低金利目的ローンは比較して選ぼう!冠婚葬祭・自動車購入・通院費など

低金利目的ローンは比較して選ぼう!冠婚葬祭・自動車購入・通院費など

この記事の監修者
大竹麻佐子先生/ファイナンシャルプランナー (CFP認定者)
ゆめプランニング笑顔相続・FP事務所 代表。「ココロとカラダとおかねのバランスを整えよう」をキーワードに多方面で活躍。

「ブライダルローン」を組むとしたら、「どこのローンを選べばいいんだろう?」「新居の費用も借入れできるのかな?」「旅行の費用も借りたい。」と悩む方多いかもしれません。

「マイカーローン」「葬儀ローン」「フリーローン」など、さまざまなローンがあります。また、「ブライダルローン」という名前でも、選ぶ金融機関によって、金利が2倍以上変わってくることは珍しくありません。
今回は「何か一つの目的(冠婚葬祭、自動車購入、医療目的など)のためにお金を借りたい!」というあなたのために、目的ローンの紹介とその選び方をまとめてみました。

読み終えていただければ、可能な限り低い金利で必要なお金を調達することができますよ!

そもそもローンにはどんな種類があるの?みずほ銀行を例に解説

取り扱いローンは金融機関によってさまざまですが、ここでは大手「みずほ銀行」を例に挙げて見てみましょう。

みずほ銀行公式HPより

▲みずほ銀行公式HPより
みずほ銀行の場合、各ローンの金利(いずれも変動)と概要は以下の通り。(参考みずほ銀行公式HP

みずほ銀行、各ローンの適用金利(変動・2017年11月)
金利 概要
住宅ローン 0.625%(変動)
1.54%(固定)
期間、金額等条件により異なる
目的:住宅購入費用
※借り換えプランあり
ホームエクイティローン 2.975% 目的:自由
※使途確認あり
住宅ローン(他社可)の「現在返済が終わっている部分」を担保に借入れ
詳細不動産担保ローンについて)
リバースモーゲージローン 2.975%(目的)
3.475%(フリー)
目的:自由
※使途確認あり
住宅を担保に借入れ、死亡時に住宅売却により返済(55歳以上・地域制限あり)
みずほMyWing 9.0%~14.0%
(カードローン)
目的:自由
女性対象のサポートサービス
通常のカードローンとほぼ同様
カードローン ※年2.0%~14.0% 目的:自由
限度額の範囲内で何度でも借入可
多目的ローン (みずほ住宅ローン利用者)3.375%
(一般)5.875%
目的:自由
※使途確認あり
教育ローン 3.475% 目的:教育関連資金
リフォームローン 3.975% 目的:リフォーム資金
アパートローン 店頭でのみ提示 目的:賃貸住宅の建築・取得資金
有担保ローン・住宅ローン
無担保ローン
※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。

他行と比べ特に多くのローンを取り扱っているわけではありませんが、ローンにはとてもたくさんの種類が存在します。
金融機関によっては、多目的ローンがさらに「ブライダルローン」「葬儀ローン」「トラベルローン」などと細分化されていることも多いですね。

★ここでお伝えする「目的ローン」は、挙式費用や車購入費用、葬儀費用、旅行費用など使いみちの決まった費用の借入れのためのローンです。
カードローンは、使い道が自由で限度額の範囲で何度でも借りられるローンですので、このページでは取り扱いません。
目的ローンに比べると金利が高い傾向があり、決まった目的のある場合には向きません
詳しくは「カードローンとは」のページをご覧ください。

★住宅ローンは、このページでは取り扱いません。
「住宅ローンの審査について」ページをご覧ください。

★利用条件の限られる「リバースモーゲージ」については「年金担保融資について」ページ内「リバースモーゲージとは」の項目をご覧ください。

借り入れ目的に合わせた、最も低金利で借りる方法

それでは、実際にあなたに合ったローンを選んでいく方法を見ていきましょう!

①金利が低いと、実際のところどれくらいおトクになるの?

