ろうきん(労金)でお金を借りるメリット・デメリットとは?銀行よりも低金利で借りる方法

    労働金庫(ろうきん)は、銀行や消費者金融とは異なる非営利の金融機関です。
    そのため同じ種類のローンであっても、ずっと低金利で借りられる可能性があります。

    今回は労働金庫でお金を借りるメリット・デメリットと、実際の契約の流れを中心に詳しくまとめました。

    労働金庫(ろうきん)でお金を借りるメリット

    まずは、労働金庫(ろうきん)を使ってお金を借りるメリットについて解説していきます。

    ①非営利だから銀行や消費者金融よりも低金利で借りられることが多い

    労働金庫(ろうきん)とは、労働組合や生活協同組合が「助け合い」のために作った福祉金融機関です。

    労働金庫は銀行や消費者金融会社と違い、利益を上げることを目的としていません

    そのため一般的な銀行や消費者金融会社のローンに比べると、非常に低金利で借りられることが多いです。

    参考:カードローン金利の比較
    中央労働金庫「マイプラン」上限8.475%
    ※団体会員や生協会員はさらに金利優遇あり
    三井住友銀行カードローン上限14.5%
    プロミス上限17.8%

    ②カードローンやフリーローン、教育ローンなど多くのローンを選択できる

    労働金庫は銀行などと同様に、複数の種類のローンを取り扱っています。

    取り扱っているローンの種類は地域によって異なるものの、「カードローン」「フリーローン」「教育ローン」「マイカーローン」「住宅ローン」など、一般的なものは一通り揃っていると考えてよいでしょう。

    またこれは労金に限ったことではないものの、基本的に「用途が限られるローン」ほど金利が低い傾向にあります。

    参考:中央労働金庫の取り扱いローン
    • 住宅ローン
    • カードローン「マイプラン」
    • カーライフローン(自動車ローン)
    • 教育ローン
    • リフォームローン
    • 福祉ローン
    • フリーローン
    • その他ローン(不動産担保ローンなど)

