「現金が必要なのに、手元にカードが見当たらない……」
そんなときに強い味方となってくれるのが「スマホATM(取引)」。
これはスマートフォンをキャッシュカードやローンカードの代わりにして、ATMからお金を出し入れできるサービスのことを言います。
が、今のところ対応金融機関やATMは決して多くなく、有効活用できる人が限られるのは確かでしょう。
今回はそんなやや限定的な場面で使える「スマホATM」について、その概要や対応金融機関、おおまかな使い方をまとめました。
「スマホATM(取引)」とは、カードの代わりにスマートフォンアプリを使いお金を出し入れする方法
「スマホATM」(会社によっては「スマホATM取引」「スマートフォン出金サービス」などとも)とは、「カードの代わりにスマートフォンアプリを使い、ATMからお金を出し入れする方法」のこと。
基本的には、銀行取引での「カードの挿入」が「スマートフォンアプリの操作」に置き換わったものと考えていただいて差し支えありません。利用手数料の設定なども共通ですね。
- 財布から1枚キャッシュカードが減る
- キャッシュカードの入った財布を忘れてしまった場合でも使える
などとても便利なサービスですが……。
現在(2020年11月)のところ、キャッシュレス取引が行えるのは
- セブン銀行ATM
- ローソン銀行ATM
- イオン銀行「スマッとATM」(※イオン銀行口座の利用者限定)
- 鹿児島銀行「スマホATM引出サービス」(※鹿児島銀行口座の利用者限定)
のみ。
今回は4つのATMの中で、特に利用できる方が多いであろう「セブン銀行ATM」「ローソン銀行ATM」を使った「スマホATM」(カードレス取引)サービスを中心に説明します。
「スマホATM」の対応サービス・金融機関
セブン銀行ATMまたはローソン銀行ATMを使った「スマホATM」に対応しているサービス・金融機関は以下の通りです。
対応ATM | 対応サービス | |
---|---|---|
auじぶん銀行 (簡単な利用手続きが必要) | 普通預金口座からの入出金、残高照会 ※今のところカードローン口座などはサービス対象外 ※振込は不可 |
|
セブン銀行 | 普通預金口座からの入出金、残高照会 カードローンの借入・返済 |
|
ドコモ口座 | 口座からの出金・入金(チャージ) | |
住信SBIネット銀行 | 普通預金口座からの入出金、残高照会 カードローンの借入・返済 |
|
プロミス | カードローンの借入・返済 | |
アイフル | ||
SMBCモビット | ||
レイクALSA | ||
NCカード | ||
エポスカード | ||
auPAYスマートローン | ||
LINE Pay | アプリ上のプリペイドカードへの入金(チャージ)と出金 | |
バンドルカード | アプリ上のプリペイドカードへの入金(チャージ) | |
Kyash | アプリ上、またはプラスチックのプリペイドカードへの入金(チャージ) | |
au PAY | スマホ決済のための残高チャージ | |
PayPay | ||
WebMoneyプリペイドカード/WebMoneyプリペイドカードLite(ウェブマネー) | スマホ決済のための残高チャージ 残高の払い出し |
表の中に普段から利用されているサービスがあるのならラッキーですが、そうでないのなら今後の展開を待つ他ありません。
さて、あなたが「auじぶん銀行」や「セブン銀行」「住信SBIネット銀行」口座を普段から利用されているのなら、スマホATMのサービスも利用しやすいことでしょう。
その他有用性が大きいのは、プロミスなどのキャッシングサービスでしょうか。
これらの会社でカードレス契約(WEB完結契約)を結ばれた場合、借入方法は原則「銀行振込」のみとなりますが……。
「スマホATM」を使えば銀行振込の反映時間に関わらず、土日祝日や夜間でもATMを使った出金が可能となります。
一方、「LINE Pay」などのプリペイドサービスは「アプリを使い、銀行口座から直接チャージ」といった方法が使えますので、わざわざ「スマホATM」を使う意味は薄いかもしれません。
★2020年11月現在、ローソン銀行口座自身はスマホATMに対応していません。
「スマホATM」の基本的な使い方
ここからは「セブン銀行」公式情報をもとに、「スマホATM」の基本的な使い方を紹介していきます(ローソン銀行ATMを利用する場合でも大きな違いはありません)。
「auじぶん銀行」の場合この手続きはすぐに済みますが、「北越銀行」の場合は1週間ほどの時間を要します。あらかじめご確認ください。
(各キャッシング、またはプリペイドサービスであれば、特にこの手続きは必要ありません)
「スマホATM」とは言っても、キャッシュカードやローンカードの挿入がスマートフォンでの照会に置き換わるだけですから、特に面倒なことはありません。
おおまかな流れは以下の通りです。
「スマホATM」入出金の流れ
※auじぶん銀行ならauじぶん銀行の、
プロミスならプロミスのアプリ
(金融機関によってはATMにて入力)
「スマートフォンでの取引」ボタンをタッチ
指定アプリで読み取り
(入金の場合は不要)
※利用される金融機関等によって相違点のある可能性があります。
アプリとATM両方の操作が必要なこともあり、キャッシュカード(ローンカード)を使う場合と比べて過程が多く混乱するかもしれません。しかし、スマートフォンとATMに表示される指示に従っておけばまず困ることは無いでしょう。
それでも手続きに不安がある場合には、以下の公式HPをご覧ください。
CHECKauじぶん銀行公式HP「スマホATMご利用方法/auじぶん銀行スマートフォンアプリ」
CHECKセブン銀行公式HP「スマホATM(セブン銀行口座)」
CHECK住信SBIネット銀行公式HP「アプリでATM」
CHECKプロミス公式HP「スマホATMの使い方」
CHECKアイフル公式HP「スマホアプリのご紹介」
CHECKSMBCモビット公式HP「スマホATM取引のご案内」
CHECKレイクALSA公式HP「カードレス」」
CHECKLINE公式ブログ「【LINE Pay】セブン銀行ATMで出入金が可能に」
CHECKバンドルカード公式HP「バンドルカードのチャージ方法 セブン銀行ATM編」
CHECKkyash公式HP「セブン銀行ATMチャージ」
★「スマホATM」取引を行う場合には、スマホATM取引を行うための追加料金は不要です。
ただし、通常カードを使って取引を行う場合と同額の手数料(110円または220円くらい、残高確認等のみであれば無料)が発生します。
各社の利用手数料についてはセブン銀行公式HPまたはローソン銀行公式HPをご覧ください。
まとめ
- 「スマホATM(取引)」とは、スマートフォンアプリを介してカードレスで入出金を行う方法のこと。今(2020年11月)のところ対応しているのは
- セブン銀行ATM
- ローソン銀行ATM
- イオン銀行ATM(イオン銀行利用者のみ)
- 鹿児島銀行ATM(鹿児島銀行利用者のみ)
の4つ。
- 金融機関によっては事前申し込みが必要なものの、アプリやATMの操作自体は難しいものではない。セブン銀行ATM画面/スマートフォン画面の指示に従えば簡単に入出金ができる
便利なサービスではありますが、今のところ利用できる人が非常に限られる「スマホATM」。
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