「どうせ借りるなら低金利で借りたい」とは言うものの……。実際のところ金利が1%低いとどれくらいおトクになるのか、といった具体的なイメージは湧きにくいですよね。そこで、各金利でまとまったお金を借りる場合の利息総額(サービス料総額)を比較してみました。

「100万円」借入れの場合
1年(12回) 2年(24回) 3年(36回)
4.50%
銚子信用金庫個人ローン
月返済額 85,378円 43,647円 29,746円
総支払額 1,024,535円 1,047,538円 1,070,871円
5.20%
千葉銀行多目的ローン
月返済額 85,699円 43,961円 30,060円
総支払額 1,028,382円 1,055,049円 1,082,170円
5.875%
みずほ銀行多目的ローン
月返済額 86,526円 44,264円 30,365円
総支払額 1,032,100円 1,062,331円 1,093,133円
7.0%
楽天銀行ブライダルローン
月返済額 86,526円 44,772円 30,877円
総支払額 1,038,134円 1,074,529円 1,111,553円
12.0%
みずほ銀行カードローン
月返済額 88,848円 47,073円 33,214円
総支払額 1,066,180円 1,129,752円 1,195,696円

月々の支払い額を基準としてみると、2%程度の金利差はあまり気にならないかもしれません。総支払額(元金+利息総額)で見ると、数万円の違いが発生しています。
このあたりは借りる人の判断による、といったところでしょう。
ただし、借入額が高額になり、支払い回数が延びるとわずかな金利差も非常に大きな意味を持ってきます。

「100万円」借入れの場合
3年(36回) 4年(48回) 5年(60回)
4.50%
銚子信用金庫個人ローン
月返済額 89,240円 68,410円 55,929円
総支払額 3,212,649円 3,283,679円 3,355,711円
5.20%
千葉銀行多目的ローン
月返済額 90,182円 69,360円 56,888円
総支払額 3,246,411円 3,329,258円 3,433,316円
5.875%
みずほ銀行多目的ローン
月返済額 90,095円 70,283円 57,824円
総支払額 3,279,411円 3,373,573円 3,469,419円
7.0%
楽天銀行ブライダルローン
月返済額 92,631円 71,838円 59,403円
総支払額 3,334,706円 3,448,236円 3,564,189円
12.0%
みずほ銀行カードローン
月返済額 103,031円 81,116円 68,236円
総支払額 3,606,084円 3,812,459円 4,025,907円

言うまでもないでしょう。金利は借入額が大きく、支払い回数が多いほど重要となります。
僅かでも金利の低いローンを探していきたいところですね。

★表中の「銚子信用金庫」「千葉銀行」は限定地域にお住まいの場合にしか利用できません。

②「千葉県千葉市で挙式費用を借りる場合の、最もおトクな借入先」を見つける例

それでは、具体的に金利の低いローンはどうやって探せばよいのでしょうか?ここでは千葉県千葉市にお住まいの「Aさん」を例に挙げて見ていきましょう。

  • Aさん

  • 30代、会社員男性
  • 千葉県千葉市在住
  • 年収350万円
  • 華やかな結婚式を望んでいる婚約者のために、挙式費用に充てるためのまとまったお金を借りたいと考えている。

まずは自宅や勤務先近くにある金融機関をチェックしてみましょう。さらにインターネット銀行も加えて比較してみます。
ここでは「千葉市」から申し込める「結婚式」に利用できるローンを実際にまとめてみました。(担保が必要なローンは除外)

★千葉市から申し込める、挙式費用に充てられるローン(一部)

