国の教育ローン、毎月の返済額は?返済にまつわる疑問を一気に解決!

    高額な借り入れが必要になりやすい教育ローン(日本政策金融公庫「教育一般貸付」)。低金利な国のローンとは言え、気になるのはやはり返済のことですよね。
    結論から言うと、国の教育ローンは低所得家庭を含む、幅広い日本の家庭を対象とした貸付制度。ですから、返済期間をできる限り引き延ばすことで月々の返済額は大きく抑えられます

    今回は国の教育ローンにおける毎月の返済額返済方法大学の卒業後から本格的に返済をはじめたい場合の対処方法などについて、詳しく案内していきます!

    <「国の教育ローン」特設ページ一覧>

    CHECK「国の教育ローン」とは?申し込み方法や必要書類のまとめ
    CHECK国の教育ローン、審査基準や概要とその手続き
    CHECK国の教育ローンと奨学金ってどう違うの?状況別の教育資金借り入れ方法
    CHECK国の教育ローンの金利について

    国の教育ローン、その返済制度って?

    まずは気になる国の教育ローンの返済システムについて、解説していきます!

    ①先に借り入れ期間を選択し、月々定額を支払う「元利均等方式」

    国の教育ローンは、契約のときに借り入れ期間、つまり「何ヶ月かけてローンを返済するか」を設定することになります。このタイプの返済を「元利均等方式」と言います。住宅ローンや自動車ローンなど、大きなローンに使われることが多い返済方式ですね。

    もちろん、同じ借り入れ金額なら返済期間が短いほど月々の返済が重くなりますが、借り入れ日数が少ない分、利息は軽くなります
    2.借り入れ金額・期間ごとの返済シミュレーション

    ②ボーナス払いも設定できる!

    ボーナス月に、借り入れ額の10%~50%を返済することができます。設定できるのは10%刻み。
    できるだけ早くローンを完済したい方は、積極的に利用してみましょう!

    ③月々の返済方法は「銀行振込」または「口座引き落とし」

    国の教育ローンの返済は「銀行振込」または「口座引き落とし」によって行います。もちろんインターネットバンキングからの振り込みもOK。
    基本的には返済忘れの心配がなく、振込手数料もかからない口座引き落としがおすすめです。

    ④返済が始まるのは借り入れ日の翌月または翌々月!

    初回返済日は、借り入れ日の翌月または翌々月の希望日。初回返済についてはかなり自由度が高いです。
    ただし、学校在籍期間中は利息が発生しない奨学金と違い、利息が生まれるのは借り入れの翌日からなので気を付けて!
    同じ理由で返済が翌月だろうが翌々月だろうが、結局支払わなければならないお金は同じです。

    ⑤学校を卒業するまでは、利息のみの返済OK

    在学中ずっと無利息で借りられる奨学金と違い、国の教育ローンは借り入れの翌日から利息=手数料が発生します。
    ですが、学校を卒業するまでであれば利息のみでの返済が可能に。
    一見便利な制度のようですが、利息のみでの返済を行っている期間は一切借り入れが減らず、手数料だけを支払い続ける状態となるのでおすすめできません。

    ★一般家庭において、200万円を借りて10年間で返済する場合の合計返済額比較

    借り入れの翌月から返済2,186,300円
    借り入れの4年後から返済2,331,100円
    差額144,800円

    ⑥繰り上げ返済(随時返済)も手数料無料でいつでも可能

    国の教育ローンは繰り上げ返済の手数料無料
    繰り上げ返済とは、毎月の最低返済額より大きな金額を返済することを言います。これを利用することで、借り入れ期間を短縮できるんですね。
    余裕ができた時に、こまごまと返済しておくと良いでしょう。ただし、金融機関の利用に伴う振込手数料は支払う必要があります。

    借り入れ金額・期間ごとの返済シミュレーション

    借り入れ金額やシチュエーションごとに、毎月の返済額や総返済額をまとめてみました!