    ③団体会員や生協会員でなくても利用できる

    労働金庫のローンは、労働組合や生協に加入していない方でも利用できます

    ただし労働金庫は「働く人」のための金融機関です。

    その特性上、お仕事をしていない人が利用することはできません。

    ★労働組合や生協に加入している方は、労金のローンにおいて金利優遇を受けられる場合があります。

    労働金庫(ろうきん)でお金を借りるデメリット

    ここからは、労働金庫でお金を借りる際のデメリットや注意点について解説します。

    ①口座を持っていない場合は新しく口座を開く必要がある

    労働金庫でお金を借りるためには、労働金庫の預金口座が必要です。

    また、毎月の返済は労働金庫の口座からの「自動引き落とし」となります。

    普段から労働金庫の口座を使っているのであれば問題ないものの、そうでない場合は不便が多いと言えます。

    ②契約手続きには来店が必要な場合が多い

    一般に、労働金庫のローンは契約の際に来店が必要となります。
    これはカードローンを利用する場合であっても同様です。

    平日の日中に時間を取ることが難しい場合、労働金庫のローンは利用しづらいと言わざるを得ません。

    ★労働金庫の窓口の営業時間は、一般に「平日9時~15時」です。
    ですが地域によっては、時間外窓口を利用可能です。

    ③銀行や消費者金融に比べると審査や契約に時間がかかりやすい

    労働金庫のローンの審査や手続きは、銀行や消費者金融会社に比べると時間がかかりやすいです。

    例えばカードローンの場合、申込先が消費者金融会社であれば最短25分での契約が可能です。

    ただし労働金庫の場合は、借入までに2週間程度が掛かることも珍しくはありません。

     参考即日融資に対応しているカードローンについて

    ④郵送物の回避などには対応していない

    労働金庫のローンを利用する上で、自宅への郵送物を避けることはできません

    「家族に知られずお金を借りたい」という場合には、不向きだと言えるでしょう。

     参考郵送物なしで利用できるカードローンについて

    ⑤年収や勤続年数に制限が設けられている場合がある

    労働金庫のローンは、申込条件が厳しめに設定されていることも多いです。

    特に就職・転職したばかりという方は、勤続年数制限についての注意が必要です。

    また配偶者の扶養に入っている方などは、前年度収入を理由に申し込みを断られてしまう可能性があります。

    中央労働金庫カードローン「マイプラン」申込条件

    中央労働金庫に出資のある団体会員の構成員、またはご自宅もしくはお勤め先(事業所)が当金庫の事業エリア内にある給与所得者の方で、次の条件に全て該当する方

    ・お申し込み時の年齢が満20歳以上かつご契約時の年齢が満65歳未満である方
    ・同一勤務先に1年以上勤務されている方(自営業者等の給与所得以外の方は3年以上)
    ・安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上ある方
    ・当金庫所定の保証協会の保証を受けられる方

    ろうきんのカードローンを利用する流れと必要書類

    ここからは、利用限度額の範囲内で何度でも借りられる「カードローン」を利用する場合の流れについて解説していきます。

    ①一般的な契約の流れ

    労働金庫における、一般的なカードローン契約の流れは以下の通りです。

    労働金庫における
    カードローン契約の流れ

    インターネットで仮申し込み
    仮審査
    電話で仮審査結果連絡
    必要書類の案内、手続きの予約など
    原則として来店で契約手続き
    自宅にローンカードの郵送
    ATMを使って借入

    細かな流れや融資までの必要日数は、地域や申込先のローンの種類によって異なります。

    借入は原則として自宅にローンカードが届いてからとなりますが、申込先によっては契約のタイミングで融資を受けられるかもしれません。

    ただしいずれの場合も、仮審査結果が出るまでには数営業日が必要と考えておきましょう。

    ②カードローンの契約に必要な書類

    カードローンの契約に必要な書類は、一般に以下の通りです。

    ろうきんカードローンの必要書類
    • 本人確認書類(運転免許証など)
    • 収入証明書類(源泉徴収票など)
    • 勤続年数を確認できる書類
      ┗健康保険証など
    • お届け印

    収入や勤続年数についての制限がないローンであれば、必要書類はより少なくなります。

    契約に必要な書類については、仮審査に通過した際の電話で案内を受けることができます。

    ③必要と判断された場合に在籍確認が行われる可能性がある

    労働金庫のローンの審査では、保証会社が必要と判断した場合に在籍確認(勤務先確認)が行われる可能性があります。

    在籍確認は「審査の担当者が、申込者の勤務先に電話を掛ける」形で行われます。

    在籍確認なしで審査が完了することも多いものの、申込者の都合で在籍確認を回避することはできません。

    参考カードローンの審査における在籍確認とは

    都道府県別の労働金庫の一覧

    利用できる労働金庫は、お住まいの地域によって異なります。

    例えば東京都にお住まいの方が、「九州労働金庫」のローンへ申し込むことはできません。

    都道府県ごとの労働金庫の情報をまとめました。

    地域別の労働金庫一覧
    北海道労働金庫北海道
    東北労働金庫青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
    中央労働金庫茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県
    新潟県労働金庫新潟県
    静岡県労働金庫静岡県
    長野県労働金庫長野県
    北陸労働金庫富山県・石川県・福井県
    東海労働金庫愛知県・岐阜県・三重県
    近畿労働金庫滋賀県・奈良県・京都府・大阪府・和歌山県・兵庫県
    四国労働金庫徳島県・香川県・愛媛県・高知県
    中国労働金庫鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
    九州労働金庫福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
    沖縄県労働金庫沖縄県

    申し込めるローンや金利は、労働金庫によって異なります。

    詳細についてはお住まいの地域の労働金庫の、公式サイトなどをご覧ください。

    まとめ

    ポイント
    • 労働金庫は非営利の金融機関。
      だからこそ銀行や消費者金融会社に比べ、低金利でお金を借りられることが多い
    • ただし契約には手間や時間がかかりやすい
      また申し込める年収や勤続年数に制限が設けられていることも多い
    • 申し込めるローンはお住まいの地域によって異なる

    借入先に労働金庫を選べば、銀行や消費者金融会社よりもずっと低金利で借りられる可能性があります。

    借入には手間や時間がかかりやすいものの、金利重視で申込先を選ぶのであれば、有力な候補の1つだと言えるでしょう。

    

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