「年会費無料で、ほぼすべての買い物が1%オフ。
家計に優しそうな<ポケットカード>を使ってみたいけれど、審査に通るか心配……。」
確かに、ポケットカードは審査が甘い」と断言できるカードではありません。他社と比べた審査難易度はあくまで「標準的」と言ったところ。
とは言えこれまでに金融機関でトラブルを起こしたことがないのなら、決して年収が高くなくても、専業主婦(主夫)であっても問題なく審査が可能です。
今回はそんなポケットカードが発行するカードについて、その審査通過例や審査基準、カードを受け取るまでの流れをまとめてみました。
読み終えていただければ、不安なくクレジットカードへの申し込みができますよ!
年会費 | 無料 | ポイント還元率 | 1,000円につき1ポイント(Wizのみ) 他 |
---|---|---|---|
審査スピード | 数日~1週間 | 発行スピード | 1週間~2週間程度 |
その他 |
目次
ポケットカードの審査に通る上で、高い年収・属性は不要!その利用条件は?
他社に比べ極端に甘い審査を行っている……というわけではないものの、ポケットカードの審査通過自体に高い年収は不要。
そう言える理由を紹介して行きます!
★解説している審査基準は年会費無料の「P-one Standard」「P-one Wiz」のものとなります。ゴールドカードはこれらのカードより、やや必要収入が高くなると考えられます。
①申し込み条件自体は決して厳しくない&専業主婦OK
ポケットカード(Standard、Wiz)の利用条件は以下のように定められています。
18歳以上の方(高校生の方は除く)で、ご自宅に電話連絡可能で、なおかつ安定した収入のある方、またはその配偶者
(ポケットカード公式HPより)
実は、クレジットカードの審査難易度はこの利用条件からおおまかに判別が可能。
一般的に、高校を出てすぐに働き始めた18歳の方よりも、25歳前後の方のほうが収入は高いですよね。
同じ理由で「高年収者にしかカードを発行したくない」というスタンスの商品の場合、申し込みのできる年齢制限が厳しく設定されていることが多いんです。
分かりやすいのが難関カードとして知られる「ダイナースクラブカード」で、公式HPには「入会の目安年齢:27歳以上の方」としっかり表記されています。
反対に言うと、高校生はNGとは言え18歳という未成年者を発行対象としているポケットカードなら、そこまで高い収入は必要ないと判断できるわけですね。
実際に、この推測を裏付けるユーザー体験談を見てみましょう。
ポケットカード
- Aさんの体験談
※ショッピング枠の略称
ポケットカード
- Bさんの体験談
ただし、年収が低くても無条件で審査に通過できると言うわけではなく、ある程度のクレジットヒストリー(クレヒス)は必須となるようです。
CHECK2.審査の上では「クレヒス(個人信用情報)」を重視する傾向あり
②「自宅に連絡可能な方」との記載があるものの、携帯電話番号でも通過可
申し込み条件の上で気になるのが「ご自宅に電話連絡可能で」という文字。
一見すると、固定電話がなければ審査に通過できないようにも思えますが……。
「携帯電話番号でも通過できた」という報告はきちんと複数寄せられており、固定電話がなくても問題はない様子。実際に電話で問い合わせを行ってみましたが、「携帯電話でも大丈夫です」との回答をいただくことができました。
一般的に、クレジットカードなどの審査は固定電話がある方が有利になるとされ、おそらくポケットカードも例外ではないものの……。
「固定電話がなければ審査落ち」というほど、融通が利かないわけではないようですね。
自宅に固定電話がなくても、毎月安定した収入と充実したクレヒス(後述)があれば、問題なく審査に通過できることでしょう。
携帯電話でも問題はないとは言え、「電話連絡がつく」というのがポケットカードの利用条件。
この電話連絡について、実際にコールセンターに問い合わせてみました。
というわけで、電話は必ずしも掛かってくるわけではないようですが……。
しっかり「申し込み資格」に記載されている上、「<必要>と判断された場合のみ電話が掛かってくる」という性質上、この確認電話で連絡がつかなければ収入などに関わらず審査落ちとなってしまいます。
申し込みの際には、着信履歴にお気をつけください。
審査の上では「クレヒス」を重視する傾向あり
多くのクレジットカードと同じく、ポケットカードも「クレジットヒストリー」、いわゆる「クレヒス」を審査の上で非常に重視する模様。
ここからはそんなに重要にも関わらず、簡単に目にすることは難しい「クレヒス」について解説していきます!
①そもそもクレヒスって何?