    ①一般的な借り入れの場合

    一般的な借り入れ条件は以下の通りです。

  • 金利1.81%(2016年12月現在)
  • 学生一人当たり最大350万円まで借り入れ可能
  • 最長返済期間は15年
  • ★「金利って何?」というかたは『国の教育ローンの金利』ページを読んでみてください。

    ★借り入れ額100万円の場合の返済シミュレーション

    毎月の返済額総返済額保証料(返済額に含まず)
    15年間(最長期間)で返済6400円1,141,700円69,751円
    5年間で返済17,800円1,045,900円23,413円
    1年間で返済91,800円1,009,100円5,256円

    この例を見るだけでも、返済期間は短いほど良いことがわかりますね。利息は一日ごとに発生するからです。
    案外高額になりがちな保証料は、連帯保証人を付けることでゼロ円になります

    ★借り入れ額ごとの毎月の返済額

    毎月の返済額総返済額保証料(返済額に含まず)
    50万円を借り入れ
    (1年)
    45,900円504,600円2,628円
    50万円を借り入れ
    (5年)
    8900円523,000円11,706円
    200万円を借り入れ
    (5年)
    35,500円2,091,800円46,826円
    200万円を借り入れ
    (10年)
    18,400円2,186,300円92,826円
    350万円を借り入れ
    (10年)
    32,200円3,826,100円162,445円
    350万円を借り入れ
    (15年)
    22,400円3,996,200円244,128円

    日本政策金融公庫公式HP:教育ローン用返済シミュレーションも利用してみてくださいね!

    ②母子家庭または父子家庭の場合

    母子家庭または父子家庭の場合、以下の優遇措置を受けられます。

  • 最長返済期間が18年
  • 金利が1.41%。通常の-0.4%
  • 保証料2/3
  • この制度により、一般家庭に比べて少し返済が軽くなるのが特徴です。

    毎月の返済額総返済額保証料(返済額に含まず)
    18年間(最長期間)で返済5300円1,132,200円55,943円
    15年間で返済6200円1,109,300円46,500円
    参考:一般家庭
    (15年間で返済)
    6400円1,141,700円69,751円
    5年間で返済17,600円1,035,700円15,608円

    15年間で返済する場合は返済額と保証料を併せて、約4万円ほど返済額が安くなっています。

    ③交通遺児家庭の場合

    交通遺児家庭が国の教育ローンを利用する場合、金利のダウンはないものの、保証料が2/3最長返済期間が18年となります。

    毎月の返済額総返済額保証料(返済額に含まず)
    18年間(最長期間)で返済5500円1,171,600円55,943円
    15年間で返済6400円1,141,700円46,500円
    5年間で返済17,800円1,045,900円15,608円

    ④世帯年収200万円以下、または所得年収122万円以下の場合

    世帯年収が基準以下の場合、金利が1.41%まで下げられます。ただし、保証料の優遇はありません。
    返済期間は最長18年です。

    毎月の返済額総返済額保証料(返済額に含まず)
    18年間(最長期間)で返済5300円1,132,200円83,915円
    15年間で返済6200円1,109,300円69,751円
    5年間で返済17,600円1,035,700円23,413円

    返済期間はどうやって選べばいい?

    国の教育ローンの利用にあたって、大事になるのが返済期間。短ければ短いほどおトクになるものの、返済できなくなってしまえば意味がありません。
    ここでは支払い能力に合わせた返済期間の選び方を紹介していきます!