金利
みずほ銀行「多目的ローン」 5.875%
※変動金利選択時
みずほ銀行カードローン ※年2.0%~14.0%
※住宅ローンのご利用の場合、金利優遇あり(▲0.5%)。
三井住友銀行「フリーローン」(無担保型) 5.975%
三菱UFJ銀行「ネットDE多目的ローン」 5.475%
※最低借入額50万円
三菱UFJ銀行カードローン
「バンクイック」
1.8%~14.6%
住信SBIネット銀行「ミスターフリーローン」 3.775%~12.0%
イオン銀行「フリーローン・目的型ローン」 3.8%~13.5%
楽天銀行「ブライダルローン」 7.0%
ジャックス「ブライダルローン<プレシャンテ>」 6.5%
※提携式場でのみ利用可
千葉銀行ブライダルローン 5.0%~5.2%
千葉銀行カードローン「プレミアクラス」 3.8%~5.5%
※年収500万円以上必須・その他制限あり
京葉銀行「フリーローンファスト」 3.9%~14.0%
千葉興業銀行フリーローン 3.9%~13.6%
千葉信用金庫「しんきん個人ローン」 4.95%~6.95%
銚子信用金庫「しんきん個人ローン」 4.5%
佐原信用金庫「ブライダルローン(輝)」 6.5%
中央労働金庫フリーローン 5.875%~7.5%
JA千葉みらいフリーローン(PDF) 6.175%~10.175%
都市銀行
インターネット銀行など
都市銀行(地域制限あり)
信用金庫、その他非営利金融金庫(地域制限あり)

各金融機関の融資商品を並べてみると、「千葉県千葉市から利用できる、最も金利の低いローンは銚子信用金庫の<しんきん個人ローン>」と言えそうです。意外と信用金庫の存在も見逃せません。

とは言え、信金のローンは契約に来店が必要となりやすいもの。
銚子信用金庫は千葉市内に二店舗しか存在しないため、手続きが困難であれば次いで金利の低い「千葉銀行ブライダルローン」を選択するのも良いでしょう。

★審査難易度や申し込み条件はほぼ度外視して、金利のみを比較しています。申し込みを行う際には、各社の申し込み条件を確認してください。

金利に開きがある場合には、原則「上限金利」を比べよう

カードローンやフリーローンは、「1.8%~14.6%」(三菱UFJ銀行バンクイック)といったように、金利に大きな開きが設けられていることがあります。
この場合には上限金利、つまり最も数字を見て比べるようにしましょう。バンクイックの場合は14.6%ですね。

これは、契約時に適用されるのは上限金利である可能性が高いから。バンクイックにおいて、契約時に1.9%という金利が設定されることはまずありません。
長い間契約を続けていれば金利を引き下げてもらえることもありますが、そんな時間をかけるくらいなら最初から低金利のローンを選んでおく方がずっと低リスクでおトクなんですね。

地銀や信用金庫は「毎月の給与を当行口座で受け取ってくれるなら、金利1%優遇」といったサービスを提供していることもありますので、該当する場合にはチェックしておきましょう。

ここからは、主に「全国から申し込める主な低金利ローン」を紹介して行きます。
このページで紹介した金融機関へ申込みを決めるのも良いですが、あなたの街から申し込める地銀や信用金庫などがより低金利ローンを取り扱っていることは決して珍しくありません。
借入の目的に合ったローンを地元の金融機関を調べてみた上で、全国から申し込めるローンを比較し、より金利の低いものを選択すると良いでしょう。

CHECK自動車購入や運転免許証取得など、自動車関連のお金を借りたい場合
CHECK各学校納入費はもちろん、塾や資格取得など教育関連のお金を借りたい場合
CHECK自宅などのリフォーム費用を借りたい場合
CHECK冠婚葬祭や旅行、物品購入などに必要なお金を借りたい場合
CHECK歯科をはじめとするさまざまな医療費を借りたい場合
CHECKもしも審査に通れなかったら

自動車ローンは銀行で組めばディーラーよりおトクになりやすい

自動車ローンは銀行で組めばディーラーよりおトクになりやすい

ここからは、簡単に全国の低金利ローンとその概要を紹介していきます。

まず、多くの銀行・信用金庫が取り扱っている「自動車ローン」(マイカーローン)。
ディーラーで組めるローンに比べると、ずっと低い金利で借りやすいのが最大のメリットです。

こちらは自動車購入以外にも「運転免許の取得」「車検代」「修理費」といった自動車購入にまつわる様々な出費に利用できますよ。(損保ジャパン日本興亜など一部を除く)

