
「銀行からいくらかのお金を借りたいけれど、いつも使っているメガバンクの審査に通る気がしない。
インターネット銀行なら、いくらか審査が甘そうなイメージがあるけれど…」
これについて結論から言うと、一般的な都市銀行とインターネット銀行の間に、大きな審査難易度の差はありません。
……とは言えこれは「インターネット銀行の審査が厳しい」のではなく、「都市銀行の審査基準はイメージほど高くない」ため。
加えて特別に審査が甘い銀行カードローンも特に見当らないことを考えると、基本的には「貸付条件や使い勝手の良さ」を根拠に申込み先を選ぶこととなるでしょう。
今回は審査に不安を抱えながら銀行カードローンへの申込みを検討しているあなたのため、各ネット銀行カードローンの審査通過情報や、具体的な申込み先候補をまとめました。
読み終えていただければ、今のあなたに合ったカードローンが分かります。
ネット銀行カードローンの審査は甘い?通過しているのはどんな人?
それでは早速、一般的なネット銀行カードローンの審査通過要件について見ていきましょう。
①審査難易度は都市銀行などと大差なし、独身者の通過目安年収は150万円程度~
冒頭にも触れた通り、ネット銀行と都市銀行あるいは地方銀行の間に、大きな審査難易度の差は無いと推測されます。
これまで寄せられている、インターネット銀行(+イオン銀行等の流通系銀行)の審査結果報告の中にも、「えっ、こんな属性の方が?」といった報告は、良い方向でも悪い方向でも特に見られません。
審査通過の目安は、都市銀行等と同じく、
- 独身なら年収150万円程度~推奨
(会社員の場合/ただし扶養下の場合は例外として扱われる可能性あり) - 安定収入ある配偶者がいるなら自身の収入は問われない
(専業主婦対応のローンの場合)
程度と見て良いでしょう。
ただしもちろん、多額の他社借入や信用情報問題がある(=ブラック状態やそれに近い状態である)場合は、その限りではありません。
審査結果 限度額 金利 | 属性 | |
---|---|---|
イオン銀行 | 可決 50万円 13.8% |
|
楽天銀行 | 可決 50万円 14.5% |
| 否決 |
|
auじぶん銀行 | 可決 10万円 12%台 ※正確な金利は確認できず |
|
PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行) | 可決 90万円 18% |
|
審査に関しては、非常に甘い…と言えるわけでは無いものの、そこまで高い要件が求められることは無いでしょう。
★独身アルバイト、その他非正規の場合、審査通過のためには200万円程度の年収が欲しいところです。
(ただしPayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)においては年収220万円アルバイトの方の否決報告あり)
一方であなたが正社員ならば、収入が低くてもあまり気にする必要は無いでしょう。
★大手銀行の審査は一般的に厳しいイメージを持たれていますが、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行はともに年収200万円未満の方の審査通過を確認済み。
特に三菱UFJ銀行「バンクイック」においては、アルバイト+他社借入ありといった、かなり不利な属性の方も審査に通過されています。
一般的なイメージとは異なり、一般的なネット銀行カードローンよりもむしろ、ハードルが低いのは「バンクイック」の方かもしれません。
詳細【年収100万円~】銀行カードローン申込者50名に聞いた!審査の甘い銀行と体験談
★「独身アルバイトで年収150万円未満」など、ネット銀行カードローンへの審査通過が危うい状況であれば、各消費者金融会社への申込みをご検討ください。「プロミス」等では年収100万円未満の方の審査通過も複数報告されています。
CHECK消費者金融26社と審査傾向一覧:安心の大手~破産者OKの中小業者とその選び方
…とは言え1社の審査に落ちてしまうことにさほどのデメリットはありませんので、気になる申込み先があるのなら、半ばダメ元で審査を受けてみても良いでしょう。
一般的な銀行カードローンは、独身であっても年収150万円程度から審査通過を狙えます。
(他社借入、信用情報問題などの難点がない場合)
が、この条件に該当する方の審査落ち報告が多いのが、「楽天銀行スーパーローン」。
こちらのローンは「安定収入ある正規雇用者」に対する高額契約に定評がある一方、アルバイトをはじめとする「独身・非正規」の方への対応は厳しめとなっています。
否決 |
---|
アルバイトの方の通過例がないわけでは無いものの……。
あなたが非正規、かつ高い確率での審査通過を狙いたいのなら、楽天銀行は避けておくのが無難でしょう。
②都市銀行、地方銀行に比べると大口契約成功の報告は多い
