
「出来る限り低金利で中古車購入のためのローンを組みたい。
損保ジャパン日本興亜のマイカーローンは、口座開設不要で低金利なようだけれど…?」
自動車保険等で有名な「損保ジャパン日本興亜」。
この会社が取り扱う「ジャパンダ・ネットマイカーローン」は全国的に見ても非常に優秀です。
残価設定型ローン等を利用しないのであれば、有力な選択肢となってくれること間違いなしでしょう。
今回はそんな「損保ジャパン日本興亜」のマイカーローンについて、その他のマイカーローンと比べたメリット・デメリット、その他契約の流れ等をまとめました。
読み終えていただければ、今のあなたがこのローンへ申し込むべきか否かが分かります。
「損保ジャパン日本興亜」のマイカーローンは自動車やバイク(いずれも新車・中古車問わず)の「購入」にのみ利用可能と規定されています。
車検や運転免許取得、借り換え等のためのローンをお探しであれば、あなたのメインバンクなどが取り扱うマイカーローンをご確認ください。
目次
損保ジャパン日本興亜マイカーローンの基本情報とメリット・デメリット
それでは早速、損保ジャパン日本興亜のマイカーローンの性質について見ていきましょう。
損保ジャパン日本興亜「ジャパンダ・ネットマイカーローン」の基本情報は以下の通りです。
実質年利 | 限度額 | 担保、保証人 | 融資までの総日数 |
---|---|---|---|
1.9%~2.95% ※固定金利 ※保証料込 | 20万〜1000万円 | 不要 | 1週間程度〜 |
申込条件 | |||
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- 自動車、バイクの「購入資金」にのみ利用可
- 指定口座の開設不要、任意の口座で返済可
- 損保ジャパン日本興亜の保険などを利用する必要は無し、単独で契約可
- 来店不要
- 申込時点で購入予定の車や借入希望額を決定している必要あり
メリット |
---|
デメリット |
|
①魅力は何といっても上限2.95%の低金利、さらに優遇条件も
一般的な銀行のマイカーローン金利は3%~4%強と言ったところ。
期間限定のキャンペーン、あるいは毎月の給与受取などを条件に、3%未満の金利を実現させた地銀マイカーローン等は時折見られますが……。
完全に無条件で、3%未満の金利が約束されているというのは「損保ジャパン日本興亜」マイカーローンの大きなメリットと言って良いでしょう。
★具体的な金利の決まり方
5年以下で返済 | 5年超で返済 | |
---|---|---|
借入額 500万円未満 | 1.95%~2.95% ※こちらに該当し、金利年1.95%をご案内したお客様で、フレッシャーズ優遇(-0.05%)、またはバイク割引(-0.05%)の対象のお客様は年1.90%となります。 | |
借入額 500万円以上 | 1.9% ~1.99% | 1.9% ~2.55% |
【備考】
※2つの割引の併用不可 |
ちなみにこの数字で「完全固定金利」(契約後に金利が変動しない)というのも珍しいですね。
とは言え住宅ローンに比べ金額が低く、期間も短い自動車ローンの場合、金利システムはそこまで重要ではありません。
★普段使いの銀行によっては、「損保ジャパン日本興亜」より低金利での借入が可能な場合もあります。メインバンクの取り扱いローンを確認しておくに越したことは無いでしょう。
低金利他行ローンの例:
- 北洋銀行マイカーローン
(上限金利2.3%) - 横浜銀行マイカーローン
(上限金利2.4%) - 常陽銀行マイカーローン
(上限金利2.35%) - 千葉銀行マイカーローン
(キャンペーン中&借入金額1000万円以内のとき、金利1.5%)
②さらに普段使っている口座を使って返済可能、使い勝手は◎
先の「北洋銀行(北海道)」など、損保ジャパン日本興亜より低い金利を(条件付きでこそあれ)提示している地銀マイカーローンは特に珍しくありません。
そんな中、「損保ジャパン日本興亜」独自の強みと言えるのは、やはり「口座開設不要で、全国から申し込める」点。
いくら北洋銀行のマイカーローンが優秀でも、そもそも営業エリア(北海道)外にお住まいの方は申し込むことができません。
また、地域上の問題が無かったとしても、普段から北洋銀行口座を使っていないのであれば、「新規口座の開設+それを使った毎月の引き落とし返済」が強いられるのは厄介と言わざるを得ないでしょう。
こういった性質を持つ銀行カードローンに比べると、損保ジャパン日本興亜の「好きな口座を使って契約・返済ができる」というのは確かなメリットと言えます。
「低金利+口座開設不要を両立させている」という意味で、「損保ジャパン日本興亜」は非常に貴重な存在となります。
