
「膨らんでしまった借金を少しずつでも片付けたい。
どこかのローンを使っておまとめ(一本化)ができれば良いのだけれど……」
借入先を1社にまとめることで、信用情報を傷つけずに毎月の返済負担軽減を狙えるカードローンの「おまとめ(一本化)」。
これを成功させるためには、原則として「現在の借入額より多くのお金を、初回契約時から貸してくれるローン」を選んで申し込みを行う必要があります。
言うまでもなく、すべてのローンがこれに対応してくれるわけではありません。そのため既存借入の「おまとめ」を狙うためには、
- もともと「おまとめ」利用を推奨しているローン
- 多数の「おまとめ」成功例が報告されているローン
の中から申込先を選ぶ必要があるでしょう。
そこで今回は、これまで実施したアンケート調査結果、あるいは各公式情報などから、特におすすめの「おまとめ・借り換え」先をピックアップしました。
読み終えていただければ、今のあなたに一番合った申込先が分かります。
このページでは、
- 返済負担軽減などを目的に、複数の借入を1社にまとめること→おまとめ
- 金利引き下げなどを目的に、借入先を変更すること→借り換え
と定義し、解説を進めさせていただきます。
「おまとめ」対応のローンは「借り換え」も可能と考えていただいて構いません。
ブラック状態の方の申込を想定した中小消費者金融会社について詳しくは、以下のページをご覧ください。CHECKブラックでも借りられる街金:最も審査が甘い&即日融資・おまとめ対応の会社を紹介
安定収入のある方向き:実績多数のスタンダードなおまとめ向きローン
まずは「おまとめ」(または借り換え)ローンの主な利用層である「安定収入を得ている方」を対象に、おすすめの申込先を紹介させて頂きます。
「安定収入」の基準は申込先によって異なります。あなたの状況に合った申込先をチェックしてみてくださいね。
目安年収 | 備考 | |
---|---|---|
住信SBIネット銀行カードローン | 400万円~ (プレミアムコース) |
|
三菱UFJ銀行200万円~
| ||
地銀や信金の カードローン、フリーローン200万円~
|
①審査に自信があるなら低金利な「住信SBIネット銀行」は要チェック
あなたが目安として400万円(できれば500万円)以上の年収を得ているのなら、「貸付条件の良さ」という点で第一にチェックしたいのが「住信SBIネット銀行カードローン」です。
特徴は何といっても「プレミアムコース」適用時の低金利(上限7.99%)。さらに「おまとめ」含む大口契約にも強く、最高で年収の2分の1程度までの契約が可能となっています。
金利 (プレミアム) | 金利 (スタンダード) | 限度額 | 融資 スピード |
---|---|---|---|
0.99%~7.99% | 8.99%~14.79% | 10万〜1200万円 | 一週間以上 (口座がないとき) |
申込条件 | 郵送物回避条件 | ||
|
|
- 適用限度額が高い(目安年収の2分の1くらいまで)
- 住信SBIネット銀行の口座開設&同口座を使った毎月の引き落とし返済必須
審査結果に応じコースが決定される
限度額(契約額) | 適用金利(プレミアムコースの場合) |
---|---|
10万円~100万円 | 7.99% |
100万円超~200万円 | 6.39%~ |
200万円超~300万円 | 5.29%~ |
300万円超~500万円 | 4.99%~ |
500万円超~700万円 | 3.99%~ |
700万円超~900万円 | 2.99% |
900万円超~1000万円 | 2.49% |
1000万円超~1100万円 | 2.39% |
1100万円超~1200万円 | 1.59% |
※ミライノカード(住信SBIネット銀行のクレジットカード)保有+同行口座引き落としにより金利0.1%優遇 ※SBI証券口座保有または住宅ローン利用で金利0.5%優遇 |
前月末時点での借入残高 | 毎月5日の引き落とし額(コース間共通) |
---|---|
50万円 | 8,000円 |
100万円 | 15,000円 |
150万円 | 20,000円 |
200万円 | 25,000円 |
300万円 |
「住信SBIネット銀行」の口座開設と、それを使った毎月の返済が必須であることから、誰にでも使いやすいローンとまでは言えませんが……。
低金利でのおまとめ・借り換えを狙うのであれば、申込先の筆頭候補となってくれることでしょう。
