【担保の有無・目的別】65歳以上でも借りられる!高齢者・シニアにオススメなローンの一覧とその選び方

「自宅をバリアフリーにリフォームしたいけれど、自分の年齢でも借りられるか……」
「転んで怪我をしてしまって、治療費が……」

大丈夫、そんなあなたに向けた融資制度はいくつも存在します。
特に持ち家などの資産があるのなら、ある程度まとまったお金を借りることも難しくはないでしょう。
また、特に資産がないという場合でも行政によるサポート制度を利用することが可能です。

今回は担保の有無やお金の使い道別に、65歳以上のシニアの方でも利用できる借入方法をまとめました。
読み終えていただければ、あなたに合った方法で必要なお金をまかなう方法が分かりますよ。

目的別・65歳以上でも組めるローンの一覧

まずは、65歳以上でも組めるローンや融資制度にはどのようなものがあるか、見てみましょう。

★65歳以上でも組める主なローン・融資制度

借りたお金の使い道 概要
有担保 リバースモーゲージ 原則自由(商品による)
  • 毎月の返済不要
  • 契約者(個人または夫婦)が亡くなった後、担保に入れた自宅を金融機関が没収し返済完了となる
生活福祉資金貸付制度(不動産担保型) 生活資金
不動産担保ローン 原則自由(商品による)
  • 返済ができる程度の収入は必須
リフォーム融資(住宅金融支援機構) バリアフリー工事
または耐震工事
  • 毎月の返済額は利息のみ
  • 契約者(個人または夫婦)が亡くなった後、相続人が一括返済
無担保・年金担保 カードローン
フリーローン(年齢制限の寛容なもの)
原則自由
  • 金利が高いため非推奨
生活福祉資金貸付制度(無担保型) 生活費福祉費 他
  • 必要に応じて貸し付けられる、行政の支援制度
年金担保貸付 生活費
福祉費 他
  • 年金受給者のみ利用可、生活福祉資金制度へ統合の動きあり

高齢者でも単独で組めるローンは、主に以上のとおり。
他にも各銀行や信用金庫などが独自に高齢者向けローンを取り扱っていることもあるため、普段ご利用の金融機関のホームページなどをチェックしてみるのも良いでしょう。
西京銀行「年金受給者専用ローン」※PDF、荘内銀行「シニアローン<年金プラン>」など)

各ローン・融資制度については、これから詳しく解説していきます!

<自動車ローン、新規住宅ローンなどの利用はほぼ不可能>

残念ながら、自動車ローンや住宅ローンといった「無担保の大口ローン」あるいは「団体信用保険の付いたローン」を、65歳以上になって組むことはほぼ不可能です。
 
理由は簡単で、どうしても20代や30代の方に比べると、病気などで支払い不能に陥る可能性が高いため。
特に団体信用保険(契約者が亡くなったときなどに、残りの支払いを肩代わりしてくれる制度)が付いているローンの場合、さらに金融機関の「貸し損」「保証損」リスクが跳ね上がりますので、65歳以上になっての審査通過はまず不可能と言っても良いでしょう。
 
どうしても大口、あるいは団信の付いたローンを利用したい、と言う場合には、安定収入を得ているお子様などの協力が必要となります。

持ち家があるのなら【リバースモーゲージ】など有担保ローンを要チェック

まずは自宅を含む不動産をお持ちの場合に、利用できるローンについて解説していきます。

①新しい借入方法「リバースモーゲージ」のメリット・デメリット

高齢者向けのローンとして注目を集めているのが「リバースモーゲージ」
これは自宅を担保としてお金を借りる、有担保ローンの一種なのですが……。

普通の不動産担保ローンと異なる点は、「毎月の返済が必要ない」こと。
リバースモーゲージを利用すると、契約者(単独または夫婦)が亡くなった後、金融機関が担保を没収することで返済が完了します。
つまり、あなたが亡くなった後、家を売って手に入れられたはずのお金を前借りできるというわけですね。

デメリットは、言うまでもなく相続人(主に子供たち)へ、自宅という資産を残せないこと。
また、あくまで有担保ローンですので、単純に家を売って手に入るお金より借り入れられる金額は少なくなります。
(例:評価額2000万円に対し、借入可能額1500万円など)

リバースモーゲージを利用するためには、推定相続人(主に子供たち)の同意が必要です。
こちらのタイプのローンを検討される場合には、あなたの資産を相続しうる人と相談を重ね、承認を得るようにしてください。

★主なリバースモーゲージローン(民間のもの)