審査通過の最低ラインについては、特に店舗型銀行と大差ないと推測される各インターネット銀行系カードローン。
ですがその傾向として、確かに挙げられるのが「100万円以上の大口契約の成功報告が多い」という点です。
これについて明確な理由は不明ですが、考えられるのは、
- 全国銀行協会の正規会員でないため、貸付自粛を要請する「申し合わせ(2017年)」の影響が小さいから
- 事業の幅が都市銀行等に比べ狭く、利益を上げるにあたって個人向けカードローンの重要性が高いから
といったところでしょうか。
この「大口契約を結びやすい」という特徴は、申込み先を選ぶ上で重要なポイントとなることでしょう。
特に金利の低い「住信SBIネット銀行」(プレミアムコース)等はおまとめ・借り換え先としての適性も高いです。
★ただし適用限度額は申込者の属性に依存する部分が大きいです。あらかじめご承知おきください。
適用限度額の目安:
- 安定収入ある正規雇用者…年収の4分の1~2分の1程度
- 非正規雇用者…一般的に50万円以下
特徴別・おすすめネット銀行カードローン6選
ここからは、各ネット銀行カードローンへの審査通過を期待できそうなあなたのため、具体的な申込み先候補を紹介させて頂きます。
①低金利&高限度額という条件の良さならやはり「住信SBIネット銀行」がダントツ
貸付条件の良さ、具体的には「低金利・高限度額」という意味で非常に優れるのが「住信SBIネット銀行カードローン」。
「プレミアムコース」適用時の上限金利7.99%は、全国から申し込めるカードローンの中で最も優秀な数字となっています。
金利 | 限度額 |
---|---|
0.99%~7.99% (プレミアムコース) 8.99%~14.79% (スタンダード) | 10万円~1200万円 |
審査日数 | 借入までの総日数 |
最短1営業日 | 1週間程度~ (口座が無いとき) |
申込み条件(公式HPより) | |
以下のすべての条件を満たす個人のお客さま
| |
その他 | |
|
適用金利 (プレミアムコース) | 適用金利 (スタンダードコース) | |
---|---|---|
限度額 10万円~100万円 | 7.99% | 14.79% |
100万円超~200万円 | 6.39%~6.99% | 11.99% |
200万円超~300万円 | 5.29%~5.99% | 8.99% |
300万円超~500万円 | 4.99% | 適用なし |
500万円超 | 公式HP参照 | |
備考 | ▶ミライノカード(住信SBIネット銀行のクレジットカード)保有+同行口座引き落としにより金利0.1%優遇 ▶SBI証券口座保有または住宅ローン利用で金利0.5%優遇 |
ただ、条件の良さの反面でややクセは多く、
- 契約と毎月の返済のために「住信SBIネット銀行」の口座開設必須
- 審査の結果、プレミアムコースが適用されない可能性もある
- 毎月の返済額が非常に安いため、自主的な追加返済の重要性が高い
(ただしこれは他の多くの銀行も共通)
といった点は気になるところ。
基本的には「審査に自信があり、低い金利での借入を最重視したい」という場合におすすめの申込み先となるでしょう。
CHECK低金利おまとめローンなら住信SBIネット銀行がベスト!ただし…。金額別金利比較も
★プレミアムコース適用の目安は年収400万円程度~。
また、これまで年収500万円以上の方の「スタンダードコース」適用報告は確認されていません。
★年収200万円未満の方の「スタンダードコース」審査通過報告も確認されていますが……。
先述の通りこのローンは使い勝手があまり良くないことから、審査難易度の低さを理由とした申し込みはおすすめできません。
(普段から住信SBIネット銀行口座を利用されている場合を除く)
②イオン銀行、楽天銀行、新生銀行、オリックス銀行はお手持ちの口座を使って返済できるのが嬉しい
ネット銀行カードローンは地方銀行等と異なり、その銀行の口座を「持っていない」ことを前提に提供されることも多いです。
その中でも以下の3行のカードローンは、銀行取り扱い商品には珍しく「他行口座を使った自動引き落とし返済」が可能。
新しく口座を作ることを避けたいのであれば、かなり重要な申込先となってくれること間違いなしと言えます。
イオン銀行 カードローン |
|
---|---|
楽天銀行 スーパーローン |
|
オリックス銀行 カードローン |
|
新生銀行 スマートカードローンプラス |
|
基本的には、
- 金利の低さ重視…イオン銀行
(ただし限度額100万円~なら新生銀行の方が低金利となりやすい) - 高限度額重視…楽天銀行、オリックス銀行
- 保障重視…オリックス銀行
- 使い勝手重視…新生銀行
といった方向で申込み先を選んで差し支えないでしょう。
CHECKイオン銀行カードローンの審査は甘いの? 厳しいの?体験談から徹底分析!
