そのうち首が回らなくなるかも……
おまとめとは、2社以上で借りているローンの借り入れ先を1社に統合することです。
早速借りに行こう!
よく調べずにおまとめローンを使ってはいけません!
良いことずくめのように宣伝されるこのおまとめローン。
実はいくつかのデメリットや危険性を持っているってご存知でしたか?
今回は2社以上でカードローンを利用中の方のために、最適なおまとめローンの選び方や契約前に知っておくべき注意点について解説していきます!
<おまとめローン特設ページはこちら>
CHECK比較的審査に通りやすいおまとめローン:銀行から中小消費者金融まで
CHECKおまとめローンの審査基準と審査に落ちてしまう原因・対策
CHECK5社以上のおまとめ実績あり!おすすめのおまとめローン一覧
CHECK年収350万円以上の方向け:おまとめに使える低金利ローン
CHECKおまとめに使える各種ローンの金利・最低返済額の比較
目次
おまとめローンについての基礎知識
実は、おまとめローンの利用で逆に損をしてしまうこともあるんです
毎月の返済額は減るし返済は月1回でいいし、損をする要素が無いじゃないか
仕組みについて知っていけば、徐々に分かりますよ
損をしてしまう理由を把握するために、まずは「おまとめローン」についての基礎知識と、その仕組みを解説していきます。
①まずはおまとめローンの仕組みをチェック!借り入れを一本化するってどういうこと?
名前を聞いたことがあっても、なんとなく実態をつかみにくい「おまとめローン」。
簡潔に言うと、「1社から借金をして、そのお金で2社以上の借金を返済する」ことを言います。
50万円を2社から借りているなら、別の1社から100万円を借りてこれまでの借金を解消、今後は新しい1社にのみ返済を行う、というわけですね。
この通り、おまとめローンを利用しても借金自体は一切減らない上、解決には至りません。
ただし、後で解説するように借り入れ先を減らすことで、毎月の返済はグッと楽になります。
②おまとめ先は「おまとめ専用ローン」「フリーローン」「カードローン」に分けられる
一口におまとめローンと言っても、実は利用できるローンタイプは3種類存在します。
その3つのタイプとは「おまとめ専用ローン」「フリーローン」「カードローン」です
カードローンは今借りているから知ってるけれど……
金利 | 特徴・概要 | |
---|---|---|
おまとめ専用ローン | 15%程度 | |
フリーローン (多目的ローン) | 15%程度 (一部6%未満) | |
カードローン | 10%未満~18% 金融機関により大きく異なる |
簡単に言うと「審査に自信があるなら金利の低いカードローン」「審査に自信がないならおまとめ専用ローン、フリーローン」を選ぶと良いでしょう。
また、利率の低いローン商品ほど、より厳しく審査する傾向にあります。
おまとめに使える各ローン商品の紹介については「おまとめローンの選び方とおすすめ金融機関」ページをご覧ください。
<「おまとめ」と「借り換え」は何が違うの?>
基本的には「2社以上の借り入れを1社にまとめる」ことを「おまとめ」、「1社からの借り入れを別の1社に乗り換える」ことを「借り換え」と呼びます。
とは言えカードローンの場合、当の金融機関に混同されていることも多いため、あまり気にする必要はありません。「他社からの借り換えOK」と書いてある銀行であれば、基本的におまとめにも対応しています。
ただし、アイフルの「おまとめMAX」「かりかえMAX」に限り、独自の基準が設けられているため申し込み時には注意してくださいね。
アイフルでキャッシングを利用中の方は「おまとめMAX」、そうでない方は「かりかえMAX」の適用となります。
おまとめローンのメリット
2社以上からの借り入れのある、いわゆる多重債務者の方がわざわざ新しく契約を結んでまで、ローンをまとめるメリットとは何なのでしょうか?