申し込み条件
三井住友銀行「SMBCリバースモーゲージ」
  • 60歳以上
  • 単身、もしくは夫婦二人住まいである
  • 安定かつ継続した収入を見込める
みずほ銀行「みずほプライムエイジ」
  • 55歳以上
  • 単身、もしくは夫婦二人住まいである
  • 安定かつ継続した収入を見込める
  • 東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県のいずれかに自宅を保有している
  • 戸籍謄本により推定相続人が確定できる
三菱UFJ銀行「リバース・モーゲージ型 住宅関連ローン」
  • 60歳~79歳
  • 単身、もしくは夫婦二人住まいである
  • 安定かつ継続した収入を見込める
  • 東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県のいずれかに自宅を保有している
  • 相続人を同行し、所定のカウンセリングを受けられる
  • 日本国籍、もしくは永住権を持っている
りそな銀行「安心革命」
  • 60歳以上
  • 単身、もしくは夫婦二人住まいである
  • 安定かつ継続した収入を見込める
  • 東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県のいずれかに自宅を保有している
  • 相続人を同行し、所定のカウンセリングを受けられる
  • 日本国籍、もしくは永住権を持っている
※「安定かつ継続した収入」には、年金収入も含まれます。

その他、地方銀行もリバースモーゲージを取り扱っていることがあるため、ぜひチェックしてみてくださいね。

★融資の方法は金融機関ごとに異なりますが、「借入可能額の範囲内で何度でも借りられる」という形を取っていることが多いです。

★特に指定が無い限り、リバースモーゲージで借りたお金の使い道は自由となっています。
ただし、事業資金への利用はできません。

★詳しい内容や貸付条件については、金融機関へ直接お問い合わせください。

<生活資金の不足を感じているのなら、有担保型・生活福祉資金貸付制度への申し込みを>

都市銀行や大手地方銀行に加え、実は行政(全国社会福祉協議会)もリバースモーゲージ型のローンを取り扱っています。
とは言えリバースモーゲージという名前は使っておらず「生活福祉資金貸付制度」の中の「不動産担保型生活資金」と呼ばれているため、やや分かりにくいかもしれません。契約者が死亡するまで返済が不要で、その後自宅が没収されるという仕組みは共通です。
 
民間組織である銀行ローンとの違いは、対象者が「低所得または要保護の高齢者世帯」となっている点。基本的には収入が低い、自宅の担保としての価値が低いなど銀行の審査に通ることができない世帯が融資の対象となります。
「生活資金が足りない」「生活に困窮している」という場合には、銀行ではなく行政の貸付制度を利用すると良いでしょう。
 
CHECK厚生労働省公式HP「生活福祉資金貸付制度」

②毎月の返済が可能なら、一般的な不動産担保ローンも候補に

自宅を子供に残したい、かつ毎月ある程度のお金を返済に充てられるという場合なら、一般的な不動産担保ローンも候補となります。

ただし仮に借り入れを残したまま亡くなってしまうと、自宅が残る代わりに支払義務も一緒に相続されます。
また、自宅を担保に入れると何らかの理由で支払い不能に陥ったとき、住居を失ってしまう可能性も……。
基本的にはセカンドハウスや別荘といった、自宅以外の不動産資産をお持ちの場合におすすめしたいタイプのローンとなっています。

詳しい利用の流れや借入・返済については「不動産担保ローンについて」のページをご覧ください。

★高齢者が不動産担保ローンへ申し込む場合は、年齢制限が寛容で、団体信用保険制度の無いローンを探しましょう。
第一候補となるのは、三井住友トラストローン&ファイナンスの不動産担保ローンでしょうか。

リフォーム目的なら住宅金融支援機構の「リフォーム融資」も候補に

もしもあなたが「自宅のバリアフリー工事」もしくは「耐震工事」を検討中なら、住宅金融支援機構の「リフォーム融資」も候補となるでしょう。
こちらのローンはリバースモーゲージと、一般不動産担保ローンのちょうど中間地点といった特色を持っています。

★住宅金融支援機構「リフォーム融資」の主な特徴

  • 月々の支払いは利息のみ(借入額1000万円・金利0.8%の場合、月6,666円)
  • 契約者(単独または夫婦)が全員亡くなった後、残りの借入額を相続人が一括返済(手段は問わない)
  • 借入額は1000万円まで

リバースモーゲージと異なるのは、担保に入れた自宅が金融機関に没収されないこと。
あなたが亡くなったあとの返済方法は相続人に任せられるため、自宅を売るかどうかは相続人の判断に任せられることになります。もちろん相続人が現金で一括支払いを行えば、自宅を売る必要はありません。
また、相続人が自宅を売ったことを選んだとしても、相続人は自宅の価値から借入残高を引いた差額を手に入れることができます。