クレヒス(クレジットヒストリー)とは簡単に言うと、クレジットカードをはじめとする後払いサービスの利用履歴のこと。
正式名称は「個人信用情報」であり、これらはすべて「個人信用情報機関」という場所に保存されています。
個人信用情報機関は現在3つ存在しますが、単に「カードの審査に通れるか知りたい」といった場合であれば、各機関の細かい違いについて知る必要はありません。
単純に、もしもあなたが
- 1ヶ月程度の延滞を2年以内に複数回起こしたことがある
- 2ヶ月以上の延滞を起こし、その解消から5年が経過していない
- 5年以内に何らかの後払いサービスで強制解約処分を受けた
- 5年以内に債務整理をした
という状況にあるのなら、審査は不利に進むと考えて良いでしょう。
特に(2)~(4)はいわゆる「ブラック状態」に数えられるもので、P-oneシリーズ含む一般的なクレジットカードの審査通過はかなり厳しい状況となります。
CHECK【初心者向け】ブラックリストとは?ブラック条件&期間と確認方法を簡単解説
★延滞履歴が2ヶ月未満であれば、半ばダメ元の気持ちで審査を受けてみても良いでしょう。すでに解消済みの、ブラック未満の延滞であれば審査にさほど影響しないことも多いです。
ただし現在進行形で他社カード延滞中の場合はその限りではありません。
CICに「未払い」などの悪い情報が残っていると、審査落ちのリスクは高くなるのですが……。
反対に、「何の情報もない」という状態も審査落ちの理由となります。
該当するのは、「これまで一度もクレジットカードなどを利用したことがない」あるいは「金融ブラック状態から解放されたばかり」という場合。
前者はスーパーホワイト、後者はホワイトと呼ばれるものの、実はこの二者、CICの情報を見ても区別がつかないんですね。
単に現金主義で生きてきた、という場合であっても「前に自己破産でもしたことがあるんじゃないのか?」とクレジットカード会社から警戒され、結果的に審査に落ちやすくなってしまいます。
とは言えあなたが10代、または20代前半であれば「クレジットカードを利用したことが無い」のはさほど不自然ではありません。そのため、クレヒスがまったくなくても収入があれば十分審査に通過が可能でしょう。
反対に30代以上の(スーパー)ホワイト状態となると、ポケットカードの審査通過は難しくなります。
以下で紹介する、より審査に通りやすいカードを使い堅実なクレヒスを作った上で、改めて申し込みを行うことをおすすめします。
②不安があるのなら、より審査が甘いとされるカードを選ぼう
あなたが、
- 過去に何らかの後払いサービスで延滞などの問題を起こしたことがある
- クレヒスがない
という状況に置かれているのなら、ポケットカードより審査難易度が低いカードを作り、
- 延滞履歴などが消えるのを待ってポケットカードに申し込む
- 「後払い」の利用実績を積む(1年~)
…というのも選択肢に入ります。
クレヒスをあまり気にしないカードとして挙げられる代表格は「ACマスターカード」。消費者金融「アコム」発行のカードですね。
その他ブラック対応のカードとして、デポジット型の「ライフカードdp」も挙げられますが、こちらはまとまった預入金が必要ですので、年会費無料のACマスターカードに比べると人を選ぶ部分が大きいかと思います。
★とは言え1枚のクレジットカードの審査に落ちてしまうことに、大したデメリットはありません。
明確なブラック状態でないのなら、ダメ元でポケットカードの審査を受けてみるのも十分有効です。
CHECKACマスターカードについて
CHECK比較的審査難易度の低いクレジットカードのまとめ
③新規の多重申し込みには厳しいとの声も多数
また、ポケットカードは比較的「短期間の多重申し込みに厳しい」という声が聞かれます。
どの金融機関においても、短期間に複数の会社へ申し込みを行うと審査に通りにくくなる傾向にあります。
「ここまで必死になってお金を探しているということは、よほど経済的に問題があるのではないか」と警戒されてしまうからですね。このように、多重申し込みにより審査に通過しづらくなった状況のことを「申し込みブラック」と呼びます。
とは言え申し込みブラックに対する構えは会社によってバラバラで、月3~4枚目の申し込みで問答無用で審査落ちとなってしまうカードもあれば、10枚以上の申し込みでも審査に通過できるカードもある様子。
ポケットカードの場合、「○枚目の申し込みで審査落ち」とは断言できないものの、多重申し込みには厳しい傾向があるようですね。6ヶ月以内に5枚以上のカードに申し込みを行っている場合、審査通過はかなり難しくなる模様です。
とは言え、これまでに「ファミマTカード」など、すでにポケットカードから発行されるカードを入手しており、問題なく利用できている状況であれば短期間で10社以上の申し込みでも通過できた例が複数報告されています。
基本的に、ポケットカードは「立て続けに他社へ申し込みを続けている、新規入会者にのみ厳しい傾向がある」ようですね。
思い当たる点がある場合には、申し込み情報が消える6ヶ月後に改めてポケットカードへ申し込みを行うことをおすすめします。
ここまでの情報をもとに、ポケットカード(Standard、Wiz)の審査通過条件をまとめると以下のようになります。
- 18歳以上である
- 本人か配偶者に収入源がある
- 個人信用情報に大きな問題がない
- 短期間に複数のカード会社へ申し込みを行っていない
通過条件としては、非常に一般的なクレジットカードと言ったところ。特に審査が厳しいというわけでも、極端に甘いというわけでもありません。
あなたがこれまで金融がらみの問題を起こしたことのないのであれば、ほぼ問題なく審査に通過できることでしょう。
一方、クレヒス(個人信用情報)に問題があるようであれば、申込みは半ば「ダメ元」となりそうです。
ポケットカード、審査~カード発行までの流れと在籍確認
ここからは「ポケットカードの審査に通過できそう!」というあなたに向けて、カード発行の流れや必要時間を紹介して行きます!
