「今後の出費に備えた準備をしたい。
いつも使っている沖縄銀行を使って何とかできれば良いのだけれど……」
そんなときに力になってくれるのが、必要な時に必要なだけ使えるカードローン商品。
沖縄銀行の場合はこのタイプのローンを4つ取り扱っていますが、基本的には一番使い勝手が良く、金利も低い「プラスワン」の選択がおすすめです。
(正しくはカードローン、というより総合口座の一機能ですが)
今回は沖縄銀行ユーザーのあなたに向け、同行が取り扱う4つの「必要な時に必要なだけ使える」借り入れ方法の概要・使い方と、実際の問合せに基づくその契約の流れについて簡単にまとめました。
読み終えていただければ、あなたの状況に一番合った方法で、必要なお金を調達する方法が分かります。
沖縄銀行、4つのカードローンの違いと状況に応じた選び方
まずは沖縄銀行がどういったカードローン商品(あるいはそれに似た借入方法)を取り扱っているのか、簡単に見ていみましょう。
金利 | 限度額 (借入上限額) | 備考 | |
---|---|---|---|
プラスワン | 8.5% | 30万円 60万円 | 預金口座に借入枠を付ける 使い勝手ベスト、基本的にはこれを選んで良い 専業主婦やアルバイトもOK |
チェキット | 14.6% | 10万円 ~200万円 | アルバイトOK(専業主婦不可) 唯一来店不要 沖縄銀行の口座不要 |
カトレアカードローン | 9.8% | 10万円 ~300万円 | 年収150万円以上必須 勤続年数1年以上必須 60万円超が必要ならこれ |
カトレアカードローンセレクト | 3.9% | 10万円 ~300万円 | 沖縄銀行住宅ローンユーザー専用 |
商品ごとに貸付金利がキッチリ決まっているので、どれがおトクか判断しやすいのは嬉しいですね。
ローンを利用するにあたり、金利が低いに越したことはありません。
その意味でベストなのは「カトレアカードローンセレクト」ですが……。
こちらは住宅ローンユーザー専用の商品ですから、この利用条件を満たさないのなら「プラスワン」を選択ぶのが基本となるでしょう。こちらのローンは「預金口座に借入枠を付ける」(詳細後述)というシステム上、他のカードローンより使い勝手も良いです。
とは言え、もちろん
- どうやっても銀行営業時間中に来店するのが難しい場合には「チェキット」
- 60万円を超えるお金が必要なら「カトレアカードローン」
も選択肢に入ります。
つまりあなたの置かれている状況によって、申し込むべきローン商品が変わってくるというわけですね。
①60万円以下の借り入れなら「プラスワン」を選んでOK
ここからは沖縄銀行が取り扱う各カードローン商品について、もう少し詳しく解説していきます。
(1)「プラスワン」の契約を結べば、あなたの預金に「マイナスの残高」を作れるように
先述の通り、あなたが沖縄銀行の住宅ローン利用者では無く、「絶対に来店せず契約したい」「60万円超を借りたい」といった強い希望もお持ちでないのなら、申込先には「プラスワン」を選んでかまいません。
金利 | 8.5% | 限度額 | 30万円 60万円 |
---|---|---|---|
審査日数 | 1週間程度 | 申込~借入可能になるまでの日数 | 1週間程度 |
申込条件 (公式HPより) | ①総合口座利用者で完済時70歳未満の県内在住の方 ②当行所定の融資基準を満たす県内在住の方 ③おきぎん保証(株)の保証が受けられる県内在住の方 ※県内在住で転勤等により一時的な県外赴任者も含む |
この商品、公式HP上ではカードローンではなく「総合口座の一機能」として紹介されているのですが……。
「必要な時に必要なだけ借りる」という点ではカードローンと一致すること、同じような商品を取り扱う他行では大抵カードローンの一つとして数えられていることから、ここで紹介させて頂きました。
ちなみに「総合口座」は一般に普通預金と定期預金の機能を一体化させた口座のことを言いますが、「プラスワン」の契約を結ぶために、定期預金を利用する必要はありません。
(=普通預金と同じものと考えてもOK。というより公式HPを見る限り、現在沖縄銀行で新規口座を作ろうとしたら自動的に「総合口座」扱いになると思われる)
話をローン商品の方に戻すと……。