三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」

金利 2.975% 借入額 50万円~1000万円
返済期間 6ヶ月~10年間 必要書類
  • 見積書または契約書のコピー
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類(借入額が200万円を超える場合)
申し込み条件
  • 20歳~完済時70歳
  • 前年度年収200万円以上
  • 勤続・営業年数1年以上
  • パソコンのメールアドレスを持っている
※みずほ銀行は取り扱いなし、三井住友銀行・りそな銀行はUFJ銀行に比べ高金利なので割愛

損保ジャパン日本興亜マイカーローン

金利 1.9%~2.85% 借入額 20万円~999万円
返済期間 6ヶ月~10年間 必要書類
  • 所得証明書
  • 印鑑証明書
  • 自動車注文書の写し
申し込み条件
  • 20歳~60歳
  • 前年度年収280万円以上
  • 定職、低収入がある

全国から申し込みが可能なローンの中で、金利が3%を切るものはかなり少なくなっています。
地銀や信用金庫などが低金利ローンを取り扱っていることは多々あるため、地元の金融機関のチェックは非常に重要となるでしょう。(とくにUFJ銀行の利用条件を満たせなかった場合や、審査に通れなかった場合)

CHECK申し込み地域ごとに見る、低金利自動車ローンの比較

また、意外と狙い目なのがJAのマイカーローン。
金利に関しては各JAによりますが、3%を切る場合も多いようです。併せてチェックしてみると良いでしょう。

JA東京みどり「マイカーローン」(PDF:限定地域のみ申し込み可

金利 2.68%(固定金利型) 借入額 1000万円
返済期間 6ヶ月~10年間 必要書類 審査通過後に連絡
申し込み条件
  • 20歳~完済時70歳
  • 安定、継続した収入がある
  • 過去に不渡り、延滞などの事故がない=ブラック状態でない
  • 国立市、昭島市、立川市、武蔵村山市、東大和市に在住または勤務

CHECK低金利が魅力のJAバンクマイカーローンについて

★場合によっては、ディーラーで非常に低い金利が提示されることもあります。
新車の購入を希望している場合、ディーラーでの適用金利を確認した上でマイカーローンを探すと良いでしょう。

CHECK車検のための借り入れ先はどう選ぶ?
CHECKディーラーローンは審査に不安がある場合におすすめ

教育ローンは基本的に「国から借りる」

教育ローンは基本的に「国から借りる」のが最もおトク

こちらも多くの金融機関が取り扱う「教育ローン」
とは言え、まず検討したいのは、財務省直属の「日本政策金融公庫」が提供する教育ローンでしょう。

★日本政策金融公庫「教育一般貸付」(国の教育ローン)

金利 原則1.76%
(2017年11月)
限度額 学生一人あたり
350万円
(海外進学なら450万円)
返済期間 原則15年以内 必要書類
  • 住民票の写し
  • 収入証明書類
  • 本人確認書類
  • 預金通帳 他
申し込み条件

こちらは営利目的の組織でないために、母子家庭や低所得家庭といった普通の銀行では借りられない方も融資の対象となります。
反対に、世帯年収が790万円を超える場合には申し込み条件をクリアできない場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
民間の金融機関からの借入を検討するのは、この世帯収入条件に引っかかってしまってからで良さそうです。

ちなみに、気になる奨学金との違いは以下の通り。
最も大きな違いは「誰が借りるか」という点です。

★国の教育ローンと奨学金(貸与型)の違い

国の教育ローン 奨学金(日本学生支援機構)
金利 1.81% 1%前後
※成績優秀者の場合0%
学生一人あたりの限度額 350万円 月3万円~21万円(法科大学院)
×在学年数
返済義務を負う債務者 20歳以上の原則保護者 学生本人
申し込み期間 随時 現在通学している学校が指定する期間
例外的に臨時採用もあり
貸付タイプ 一括貸付 月々分割貸付
返済開始時期 借り入れの翌月または翌々月
ただし在学期間中は利息のみの返済可
卒業後、場合によって猶予も可
返済期間 15年以内
(交通遺児、母子・父子家庭、世帯年収200万円以下の場合18年)
借り入れ金額により変動
詳細日本学生支援機構公式HP「返還期間」

