードローンの金利は高いものの、これくらいの金額であれば利息に大きな差は出にくいもの。
申し込み先の候補としては、5万円以下の金額を180日間無利息で借りられる新生銀行レイクが筆頭となりそうです。

⑤オーバーホールなどの高額な整備にもローンを利用できますか?

楽器店やリペア店によるため、直接問い合わせてみることをおすすめします。

もしもローンを取り扱っていなかった場合……。
10万円以下の借り入れなら各カードローン、それ以上の借入なら各多目的ローンを選択するのが無難なところでしょうか。

まとめ

まとめ

★各楽器購入方法のまとめ

金利 手軽さ 審査の通りやすさ
ショッピングローン
フリーローン
多目的ローン
クレジットカードの分割払い、リボ払い
カードローン ◎(消費者金融系)

結局のところ、基本的な(一括払い以外の)楽器購入方法は「楽器店と提携したショッピングローン」の利用となるでしょう。
ショッピングローンの金利が高かったり、そもそも取り扱いがない場合には都市銀行などのフリーローン・多目的ローンが候補となります。

高額な楽器を購入する場合ほど、わずかな金利差は重要となります。
借入金額にもよりますが、仮にショッピングローンや低金利フリーローンの審査に通過できなかった場合には、「お金を借りる」という方法自体を見直す必要も出てきそうです。

CHECKショッピングローンの概要と契約の流れ
CHECKフリーローンとは
CHECK金利・審査難易度別の全国フリーローン一覧
CHECKクレジットカードの分割払いとリボ払いの違いについて
CHECKカードローンの概要とその選び方



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