あなたが「プラスワン」の契約を結ぶとき、あなたの総合口座(預金口座)は限度額に応じた「マイナスの残高」を作れるようになります。
例えば30万円の限度額で契約を結んだなら残高マイナス30万円、60万円の限度額で契約を結んだなら残高マイナス60万円に至るまで、自由にお金を出金・使用できるわけですね。
この性質上、「プラスワン」は
- 新しいローンカードが発行されない(=いつものキャッシュカードで借りられる)
- 自動引き落としや振込の際にも借入を利用できる
- 給与振込などにより自動的に借入が解消されるから、放っておいても利息(手数料)を抑えやすい
といったメリットを持ちます。後述のカードローンに比べるとずっと使い勝手が良いと断言して差し支えないでしょう。
★「プラスワン」の契約には沖縄銀行の「総合口座」が必要となります。
現行の、「いわゆる沖縄銀行の口座」は総合口座を指すようですが、口座の開設時期によっては店頭での切り替え手続きが必要になるかもしれません。
(主に過去に作成した口座に、「総合口座」としての貸越機能が付いていない場合)
……とは言え「プラスワン」の契約にはいずれにせよ来店が必要ですから、仮に切り替えが必要であってもさほどの手間は掛からないでしょう。
(2)低金利だが、審査難易度はそこまで気にしなくて良い
一般にカードローンは「金利が低いほど審査難易度が高い」と言われます。これは金利が低いローンほど、踏み倒された場合の立て直しが難しい=審査に慎重になる必要がある、という事情によるものですが……。
さほど広いところから申し込みを受け付けていない地銀や信金のローン、そして「プラスワン」のような口座一体型ローンは、この法則のその例外となることも多いです。
そして実際、県内二番手の地銀である「沖縄銀行」が取り扱う口座一体型ローン「プラスワン」は、低金利のわりに審査難易度もさほど高くないと見込んで良いでしょう。
(ちなみに一般的な銀行カードローンの金利14.5%程度に対し、「プラスワン」の金利は8.5%。これは年収300万円超の方を対象にした「アイフルファーストプレミアムカードローン」を下回る、かなり低い数字)
沖縄銀行が取り扱う4つのローンのうち、審査難易度が高いのは(住宅ローン利用者専用の「セレクト」を除き)おそらく「カトレアカードローン」。そう言える根拠は簡単で、「年収150万円未満の人・勤続年数1年未満の人お断り」といった明確な規定が設けられているからですね。
これに対し、「プラスワン」に年収・勤続年数に関する規定はありません。
「カトレアカードローン」と「プラスワン」の保証会社(審査の一部~大部分を代行する会社)は同じ「おきぎん保証」。このことからは、審査基準や申込条件の選定基準に大きな差が無いことが推測されます。
そして「カトレアカードローン」の方には明記されている年収・勤続年数制限が、「プラスワン」の方には一切見られないことは、そのまま「年収150万円未満でも、勤続年数1年未満でも十分審査に通過できる」根拠と見て良いでしょう。無料で審査を行わなければならない銀行に、どうせ審査に落ちてしまう人を申し込ませるメリットはありませんからね。
また、「カトレアカードローン」の方が高難易度なのになぜ「プラスワン」の方が低金利なのか、という疑問の答えはローン自体の性質にあります。
預金一体型の「プラスワン」では、利用者の沖縄銀行口座に給与による入金があれば、自動的にマイナス残高(借入)が清算されます。
このことから、利用者の意志ですぐに踏み倒しを決行できる他のローンに比べ、銀行側の貸付リスクが低いんですね。よって、低金利・低難易度の商品を提供しやすいわけです。
公式HPに明記こそ無いものの、専業主婦やパート・アルバイトであっても十分に審査通過を狙えることでしょう。
★ただしローンの性質上、「毎月の収入を沖縄銀行口座を使い受け取っている」ことはほぼ前提条件となります(専業主婦なら日常の決済を沖縄銀行口座から行っていること)。
②来店契約を避けたいのなら「チェキット」も候補に入らないではない
どうやっても銀行営業時間(平日9時~15時)中に窓口へ出向くのが難しいのなら、郵送契約対応の「チェキット」も視野に入ります。
金利 | 14.6% | 限度額 | 10万円 ~200万円 |