①メリットは「毎月の返済額が減る」「返済日が減るため、管理が楽になる」ということ
おまとめローンの利用によるメリットを実感するために、まずは「アイフル」「SMBCモビット」の月々の返済額を見てみましょう。
★毎月の返済額(簡易版)
アイフル(サイクル制) | SMBCモビット | |
---|---|---|
10万円以下 | 5,000円 | 4,000円 |
10万円超過~20万円 | 9,000円 | 8,000円 |
20万円超過~30万円 | 13,000円 | 11,000円 |
30万円超過~40万円 | ||
40万円超過~50万円 | 15,000円 | 13,000円 |
この2社で25万円ずつを借りていたとすると、月々の返済額は13,000円+11,000円=24,000円。
ですが、仮に1社でのみ50万円を借りていた場合なら……。
返済額の高めなアイフルであっても、50万円を借りていたときの返済額は15,000円となり、月々の負担はぐっと軽くなります。
その分、お昼のグレードアップが……
このように、借り入れ総額自体が同じであっても、借り入れ先を減らすことで毎月の負担を軽減することができるわけですね。これが、おまとめローン最大のメリットです。
その他、ローンを一本化することで毎月の返済日が月に1度(35日制のローンの場合、35日に1度)となるため、返済日の管理もずいぶん楽になります。
オレも実際忘れてて、そのおかげで給料日までまだ日があるのに金欠になっちゃったことがあるし……
★各社の毎月の返済額については「おまとめローンの比較」ページをご覧ください。
②他社借り入れがありながら、問題なく返済できている方にとって大きなメリットはないかも……。
おまとめローンを使う特長は、「毎月払う返済額が軽くなり、生活への負担が減る」「返済日が月1日のみになるため、計画を練りやすくなる」の2点です。
逆に言うと、現在とくに問題なく返済ができているのであれば、おまとめを行う必要はほとんどありません。
毎月の返済額が軽くなることは、同時に返済期間が長くなることを意味します。
返済期間が長引くほど利息も増えていくため、重い返済が可能であればそれを続けるに越したことはないんですね。
文章だけでは分かりにくいので、実例を見てみましょう。
★最低返済額のみで返済を済ませた場合の支払い総額比較(すべて金利18%で計算)
アイフルで25万円 SMBCモビットで25万円 を借りている場合 | 660,012円(56ヶ月/4年8ヶ月) |
---|---|
SMBCモビットで50万円を 借りている場合 | 821,474円(96ヶ月/8年) |
差額 | 161,412円 |
それに、8年も払い続けないといけなくなるなんて……
このように、「特に今の返済額でも不満がない」という場合は、より金利の低いローンへ乗り換える目的でもない限り、おまとめを利用する必要はないでしょう。
★繰上返済(毎月の最低返済金額以上の返済)を行うことで、支払い総額は軽減可能です。
おまとめローンを利用するデメリット
新しい契約を結ぶ際にはリスクがつきものですよね?
おまとめローンへ申し込むデメリットには、一体どんなものがあるのでしょうか?
おまとめローンに申し込んだ際に起こる問題点について解説していきます。
①多重債務者が新しく審査に通るのは大変……。
ご存知の通り、多重債務者が新しくローンの審査に通るのは大変。
特に借り入れ件数が多い方は「金融機関からの信頼が足りず、あちこちから借りている」「よほどお金に困っている=返済能力に心配がある」と思われてしまいます。
そのため、おまとめ先が決まるまでに何社もの審査に落ちてしまうことは珍しくありません。
あと申し込む時に「おまとめ目的です」と伝えるのは?
複数の借り入れに困っているからおまとめローンに申し込んでいるのに!
それでも十分な返済能力とキズのない信用情報を持っているのならば、あなたに合った申し込み先を選ぶことで審査通過が可能ですよ
②審査に通っても限度額が足りなく「おまとめ」できないことも!
おまとめの失敗例としてありがちなのが「200万円をまとめたかったのに50万円しか枠がもらえず、意味がない!」といったもの。
主にカードローンをおまとめ先に選んだ場合に起こりがちです。
この現象は、「おまとめ専用ローン」または「フリーローン」、少し成功率は下がりますが「大口融資に対応したカードローン」を選択することで回避できます。
カードローンには、おまとめに向いたものとそうでないものが存在します。
また、おまとめに向いたものであってもあなたの返済能力や属性などを考慮した上で、希望の限度額がもらえないことも少なくありません。
確実におまとめを行いたい、という方は比較的大きなお金を借りやすい「おまとめ専用ローン」「フリーローン」を選ぶと良いでしょう。
ただし100万円以上を借りるときの金利は、銀行カードローンに比べ高めです。
<おまとめローン選びには金利と審査難易度がポイント!>
おまとめローンを選ぶ際、重要となるのが「金利」「審査難易度」そして「十分な限度額をもらえやすいこと」、この3つです。
よーし、金利が低くて審査に通りやすい所を探すぞー!