教育ローンや奨学金について、詳しくは以下のページをご覧ください。

CHECK国の教育ローンとは?申し込み方法や必要書類のまとめ
CHECK国の教育ローンと奨学金の違いは何?併用もできる二つの教育資金用ローン
CHECK「奨学金」って何?各種奨学金制度をまとめた決定版

★一般金融機関の教育ローンは、日本政策金融公庫に比べると高金利ながら「必要書類が少ない」「比較的スピーディに借りやすい」といったメリットがあります。
こちらを重視したい場合には、銀行や信用金庫などからの借入を検討しても良いでしょう。

CHECK国の教育ローン、その金利って?計算方法や他の借り入れ方法との比較

カードローンタイプの教育ローンを提供している銀行もあり

銀行や信用金庫は、たまに「カードローンタイプの教育ローン」を提供していることがあります。
例えば横浜銀行の教育ローン(カードローン型)だと、金利は「1.7%~2.7%と国の教育ローンにこそ劣るものの……。

強みはカードローンタイプというだけあって、「限度額の範囲内で何度でも借りられる」点。
一括借入型の一般的な教育ローンとは違い、教科書代や塾代といった比較的細かなお金を、繰り返し借りられるんですね。

こちらのローンに魅力を感じた場合には、あなたの地域から申し込める教育カードローンを探してみましょう。
「(都道府県名) 教育カードローン」などで検索すれば、どこかしらの地銀や信用金庫が見つかるのではないでしょうか。
(今まで確認したところ、全国から申し込める教育カードローンはありません。)

リフォームローンは、その名の通りリフォーム資金にのみ利用可

「リフォームローン」は、名前の通り自宅や家族の住宅のリフォームにのみ使えるローン。
多目的ローンに比べると、使いみちが限られているために低い金利設定されますとなります。

三菱UFJ銀行「ネットDEリフォームローン」

金利 2.975% 借入額 50万円~1000万円
返済期間 6ヶ月~10年間 必要書類
  • 資金使途証明書類
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類(借入額が200万円を超える場合)
申し込み条件
  • 20歳~完済時70歳
  • 前年度年収200万円以上
  • 勤続・営業年数1年以上
  • パソコンのメールアドレスを持っている
  • 自身、もしくは同居の家族が所有する住宅のリフォームにのみ利用可
※みずほ銀行、三井住友銀行・りそな銀行はUFJ銀行に比べ高金利なので割愛

イオン銀行「リフォームローン」

金利 2.5% 借入額 30万円~500万円
返済期間 1年~10年間 必要書類 申し込み後連絡
申し込み条件
  • 20歳~59歳
  • 前年度年収200万円以上
  • イオン銀行の口座を開設している

中央労働金庫「リフォームローン」(関東のみ)

金利 2.0%(会員、変動)
3.1%(非会員、固定)
借入額 最大2000万円
返済期間 最長20年間 必要書類
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類
  • 勤続年数確認書類
  • 資金使途証明書類
申し込み条件
  • 関東一都七県に在住の勤労者

近畿労働金庫「無担保住宅ローン(近畿のみ)

金利 1.95%(会員)
2.45%(非会員)
借入額 最大2000万円
返済期間 最長25年間 必要書類
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類
  • 勤続年数確認書類
  • 資金使途証明書類
申し込み条件
  • 関東一都七県に在住の勤労者

口座開設の必要こそあるものの、イオン銀行のリフォームローンは目立って優秀ですね。
また、地域によっては(あるいは金利優遇の条件をクリアできれば)労働金庫のリフォームローンも非常に低金利です。