---|---|---|---|
審査日数 | 数営業日程度 | 申込~借入可能になるまでの日数 | 1週間~10日程度 |
申込条件 (公式HPより) |
| ||
その他 |
|
14.6%という金利は沖縄銀行のカードローン商品内で比べると高いですが、全国的に見ればごく普通の数字ですね(限度額100万円以下のとき/これを超える場合は他行に比べ高金利かも)。
その他の点も特に特筆することなく、「来店せずに手続きできる」点を除いてはごく普通のカードローン商品と言って良いでしょう。
(「プラスワン」とは異なり、新規ローンカードが発行され、その枠内で借入・返済を行っていくこととなります)
ちなみに毎月の返済負担が2,000円と軽いこと、これを公式HPでアピールしている(=返済に自信がない人を貸付対象にしている)ことから、審査難易度は低いと判断されます。
★沖縄銀行の口座をお持ちでなくても利用可能ですが、この場合は月に1度、ATMを通した現金での返済が必要になります。
一般的な自動引き落としを使った返済に比べると明らかに面倒ですので、沖縄銀行口座をお持ちでないのなら、お好きな口座で引き落とし返済のできる「楽天銀行スーパーローン」「イオン銀行カードローン」あたりを選んだ方が何かと便利でしょう。
要は、沖縄銀行口座を持っていない状況で「チェキット」に申し込むメリットはほぼありません。
③60万円超を低金利で借りたいなら「カトレアカードローン」を要チェック
あなたが「プラスワン」で賄えない、60万円を超える借入を希望するのなら「カトレアカードローン」が候補に入ってきます。
金利 | 9.8% | 限度額 | 10万円 ~300万円 |
---|---|---|---|
審査日数 | 1週間程度 | 申込~借入可能になるまでの日数 | 2週間~ |
申込条件 (公式HPより) |
|
先述の通り、申込条件はその他のローンに比べると若干厳しいです。
逆に言うとこの条件さえ満たしているのなら、最低限の審査通過可能性を見込めることでしょう。
ちなみに同じく60万円超の借入に対応している「チェキット」に比べると、
- 金利が低い
- 来店契約が必要
- 申込み~借入可能になるまでの日数が長い
といったメリット・デメリットがあります。このあたりは好みで選んでしまって構いません。
④沖縄銀行住宅ローンユーザーはぜひ「カトレアカードローンセレクト」の選択を
もしもあなたが沖縄銀行の住宅ローンを利用されているのなら、「カトレアカードローンセレクト」という専用商品を選択できます。
金利 | 3.9% | 限度額 | 10万円 ~300万円 |
---|---|---|---|
審査日数 | 1週間程度 | 申込~借入可能になるまでの日数 | 2週間~ |
申込条件 (公式HPより) |
|
住宅ローンユーザー専用の低金利が設定されている点以外、「カトレアカードローン」との違いは無さそうですね。
使い勝手は口座一体型の「プラスワン」に劣るものの、この金利の低さは見逃せません。利便性より金利の低さを重視するのなら、こちらのローンも併せてご検討ください。
沖縄銀行に聞いた!各カードローン商品、契約の流れと必要日数
申込先のローン商品に目途が立ったなら、ここからは簡単な契約の流れについてお話ししていきましょう。
まずは公式HPに記載の無かった「借入までの必要日数」について、沖縄銀行に問い合わせてみた結果をご覧ください。
(「チェキット」とその他のカードローンでは管轄が異なるため、二度に分けて別の番号に確認を行っています)
そこから(カトレアカードローンだと)カード発行に1週間から10日くらい掛かることになりますね。
というわけで、各ローンの必要日数についてまとめると
- プラスワン…1週間程度(来店1回)
- カトレアカードローン(セレクト)…2週間以上(来店1回または2回)
- チェキット…1週間以上(来店なし)
といったかんじ。カード発行の必要が無い「プラスワン」が少しだけスピーディというわけですね。
★1週間も待てない、と言う場合にはより迅速な借入を実現させている他社ローンの利用をご検討ください。
特に「アコム」は最短即日で借りられるだけでなく、一社目のカードローンに選ばれることが多い事もあり審査通過率が高い傾向にあります。