基本的にはメインバンクのマイカーローンと「損保ジャパン日本興亜」マイカーローンの貸付条件を確認し、低い金利で借りられそうな方を選ぶのが良いかと思います。
参考3ステップで決定!マイカーローンの選び方&地域別のおすすめ申込み先一覧
③審査難易度は高めだが、年収300万円での通過例も確認済み
そんな「損保ジャパン日本興亜」のマイカーローンですが……。
貸付条件が良いこともあってか、申込条件は銀行ローンに比べ厳しめ。具体的には「280万円以上の<前年度>収入」が求められることとなりますのであらかじめご確認ください。
★前年度年収280万円というのはあくまで最低ライン。
280万円ジャストで審査通過を狙うとなると、
- 収入が非常に安定しており、失業や収入低下のリスクが限りなく低い
- 今年はより収入がアップする見込みが立っている
といった要素が求められるかと思います。
大手都市銀行の場合、最低必要年収は200万円と定められていることが多いため、ジャパンダの審査難易度・必要年収は高めと言うことができるでしょう。
……とは言えこの基準さえ満たしているのであれば、審査通過の可能性は十分。
これまで実施した「自動車ローン」に関するアンケート調査にも、このローンの審査に通過されたという方がいらっしゃいましたが、ご覧の通り特別に高属性というわけではありません。
★実際の審査通過データ
- 30代
- 年収300万円
- 会社員(非上場)
- 勤続3年
- 他社カードローン利用など無し
- 借入額80万円、金利2.85%※審査通過当時の上限金利
そもそも1社のローンの審査に落ちることにさほどのデメリットもありませんので、最低限の条件さえ満たしているのであれば、特に気兼ねなく申し込んでしまって良いかと思います。
★個人事業主の場合、売上から経費などを差し引いた「所得」が申し込み・審査の基準となります。
(=前年度「所得」280万円以上必須)
所得を抑えて申告しているのであれば、このローンの利用は難しいかもしれません。あらかじめご承知おきください。
④強いてデメリットを挙げるなら、必要書類が多いこと
貸付条件、使い勝手ともに優秀な「損保ジャパン日本興亜」のマイカーローン。
そんな中で強いてデメリットを挙げるとすれば、契約の際の必要書類が多いことでしょう。具体的には以下の通りです。
★損保ジャパン日本興亜マイカーローンの必要書類(ネット申込時)
- 運転免許証両面の写し
- 健康保険証両面の写し
- 自動車注文書の写し
- ローン申込書(審査結果連絡後に自宅へ送付されます)
- 3ヶ月以内に発行した印鑑証明書
┗ローン申込書記載の住所と一致しているものに限る - 収入証明書
┗源泉徴収票、2ヶ月分の給与明細など - その他、審査の結果により別途書類を求められる可能性あり
他社であまり見られないのは「印鑑証明書」ですね。
これをはじめて取得する場合には、市区町村役所での印鑑登録が必要です。本人確認書類や資金使途確認書類のみで契約できる、銀行ローンに比べ面倒であることは確かでしょう。
★印鑑証明書の発行方法については、お住まいの地区町村の公式HP等をご覧ください。「(市区町村名) 印鑑登録証明書」で検索すればすぐにヒットするかと思います。
⑤「自動車購入」以外の使い道(車検、借り換え等)には利用不可
これは冒頭でも触れていますが、より詳しく説明させて頂きます。
「損保ジャパン日本興亜」のマイカーローンは、銀行等の一般的なマイカーローンと異なり、「購入」以外の目的(車検、借り換え等)に利用不可。
「自動車注文書の写し」が提出必須となっているのは、このためですね。
また、この「購入」においても制限が設けられており、
- 個人間の売買契約
- 無店舗販売業者からのご購入
- 法人契約
- 事業用車両のご購入
のために契約を結ぶことはできません。
個人間売買、事業用車両の購入などを禁止するのは多くの他行ローンにも共通しますが、特にネットオークション等を利用する場合には注意したいところです。
★ネットオークションを介した購入であっても、先方が「業者として、店舗を営んで」いるのであれば利用可能です。
損保ジャパン日本興亜マイカーローン、申込み~融資の流れ
「損保ジャパン日本興亜」マイカーローンにおける、契約の流れは以下の通りです。
損保ジャパン日本興亜
マイカーローン
契約の流れ
※最短即日
(土日祝日含む)
必要書類を添えて返送
※急ぎであれば申込者側からの
書類印刷・発送可
車台番号の確認必須
(申込書送付確認から3営業日程度)
(簡易書留)
審査結果が曜日を問わず、スピーディに確認できるのは嬉しいポイントですね。
借入までの必要日数を短縮したいのであれば、書類の準備と契約書類の返送を極力早く済ませられるよう努めましょう。
