カードローンに申し込むと、審査の過程で「在籍確認」と呼ばれる勤務先の確認が行われます。
主に電話で行われるこの審査過程を、不安に思われる方は多いです。
ですが多くの場合、電話による在籍確認は30秒程度ですぐに完了します。
今回はカードローンの「在籍確認」の内容や実際の体験談を中心に、詳しくまとめました。
目次
カードローンの在籍確認とは
在籍確認は、金融機関などが「申込者が申込内容通りの勤務先に勤めていること」を確かめる行為です。
その目的は、無職の人が仕事を偽ったり、他人の本人確認書類などを使った「なりすまし」を防ぐことにあります。
最も一般的な在籍確認の方法は「電話」です。
そのため電話を使った在籍確認を行うカードローンへ申し込むと、申込者の勤務先に確認の電話が入る形となります。
電話を使った在籍確認の流れ
在籍確認の電話の流れは以下の通りです。
勤務先の情報を入力
担当者個人名、もしくは金融機関名で名乗る
もしくは在籍が分かる回答をされた場合
確認完了
(ここまで最短30秒程度)
ここからは、実際の電話の掛け方について解説します。
①在籍確認の電話の大半は担当者の個人名を名乗る
在籍確認の電話のかけ方は、大きく分けて2つあります。
多数派となるのが、「担当者の個人名」を使った在籍確認です。
原則として社名が第三者に伝えられることはありません。
消費者金融会社で一般的に使われるほか、多くの銀行カードローンなどもこの方法を用いています。
会話例
一部の銀行カードローンやクレジットカード会社は、社名を用いて在籍確認を行います。
主に大手銀行や大手クレジットカード会社です。
会話例
★一部の銀行カードローンの場合、個人名と銀行名のどちらを用いるか選択できます。
②在籍確認の内容は「本人の確認」程度
在籍確認の多くは、電話を取った人が「申し込みを行った本人かどうか」を尋ねる程度で完了します。
例:在籍確認の例
私◇◇(金融機関名)の○○と申します。
これにてご在籍の確認とさせていただきます。
時間にして30秒も掛からないことが多いでしょう。
③担当者や金融機関によっては誕生日などを尋ねられることも
在籍確認を受けた申込者は、上の例のように「はい」「私です」といった回答のみを求められることが多いです。
ただし担当者や金融機関によっては、確実な本人確認のために誕生日などを尋ねられることもあります。
④用件が第三者に伝えられることはない
「カードローンの在籍確認」という電話の用件が第三者に伝えられることはありません。
申込者以外が電話をとった場合、仮に用件を尋ねられても、「個人的な用事で」「携帯にかけても繋がらなかったため」といった形で濁してもらえます。
申込者がその場にいなかった場合はどうなる?
在籍確認の目的は、あくまで「申込者がその勤務先に勤めていると確認すること」です。
そのため申込者が電話を取れなかったとしても、他の誰かが「××は席を外しています」「本日お休みです」といった回答を行うと、それで在籍確認は完了となります。
本人が電話を取るのが難しい状況でも、カードローンの審査は問題なく進みますのでご安心ください。
★勤務先の休業日に在籍確認を行い、電話が繋がらなかった場合などには、「勤務先を確認できる書類」の提出を求められる場合があります。
具体的な書類としては、給与明細書や勤務先から発行された保険証などが挙げられます。
在籍確認の上手い言い訳には何がある?