佐藤さん、そんな上手くいきません……。
残念なことですが、低金利と審査の通りやすさを両立することは出来ないんです。
「この人は信用できる!」との確信があるからこそ、低金利でお金を貸せるんです。
トホホ……。
審査に自信がない場合は、消費者金融系のおまとめ専用ローン(アイフルなど)、地方銀行のフリーローンなどを選ぶと良いでしょう。
どんなに魅力的なローンであっても、審査に通らなければ無意味です。
大きな限度額をもらえやすく、おまとめ向きのローンについては以下のページで紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
CHECK5社以上のおまとめ実績あり!おすすめのおまとめローン一覧
ローンを一本化するまでの流れ
①おまとめ専用ローンの場合:いちばん手間なく一本化
2社以上の借り入れがある方専用のローンとだけあって、最も手間なく利用できる「おまとめ専用ローン」。
消費者金融系であれば、来店必須ですが最短即日でのおまとめも可能です。
具体的に、どういう流れでおまとめが行われるの?
アイフルのおまとめ専用ローン
(おまとめMAX)でのおまとめの流れ
インターネット申し込み
↓
審査結果連絡
(最短即日)
↓
郵送か来店にて契約手続き
↓
アイフルがこれまでの借り入れ金融機関に対し
借りていた全ての金額を一括返済
↓
月々の支払いをアイフルに行う
審査にさえ通れば金融機関側がこれまでの借り入れ先に返済を行ってくれるため、面倒がなく利用しやすいのが嬉しいですね。
おまとめ専用ローンを取り扱っているのは主にアイフルなどの消費者金融や一部の地方銀行となります。
CHECK主なおまとめ専用ローンの紹介
② 地銀・信用金庫のフリーローンの場合:金利高め、返済も手間がかかる
銀行カードローンには断られてしまったけど、こっちのおまとめ審査には通った!という声のよく聞かれる「地銀・信用金庫のフリーローン」。審査難易度が低いものは、主に金利13%以上のものを指します。
おまとめ専用ローンはこれまでの借り入れ先への返済を金融機関側が行ってくれることが多いものの……。
お金の使い道が限定されないフリーローンを選んだ場合には、自分で一括返済を行わなければなりません。
フリーローン利用までの流れ
(一般的な地方銀行の場合)
インターネットで仮審査申し込み
↓
審査
(数日程度)
↓
窓口での契約手続き
↓
あなたの口座へ希望額を振り込み
↓
借りたお金を使い、
自分自身でこれまでの借り入れ先に一括返済
↓
毎月、自動引き落としによる返済を行う
利用の流れとしてはおまとめ専用ローンと後述のカードローンの間といったもので、基本的には来店必須。
③おまとめ先にカードローンを選んだ場合:返済の手間が掛かる上、完済証明書の提出を求められることも
カードローンは来店不要の上、低金利で利用しやすいローンです。
契約自体はもっとも手軽なものの、フリーローンと同じく利用者自身での返済手続きが必要となります。
銀行カードローンを使い
おまとめを行う流れ
インターネット申し込み
↓
審査結果連絡
↓
郵送またはwebで契約
↓
銀行からおまとめに必要な金額を借り入れ
(ATM、振り込み)
↓
借りたお金を使い、
自分自身でこれまでの借り入れ先に一括返済
↓
月々の支払いを銀行に行う
さらにカードローンでおまとめを行う場合、金融機関や借り入れ状況によっては各社の返済証明書の提示を求められることもあります。
個別に指示を受けた場合には、必ず金融機関の指示に従ってください。
おまとめローンで借りたお金の返済はどうするの?