リバースモーゲージを選ぶか、リフォーム融資を選ぶかという点については相続人の考えも重要になります。
自宅の工事改修をご検討中の場合には、その資金調達方法についてお子様とよく相談を行ってくださいね。

CHECK住宅金融支援機構公式HP「リフォーム融資」(高齢者向け返済特約)

これと言った資産が無い場合には、行政によるサポート制度の検討を

もしもあなたが賃貸物件に暮らしており、担保として設定できる不動産をお持ちでないのなら、生活福祉資金貸付制度(無担保型)への申し込みを検討してみてください。

これは生活保護の窓口にもなっている「社会福祉協議会」という組織が厚生労働省と提携して取り扱う融資制度で、生活資金の不足にお困りの世帯を対象としています。
若い世帯の間では「審査に通れない」という声もよく聞かれますが、65歳以上の高齢者家庭は無条件で申し込み条件を満たすため、何らかの理由でまとまったお金が必要であれば最も現実的な資金調達方法となるでしょう。
ちなみに、保証人を付けられるなら金利は0%です。

ただしこれはあくまで「貸付」制度ですので、少しずつであっても毎月返済が必要です。(最大6ヶ月の据え置き期間はあり)

そのため、この制度を利用できるのは「入院代など、一度だけまとまったお金を借りたい」という場合のみ。
慢性的に生活費が不足している、という場合には生活保護への申請を検討することになるでしょう。

CHECK生活保護の申請について
CHECK厚生労働省公式HP「生活福祉資金貸付制度」

その他「年金担保貸付」という制度もありますが、こちらは利息が発生する分、生活福祉資金貸付制度に劣ります。
同制度の審査に落ちてしまった場合にのみ、申し込みを検討されてみてください。

CHECK年金担保貸付について

<高金利なカードローンの利用は原則おすすめできない>

高齢者向けのローンとして、インターネット上ではカードローンが挙げられていることがありますが……。
生活福祉資金貸付制度の申し込み条件を満たす高齢者世帯に、あえて高金利なカードローンをおすすめできる状況はかなり限られます。(銀行、消費者金融などの借入先問わず)
具体的に言うと生活福祉資金貸付制度や年金担保融資の利用が認められない場合、つまりある程度生活に余裕があり、「担保を使うまでもない借り入れ」を利用したい場合、もしくは急いで10万円以下のお金を調達したい場合くらいでしょうか。
 
結局のところ、生活に不安があるのなら生活福祉資金貸付制度を(緊急貸付向けの制度もあります)、数百万円単位のまとまったお金を借りたいのなら各不動産担保ローン(年齢制限を満たせるのなら無担保の多目的ローンも)を利用するのが現実的です。
70歳まで、あるいは75歳まで申し込めるカードローンはしばしば存在しますが、上手に使える状況は非常に限定されることでしょう。
 
CHECKカードローンの概要とその選び方
CHECK「無職だけれど不労働所得がある」場合に利用できるカードローンについて

まとめ

★「死後に手に入るはずのお金を前借り」できるリバースモーゲージは要チェック。ただし相続人の理解と同意は必須となる
★一般の不動産担保ローンは、自宅以外に不動産を持っている場合に検討を
★住宅金融支援機構の「リフォーム融資」は、リバースモーゲージに近い特色を持つリフォームローン。こちらも相続人の同意は必須
生活が苦しく、さらに臨時の出費が発生した時には無金利あるいは低金利な生活福祉資金貸付制度の利用が第一候補。65歳以上の世帯なら、無条件で申込み条件を満たすことができる(ただし審査に通るかは別)
ただし生活資金が慢性的に不足しているなら生活保護申請の検討を
★カードローンを使ったキャッシングは、不労働所得がある・アルバイトをしているなどある程度生活に余裕のある世帯向け

どのくらい生活にゆとりがあるか、どれくらい資産を持っているかによって、おすすめしたいローン商品・融資制度は大きく変わってきます。
生活に余裕があるのなら銀行などの金融機関窓口へ、そうでないなら都道府県の社会福祉協議会へ、個別に相談を行ってみるのも良いですね。

CHECK生活保護の申請について
CHECK年金担保貸付について
CHECK生活福祉資金貸付制度について
CHECKカードローンの概要とその選び方
CHECK「無職だけれど不労働所得がある」場合に利用できるカードローンについて




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