実質年利 | 限度額 | 審査 スピード | 融資 スピード |
---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1万円〜800万円 | 最短30分 | 最短30分程度 |
申込条件 | 郵送物回避条件 | ||
|
|
- 土日祝日対応
- クレジットカード(ACマスターカード)も発行
- 初回30日間無利息(金利0%)
- 一社目のカードローンに選ばれることが多いので審査通過率が高いようです
(2021年4月度新規貸付率41.2%/アコムマンスリーレポートより) - 時間外振込対応は限定的(詳細公式HP)
※18,19歳の方は契約に至りづらい可能性がございます。また、収入証明書のご提出が必要になりますので、ご準備をお願いいたします。
参考即日融資(申し込み当日の借入)対応の大手消費者金融会社について
①おおまかな契約の流れ
ここからは各カードローン商品の、大体の契約の流れについて触れていきます。
CHECK「プラスワン」契約の流れ
CHECK「チェキット」契約の流れ
CHECK「カトレアカードローン(セレクト)」契約の流れ
(1)「プラスワン」契約の流れ
「プラスワン」の契約を結ぶ流れは以下の通り。
「プラスワン」契約の流れ
必要書類を持って沖縄銀行窓口へ
申込書の記入・提出
※「おきぎんアプリ」からの仮申し込みも可
↓
審査
※在籍確認の可能性あり
↓
電話で審査完了連絡
ご利用の総合口座に借入機能が付く
(ここまで1週間程度)
…流れと言うほどもありませんね。沖縄銀行の行員さんの指示に従っておけば、特に困ることもないでしょう。
ちなみに「おきぎんアプリ」からの仮申し込み・書類提出も可能ですが、本申し込み書類は窓口にしかありませんので、どの道1度の来店は避けられません。
おそらく最初から店頭に出向いた方が、借入までの日数は短くて済むでしょう。
(2)「チェキット」契約の流れ
沖縄銀行唯一の来店不要カードローン、「チェキット」利用の流れは以下の通り。
「チェキット」契約の流れ
インターネットから申し込み
↓
審査
※在籍確認の可能性あり
↓
電話で審査結果連絡
(ここまで数営業日)
↓
ローンカードと契約書類の郵送
※この時点では借り入れ不可
↓
契約書類に記入し返送
↓
銀行側の手続きが済み次第、ローンカードを利用可能に
(ここまで1週間~10日程度)
利用可能になる前にローンカードを送付する、というのは珍しいですね。
契約完了後にカードの送付を待たなくてよい分、一般的な郵送契約型・地銀ローンに比べるといくらかスピーディです。
(もちろん契約書類の返送に掛かる日数などによっても変わってきますが)
ちなみにインターネット申込にあたっては
- 簡易申込(最小限の情報をネットで記入+残りは電話で確認)
- 通常申込(すべての必要情報をネットで記入し送信)
の2つを選べますが、どちらを選んでも大差ありませんのでお好きな方を選んでOKです。
(3)「カトレアカードローン(セレクト)」契約の流れ
「カトレアカードローン(セレクト)」の契約は、前述のローンに比べると若干手間が掛かりやすいかもしれません。
「カトレアカードローン(セレクト)」契約の流れ
「おきぎんアプリ」から申し込み(推奨)
または来店による書類提出+申し込み
↓
審査
※在籍確認の可能性あり
↓
電話で審査結果連絡
(ここまで1週間程度)
↓
沖縄銀行窓口で契約手続き
↓
ローンカードの送付
(ここまで2~3週間程度)
沖縄銀行が提供する「おきぎんアプリ」を利用しない場合、申込~契約までには2度の来店が必要になるとのこと。スマートフォンをお持ちであれば、ぜひ「おきぎんアプリ」を通し申し込み&書類提出をお済ませください。
(アプリストアで「沖縄銀行」で検索すればすぐに見つかるかと思います)
ただし「おきぎんアプリ」から書類提出を行うためには、「運転免許証」以外の書類が本人確認書類として認められないとなるようですね……。
(=運転免許証がないのなら、おきぎんアプリを使う意味はない)
ちなみにアプリ以外の、公式HPからの仮申し込みも可能ではありますが、この場合は来店回数を減らすことができません。