    ①現在の家計の状況から、返済に充てられる金額を逆算してみよう

    まずは家計の状態を考えて、返済に充てられる金額を計算してみましょう。
    ここで気を付けることは、「返済に充てられる最高額」ではなく「厳しい月でも間違いなく返済できる金額」を選ぶということ。
    なぜなら、追加返済については銀行振込でいつでも、すぐに行えるからですね。

    ②返済金額ごとに借り入れできる金額の目安

    (1)一般家庭または交通遺児家庭の場合

    毎月の返済額借り入れ金額と返済期間
    2800円~3600円10万円(3年)
    20万円(5年)
    30万円(10年)
    50万円(15年)
    4600円~5400円30万円(5年)
    50万円(10年)
    75万円(15年)
    6400円~6900円50万円(7年)
    75万円(10年)
    100万円(15年)
    9200円~9600円100万円(10年)
    150万円(15年)
    12,800円~13,800円100万円(7年)
    150万円(10年)
    200万円(15年)
    14,900円~16,000円100万円(6年)
    150万円(9年)
    200万円(12年)
    250万円(15年)
    18,100円~19,700円100万円(4年6ヶ月)
    150万円(7年6ヶ月)
    200万円(10年)
    250万円(12年)
    300万円(15年)
    22,100円~23,400円100万円(4年)
    150万円(6年)
    200万円(8年)
    250万円(10年)
    300万円(12年)
    350万円(15年)
    29,400円~32,200円100万円(3年)
    200万円(6年)
    300万円(9年)
    350万円(10年)
    58,800円~62,100円200万円(3年)
    350万円(5年)

    月々2万円までの返済ならなんとか……。という家庭であれば、最大300万円程度まで借りられる、というわけですね。
    交通遺児家庭の場合、連帯保証人をつけない場合の保証料は2/3となるものの、毎月の返済額は一般家庭と同じとなります。

    (2)母子家庭・父子家庭、世帯年収200万円(所得122万円)以下の場合

    毎月の返済額借り入れ金額と返済期間
    2800円~4000円10万円(3年)
    20万円(5年)
    30万円(10年)
    50万円(15年)
    75万円(18年)
    4600円~5300円30万円(5年)
    50万円(10年)
    75万円(15年)
    100万円(18年)
    6200円~6800円50万円(7年)
    75万円(10年)
    100万円(15年)
    9100円~9300円100万円(10年)
    150万円(15年)
    12,400円~13,600円100万円(7年)
    150万円(10年)
    200万円(15年)
    250万円(18年)
    14,700円~15,800円100万円(6年)
    150万円(9年)
    200万円(12年)
    250万円(15年)
    300万円(18年)
    18,100円~19,500円100万円(4年6ヶ月)
    150万円(7年)
    200万円(10年)
    250万円(12年)
    300万円(15年)
    350万円(18年)
    21,700円~22,900円100万円(4年)
    150万円(6年)
    200万円(8年)
    250万円(10年)
    300万円(12年)
    350万円(15年)

    母子家庭または世帯年収が200万円(所得122万円)以下の場合、金利が0.4%下がる上に最長返済期間が3年延びるため、月々の返済額は抑えやすくなります。
    ただし、返済が延びるほど結果的に支払う金額が大きくなる点にはくれぐれも注意してくださいね。

    ③家計が厳しいのなら、奨学金の検討も

    月々の返済が厳しいのであれば、学校を出るまで利息が発生しない奨学金を利用するのも良いでしょう。
    ただし、奨学金は国の教育ローンとは違い、月に一度、学校を卒業まで融資が行われます。
    そのため、国の教育ローンと全く同じように利用することはできないので注意。あくまで継続的な借り入れを希望する方が対象です。

    詳しくは『奨学金とは』のページを読んでみてください。

    ★カードローンは金利も毎月の返済額も国の教育ローンより高
    くなりやすいため、「明日までに学費を借りたい!」といった場合を除き、おすすめできません。

    まとめ

    「国の教育ローン」の返済期間は契約時に決まる!

    ★同じ金額を借りるのであれば、返済期間が長いほど月々の返済は軽くなるものの合計支払額は増える

    返済期間は1年~15年で好きに決められる!繰り上げ返済もOK

    ★単親家庭や交通遺児家庭、世帯収入が一定以下の場合、返済期間は最長18年に

    シンプルで分かりやすい、国の教育ローンの返済システム。
    日本政策金融公庫公式HP:教育ローン用返済シミュレーションも上手に使って、無理のない範囲でローンを利用しましょう。

    

    

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