ここからは、「名指しで電話がかかってきた」ことについて尋ねられた場合の対応について考えていきましょう。
①マイカーローンやリフォームローンの在籍確認
電話の言い訳として無難なものは、「マイカーローンやリフォームローンに申し込んだ」というものでしょうか。
実際のところ、目的ローンで在籍確認が行われることは稀なものの、可能性がないわけではありません。
その他、銀行名を名乗るカードローンであれば「キャッシュカードを紛失した関係で」といった言い訳も利きます。
②保険や資産運用などの勧誘
在籍確認の電話をしつこい保険や資産運用などの勧誘として処理してしまうのも良いでしょう。
実際、こういった勧誘の電話を行う金融機関や保険会社は多いです。
職業別の在籍確認について
ここからは、職業や雇用形態別の在籍確認の詳細について解説します。
①自営業者や個人事業主の場合
在籍確認の電話は、申込時に記入した「勤務先電話番号」宛てに掛けられます。
そのため事務所や店舗など、決まった営業拠点をお持ちの自営業者や個人事業主の方の場合は、そちらに電話が掛けられることでしょう。
一方、決まった営業拠点を持たない個人事業主の方の場合は、「事業の実態を確認できる書類」の提出を求められることが多いです。
これは無職の人などが、個人事業主を偽ってお金を借りることを避けるためです。
★「事業の実態を確認できる書類」としては、確定申告書の控えや営業許可証、請求書などが挙げられます。
②在宅勤務(テレワーク)の場合
在宅勤務の方であっても、在籍確認の電話は申込時に記入した「勤務先電話番号」宛てに掛けられます。
勤務先に電話を受けられる方がいるのであれば、その方の「××は席を外しております」といった対応で、在籍確認は完了することでしょう。
また電話を取れる方がいない場合は、「勤務先を確認できる書類」の提出を求められるのが一般的です。
該当する書類としては、給与明細書や勤務先から発行された保険証、源泉徴収票などが挙げられます。
③パート・アルバイトの場合
在籍確認の仕様は、パート・アルバイトの方も正社員の方も変わりありません。
電話による在籍確認を行うカードローンを選んだ場合は、パートまたはアルバイト先に電話で連絡が入ります。
これを避けたい場合には、電話による在籍確認を行わない申込先を選ぶのが良いでしょう。
④派遣社員の場合
派遣社員の方の場合、金融機関によって「派遣先」「派遣元」のどちらに在籍確認を行うかが変わります。
希望があるのであれば、事前に相談しておくのが良いでしょう。
⑤専業主婦の場合
専業主婦が申し込みを行う場合、在籍確認は行われないことが一般的です。
また、申込先が銀行や信用金庫であれば、配偶者の同意や保証も不要です。
★大手消費者金融会社や大手銀行のカードローンは、専業主婦の申し込みを受け付けていないことが多いです。
在籍確認の失敗例
電話での在籍確認に失敗した場合、書類の提出が必要になったり、審査落ちに繋がったりすることがあります。
在籍確認の電話の失敗例と改善方法をまとめました。
①電話がつながらない
申込時に記入した勤務先の電話番号が間違っていた場合、在籍確認ができません。
金融機関側から連絡が入り、番号の訂正と再度の在籍確認をすることになります。
ただし、でたらめな電話番号やアリバイ会社などの電話番号を伝えた場合は、それが原因で審査に落ちることもあります。
②電話がとってもらえない
休日・定休日・昼休み等で勤務先の電話がとってもらえなかった場合、在籍確認はできません。
掛け直してもらえることも多いですが、その時間だけ審査は遅れることになります。
「〇曜日が定休日です」「〇時まで電話が取れません」などと事前に連絡すれば、失敗を防げる可能性が高いです。
③電話をとった人が申込者を知らない
電話に出た人が「その名前の人はいません」「分かりません」等と回答してしまうケースです。
大きな企業や人の入れ替わりの激しい職場などで起きる可能性があります。
申込時に記入する勤務先の情報では、自分につながりやすい電話番号を選びましょう。
- 派遣先の会社でなく、派遣元の会社の電話番号
- 本社や代表者でなく、自分の勤めている支店や部署の電話番号 など
④個人情報保護などの理由で確認ができない
会社によっては、個人名でかかってきた電話や、名指しの電話に対応してもらえないケースもあります。
「個人情報保護の観点からお答えできかねます」等と答えられた場合、在籍確認ができたことになりません。