ちなみに一般的な銀行ローンのような「仮審査」は設けられていません。
そのため、申込みの時点で車種や借入希望額を決定している必要があります。
★再掲:損保ジャパン日本興亜マイカーローンの必要書類(ネット申込時)
- 運転免許証両面の写し
- 健康保険証両面の写し
- 自動車注文書の写し
- ローン申込書(審査結果連絡後に自宅へ送付されます)
- 3ヶ月以内に発行した印鑑証明書
┗ローン申込書記載の住所と一致しているものに限る - 収入証明書
┗源泉徴収票、2ヶ月分の給与明細など - その他、審査の結果により別途書類を求められる可能性あり
★車台番号とは、各自動車ごとに決められたシリアルナンバーのようなもの。
つまり、契約内容確認の電話の時点で、購入する自動車が完全に決定している必要があります。
★勤務先への在籍確認の電話は、原則として実施されません。
審査に通った段階で金利は確定:審査結果は90日有効
「損保ジャパン日本興亜」のマイカーローンの金利は1.9%~2.95%。
あなたに適用される金利は、この範囲の中で、借入額や年収等によって決まります。
適用される金利は、審査結果連絡のメールで一緒に通知されます。
金利や借入額に不満があった場合には、ここで契約を打ち切ってもかまいません。
この審査結果は90日間有効。(問い合わせ確認済み)
他社の審査を受ける時間も十分あります。
別の金融機関のローンと迷った場合は、先にジャパンダ・ネットマイカーローンの審査を受け、あとからもう1つに申し込んで比較しても良いでしょう。
★審査結果や他社のキャンペーンによっては、ディーラーや販売店で組めるローンの方が低金利となることもあります。
ディーラーで審査を受けた結果、3%以上の金利が出てしまった場合には、「損保ジャパン日本興亜」を検討することをおすすめします。
毎月の返済方法とその金額をチェック!
それでは、損保ジャパン日本興亜における融資実行後の返済方法とその金額を見ていきましょう!
①基本の返済は「毎月10日、任意の預金口座からの自動引落とし」
ジャパンダ・ネットマイカーローンにおける返済方法は、「毎月10日・任意の預金口座からの自動引き落とし」となります。
先述の通り好きな口座を返済に用いることができます。
引き落とし先の口座を自由に選択できるのはうれしいですね(銀行ローンの場合、借入先金融機関・普通預金口座からの引き落としが前提となる)。
ただし、返済日は「毎月10日」固定となります。
一切変更できませんのでお気を付けください。
毎月10日が銀行休業日の場合、引き落としは次の営業日(つまり次の平日)に持ち越されます。
返済方法は、通常の自動車ローンと同じく「回数分割払い」。
希望があればボーナス払いもご利用いただけます。
②金利・借入額ごとの簡易返済シミュレーション
金利・借入額・返済回数ごとの毎月の返済額を、簡単にまとめました。
★金利ごとの支払額比較(1)
50万円を借り、24回で返済 | 100万円を借り、48回で返済 | |
---|---|---|
金利1.9% | 月21,248円 (総額509,952円) | 月21,651円 (総額1,039,248円) |
金利2.5% | 月21,380円 (総額513,120円) | 月21,914円 (総額1,051,872円) |
金利2.95% | 月21,479円 (総額515,496円) | 月22,112円 (総額1,061,376円) |
★金利ごとの支払額比較(2)
200万円を借り、84回で返済 | 500万円を借り、120回で返済 | |
---|---|---|
金利1.9% | 月25,446円 (総額2,137,464円) | 月45,783円 (総額5,493,960円) |
金利2.5% | 月25,978円 (総額2,182,152円) | 月47,134円 (総額5,656,080円) |
金利2.95% | 月26,381円 (総額2,216,004円) | 月48,165円 (総額5,779,800円) |
借入日によって誤差が生じる点にご留意ください。
支払い期間が短いほど利息(分割払い手数料)は抑えられますが、返済計画は生活への負担を考慮した上で立てるようにしましょう。
★借入額・返済回数に応じたシミュレーターは、以下のカシオ社提供のものが便利です。
申込前に、返済計画を立てておくと良いでしょう。
CHECKローン返済(毎月払い)
CHECKローン返済(ボーナス併用)
損保ジャパン日本興亜マイカーローンに関するよくある質問と回答
最後に、損保ジャパン日本興亜のマイカーローンに関するよくある質問にお答えしていきます。
- 購入する車が決まっていない段階での申込は可能ですか?