よって「おきぎんアプリ」を利用しないのなら、最初から店頭で書類提出と申込みを済ませてしまうのが良いでしょう。
②沖縄銀行との契約に必要な書類
沖縄銀行とカードローン契約を結ぶために必要な書類は以下の通り。特にローン商品間での違いはありません。
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証+公共料金支払いの領収書など)
- 収入証明書類(原則契約額50万円超の場合)
- お届け印、通帳(来店手続きの場合のみ)
特に来店で申し込みを行う場合には、忘れ物が無いようお気を付けください。
各書類は
- 原本を窓口に持ち込み(プラスワン、カトレアカードローン)
- 「おきぎん」アプリで写真を撮影し送信(プラスワン、カトレアカードローン)
- コピーを送付(チェキット)
といった方法で提出することとなります。
★プラスワンまたはカトレアカードローンの申し込みに当たり、「おきぎんアプリ」から書類提出を行う場合、本人確認書類として利用できるのは「運転免許証」のみとなります。
③在籍確認は必要に応じ、個人名で行われるとのこと
カードローンの審査を受ける上で、不安の種になりやすいのが「在籍確認」。一般には虚偽申告やなりすましを防ぐため、各金融機関や保証会社(審査の一部を代行する会社)が申込者の勤務先に、電話連絡を入れる過程を指します。
これについて実際に、沖縄銀行へ問い合わせを行ってみました。
というわけで100%ではないものの、それなりの確率で銀行または保証会社から連絡が入りうるようですね。
ただ、電話は担当者の個人名で、用件を告げず(それこそ知り合いを装うような形で)掛かってきますので、これのせいで借入が知られることは滅多にないと思われます。
★在籍確認の過程についてより詳しくは、以下のページをご覧ください。
CHECK大手金融機関に聞いた!「在籍確認」の概要と実際の会話例
★どうしても電話を避けたい理由がある場合には、これに対応した他社ローンをお選びください。
CHECK在籍確認の電話なしで借りられるカードローンのまとめ
沖縄銀行カードローンの借入方法
ここからは各沖縄銀行カードローンにおける、契約完了後の借入方法について解説していきます。
CHECK「プラスワン」の借入方法
CHECKその他のカードローンの借入方法
①「プラスワン」は利用枠の範囲内で、預金と同じように使える
先述の通り、「プラスワン」ではその契約後、沖縄銀行口座に限度額(契約額)に応じた「マイナスの残高」を作れるようになります。
この「マイナスの残高」に、これと言った使い道の制限はありません。
マイナスの数値がマイナス30万、またはマイナス60万に至るまでであれば、任意のATM出金はもちろん、銀行振込、何らかの引き落とし、年2回の「プラスワン」利息支払いに至るまでなんでも対応可能。
要はすべての「預金の使い方」が、「プラスワン」の借入手段となり得るわけですね。
よってこの「プラスワン」に、特定の借入方法と呼べるものはありません。
あなたの預金残高が0円を下回ることになったのなら、その理由を問わず、総合口座が自動的にお金を貸してくれます。
②全カードローンで利用できるATMとその手数料
「プラスワン」以外のカードローン商品を利用する場合、契約の過程で1枚の専用ローンカードを受け取ることとなります。あなたはカードごとに与えられた限度額の範囲内で、借入・返済を行っていくわけですね。
その際に利用できるATMは、キャッシュカードのそれと変わりありません。具体的には以下の通りです。
★沖縄銀行のローンカード・キャッシュカードを利用できるATM
- 沖縄銀行ATM
- セブン銀行ATM
- ローソン銀行ATM
- E-netATM(ファミリーマート等)
- ゆうちょ銀行ATM
- JAおきなわATM
特別に提携を結んでいるのは上のATMに限られますが、MICS(全国キャッシュサービス)等の経由で他の金融機関ATMも利用できるかもしれません。
(手数料が高くなりやすいためおすすめはしませんが)
主なATMの利用手数料は以下の通りです。
平日 | 7:00~18:00 | 無料 |
---|---|---|
18:00~22:00 | 108円 | |
土日、祝日 | 8:00~22:00 | 108円 |