CHECK低金利おまとめローンなら住信SBIネット銀行がベスト!ただし…。金額別金利比較も
★ただし審査結果によっては上限金利14.79%の「スタンダードコース」が適用されてしまいます。あらかじめご承知おきください。
申告年収 | 職業 | 勤続年数 | 他社債務 (リボ含む) | 適用 金利 | 適用 限度額 |
---|---|---|---|---|---|
500万円 | 会社員 (非上場) | 18年 | 100万円
各50万円 | 6.99% | 150万円 |
510万円 | 会社員 (上場) | 3年 | 250万円
※それぞれ極度額とのこと | 5.99% | 240万円 |
適用コース | 契約条件 | |
---|---|---|
会社員 年収400万円プレミアム金利6.99% 限度額150万円 | ||
会社員 年収460万円スタンダード金利11.49% 限度額200万円 | ||
会社員 年収600万円 他社借入200万円プレミアム金利7.99% 限度額100万円 | ||
会社員 年収650万円プレミアム金利5.99% 限度額300万円 |
②地銀や信金のカードローン・フリーローンは年収層を問わず狙い目
「おまとめ」「借り換え」はじめとする大口契約を狙う際に、意外と狙い目なのが「地方銀行」「信用金庫」のローン商品です。
金利や審査難易度は申込先によって様々ですが……。
普段からその金融機関を利用されているのなら、審査や貸付条件の面で優遇を受けられることも多いため、チェックしておいて損はないでしょう。
申告年収 | 職業 | 勤続年数 | 他社債務 (リボ含む) | 適用 金利 | 適用 限度額 | |
---|---|---|---|---|---|---|
北日本銀行 フリーローンASUMO150万円◇パート アルバイト3年40万円
14.5%50万円 | ||||||
宮崎銀行「おまかせくん」 | 210万円 | 会社員 (非上場) | 3年 | 20万円 (同行フリーローン) | 14.5% | 50万円 |
筑波銀行「<つくば>フリーローン」 | 300万円 | 会社員 (非上場) | 3年 | 70万円
| 不明 | 70万円 |
福岡銀行カードローン | 336万円◇ | 会社員(非上場) | 3年 | 15万円 (リボ) | 不明 | 100万円 |
埼玉りそな銀行「りそなプレミアムカードローン」 | 400万円 | 会社員(非上場) | 3年 | 50万円 (クレカキャッシング) | 10.8% | 50万円 |
今回29名を対象に実施したアンケート調査において、特に目を引く結果と言えば「年収150万円」でのおまとめ成功例(北日本銀行)くらいですが……。
別の時期に行った調査では、地銀や信金でも100万円以上の限度額適用が複数報告されています。特に年収300万円に満たない方が、100万円超の限度額を適用された例(青梅信用金庫)は貴重ですね。
申込先 | 適用限度額 | |
---|---|---|
年収286万円 会社員青梅信用金庫カードローン130万円 | ||
年収380万円 会社員東京スター銀行カードローン100万円 | ||
年収380万円 派遣社員北國銀行フリーローン150万円 | ||
年収500万円 公務員横浜銀行カードローン150万円 |
「郵送物を避けられない」「契約のために口座開設必須」といった制約が設けられていることこそ多いものの、ユーザーサービス面で特にこだわりが無いのであれば、地域密着型の金融機関が一番強い味方となってくれることも珍しくはないでしょう。
申込者の年収を問わず、審査を受けてみる価値はあるはずです。
CHECK地方銀行カードローンの総まとめ:それぞれの融資スピードや審査難易度、金利や限度額を紹介
フリーローンとは、一般に「カードローンと同じく原則用途自由」でありながら「一度借りたら分割で、返済のみを行うローン」のこと。
追加借入に対応していないことからカードローンに比べると使い勝手が悪いのですが、おまとめ利用に関しては
- 追加借入ができないため、むしろ借金断ちに良い
- 借入期間(返済回数)に応じ毎月の返済額が自動的に決まるから、追加返済の必要が薄い
=お金の管理に自信が無くても損をしづらい(もちろん返済回数の設定にもよりますが) - 銀行側の貸付リスクが低いことから、カードローンより高額を借りやすい
といった利点を持ちます。
というよりよほど追加借入を希望しない限り、「おまとめ」にはフリーローンの方が向いていますので、普段ご利用の銀行が「フリーローン」を取り扱っているようなら、こちらへの申込を優先すると良いでしょう。