P-oneカード
受け取りまでの流れ
(=審査通過通知)
(ここまで2週間程度~)
★専業主婦(主夫)もしくは本人年収が103万円以下かつ配偶者の方が世帯主であり年収がある場合は、申し込みの際に世帯主の方の年収額・今後1年間のクレジット支払予定額の入力が必要です。
申し込む前に確認しておきましょう。
①審査結果が分かるまでには数日~2週間程度とバラつきあり
まずは気になる審査スピードについてですが……。
実際に申し込みを行った方々の報告によると、非常にバラつきがある模様。
ポケットカード
- Cさんの体験談
ポケットカード
- Dさんの体験談
ポケットカード
- Eさんの体験談
審査結果によって連絡方法が変わる(後述)ことも大きな要因ですが、審査に通過された方の間でも審査時間には差がある模様。
中でも「年収が高い」「公務員など、安定していると見なされる職業に就いている」など、余裕で審査に通過できる人ほど審査スピードは速いと予測されます。
ですが、そんな良属性の方であっても申し込みの当日に審査結果をもらうことはほぼ不可能。
急いでカードを手に入れたい、という場合には他社を利用しましょう。
②審査結果はメールまたは手紙で知らされる
ポケットカードの審査結果は、通過の場合メールで、否決の場合手紙の郵送で知らされます。
というわけで、1週間以上経ってもメールが届かないようであれば、手紙の郵送中、つまり審査落ちの可能性が高いと言えるでしょう。
2週間以上経っても連絡がない、という場合にはポケットカードへ問い合わせを行ってみることをおすすめします。
ただし、余裕で審査に通過できるときほど審査時間が短いことを考えると、審査が長引いている時点で可決は難しいかもしれません。
ポケットカード問い合わせ窓口:0120-12-9255
携帯電話からかける場合:0570-064-373
③在籍確認は必要と判断された場合のみ実施
ポケットカードの審査中(申し込みから主に数日後)、勤務先へ電話が掛かってくることがあります。(在籍確認)
実際に、ポケットカードに在籍確認の仕様について問い合わせてみました。
在籍確認が必要になった場合には、「田中と申しますが、鈴木太郎さんはいらっしゃいますか?」といったようにカード会社名を名乗らず、個人名で連絡を行うようですね。
ただし、実際の申し込み者によると電話が掛かってきた、という報告は少なく、実際に在籍確認が必要になる可能性は低めなようです。
CHECK在籍確認について
カードは「Standard」ではなく「Wiz」を選ぶべき!その理由は?
直接ポケットカードの審査とは関係ないものの……。
あなたは申し込み先を青いカード、「Standard」と決めていませんか?