CHECK楽天銀行カードローン(スーパーローン)、申込み前に知っておくべき6つのデメリットを徹底解説!
CHECKオリックス銀行カードローンのメリット・デメリット
CHECK新生銀行スマートカードローンプラス徹底解説!問合せに基づく詳細&独自メリット他
★より低金利、かつ普段使いの口座を使って借りたい、という場合には、
- J.Score(上限12.0%)
- アイフルファーストプレミアムカードローン(上限9.5%)
等が申込み先候補となります。
ただしこの2社において、年収の3分の1を超えるお金を借りることはできません。
③au IDを持っていればauじぶん銀行カードローン「借り換えコース」を利用できる
もしあなたがau IDを持っていて、借り換えを希望しているのならば、「auじぶん銀行カードローン」の「カードローンau限定割 借り換えコース」がおすすめです。
借り換え希望のau IDをお持ちの方しか利用できませんが、このコースの上限金利は「12.5%」。限度額100万円以上の場合に限りますが、この数字は銀行カードローンの中で見ても低金利です。
また、以下の審査通過条件を満たしていればパート・アルバイトでも申し込みが可能。
- 20歳~69歳
- 安定継続した収入がある(パート・アルバイト可)
- 保証会社の保証を受けられる
ただし「借り換えコース」でない場合、金利は銀行カードローンの中で高めです。
実質年利 | 限度額 | 審査 スピード | 融資 スピード |
---|---|---|---|
【通常】1.48%~17.5% 【カードローンau限定割 誰でもコース】1.38%~17.4% 【カードローンau限定割 借り換えコース】0.98%~12.5% | 最大800万円 | 最短翌日以降 | 最短翌日以降 |
- 借り換えに強いカードローンとして人気!借り入れ手数料は完全無料!
借り換えコースなら、金利は最大でも12.5% (※ au IDをお持ちの方の場合) - 嬉しいパート・アルバイトもOK!