参考フリーローン(多目的ローン)の審査難易度比較:低金利ローンほど審査に通るのは難しい
参考【全国おすすめフリーローン】使い道自由な3種のローンの違いと選び方
★フリーローンのように「一度借りたら分割で、返済のみを行う」タイプのローンを「証書貸付」、カードローンのように限度額の範囲内で何度で借りられるタイプのローンを「当座貸越」と言います。
★一部銀行は「おまとめ専用ローン」を取り扱っています。もし利用できそうであれば、そちらを最優先でお選びください。
証書貸付型ですので「追加借入不可」「高額を借りやすい」といった利点は「フリーローン」と共通します。
★借り換えのための契約を認めていないローンもありますので、申込の前に利用条件を確認しておくことをおすすめします。よく分からなければ、直接金融機関に問い合わせてみても良いでしょう。
貴重!年収200万円以下でおまとめ・借り換えに成功した2例
たいていの場合、主な利用者層は、複数のローン契約を認められるだけの経済力のある方(主に年収300万円~の会社員)ですが……。
今回29名の方を対象に実施したアンケート調査においては、珍しく「年収200万円以下」という属性の方の「借り換え」成功例を2つ確認することができました。
申告年収 | 職業 | 勤続年数 | 他社債務 (リボ含む) | 適用 金利 | 適用 限度額 | |
---|---|---|---|---|---|---|
北日本銀行 フリーローンASUMO150万円◇パート アルバイト3年40万円
14.5%50万円 | ||||||
プロミスおまとめローン | 200万円◆ | パート・アルバイト | 2年 | 58万円 (キャッシング枠) | 17.8% | 58万円 |
地銀・信金のローンは申込者の属性を問わず優先度が高いというのは先述の通りですので、ここからは全国から申し込める「消費者金融系おまとめローン」についてお話しさせて頂きます。
①やはり心強いのは「プロミス」はじめとする消費者金融系のおまとめローン
審査にあまり自信がない、という状況下において、申込先候補となりやすいのはやはり大手消費者金融系のカードローンです。
今回の調査で報告があったのは「プロミス」のおまとめローンのみでしたが、「アコム」「アイフル」にもおまとめローンの取り扱いあり。
中でも「アイフル」は他2社に比べおまとめ対象が広いため、多くの方にとって申し込みやすいと言えるでしょう。
上限金利 | 備考 | |
---|---|---|
アイフル「おまとめMAX」「かりかえMAX」 | 17.5% |
(おまとめMAX…既存アイフルユーザー向け、かりかえMAX…新規ユーザー向け) |
アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」 | 18.0% |
|
プロミス「おまとめローン」 | 17.8% |
|
またもしもいずれかの金融機関で利用実績を積んでいるのなら、おまとめ審査にも融通が利きやすくなると推測されます。
(もちろん延滞などの問題を起こしていないことが前提となりますが)
申込先によってはおまとめ対象が制限されていますが、これに問題が無いなら(あるいはアイフルを利用するのなら)、審査を受けてみて損はないでしょう。
金利は高めですが、いずれも証書貸付型(一度借りたら分割で返済のみを行う=借金断ちに良い)なのもポイントです。
まとめ
上限金利 | 備考 | |
---|---|---|
住信SBIネット銀行カードローン | 7.99% (プレミアムコース) 14.79% (スタンダードコース) |
|
各地方銀行や信用金庫のカードローン・フリーローン | 申込先による (上限14.5%くらいが多い) |
|
アイフル「おまとめMAX」「かりかえMAX」 | 17.5% |
|
アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」 | 18.0% |
|
プロミス「おまとめローン」 | 17.8% |
|
ご覧の通り、一口に「おまとめ向きのローン」と言っても審査難易度やおまとめ対象、返済方法は様々。
もちろん人によっておすすめのローンも異なりますので、それぞれのメリット・デメリットをよく比べた上、一番希望に近いものを選択できると良いですね。
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