★各コンビニATM利用手数料(画像は沖縄銀行公式HPより)
手数料のことを考えると、コンビニATMではなく沖縄銀行ATMからの出金を心掛けたいところですね。
その他のATMの利用手数料については、以下の公式HPをご覧ください。
CHECK沖縄銀行公式HP「ATM手数料」
商品別・沖縄銀行カードローンの返済方法
最後に、沖縄銀行から借りたお金の返済方法について解説していきます。
CHECK「プラスワン」の返済方法
CHECK「チェキット」「カトレアカードローン(セレクト)の返済方法
①「プラスワン」の返済は年2回の「利息のみ」自動引き落としで
口座一体型の「プラスワン」には、「随時返済方式」と呼ばれる返済方式が採用されています。
「随時」、つまりいつでもと言う言葉の意味通り、この商品には決まった返済日がありません。
それなら一体どのように、利息(手数料)を支払っていくのかというお話ですが……。
あなたが「プラスワン」を利用するとき、毎年3月と9月の指定日(契約時に確認可)に、半年分の利息が一気に引き落とされます。
利息はあなたの「マイナスの残高」に対し、毎日少しずつ、具体的には約0.00023287671%ずつ蓄積していきます。マイナス残高が10万円であれば、1日当たり23円くらいですね。
この「マイナス残高にのみ利息が掛かる」という仕様上、マイナス残高をキープする期間が短いほど・マイナスの幅が小さいほど、利息を押さえることができます。
よって年2度の引き落としの負担を抑えるためには、(当たり前かもしれませんが)「極力、預金残高を0円以上にキープする」ことを心がけたいところです。
残高の状況 | 発生利息 |
---|---|
残高-5万円を5日間保持 | 58円 |
残高ー10万円を5日間保持 | 116円 |
残高ー10万円を10日間保持 | 232円 |
残高ー20万円を20日間保持 | 931円 |
残高ー30万円を30日間保持 | 2,095円 |
残高ー50万円を30日間保持 | 3,493円 |
→以上がすべて半年間の取引であれば、次回の引き落とし額は計6,925円 |
……とは言え「プラスワン」の場合、給与などで口座にお金が入れば、マイナス残高はある程度自動的に清算されます。
普段から沖縄銀行の口座をメインで利用されているのなら、そこまで返済について意識する必要は無いかもしれません。
★金利8.5%の「プラスワン」の場合、一定期間における利息額は
「マイナス残高×0.085÷365×マイナス残高が保持される日数」の式から計算可能です。
(うるう年でない場合。うるう年の場合は365を366に置き換え)
②その他のカードローンの返済は利息の組み入れに注意したい
「チェキット」「カトレアカードローン(セレクト)」の返済は、原則として「毎月7日、沖縄銀行口座からの自動引き落とし」にて行うこととなります。
(「チェキット」はATM・店頭での手動入金も選択できるが、勝手が悪いため非推奨)
各商品における引き落とし金額は以下の通り。
前月25日時点での借入残高 | 引き落とし額 |
---|---|
10万円以下 | 2,000円 |
10万円超~20万円 | 4,000円 |
20万円超~30万円 | 6,000円 |
30万円超~40万円 | 8,000円 |
40万円超~50万円 | 10,000円 |
50万円超~70万円 | 14,000円 |
70万円~100万円 | 15,000円 |
100万円超~200万円 | 20,000円 |
前月25日時点での借入残高 | 引き落とし額 |
---|---|
30万円以下 | 5,000円 |
30万円超~50万円 | 10,000円 |
50万円超~100万円 | 20,000円 |
100万円超~200万円 | 30,000円 |
200万円超~300万円 | 40,000円 |
借入残高に対する引き落とし額は、特に高いものではありません。特に「チェキット」は公式HPにて低負担をウリにするだけあって、低めの引き落とし額が目を引きます。
というわけで、毎月の負担こそ決して重くはないこれらのローンですが……。
重要なのは、この引き落としに前後して、一か月分の利息が借入残高に組み入れられること。