<おまとめローンの返済はどうやって行うの?>
おまとめ専用ローン・フリーローン(多目的ローン)を利用した場合、返済は「契約時に決めた回数に基づいた分割払い」となります。
24回払いを設定した場合、2年間毎月同じ金額を支払うわけですね。
基本的に返済は自動引き落としのみで行いますが、ボーナス返済や繰上返済が可能なことも多いです。(金融機関によっては、繰上返済に手数料が掛かります。)
返済期間は6ヶ月~7年(84回)、あるいは10年(120回)程度の中から設定できるため、生活に無理のない範囲で決定しましょう。
法律上の制限がゆるい銀行カードローンを利用することで、借金が増える可能性に注意
収入があれば、それに見合った大きなお金を借りることができる銀行カードローン。
おまとめに銀行カードローンを利用すれば、消費者金融や地方銀行のフリーローンに比べ、ずっと低い金利が適用されることも多いのですが……。
実は、現在「銀行カードローンでおまとめをしたはずなのに、借金が増えてしまった!」という方が増加しているんです。
①銀行の貸し付けを制限する法律は、今のところ存在しない
アコム、プロミスといった消費者金融会社は、「貸金業法」という法律に縛られています。
この「貸金業法」の一項目に「貸金業者の貸し付けるお金の合計が、個人の年収の3分の1を超えてはならない」というものが存在します。いわゆる「総量規制」ですね。
そのため、年収600万円のAさんは「アコム」で100万円、「プロミス」で100万円を借りたら、どの消費者金融でも新しくお金を借りることはできません。(おまとめローンを除く)
しかし、この貸金業法の制限を受けるのは「消費者金融」「クレジットカード会社」だけ。
銀行や信用金庫といったその他の金融機関の貸し付けを制限する法律は、今のところ存在しません。
道によって車の制限速度が違うように、貸し付けを行う金融機関によって適用される法律が違うんです。
つまり、「プロミス」「アコム」で各100万円を借りたAさんは、銀行に相談に行ったところ新しく300万円の限度額をもらえる可能性があるんです。
「プロミス」「アコム」に100万円ずつ返済したとしても、まだ100万円の猶予があります。
これをついつい使ってしまうことで、借金は1.5倍に膨らんでしまうわけですね。
なんで借金が膨らんでるの?
その借金の返済に充てたお金は、銀行から借りた300万円の一部ですよ
また、銀行からの借り入れは総量規制の対象外となるため、銀行でおまとめ後に再び消費者金融から借りることも可能となります。
どういうことなのか、こちらの図で説明します。
もっとも、審査に通るかは別問題ですが……。
★銀行の貸し付けを縛る法律がないとはいえ、無尽蔵に貸してくれるわけではありません。
大口融資を行っている銀行でも、「無担保ローンの借り入れ残高合計が年収の半分程度まで」といった目安を設けているようです。
②収入が大きい方ほど、銀行カードローンを使いすぎてしまう傾向アリ
銀行カードローンには、「収入の高い方にはそれに応じた限度額を与える」という傾向があります。
そのため、銀行カードローンの借り入れが膨らんでしまいがちなのは、500万円以上の安定した収入のある方となります。
おまとめにより金利が下がっても、借入額自体が増えてしまえば結局負担は増えてしまいます。
審査に自信のある方ほど、計画的にローンを利用することが大事になるんですね。
③心配なら事前に銀行に相談しておくことで、新規借り入れの停止が可能
予想外に大きな限度額をもらってしまった!放っておくとついつい使いすぎてしまいそう……。
そんな場合には、銀行に相談をすることで新規借り入れを停止してもらうことが可能です。
当然、銀行にとっても貸したお金が減ってしまう、または無くなってしまう債務整理をされることは避けたいはず。
どの銀行でもカードローン口座の凍結システムは完備されているため、不安のある方は契約後に相談を行ってください。
また、審査に自信があるのであればみずほ銀行多目的ローンなど、分割払いで返済を行う低金利多目的ローン・フリーローンを選択するのも良いですね。
★途上与信審査(契約中の審査)によって、こちらから申請を出さずとも新規借り入れが停止される場合があります。
まとめ
★おまとめローンとは、複数の借り入れを1社にまとめるためのローン。毎月の返済額を抑えたいときに利用しよう!
★おまとめ先は主に「おまとめ専用ローン」「フリーローン」「カードローン」の3つに分けられる。「おまとめ専用ローン」以外は、借り入れたお金を使って自分で返済する必要あり
★申し込み先を選び間違えてしまうと、審査落ちを重ねたり十分な限度額をもらえないことも:必ずおまとめ向きのローンを選択しよう
まずはおまとめ専用ローンを調べてみよう
おまとめローンの利用を勧めたいのは、「毎月の返済が重く、そろそろ返済が難しくなってきた……。」という場合。
生活が少しでも楽になるよう、あなたに合ったローンを探してみてくださいね。
CHECKおまとめローンの審査基準と今からでもできる審査通過のコツ
CHECKローンタイプ・審査難易度ごとのおすすめおまとめローン
CHECK比較的審査に通りやすいおまとめローン
CHECK安定した年収のある方向け:おまとめに使える低金利ローン