「リフォームローン」という名前ではなくても、近畿労働金庫のように「無担保住宅ローン」といった形で提供されていることもあります。

医療ローン(メディカルローン)やデンタルローンは、金利を見比べて選ぼう

医療ローン(メディカルローン)やデンタルローンは、金利を見比べて選ぼう

主に保険適用外の治療に使われるのが医療ローン(メディカルローン)。歯科治療にしか使えないものは特別に「デンタルローン」と呼ばれます。

取り扱っているのは一部の地方銀行や信販会社(クレジットカード会社)。
銀行系が提供するものは比較的金利の低いものが多い(例外あり)ですが、病院で紹介されるローンは金利が10%を超えることも珍しくないため、必ず比較した上で申し込み先を選択してください。

筑波銀行「つくばメディカルローン」

金利 3.5% 申し込み可能額 10万円~300万円
返済期間 半年~7年 必要なもの
  • 本人確認書類
  • 収入証明書
    (借入額100万円超過の場合)
  • 資金使途証明書類
申し込み条件
(一般医療費プラン)

★金利3.0%の「がん先進医療費プラン」あり

常陽銀行「医療介護ローン」

金利 5.0% 申し込み可能額 1万円~500万円
返済期間 半年~7年 必要なもの
  • 本人確認書類
  • 所得証明書
  • 資金使途証明書類
申し込み条件
  • 20歳~64歳
  • 前年度年収200万円以上
  • 勤続年数1年以上、または営業年数3年以上
  • 常陽銀行の営業区エリア内に在住または在勤の方
  • 美容整形費としての利用不可

千葉銀行デンタルローン

金利 5.0%~5.2% 申し込み可能額 10万円
~500万円
返済期間 半年~10年 必要なもの
  • 本人確認書類
  • 勤続年数を確認できる書類
  • 収入証明書類
  • 資金使途証明書類
  • お届け印
申し込み条件
  • 20歳~64歳
  • 千葉銀行の営業区域に在住または在勤
  • 安定、継続した収入がある
  • パート、アルバイト不可

メディカルローン(デンタルローン)は、多目的ローン・フリーローン(以下で紹介)でも代用可能です。

CHECK医療ローンについて
CHECKデンタルローンについて

冠婚葬祭や旅行、物品購入などには低金利多目的ローンがベスト

冠婚葬祭や旅行、物品購入などには低金利多目的ローンがベスト

冠婚葬祭や旅行、高価な物品の購入など、「使い道が決まっている一度きりの借り入れ」であれば、「多目的ローン」(フリーローン)を利用すると良いでしょう。

★多目的ローン(フリーローン)は特に、金融機関ごとの金利差が大きいです。必ずよく比較した上で申し込みを行いましょう。

みずほ銀行多目的ローン

金利 変動5.875%
固定6.6%
申し込み可能額 10万円
~300万円
返済期間 6ヶ月~7年 必要なもの
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類
  • 資金使途証明書類
申し込み条件
  • 20歳~65歳
  • 勤続年数(営業年数)2年以上
  • 前年度年収(申告所得)200万円以上
※現在の金融情勢で金利が跳ね上がることは考えにくいため「変動金利」を選んで問題ありません。

三井住友銀行フリーローン(無担保型)

金利 5.975% 申し込み可能額 10万円
~300万円
返済期間 1年~10年 必要なもの
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類
  • 資金使途証明書類
申し込み条件
  • 20歳~65歳
  • 前年度年収(申告所得)200万円以上

三菱UFJ銀行「ネットDE多目的ローン」

金利 5.475% 申し込み可能額 50万円
~300万円
返済期間 6ヶ月~10年 必要なもの
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類(借入金額50万円超過の場合のみ)
  • 資金使途証明書類
    (見積書など)
申し込み条件
  • 20歳~完済時70歳
  • 勤続年数(営業年数)1年以上
  • 前年度年収(申告所得)200万円以上
  • パソコンのメールアドレスを持っている
※最低借入額にお気を付けください。

このように、低金利多目的ローンはメガバンク系が取り扱っていることが多いです。
とは言え、先例の「銚子信用金庫」のように比較的小規模な金融機関がおトクなローンを取り扱っていることもありますので、ぜひ見比べてみてください。

★資金使途証明書類が必要ない多目的ローンも多いですが、そちらは上限14%程度の高金利となることが多いです。
見積書、パンフレットと言った書類の提出が可能で利用条件を満たしているのなら、低金利多目的ローンを利用するに越したことはないでしょう。