1ヶ月の間中、借入残高が変わらなかったものと仮定すると、借入残高に対する利息額は大体以下のようになります。
借入残高に対する利息目安 | 10万円/1ヶ月借入時の利息 | |
---|---|---|
チェキット (金利14.6%) | 1.2167% | 1,216円 |
カトレアカードローン (金利9.8%) | 0.8167% | 816円 |
カトレアカードローンセレクト (金利3.5%) | 0.325% | 325円 |
これだけを見ても、金利が利息に及ぼす影響がよく分かりますね。
さて、問題となるのは主に「チェキット」です。
このローンでは10万円を借りているとき、月当たりの引き落とし額は2,000円。
にもかかわらず、このローンで10万円を1ヶ月間借りると1,216円(実際は誤差あり)を借入残高に組み込まれてしまうわけですから、結局のところ借入残高が800円弱、引き落とし額の4割程度しか減らないわけです。
こんな調子では、借入残高はなかなか減りません。
こんな場面のために、沖縄銀行は各ATMまたは銀行窓口による「追加返済」を可能としています。
特にあなたが「チェキット」の契約を検討されているのなら、余裕のある時にはできるかぎり積極的な追加返済ができるよう心がけてください。
毎月最低返済額(6千円→4千円→2千円)のみを返済 | 548,473円 (158回/13年2ヶ月) |
---|---|
毎月計2万円を返済 | 333,330円 (17回/1年5ヶ月) |
差額 | 215,143円 |
毎月の返済額が、最終支払額に大きな影響を及ぼすことが良く分かりますね。
詳細カードローンの金利・利息の仕組みと追加返済の重要性について
★「チェキット」「カトレアカードローン(セレクト)」の借入枠は、「プラスワン」とは異なり預金口座との関わりを持ちません。
あなたの「沖縄銀行」預金口座にお金が入っても、それだけでは借入を清算することはできませんのでお気を付けください。毎月の自動引き落とし以外の場面で借入残高を減らすためには、ATM・店頭での追加返済を行う必要があります。
★チェキットの契約時、「ATM・店頭入金タイプ」と呼ばれる返済方法をを選択した場合には、「毎月26日~翌7日の間、各ATMまたは店頭で最低返済額(引き落とし額に同じ)以上のお金を入金」という形での返済を求められます。
ただしこちらの方法は
- 毎月の返済期間が短い(返済忘れのリスクが高い)
- 単に自動引き落としより面倒
といった理由から、勝手が悪くおすすめしかねます。
何か不都合が無い限り、「口座引き落としタイプ(自動引き落とし)」をご選択ください。
まとめ
プラスワン | チェキット | カトレアカードローン(セレクト) | |
---|---|---|---|
金利 | 8.5% | 14.6% | 9.8% (3.5%) |
限度額 | 30万円、60万円 | 10万円~200万円 | 10万円~300万円 |
ローンタイプ | 総合口座にマイナス残高を作れるように | 専用ローンカードの発行 | |
審査スピード | 1週間程度 | 数営業日 | 1週間程度 |
申込みから借入までの日数目安 | 1週間程度 (店頭申込) | 1週間~10日程度 | 2週間~ |
契約の流れ | 店頭申込 →審査 →電話連絡後、利用可能に | ネットで申込 →審査 →ローンカード送付 →契約書返送 →承認下り次第、利用顔脳に | アプリ等で申込 →審査 →窓口で契約 →カード送付 ※アプリ以外での申込だと来店2度必要 |
借入方法 | 預金に準ずる | 沖縄銀行ATM、提携ATM | |
返済方法 | 年2回、利息のみ引き落とし | 毎月7日、沖縄銀行口座からの引き落とし ATMまたは店頭払い(非推奨) | 毎月7日、沖縄銀行口座からの引き落とし |
ローン概要 | 使い勝手も金利も◎ 限度額に不満が無いならこれを選んでOK | 来店不要 追加返済の重要性高い | 60万円超が必要なら |
それぞれ異なるメリットを持つ、沖縄銀行のカードローン。
まずは重視したいポイント(使い勝手、契約の手間、借入額など)を決めた上、あなたに合った申込先を選択してみてください。
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