- 毎月の返済最低額は1,000円から、カードローン利用がはじめてでも安心。
- au IDをお持ちの方 もしくはauじぶん銀行の口座があれば、専用フォームで申し込み楽々◎
④9つのネット銀行カードローンの基本情報一覧
普段使っている銀行、あるいは気になる銀行のカードローン情報が知りたい、というあなたのため、インターネット銀行(プラス流通系銀行)のカードローン情報を一覧にさせて頂きました。
★背景色の薄い銀行カードローンは口座開設不要です。
イオン銀行 カードローン 【口座不要】 |
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---|---|
オリックス銀行 カードローン 【口座不要】 |
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auじぶん銀行 カードローン 【口座不要】 |
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PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行) ネットキャッシング |
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新生銀行 スマートカードローンプラス 【口座不要】 |
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住信SBIネット銀行 カードローン |
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セブン銀行 カードローン |
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ソニー銀行 カードローン |
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楽天銀行 スーパーローン 【口座不要】 |
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貸付条件の良い住信SBIネット銀行(プレミアムコース)や、使い勝手の良い口座開設不要の各ローンと比べると、正直なところ申込み先候補に挙がりにくいカードローンも多いです。
とは言え低金利の「ソニー銀行」、独自の利点を持つ「セブン銀行」あたりは、普段から口座を使っているのであれば、申込み先候補に加えてみても良いでしょう。
22名のネット銀行カードローン、審査結果情報一覧
最後に、これまで確認された22名の方のネット銀行(+流通系銀行)カードローンの審査結果報告を紹介させて頂きます。
年収順の掲載となっていますので、あなたに近い属性の方を探してみてくださいね。
審査結果 限度額 金利 | 属性 | |
---|---|---|
イオン銀行 | 可決 50万円 13.8% |
|
楽天銀行 | 可決 50万円 14.5% |
| 否決 |
|
auじぶん銀行 | 可決 10万円 12.?% |
|
楽天銀行 | 否決 |
|
住信SBIネット銀行 | 可決 100万円 14.79% |
|
PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行) | 可決 90万円 18% |
| 可決 50万円 18% |
|
イオン銀行 | 否決 |
|
ソニー銀行 | 可決 50万円 13.8% |
|
PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行) | 否決 |
|
新生銀行 | 否決 |
|
楽天銀行 | 否決 |
|
auじぶん銀行 | 可決 100万円 11.?% |
|
楽天銀行 | 可決 100万円 14.5% |
| 可決 20万円 14.5% |
|
PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行) | 可決 50万円 15.0% |
| 可決 50万円 14.9% |
|
楽天銀行 | 否決 |
| 可決 おまとめ 200万円 14.5% |
|
住信SBIネット銀行 | 可決 50万円 14.78% |
|
楽天銀行 | 可決 100万円 14.5% |
| 可決 100万円 11.8% |
|
住信SBIネット銀行 | 可決 300万円 5.49% |
|
セブン銀行 | 可決 30万円 15.0% |
|
楽天銀行 | 可決 300万円 9.9% |
|
PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行) | 否決 |
|
楽天銀行 | 可決 おまとめ 250万円 13.9% |
|
並べて見てみると、主な審査落ちの条件は
- 単純な属性の低さ
- 低めの属性+他社借入あり
- 年収を問わず、多額の他社借入がある
の3つですね。
おまとめ・借り換え目的であれば年収の2分の1程度までの契約を狙える(正規雇用者の場合)とは言え、それ以上の債務を負っての審査通過はかなり厳しいと言って良いでしょう。
この制約は、あなたが非正規従業員の場合、より厳しいものとなります。あらかじめご了承ください。
参考29名にアンケート!おまとめローンの審査基準・通過条件と審査結果一覧
参考審査経験者にアンケート!実績多数のおすすめ借り換え/おまとめローン
まとめ
- 22名のアンケート結果を見ても、特にインターネット銀行と都市銀行等の間に大きな審査難易度の違いは無い模様。
独身者における審査通過の目安は「年収150万円~」(会社員の場合)。 - ただし都市銀行や地方銀行に比べると、100万円以上の大口契約に成功できたという報告は多い。おまとめ目的での申し込みは◎
- 特に目立って審査の甘い銀行も確認されていないので、基本的にはサービス内容を元に申込み先を選んで良い。
ただし楽天銀行は非正規にやや厳しい傾向あり - 審査落ちの理由は主に
- 属性の低さ
- 低めの属性+他社借入
- 多額の他社借入
の3つ。特に年収の2分の1を超える債務を負っての審査はおまとめ目的であっても厳しい
基本的に、「審査難易度の低さ」はインターネット銀行へ申し込む理由にはなりません(おまとめ目的時除く)。
とは言えこれは都市銀行等においても同様。
審査通過に必要な最低要件(目安150万円~の収入など)を満たしているのなら、貸付条件や使い勝手を根拠に申込み先を選んでみると良いでしょう。
参考【年収100万円~】銀行カードローン申込者50名に聞いた!審査の甘い銀行と体験談
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