CHECK地銀などの高金利・低難易度フリーローンはどうしても審査に通れないときに検討

★数百万円以上の大きなお金を希望する場合には、不動産担保ローンを検討しても良いでしょう。
ただし登記手続きなどのために10万円ほどの費用が掛かります。

CHECK不動産担保ローンについて
CHECKフリーローンの審査と選び方について

結婚式場や葬儀場などで組めるローンは金利に注意

結婚式場や葬儀場で、ローンを紹介してもらえることは多々あります。ただし、その場で契約せず、一旦持ち帰りましょう。

こういった式場はあくまでローンを取り扱う会社(主にクレジットカード会社)を仲介しているに過ぎません。
クレジットカード会社系のローンは銀行に比べ高金利であることが多い上、式場を仲介するとなるとメガバンク系の多目的ローンに比べ非常に金利が高くなることがほとんどです。

比較的低金利で借りやすいジャックス系などの例外もあります。一概に「式場で借りられるローンはNG!」ではありません。
必ず、金利を確認した上で銀行などと比較し、より条件の良い方で契約を行うことをおすすめします。

 地銀などの高金利・低難易度フリーローンはどうしても審査に通れないときに検討

地銀などの高金利・低難易度フリーローンはどうしても審査に通れないときに検討

ほとんどの金融機関で取り扱っている「多目的ローン」「フリーローン」
「使い道が原則自由で、分割払いで返済する」という点は変わりませんが、審査難易度と金利に大きな開きがあります。

金利が高めな代わりに審査に通りやすい、インターネットで契約が完結する、資金使途証明書類が不要など、より手軽に借りられることも多いです。
上限金利はメガバンク系に比べ2倍以上となるため、低金利ローンの審査に落ちてしまった場合(あるいは利用条件をクリアできない場合)にのみ検討しましょう。

このタイプのフリーローンを取り扱っているのは、主に地方銀行や信用金庫、一部のインターネット銀行などです。

横浜銀行フリーローン

金利 1.9%~14.6% 申し込み可能額 10万円
~1000万円
返済期間 6ヶ月~15年 必要なもの
  • 西日本シティ銀行口座
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類(申込額が300万円を超過する場合)
申し込み条件
  • 20歳~69歳
  • 本人または配偶者に安定収入がある
  • 神奈川県、東京都、群馬県前橋市・高崎市・桐生市のいずれかに在住または在勤

★パート、アルバイト、専業主婦可

西日本シティ銀行「EZフリーローン」

金利 12.5%~15% 申し込み可能額 10万円
~500万円
返済期間 6ヶ月~15年 必要なもの
  • 西日本シティ銀行口座
  • 本人確認書類
  • 収入証明書類(申込額が300万円を超過する場合)
申し込み条件
  • 20歳~74歳
  • 西日本シティ銀行支店のお近くに在住または在勤
    (東京支店、大阪支店は除く)

★パート、アルバイト、専業主婦可

ちなみに、借り入れ先の選択により発生する支払い総額の差は以下のようになります。

★30万円を借りて1年間で返済した場合の支払総額比較

西日本シティ銀行「EZフリーローン」
(金利15%)
326,995円
みずほ銀行多目的ローン
(金利5.875%)
310,389円
差額 15,299円

★200万円を借りて5年間で返済した場合の支払総額比較

西日本シティ銀行「EZフリーローン」
(金利15%)
2,854,766円
みずほ銀行多目的ローン
(金利5.875%)
2,312,937円
差額 541,829円

金利が高いため、大口・長期間の借り入れには向きませんが、どうしても・・・という場合には検討してみても良いでしょう。

★金利高めのフリーローンは、多くの場合、使い道を証明する書類が不要です。

CHECKフリーローンについて

目的ローンに関する、よくある質問と回答

目的ローンに関する、よくある質問と回答

最後に、目的ローンに関するよくある質問にお答えしていきます!

①変動金利と固定金利が選択できる場合には、どちらを選べばいいですか?