「金融機関側に社名を名乗るよう依頼する」「会社側に在籍確認があることを説明する」などの対策が難しい場合は、他の方法での在籍確認が必要になります。
在籍確認の電話を回避する相談方法
電話での在籍確認が難しい場合は、申込先の金融機関に相談して、書類提出などの方法で在籍確認をとってもらうことになります。
相談は金融機関のコールセンターへの電話で可能です。
在籍確認に進む前のできるだけ早い段階、できれば申込みの直後などに電話を掛けられると良いでしょう。
- 私用電話ができないため、個人名での電話が受けられない
- テレワークになったため、電話での在籍確認ができない
- 職場の連絡先がなく、代表者の電話番号しかない
- 職場にカードローンの利用を知られると困る など
在籍確認の電話なしで利用できるカードローンも多い
ここまでは「電話による在籍確認が行われること」を前提に解説を進めてきました。
ですが現在は、電話による在籍確認なしで利用できるカードローンも多いです。
名指しでの連絡や言い訳の方法が気になるのであれば、はじめから電話を掛けてくる心配がないカードローンを選ぶのも良いでしょう。
アイフル |
|
---|---|
アコム |
|
プロミス |
|
レイクALSA |
|
SMBCモビット「WEB完結」 |
|
SMBCモビット「カード申込」 |
|
三菱UFJ銀行バンクイック |
|
新生銀行スマートカードローンプラス |
|
CHECK在籍確認なしのカードローンの選び方:最短25分融資から安心の銀行カードローンまで
実際に審査を受けた方の「在籍確認」体験談
これまでに実施したアンケート調査の中から、「在籍確認」に関するものを抜粋し紹介させていただきます。
口コミ
- 「アコム」利用者アンケートより
ダイヤルインで自分が使っている会社の電話で、個人名でかかってきた。
名前を聞かれてそれだけで特になにも聞かれず、在籍確認は終了した。
口コミ
- 「アコム」利用者アンケートより
社名は出さないのでご安心下さいということだった。そして翌日午前中に職場に個人名で電話をいただいた。
総務部門から個人から私宛にあった電話が回され、電話をとると、向こうがアコムの○○です、と名乗ってきたため、私も「お世話になります」と応えた。
それからは、無事本人確認が取れましたので、これにて終了します、今後とも宜しくお願いします、というような受け答えだったため、私の方も、こちらこそ宜しくお願いします、と普通の顧客と話すような電話対応を装うレスポンスで事足りたため、周りからも何も疑われることなく終わった。
30秒程度の会話だったと思う。
口コミ
- 「レイクALSA」利用者アンケートより
生年月日と名前の確認もされました。
口コミ
- 「プロミス」利用者アンケートより
電話をきって5分ぐらいで職場に電話があり、「〇〇と申しますが、〇〇さんいらっしゃいますか?」と私宛にかかり、
私自身が出て私がそうですと伝えたところ、これで本人確認は終わりですという事でした。
口コミ
- 「楽天銀行スーパーローン」利用者アンケートより
このように、多くの申込者が特に問題なく在籍確認を完了させています。
また「電話のせいで他人に借り入れが知られた」という報告は、今のところ確認されていません。
まとめ
- 在籍確認とは、金融機関などが「申込者が申込内容通りの勤務先に勤めていること」を確認する審査過程の1つ
- 社名を名乗るかどうかは金融機関によって異なるが、第三者に「カードローンの在籍確認」という用件が伝えられることはない
- 電話自体は30秒程度で簡単に完了する。
また申込者本人が電話を受ける必要もない - 不安があるのなら、電話による在籍確認を行ってない、または避けられるカードローンを選ぶのも一考
不安要素として挙げられやすい在籍確認ですが、実際のアンケート結果を見ていると「意外と簡単だった」といった回答も目立ちます。
仮に名指しでの電話が珍しい職場であっても、たった1度、短時間のものであれば、特に問題なく完了することが多いです。
それでも不安が残るのであれば時間指定の相談をしたり、電話での在籍確認を避けられる申込先を選ぶのも良いでしょう。
カードローン診断ツール
「もしも、カードローンを使うなら、自分にはどれがいいんだろう……?」
そんな疑問に答えるカードローン診断ツールを作りました!
匿名&無料で使えるので、ぜひ試してみてください!