実はポケットカードの場合、赤いカード「Wiz」を選択することで実質還元率を1.5倍に引き上げることができるんです。
①「Wiz」はTポイントへの交換サービスを使うことで実質還元率・約1.5%
年会費無料のポケットカード(P-oneカード)は、「Standard」と「Wiz」の2種類が用意されています。
申し込み条件に変わりがないことから、おそらくは審査難易度も同一でしょう。
実は、ポケットカードのうち青いStandardカードを選ぶメリットはほとんどありません。
どちらのカードを選んでも、ショッピング枠の請求額は利用額から1%引き(実質キャッシュバック)となるものの……。
そこからさらにポイントが貯まるのは「Wiz」だけなんですね。
「Wiz」は、ポケットカードが発行するリボ払い専用カード。というと、なんだか警戒してしまいますが……。
実はこのカード、契約の後に「ずっと全額払い」なる支払い方法の設定が可能。
つまり、リボ払いと同様のポイントをもらいながら、実質一括払いでの支払いが可能なんですね。(詳しくは後述)
1,000円につき1ポイントというと、決して還元率は高くないように思えますが……。
「Wiz」は貯まった100ポケット・ポイントを500Tポイントに交換可能。
さらに前提として、ショッピング枠の請求額は実際の使用額から1%が引かれたものとなるため、実質還元率は約1.5%となるわけですね。
やや分かりにくいため、例を挙げてみました。
インターネットを通しポケット・ポイントをTポイントに交換する手間こそ必要なものの……。
カードの利用で原則ポケット・ポイントの貯まらない「Standard」に比べると、無条件でおトクになることが分かるかと思います。
★「Standard」の項目に書かれている「ボーナスポイント」とは、「P-oneモール」というポケットカード会員専用のショッピングサイトでお買い物をした場合、付与されるポイントのこと。
とは言え表記されていないだけで、「Wiz」利用時にもボーナスポイントは与えられます。
★その他、ANAやJALのマイルへの交換も可能ですが、航空会社が発行するカードに比べると効率が悪く、おすすめはできません。
②リボ払い専用カードながら、「ずっと全額払い」の設定が可能
上の項目でも少し触れた通り、「Wiz」はリボ払い専用カードでありながら「ずっと全額払い」の選択、つまり実質翌月一括払いの利用が可能。
そしてこの「ずっと全額払い」を選択した場合、リボ払い手数料は発生しません。
ただし、「ずっと全額払い」を選択するためにはカード入手後、インターネット会員サービスを通した簡単な設定が必要です。
設定の方法については、以下のページをご覧ください。
CHECKポケットカード公式HP「ずっと全額コースとはどのような支払い方法ですか?」
★とは言えもちろん、
- 支払い設定の変更が面倒、あるいは自信がない
- 必要な時に回数分割払いを利用したい
- そもそもリボ払い専用カード自体が気に入らない、選びたくない
という場合には「Standard」カード(青いカード)の選択が優先されます。
★「Standard」「Wiz」いずれにしても、常にリボ払い(ミニマム・ペイメント)で利用し続けることはおすすめできません。
TIPS:キャッシング枠を0円にすれば審査に通りやすくなるって本当ですか?
たまにインターネット上では、「キャッシング希望額を0円にすることで審査に通りやすくなる」といった記載が見られますが…。
結論から言うとポケットのカードの場合、キャッシング枠のみで審査に通過することはないため、キャッシング枠希望額と審査難易度には関係ありません。
50万円のキャッシング枠で申し込みを行っても、審査によって0円と設定されることは多々ありますが、このせいで審査に落ちることはないでしょう。キャッシング枠が欲しいなら、その通りに申込みを行って構いません。
ポケットカードの審査や発行に関するよくある質問と回答
最後に、ポケットカードに関するよくある質問にお答えしていきます!
①Web明細にデメリットはありますか?
利用明細をインターネット上で受け取れる「Web明細」。
明細の受取がより簡単・スピーディになるため、非常に便利なサービスとなっています。
確定申告を行う場合には、印刷の手間などが発生するため一概に便利とは言えないかもしれませんが、ポケットカードの場合は過去15ヶ月分の明細をダウンロードできることもあり、さほど気にする必要はないでしょう。
郵送・Web、お好きな方法で明細をお受け取り下さい。
CHECKポケットカード公式HP「Web明細」
②加盟している個人信用情報機関はどこですか?
JICC、CICの2機関です。
詳しい情報については「個人信用情報の開示について」ページをご覧ください。
★これまでにクレジットカードや携帯料金などの支払い延滞などを起こしたことがなければ、気にする必要はありません。
③保証会社はどこですか?
ポケットカード株式会社が審査を行います。
これまでにポケットカード関連(ファミマTカードなど含む)で問題を起こしたことがある場合、審査落ちとなる可能性が高いでしょう。
まとめ
- ポケットカードの審査は銀行系などと比べて決して厳しくはない!毎月収入があり、充実したクレヒスがあれば問題なく審査通過が可能
- 反対に、多重申し込みやホワイト状態には厳しい傾向あり。不安があるのならより審査が甘いとされる会社を選んだほうが良さそう
- 審査日数は数日~1週間程度。審査に落ちてしまった場合には手紙で連絡が届く
- 年会費無料のカードから選ぶなら、「Standard」より「Wiz」がおすすめ。ただし「ずっと一括払い」の設定は忘れずに!
年会費無料ながら実質約1.5%のポイント還元が可能になるなど、「高還元」を重視する場合には有力な申し込み先候補となってくれる「P-one Wiz」。
極端に甘い審査を行っているわけではありませんが、明確なブラック状態という状態でないのなら、半ばダメ元でチャレンジしてみるのも一考かと思います。
CHECK自分の個人信用情報を調べる方法
CHECK比較的審査難易度低めのクレジットカードについて
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