5年以内に返済できる見込みであれば「変動金利」を選んでよいでしょう。
現在のマイナス金利政策により、近々急に金利が跳ね上がることは考えにくいからです。

②下限金利が低く、上限金利の高いローンではどれくらいの金利が適用されますか?

「当行口座で給与を受け取っている場合、金利マイナス1%」といった明確な表記がない限り、「限度額に応じた最大の金利」が適用されることがほとんどです。

例えば横浜銀行のフリーローンの金利は「1.9%~14.6%」ですが、このローンで200万円を借りようとすると、適用金利は「11.8%」となります。(参考横浜銀行公式HP
詳しくは各公式HPや商品説明書をご覧ください。

★とくに限度額に応じた金利が設定されていない場合、最も高い金利が適用されることが多いです。

★審査の結果、希望額満額が借りられるとは限りません。

③同じようなフリーローンがいくつもあって、どれを選べばいいかわかりません。

信用金庫などでは、金利も申し込み条件もさほど変わらないローンがいくつも存在することがあります。
よく見ると保証会社(審査を行う会社)が異なる場合が多いですね。(これは利用者にとってほとんど関係ないもの。)

ただし一見同じようなローンでも、契約の手間や金利の優遇条件に差が設けられていることが多々ありますので、問い合わせてみると良いでしょう。

④保証人や担保は必要ですか?

一部の事業者向けローンや不動産担保ローンを選択しない限り、ほとんどの場合で必要ありません。
代わりに保証料が発生しますが、こちらは金利に含まれていることが多いためあまり気にしなくて良いでしょう。
(一部ローンでは、保証料が別途請求されることがあります。)

⑤毎月の返済額・返済方法を教えてください。

いくつかの例を計算してみました。

みずほ銀行多目的ローン(金利5.875%)で借りた場合
借入額 50万円 100万円 200万円
2年間
(24回)
月返済額 22,132円 44,264円 88,528円
総支払額 531,158円 1,062,331円 2,124,676円
4年間
(48回)
月返済額 11,713円 23,427円 46,855円
総支払額 562,241円 1,124,511円 2,249,043円
横浜銀行フリーローン(金利14.6%、借入額200万円時のみ11.8%)で借りた場合
借入額 50万円 100万円 200万円
2年間
(24回)
月返済額 24,148円 48,296円 93,960円
総支払額 579,551円 1,159,113円 2,255,034円
4年間
(48回)
月返済額 13,814円 27,628円 52,471円
総支払額 663,055円 1,326,139円 2,518,604円

金利が及ぼす支払額の影響がよくわかりますね。ちなみに返済方法は「原則口座引落とし」となります。
分割払いの計算には以下のページが便利です。

CHECKKe!san「ローン返済(毎月払い)」

まとめ

まとめ

ポイント
  • 1つの金融機関あたり、10種類以上のローンを取り扱っていることは珍しくない。
    とは言え使い道に合ったローンを選ぼうとすれば申し込み先は1機関1~3種程度に限られる
  • 重要なのは比較すること!メガバンク、インターネット銀行、地銀や信用金庫など、あなたの町から申し込めるローンの中からおトクで便利なものを選ぼう
  • どうしても審査に通れない場合、金利の高いフリーローンを検討するのもアリ

おトクに借りようとすれば、どうしても手間が掛かります。
少しの手間で十万円以上の利息を節約できることも多々ありますので、まずは近くの金融機関から気になるローンを探してみると良いでしょう。

監修者からのコメント
大竹麻佐子先生 大竹麻佐子先生
ファイナンシャルプランナー(CFP認定)

フリーローンに比べて、使いみちが明確な「目的ローン」は、低金利で借入れることが可能です。夢や希望の実現のために、融資を受けるのも選択肢の1つではありますが、利息を払って返済していかねばならないこと、資産状況がマイナスであることに「不安」をもつことになります。借入れしない選択肢も1つです。数多くのローン商品が並びますが、銀行にとって貸付利息を得ることが「生き残る」手段であること知っておきたいですね。