- ローンを利用している間の車の所有権はどうなりますか?
- 配偶者や子供のために借りることはできますか?
- 繰上返済には対応していますか?
- 借りたい金額が20万円未満なのですが、どうすればいいですか?
- 保証会社・個人信用情報機関について教えてください。
- 損保ジャパン日本興亜の保険を使っていなくても借りられますか?
①購入する車が決まっていない段階での申込は可能ですか?
これに関しては「不可」です。損保ジャパン日本興亜マイカーローンの申し込み画面では、最初から購入予定の自動車について、詳しい記入が求められます。
損保ジャパン日本興亜への申込みは、「購入する車が完全に決まった状態」であることが前提となるでしょう。

★事前に審査を受け、借りられる金額の範囲内で車を購入したい、という場合には、各銀行カードローン (静岡銀行ネット支店など)をお選びください。
②ローンを利用している間の車の所有権はどうなりますか?
特別な契約が無い限り、所有権は購入者に移ります。ディーラーローンと異なり、所有権が留保されることはありません。
その代わり、返済が滞るとあなたの信用情報にキズが付きます。(いわゆるブラック状態、またはそれに近い状態へ)
この契約は自動車そのものではなく、あなたの「信用」が担保となるわけですね。
③配偶者や子供のために借りることはできますか?
申込の内容によって可否が変わるようです。
申込の前に電話の問い合わせで確認してみましょう。
④繰上返済には対応していますか?
「一括繰上返済」は可能ですが、「一部繰上返済」には対応していません。
ちなみに一括繰上返済を行う場合、4,500円+税の手数料が発生します。
これは一般的な銀行自動車ローンと同様です。
⑤借りたい金額が20万円未満なのですが、どうすればいいですか?
残念ながら最低借入額20万円かつ一部繰上返済不可という特性から「20万円未満を借りること」もしくは「20万円を借り、すぐに不要な借り入れを清算すること」は不可能となっています。
素直に他社ローン(三井住友銀行「マイカーローン」など)を使った方が良いでしょう。
また少額かつ返済のめどが立つ場合は、無利息期間のあるカードローンを利用するのも一手です。
⑥保証会社・個人信用情報機関について教えてください。
保証会社は「SOMPOクレジット株式会社」、加入個人信用情報機関は「CIC」のみとなります。
★その他、損保ジャパングループ内で顧客情報が共有されている可能性があります。
★とくに信用情報に問題がない場合、この項目について気に掛ける必要はありません。
⑦損保ジャパン日本興亜の保険を使っていなくても借りられますか?
実際に、損保ジャパン日本興亜に問い合わせてみました。
というわけで、まったく損保ジャパン日本興亜の保険を利用したことがなくても問題なく自動車ローンを利用できるようです。
まとめ
- 損保ジャパン日本興亜のマイカーローンは、
- 貸付条件の良さ
- 任意の口座を使って返済できる勝手の良さ
ともに申し分なしの優秀ローン。
とは言えより好条件のローンを取り扱う地銀なども少なからず存在するため、最低でもメインバンクの情報は確認しておきたい
- デメリットや注意点を挙げるなら、
- 契約には印鑑証明書が必要
- 用途が限られる(借換、車検など不可)
- 申込時点で車種や借入額を決定している必要がある
といったところ。このあたりの融通の利きにくさは、ローン自体の優秀さとトレードオフ
ローンのスペックは非常に優秀なものの、申込み条件や契約手続きにやや制約が多い「損保ジャパン日本興亜」マイカーローン。
とは言え契約さえ済んでしまえば、これらのデメリットも問題になりません。
「印鑑証明書」取得等の手間さえ気にならないのなら、非常に有力な申し込み先候補となってくれるはずです。
実質年利 | 限度額 | 担保、保証人 | 融資までの総日数 |
---|---|---|---|
1.9%~2.95% ※固定金利 ※保証料込 | 20万〜1000万円 | 不要 | 1週間程度〜 |
申込条件 | |||
|
- 自動車、バイクの「購入資金」にのみ利用可
- 指定口座の開設不要、任意の口座で返済可
- 損保ジャパン日本興亜の保険などを利用する必要は無し、単独で契約可
- 来店不要
- 申込時点で購入予定の車や借入希望額を決定している必要あり
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